あれから少し休み話をすることになった俺は、タイガーさん、徳叉迦さん、俺の三人で畳に敷かれた座布団に座り話を始めた。
太陽がてっぺんに来るか来ないかくらいだから、時刻はだいたい昼前くらいだろうか。
「では、始めましょうか」
徳叉迦さんが始めた。
「まず、あなたはどこからいらっしゃったですか?」
始めはそう来ると思ってたよ。しかし困った、なんて言ったものか。
転移のことを真面目に話して、あなた達はカードの世界の住人なんですよ。とは言いにくいし。俺のことを警戒するかもしれない。
ここは素直に記憶喪失とか思い出せないでやり過ごそう。
「…実はあまり覚えてないんです。思い出せるのは名前くらいで、どうやってきたのかはわかりません」
ぼろが出ないように自分のペースを作ろう。
「記憶喪失ですか…。その割には頭から木の枝を生やしている私のことは驚かないんですね。タイガーさんには自分を見た時は驚いていたと聞きましたが……」
やっべ。さっそくぼろでそうだよ。そういや隣の集落に言ったときに軽く話をしたって言ってたな。これはタイガーさんが俺の第一印象をどう感じたかで変わってくんじゃないか?
「…えーっと、それはここのBPが発生して少し経った時まではなんとなく覚えてるんですよ。緑のゼクスは植物と一体になってるって聞いたことがあったから驚かなかったんですよ」
なんとかごまかせただろ。
「そうですか。ではそのあとのことは覚えてないんですか?」
「はい。残念ながら覚えてないですね」
「そうですか…。そうです。もしかしたら私の神力で何とかなるかのしれませんよ」
「…えっ!?」
何それ困るよ。嘘なのにそんなことされたら。
「ではいきますよ! ハアッ!」
えっ!いきなりだよ。ちょっと待って。嘘なんだってば。
徳叉迦さんは杖を俺の頭の前に突き出し念を込めた。
すると緑のオーラのようなものが杖から俺の頭の周りに漂う。
「どうですか? 何か思い出しましたか?」
俺の子供だった頃の記憶や子供のころに亡くなった俺の祖父の最後の言葉、忘れてしまったタイムカプセルの埋めた場所などが思い出された。
一気に記憶が掘り起こされるが不快感はない。むしろ気持ちいいくらいだ。しばらくこのままでいたいなあ…………
……ハッ!
こんなことしてる場合じゃない。
「うっ! 頭が…!」
「どうしたんですか!」
「どうした! 大丈夫か?」
俺はとっさに頭が痛いと演技した。
徳叉迦さんは緑のオーラを出すのをやめ声をかけてくれた。
タイガーさんもすぐ立ち上がって心配してくれた。
タイガーさんには心配かけっぱなしな気がするなあ…。タイガーさんごめんなさい。
「いや、思い出そうとすると頭が…!」
「なんと…」
徳叉迦さんは自分の神力に自信があったのか、少し落ち込んで見える。ああ、徳叉迦さんもごめんなさい。
「…もう大丈夫です。心配かけてすいません」
「そうか、よかった。にしても記憶喪失で徳叉迦の神力でも無理となると困ったな。
集はこれからのあてはあるのか?」
「記憶を失う前は俺には親しい友達が何人かいた気がするんです。そいつらに会うために自衛隊の基地に行きたいですね」
「自衛隊の基地に集の友達はいるのか?」
「いえ、どこにいるかは分からないので探します。で、自衛手段を得るために自衛隊の基地に行きたいんです」
「だが銃や刃物じゃゼクスは倒せないぜ?」
「自衛隊の基地にはカードデバイスがあるはずなのでそれで何とかします」
「ん? カードデバイスならここにあるぞ?」
「え? 本当ですか?」
「ああ、前に武装した人間が数人、プラセクトを連れてこの辺りにやってきたことがあるんだけどよ、それを撃退したときに手に入れたやつがあるはずだぜ? なんなら全部集にやるよ。俺たちは使えないしな」
「ありがとうございます!!」
おお!これで目標の2つ目を達成したぜ!
なんか順調すぎて怖いけど、んなもん気にしなくていいだろう。
明日にはゼクスを捕まえに行きたいな。
聖闘士怜亜 ペガサスのよーにー
聖闘士怜亜 いまこそー
はばーたーけえええ
最近友達とZ/Xで替え歌するのが流行ってます。