レム   作:Onisoh

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お久しぶりです。
最初に遅くなったことに対するお詫びと、言い訳を。
近頃は、高校がほぼ義務化されてますよね。空気的に。
僕も飲んな被害者のひとりだったりなかったり。
言い訳にもなりませんでした。
それでは続きです。どうぞお楽しみください。


間章
~主人公覚醒~


チュンチュン。

 

 「んあ?朝・・・。」

 

 瞼を越えて朝日が、耳には鳥のさえずりが入ってくる。なんだろう、とても長い夢を見ていたような・・・。

 それが思い出せず、意識が徐々に覚醒していくのを待つ。

 

 「あ?あーーーーーっ!!」

 

 唐突に頭に流れ込む、大量の映像の波。大部分は思い出したくないものだったりするけれど。

 

 「夢・・・?にしては大分リアルだったし・・・。でも、」

 

 夢だったのではないのなら

 

 「何で・・・、腕があるんだ?」

 

 昨夜謎の怪物に吹っ飛ばされた(あれも夢だったという事にしておこう)左腕は、しっかりと僕の左肩についていた。

 

 「あぁくっそ、何なんだあれは。」

 

 左腕の動作を確認しても、一切問題はない。狐につままれたような気分になって、また目を閉じる。

 丁度その時だった。玄関のドアから、やかましいノックが聞こえたのは。

 

 「っっ!」

 

 こういうとき、無意識に警戒態勢を取ってしまうのが、僕の悲しい習性だ。あぁほら、父親の仕事の関係で。

 だが、次に聞こえた声で、その警戒はすぐに緩むことになる。ゼロではないのだが。

 

 「蓮人さーん。あーさでーすよー。」

 

 「はぁ!?御影!?」

 

 乱暴に開けたドアの向こうにいたのは、昨夜斬られて倒れたハズの女だった。となると、昨日のは夢じゃない・・・?

 

 「あ、おはようございます・・・ってあれ!?」

 

 向こうも向こうで驚くことがあったらしく、こちらの左腕を強引に掴む。

 

 「蓮人さん!」

 

 「何すか」

 

 「何で腕があるんですか!?」

 

 「いや、アンタも背中切られてたじゃない。」

 

 「あー、それについてはきっちり治療いたしましたんで。」

 

 

 親に心配されるので。と続けた御影の眼は、何故かとても悲しそうに見えた。

 

 「いやぁしかし、縫うの大変だったですよ、背中は。」

 

 「縫ったのかよ!」

 

 とても僕よりひとつだけ上の女子とは思えない。

 

 「あー、話がそれましたねぇ。もう一度聞きますよ。」

 

 「僕にもわからねえって。」

 

 僕より知ってるやつが分からないことを知っているはずがない。大体、あの世界に関してだって、まだ納得のいかないままだし。

 

 「イモリ・・・。なんですかねぇ。」

 

 御影が独り言のように呟いた。

 

 「ん?イモリって何だ?」

 

 「ほら、あの両生類の」

 

 「いや、それは知ってるんだけどさ。」

 

 イモリ・・・。そういえば、昨夜もそんなことを呟いたような・・・。

 

 「そう、それですよ。あそこの世界だと・・・まぁ、普通に意識下なんですが。全てのものは『知覚』されることによって存在できるんですよ。」

 

 私が昨日出した武器だったり、蓮人さんの刀だったりとか。あるいは私たちの存在そのものだったりとか。御影はそう続けた。

 

 「で、僕の存在とイモリが、どうつながんだ?」

 

 「人が『知覚』できるものは、大抵何かに例えられなければならないんですよ。いかに美しいといえども、

 

比べるものがなければ、無に等しいですし、いかに強大な存在であろうと、戦う相手がいなければ認識されな

 

いでしょう?」

 

 「はぁ・・・。」

 

 「必然的に比べる対象に近づいていくので、あそこで『人のままでいられる』ことはあまりないですね。」

 

 「へぇ。僕の場合、その対象がイモリだったと?」

 

 「そうなりますかね。」

 

 「何で?」

 

 「は?」

 

 「いや、僕の場合、ってか誰だってそうだろうけど、イモリを愛するなんてキモい奴じゃないし、見たこと

 

すらないんだぜ?何で他にもある中からイモリ?」

 

 いやぁ・・・。と、頭を掻きながら笑いながら言いにくそうに御影は言った。

 

 「おそらくなんですが・・・。名前・・・?」

 

 「・・・ッ」

 

 ダ、ダセェ!!

 




 お疲れ様でした。
 ちなみにタイトルにあった『覚醒』というのは、眠りから覚める状態を表しています。決して「右腕がぁぁぁぁ」とか叫んでる連中と同じ意味で使ってるわけではないです。
 最後にただ今絶賛受験勉強中でして・・・。次の投稿はいつになるのかまだわかりません。
おそくなるかもしれませんが、それでもというかたはこれからもよろしくお願いします。
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