Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

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 青の世界、中部・北陸編始まりです。

そしてネタバレになりますが、この章で神様? が出てきます。

 新章記念に2話連続投稿。


第三章 「組織と神様とオーバーテクノロジー 中部・北陸編」
50話「謎の組織」


 「単刀直入に言うわ……。

  あなた、私達の組織に入りなさい!」

 

 俺の目の前にいる女が堂々と言い放つ。

 最初は面倒な奴だと思って逃げていたが、あちらはどうやら本気らしい。

 目の前の女を含め、俺を3人で囲っている。

 どいつもカードデバイスを構えている。

 

 「別にあなたを利用しようとか思っていないわ。

  ただ純粋にあなたが欲しいの」

 

 「……どうして俺なんだ?

  他にもゼクス使いはいるだろうに」

 

 「あなたは関東で人攫い屋というのを撃退したらしいじゃない。

  私たちは即戦力になる強いゼクス使いが欲しいの、荒川集さん?」

 

 こいつ、なんでそのことを知ってやがる。

 つか、俺の名前まで……。

 

 「嫌だといったら?」

 

 これはもう様式美だよな。

 

 「無理矢理にでも入ってもらうわ」

 

 3人はカードデバイスを持つ手に力が入る。

 ただのゼクスならともかく、ゼクス使いつきとなると分が悪いか……。

 

 「……わかった、手を貸そう」

 

 俺は今だ名前も知らない組織に手を貸すことになった。

 

 

 

 

 

 ★★★★

 

 

 「はあ~、長かったぁ」

 

 本当に長かった。

 振動が来るたびに怪我しているところが痛む。

 そして痛いもんだから体が力む。

 疲れも倍増だ。

 伸びをしたいとこだけど、そんなことしたら肋骨が死ねるからなあ。

 

 今回は関東の時みたいに救出とかはないから楽だけど、ついてくる人が多いらしい。

 そのせいで自衛隊は確認作業に追われている。

 俺も友達探しに探索に出かけたいけどあんまり動きたくないなあ。

 なんたって痛いんだもん。

 でもそうも言ってられない。

 紫炎がこっちに来てるかもだし、たぶんここに2人はいるんじゃないだろうか。

 俺の予想だとそれぞれ自分の好きな色、もしくはデッキの色によって転移している。

 ならここには2人、多くて3人いるんじゃないだろうか。

 眼科に行くついでに探して来よう。

 

 

 

 

 

 

 眼下に行って話を聞いた限りだと、どうやら俺はメガネをかけることになりそうだ。

 まあ、メガネがなくても何とかなるんだけど、戦闘となると見えてる方がいいからな。

 メガネか……。

 青の世界の領土に来たんだから、何か改造してものすごい奴が欲しいな。

 それか九州に行って赤の世界の技術で目を作って、目だけ改造とか。

 俺の右目が……おっと、黒歴史が。

 あぶないあぶない。

 さて、気を取り直して探索に出かけますか。

 

 

 

 

 

 …………誰かに尾行されているような感じがする。

 俺だってまだ1ヶ月経っていないとはいえ、視線を感じることくらい少しはできる。

 ……一回確かめてみるか。

 俺は路地裏に入る。

 タッタッタ……。

 うん、ついてくる足音が聞こえる。

 はあ…いざとなったらゼクスで応戦すればいいし、話しかけてみるか。

 振り返ると真っ黒のパーカーのフードを深めに被った奴がいた。

 身体つきからして女の子か? 

 

 「……俺に何か用ですか?」

 

 「あなた、ゼクス使いよね?

  ちょっと話があるのだけど」

 

 ……なんでこいつ俺がゼクス使いだって気づいた?

 今の俺はカードデバイスは見えないところに隠してある。

 もちろんこの子は避難者の人じゃないだろうし、ここら辺の人には俺がゼクス使いだということは伝えていない。

 

 「……断る」

 

 怪しいのは断るに限る。

 

 「そう言わずにちょっとだけだから」

 

 「いや、用事あるんで」

 

 そう言って俺は早足で歩き始める。

 

 「ちょっと、待ちなさいよ!」

 

 女は俺を追ってくる。

 

 「あなたにとっても悪い話じゃないはずだから。

  ねえ、ちょっとだけ、そうちょっとだけでいいの」

 

 「はあ、少しなら聞いてやる。

  俺に何をしろと」

 

 「簡単に言うとね、これから青の世界に喧嘩売ることになるんだけど……」

 

 「おい待てこら。

  やっぱなしだ、危険すぎる」

 

 俺はまた歩き始める。

 

 「あ、やっぱり今のなし。

  まずはお互いを知ることから……」

 

 しつこいな。

 この調子だといつまでもついてくるだろうし。

 ……しゃーない、走るか。

 

 「あ、待て!」

 

 う、痛い。

 とても痛い。

 今日も寝返りうった時に激痛が走ったけど、これもキツイ。

 呼吸が激しくなるからとても痛いです。

 しかもあっちもなかなか速いし。

 

 「ついてくんなよ!」

 

 大通りに出たけど人を躱しながら奴はついてくる。

 

 「待ちなさい!」

 

 フードがとれ中から長い豪奢な金髪が見えた。

 外人!? いや、ハーフとかクオーターっても考えられるな。

 普通に日本語を話してたから日本人かと思ってた。

 日本語がうまいってことは滞在期間が長いのか。

 ……いや、外国の諜報機関とも考えられる。

 よし逃げよう。

 

 「待ちなさいってば!」

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、そこからいつの間にか仲間のいるところに追い詰められ冒頭に戻るんだが。

 

 「さっきも言ったけどなんだって俺なんだよ。

  他にも優秀な奴がいるだろうに」

 

 俺たちはマックで昼飯を食いながらしゃべってた。

 

 「さっきも言ったけど、即戦力が欲しいからよ。

  それに他の強いゼクス使いはみんな各世界のいずれかの組織に所属している人が多かったんですもの。

  他の組織に所属している人を私たちの組織に入れてもしょうがないじゃない」

 

 ふんふん。

 ってことは俺以外にも調べてたりすんのか。

 

 「それより今はお互いを知った方がいいわ」

 

 ああ、自己紹介ですか。

 一体どんな奴らなのだろうか。

 

 

 

 

 ★★★★

 

 

 「フフフ、集君。

  ここは案外大切なとこだよ?

  頑張ってね?」

 




 神様および転移した理由等の設定自体はもう書いてあるんで後は時が経てば本編で公開です。
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