Z/Xの世界で生き延びる!   作:よーと

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 使い方間違えた気がするけど気のせいだよね。
 


77話「ディスクアニマルの使用例~覗き編~」

 「はあ……はあ……はあ……」

 「どうした、もっとペース上げてけ!」

 

 つ、疲れた。

 朝練に付き合うようになって、今日で四日目だが相変わらずメニューはキツイ。てか日に日に練習量が増えてる。一日目は事務所まで走り込みだけだったが、二日目からは町を走り込みした後に木刀を振るという苦行が続いている。

 俺は小中と陸上部だったが、決して速い方でもスタミナがある方でもなかったし、高校生になってからは帰宅部だったのですっかり衰えている。そんな俺だから正直キツイ。てか俺じゃなくてもキツイだろ。だってスコルがバテてるくらいなんだから。

 

 「し、死ぬ……!」

 「人間の体はそんな簡単に死ぬようにはできていない! ほら、あと四キロだ!」

 「まだそんなにあんのかよ……」

 

 困ったことにあと四キロもあるらしい。はたして生きて帰れるのか……。

 ちなみに俺と月下香は縄でつながれ俺が休めないようになっている。しかも、先を行くのが月下香なので、ペース配分はすべて月下香がやる。ペースはよくテレビでやる箱根駅伝の選手並みだ。マジつらいです。でも月下香にそれを言うと、「男が(つら)いとか言うな!」って言われるので、(から)い、って言ってます。

 

 

 「ふう、着いたな。……喜べ、今日は昨日より一分早いぞ」

 「ぜー……はあ……わー……い」

 

 何とか生きて帰ってこれた。

 マジ死ねる。

 

 「ぜー……ぜー……おまえも生きてたか……よかったな」

 「ああ、なんとかな」

 

 あれからスコルとは仲良くなった。絶対これが原因だろう。

 

 「ではスコルはアタシと模擬戦、集は素振り1000回だ!」

 「お、鬼やぁ……」

 「1000回て……アホか……」

 「口ではなく手を動かせ!」

 「……はぁい」

 

 こうして俺達は朝を迎えるのだった。 

 

 

 「うむ、みんな終わったな。では風呂に入ってくる」

 「はあ……はあ……あー、死ぬ」

 「はあ……はあ……姉さんは容赦ないなぁ……しばらくはカードデバイスの中で寝てるから起こさんといてな」

 「はあ……はあ……了解」

 

 そうしてスコルをカードデバイスに戻す。

 わかってるかもしれないが俺にはイグニッションの負荷がかかっているのである。それも含めて考えてくれるとわかると思うがめちゃきついのだ。イグニッションしたときの虚脱感と運動の疲れが来て何もしたくなくなる。

 こんなにツラいと何か仕返ししたくなる。……いや、仕返ししたいとか思えるあたりまだマシか……。

 

 ……今気付いたが俺にはディスクアニマルがある。そして月下香は風呂にいる。これがどういうことかわかるだろうか? そう、覗くのである。俺だって男だ、性欲は溜まる。実は俺の部屋には幸ちゃんの他に月下香も寝てるのである。なんでアクティベートしてまで……と思うだろうが、月下香が布団で寝たいと言うんだからしょうがない。そのせいで、俺の性欲は発散できず、溜まる一方である。今こそ発散するべきだと思うのだがどうだろう? 思い立ったが吉日というし、やるべきだと思う。いや、やらないといけないと思う。あれだ、使命感ってやつだ。

 よし、やらなきゃ(使命感)

 

 「ディスクアニマル茜鷹(アカネタカ)黄蘗蟹(キハダガニ)、行って来い!」

 

 俺は外で茜鷹(アカネタカ)に指示した。窓が開いていたら覗けるはず……。そして黄蘗蟹(キハダガニ)は部屋の前で指示する。風呂場に入れなくても、着替えてるとこを覗けばいいのだ。

 

 「ふふふ……」

 

 ドアを少し開けて黄蘗蟹(キハダガニ)を通してやる。たぶん月下香のことだから俺が部屋に入った途端斬られるだろうから、俺は入らない。あっ、今ドアの隙間からサラシとパンティが見えた。最近は月下香もホウライらしい恰好の他にお洒落な服も着るようになった。あとジャージも。あの時は、お前もか! と言いたくなった。

 

 くっ、窓はどうやら開いてない。そりゃそうだと思いながら少し残念と思う。

 だが、黄蘗蟹(キハダガニ)は侵入した。

 見える……見えるぞ! ……下着がな。

 さすがに風呂にまで侵入したらバレるだろうから、更衣室で待機させる。

 ちょっと下着が欲しくもあるが、今はまだいい。洗濯時を狙えばいいのだ。ちなみに選択は男女別で行われている。そのため若干難しいだろうが、それを何とかするのが思春期の男の子の行動力だ。まだ焦るときではない、自室で待機だ。ちなみに幸ちゃんは散歩に行ってる。

 

 お、風呂から上がったみたいだな。足が見える。……惜しい、太腿までしか見えない。もっと上を向くんだ。……ああ、今度は上に行きすぎ! ……でも、少しB地区が見えた気が……と、やっぱり下に下げなくていいぞ、腋もいいものだな。

 

 月下香って、引き締まったいい体してるよな。流れるようにしなやかな肉体って言うのかな? 健康的な大人の女性って感じ。アスリートだ。そんでもって出るとこは出てる。非常に魅力的です、はい。てかズームアウトすればいいんじゃね? ……そう、もう少し、もう少し……。

 

 「何やってるんですか?」

 「のわぁッ!」

 

 メガネに映る映像に集中していたら、いきなり後ろから声をかけられたからビビった。

 

 「な、なにって……なんだ幸ちゃんか……。今散歩から帰ったの?」

 「なんだってなんですか。そうです、今戻りました。……ところで、何やってるんですか?」

 

 とっさにメガネと黄蘗蟹(キハダガニ)のリンクを切る。

 

 「いや、ただ精神統一してただけだよ」

 

 今の俺の体勢は胡坐を掻いているからそう見えるだろ。……ただ、ナニはスタンドアップ・ザ・ヴァンガードしているが。まあ幸ちゃん側からは俺の背中しか見えないから大丈夫だろう。

 

 「本当ですか?」

 「ちょっ!」

 

 幸ちゃんはそう言って正面に回り込もうとしてくる。

 思わず体を前に倒す。

 

 「どうしました?」

 「ナンデモナイヨ?」

 「急に前屈みになって……怪しいですね」

 「ソンナコトナイサ」

 

 それからしばらく幸ちゃんと格闘することになったが何とかばれずに済んだ。あ、あぶねぇ……社会的に死ぬとこだった。

 

 あ、なんとか映像は入手したぜ。録画機能最高!

 まあそのあと覗きがばれてボコボコにされたけど。

 録画してたことは分からなかったみたいだから、映像は今でもある。

 やったぜ。

 

 なお、女性陣から白い目で見られることになる模様。

 




 頑張ってエロス出そうとした。
 無理だった。
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