閑話でやれば問題ないから(震え声)。
あ、そういや友人にこの小説書いてるのがバレテモータ。
アニキ「仕方ないね」
修羅場は楽しい、そう思っていた時期が俺にもありました。
しかし、それは間違いだと気付きました。
「なんだってこんな頭から植物生やした女なんかの裸を……」
「なんだと! もう一遍言ってみろ、剣の錆にしてくれる!」
「や、やめてくれよ二人とも……」
「いいじゃないれふか……。
顔痛くないれすか?
別に暴力BBAやカニマニアBBAの裸なんか見なくても、私がいるらないれすかぁ」
「お、おい、千尋ちゃん、近いって。あ、あと、その……胸、当たってるから」
「当ててるんれすよ」
「ファッ!?」
「おい小娘、さっきなんつった? あ゛?」
「勘違いしているようだがカニマニアは私ではない。
そしてババアでもない。
……どうやらこの人間には教育が必要らしいな」
「集さん……怖いれす」
すでに呂律が回らなくなり始めた千尋ちゃんが俺の腕にくっつく。
「何が怖いだ、カマトトぶりやがってよお!」
「ふっ、怖がるな人間、少し教育するだけだ……」
怖いよぉ……。
俺は周りを見て助けを求めるが誰も助けてくれない。
というかこっちを見てない。
みんなグループごとにしゃべってるか、寝てるか、飲んでいるか……。
唯一目が合った若葉ちゃんは苦笑いした後元のグループに戻ってしまった。
ああ、救いはないのか。
こうなったのはシャンカーの質問のせいだった。
「ガルマータ様って、この中だったら誰と付き合いたいですか?」
この質問は最初はガル君へのものだった。
しかし、例のごとく歯切れの悪いガル君はほっといて、結論が出るまで他の男の子の意見も聞こうという話になった。
それがいけなかった。
始めのターゲットは基樹。だが基樹は、「俺、今も初恋の人に恋してるからこの中で選べとか無理」とかほざいた。
だがそれでも一人ずつアフターケアと評価をしていくのは流石というべきか、この後の悲劇を招いたというか……。
次は伊吹の番だった。だが当然というべきか理奈ちゃんが選ばれる。
みんなからしたら出来レースだ。
となると俺に期待がかかる。
あっ、ちなみにマスターは厳格な人で、今も奥さんと絶賛ラブラブ中とのことで、この話に巻き込まれるのが嫌だったのと、店も閉店にしてあるからか、上のカフェに手伝いに行ってる。
そうそう、伊吹も自分はみんなにとってつまらない選択をしたのは分かってるから、基樹と同じようにみんなを評価した。
で、ここで問題なのが、みんなおだてられてて自分が選ばれる可能性を密かに期待していたことだった。
基樹と伊吹が長所は言っても短所は言わなかったから尚更。
残りの男はガル君を除き俺一人、当然期待がかかる。
みんなの注目が集まるのがわかる。
さっさと言えば良かったんだ。
まあそれはまた修羅場になりそうだったから自重したが。
周りを見ると、月下香が俺のほうをちらちら見ているのが分かった。
たぶん、『覗いたんだからアタシを選ぶんだよな?』って感じ。
でも、『殴って気絶させるほど拒絶したから、選ばれないんじゃ……』って雰囲気だった。
さらに間が悪いことに、若葉ちゃんと千尋ちゃん、そしてその少し後に何故かウェルキエル様とムリエルちゃんもやってきた。
例のごとくウェルキエル様と月下香は張り合ってどちらが上か俺に決めてもらおうという話になった。
白の世界の女子たちはまさか十二使徒と張り合うわけにいかず、皆辞退した。
残ったのは月下香と十二使徒のウェルキエル様、そして人間枠の数名。
ムリエルちゃんはカニを見にどこカニ行ってしまった。
そんなこんなで、ガーディアン女子も辞退したからという理由や俺がさっさと決めなかったり、面白がったりして辞退する人が出た結果、月下香、ウェルキエル様、そして何故か千尋ちゃんが残った。
不幸はまだ続く。
マスターがいなくなったことで自制する人がいなくなったために、ゼクスのみんなに振舞うという名目で酒盛りが始まった。俺は三人に絡まれていたから誰が始めたとか悪いとかは分からないが、結局みんな飲んだと思う。まったくけしからん。
