Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

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 なんだかんだで出発の日になっちゃいました。
 バトルシーン (゚Д゚;≡;゚Д゚) どこ!?


60話「行ってきます」

 「……集君、アリスを宜しく頼む」

 

 ラウノさんは普段よりもさらに重々しい声音で言って、頭を下げた。

 

 「もちろんです。では」

 「お父さん、お母さん。絶対無事に帰ってくるから心配しないで。

  じゃあ、行ってきます」

 「ああ、行ってらっしゃい」

 「ええ、行ってらっしゃい」

 

 アリスは両親に別れを告げて歩き出す。

 

 「じゃあ、まなかたちを連れて昨日のとこに行きましょうか」

 

 アリスは明るい顔でそう言った。 

 

 

 

 

 

 「おはよう!」

 「おう、朝から元気いいな」

 「まあな。なんたって今日から俺もゼクス使い、しかもメタルフォートレスだぜ。そりゃ元気もよくなるっつの」

 

 まなかの家に行く途中で基樹と会った。

 どうやら基樹もまかなも家に行く途中だったらしい。

 

 「まなかん家はここから近いから待ち合わせして一緒にアリスん家に行くつもりだったんだけどな。

  ……お、来たみたいだな」

 「……お待たせ」

 「おう、おはよう」 

 

 キャリーケースを持ったまなかがとことこ小走りで来た。

 女の子向けの小さめのやつだ。

 ちなみに基樹はショルダーバッグひとつだけだ。

 必要なものは現地調達するからいいんだと。

 

 「それじゃテクネチウムを受け取りに行こうぜ!」

 

 基樹は早足で歩いていった。

 

 

 

 

 

 「よ、輝。おはようさん」

 「お、来たか。ちょうどさっき調整が終わったところだ。

  ほら、ここにいれてある」

 「おお! あざっす!」

 

 基樹がすかさず受け取りカードデバイスに頬ずりする。

 

 「これってカードデバイスごともらっていいの?」

 「ああ、世界にはカードデバイスが足りてないとはいえ俺たちはある程度、数に余裕があるからな。

  それとテクネチウムのバージョンダウンの件だが、まず大きさが10mになっている。それとOSも変わったからレスポンスがある程度落ちている。だが遅くなるといってもこの世界のOSと比べると別格だからあまり気にしなくていい。それから記憶は不都合な部分以外は残っているからお前たちのことも覚えている。集にしかわからないと思うが今のテクネチウムは戦闘力に直すとこのくらいだ」

 

 そういって輝は最初に指を3本立ててからもう片方の手で5本立てた。

 つまりTCGでいうとパワー3500ってとこか。

 

 「これはパートナー次第で変わるだろうから基本値だと思ってくれればいい。まあ生かすも殺すもお前ら次第ってことだ。調整は終わったといってもまだテクネチウムはなれていないはずだから最初は戸惑うだろうが、頑張って使いこなしてくれ」

 「ああ、任せとけ! 俺とテクネチウムで最強になってやるよ!」

 

 基樹はガッツポーズしながら言う。

 

 「そうだな―――私と共に最強になろう!」

 「ああ、今日から俺とお前は相棒だ!」

 「相棒か―――いい響きだな。よろしく相棒!」

 

 カードデバイスごしに基樹とテクネチウムが話す。

 この調子じゃ基樹が実質パートナーになるんだろうがはたして使いこなせるか……。

 まあ、俺が教えてけばいいか。

 

 「俺ができるのはこれくらいだ。用が終わったらさっさと行け。ただでメタルフォートレスを渡したなんて上司に知られたらエライことになる」

 「ありがとな。じゃあ行ってくる」

 「こっちまで伝わるくらいデカイことやってくれるの期待してるぜ」

 「ああ、でかいのぶちかましてやんよ! お前も頑張れよ!」

 

 友人との別れも済ませたことだし、行きますか。

 

 

 

 

 「で、なんで輝がここにいるんだよ」

 「いやー、参ったね。まさか今日の指令がここの護衛だなんて思いもしなかった」

 

 輝は頭を掻きながらハハハと笑った。

 俺たちがみんなのもとに戻るとメタルフォートレスとバトルヒーロー、そして輝がいた。

 なんかでかい車が俺たちを追い越したと思ったけど、あれはメタルフォートレスだったのか。

 たぶんそれに輝も乗ってたんだろう。 

 

 「まあなんていうか上司たちは俺たち青の世界の株を上げようって思ってるらしいんだよね。

  最近キラーマシーンの暴走も多くなってきたし。で、善行事業の一環で俺たちも駆り出されたってわけだ。

  まあ白の領土に近づきすぎると戦闘になるから途中までだけど、それまでは護衛していくからよろしく」

 

 と、こんな感じで輝も途中までついてくることになったのだった。

 子どもやロボが好きな人たちは出発前だというのにメタルフォートレスに群がっている。

 

 「すげええええええええ!!! 触ってもいいですか!!」

 「ああ、いいとも」

 「うおおお! すげえ、これが青の世界の……」

 「基樹うるさい!」

 

 基樹のロボ好きは病的といってもいい。

 俺の旅が賑やかすぎてつらい。

 

 「ヒャッホー! メタルフォートレスだ!」

 「こっちはバトルスーツだ!」

 「本田! 宮田! 落ち着け、どうしたんだ」

 「む……隊長、俺小さいころの夢はロボットのパイロットになることだったんスよ」

 「……そうか、私もだ」

 「ああ、俺もゼクス使いなってメタルフォートレスとイチャイチャしたい」

 「俺も戦隊もののセンターになりたい」

 「……私は巨大ロボで極太ビームを出すロボに乗りたい」

 

 自衛隊、お前らもか。

 




 これで第三章は終わりです。
 バトルシーンなんてありません。
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