だが、かく言う俺も飲んでしまったんだから何も言えまい。
酔った誰かが俺達の飲み物に酒を入れたらしい。
俺は数口目で気づいたが、千尋ちゃんはべろんべろんに酔ってしまってて支離滅裂だ。
ゼクスの皆さんは個人差はあれど、皆酒に強いのか、精神力依存だからなのか、飲む量をセーフしているのか分からないが、千尋ちゃんほど酔ってはいない。
まあゼクスも人間も、数人程酔いつぶれているのがいるが。
で冒頭に戻るというわけ。
とまあ、これがこれまでの経緯だ。
はい、そうです、かなりひどいです。
俺も問い詰められてきついけど、ガル君もガル君で酔っぱらった二人に問い詰められているようだし、俺も三人を刺激しないように場を収めなくては。
「三人とも、落ちt」
「おい、アタシだよな! 毎朝世話してやってるからな!」
「恥ずかしがらなくてもいい……好きなのは私だろう? 毎晩世話してやってるしな」
今そういうのは意味深に聞こえるんでやめてください。
「せせせせ、世話って! 集さんどういうことれすか! まさかこの人たちと……!」
「ちょ、違うって。確かに世話になってるけどそういう意味じゃ……」
「ほら、いい加減決めろよ集、みんな焦れてるぜ?」
酔った基樹が俺の方を組みニヤニヤしながら言う。
こいつ楽しんでるだろ。
「いや、でもさ」
「「「どうなんだ(ですか)!」」」
「あー、その、えーと……」
俺は高速で最善策を探す。
三人の中でどの人を選べば一番被害が少ないか、言ったとして俺以外の人に被害が出ないか。
三人以外から選ぶというのもあるがややこしくなるからやめよう。
となると、俺はどの人を選べば……。
「えーと……千尋ちゃん、かな?」
「「……え」」
「本当ですか! えへへ……うれしいなぁ。私も好きですよ」
千尋ちゃんは俺の胸に顔を押しつけながら言った。
月下香とウェルキエル様だったら後で説明すればなんとかなると思ったからなんだけど……まいったな。
まさかこんなに喜ばれるとは思わなかった。
「あ、もちろん二人も……」
「いい気休めはいらない」
そう言って月下香は遠くのカウンター席に座り酒を飲み始めた。
「私も頭を冷やしてくる」
ウェルキエル様は奥のテーブル席に一人で着いた。
「…………あれ?」
なんだろう、俺は殴られる覚悟くらいしてたんだけど、こんな反応されると肩透かし食らったみたいでなんか落ち着かない。
「うーん……まあ、頑張れ」
基樹は元の席に戻っていくし、どうしよう。
「とりあえず、千尋ちゃん……って寝てるし」
俺に体を預け寝入ってしまった千尋ちゃん。
酒も入ってたししょうがないか。
あー、どうしよ、あとが怖いなぁ。
この後いろいろあって死にかけたがマスターが駆け付けたことによって無事生還した。
やれやれだぜ。
「こんばんは」
「土曜に会うんじゃなかったのか?」
事務所に帰り、疲れて寝たのだが例の白い空間に連れてこられていた。
「それがね、そうも言ってられそうにないんだ。
前回殺すように言った殺人鬼、実は彼、今こっちに向かってるみたいなんだ」
「……は?」
「目的はたぶん君。彼はすでに神の使徒だから君のように依頼されたのかもしれないし、たんに興味本位でやってきたのかもしれない。でもあと数日でやってくるのは分かった。だから前回の依頼は撤回して、君は九州に向かってくれ。そこでもやってほしいことがある」
「え、展開早くてわからない。
そいつのこと迎え撃っちゃだめなの?」
俺もだいぶ力をつけたし仲間も増えた。
使徒相手に勝てるかはともかく、負けない自信はある。
「ダメだ、絶対にダメだ。
そんなことしたら死ぬよ」
「……なんでそういい切れんだよ」
「ああ、気に障ったなら謝るよ、ごめん。
でもね、彼にはもう勝てないし殺せない。
だから逃げるしかない」
「うん?
言ってる意味がわからねーんだけど。
どゆこと?」
「うーん、ちょっとファンタジーっぽくなるけど、
話した方がいいかな……」
神は少し悩むような仕草をしてから話し始めた。
おう、友人見てるか?
1話から読んでたらここまで来るのに何日かかるか知らねぇけど、満足してくれや。
???「満足させてくれよ?」
PS.明日更新します