ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

カジノ内では楽しく遊びましょう。

では、本編どぞっ。



第百四十一話 そもそもカジノ内で戦っちゃダメ

 

「っ……! アリア、君は下がってて! 僕がこいつ達を倒すから!」

 

「あっ、はいっ! でもっ、攻撃呪文はダメですっ!」

 

 

 アベルが【アウルベアー】からの攻撃を受け止めつつ、背後のアリアに離れるよう促すとアリアはアベルから離れ、注意してくる。

 

 

「えっ……っつ……!! 重っ……!」

 

「オマエ……ジャマ、ハナヨメモチカエル」

 

 

 【アウルベア―】は自らの体重を載せるようにして、アベルの眼前まで力押しだけで鋭い爪を近付けていた。

 力比べのようにアベルも【チェーンクロス】の柄を押し出し、顔を引き裂かれないよう少しずつではあるが、斜めに受け流そうと方向を変えていく。

 

 

「っ、ぐっ……ググッ……!! はあーーっっ!!」

 

 

 何とか身体の大きな【アウルベアー】からの力押し攻撃を去なし、【アウルベアー】の体勢が崩れるとアベルは素早く【チェーンクロス】を握り直して魔物の足元目掛け振り下ろした。

 

 【アウルベアー】は足を取られ、アベルに打たれた拍子に床に転がる。

 

 

「……はぁっ、はぁっ……。アリアっ、無事か!?」

 

「っ、はいっ! わ、私は無事ですっ」

 

「っ!! …………っ、ぅ、うん……、大丈夫そうで、よ、良かった……!」

 

 

 アベルが背後にいるアリアを振り返り、彼女のバニー姿を直視すると声を上擦らせた。

 

 バニースーツは【踊り子の服】よりも身体を覆う部分が多いのはわかってはいるが、衣装を纏った者の身体の線を強調することに関しては【踊り子の服】に引けを取らないのである。

 

 アリアのその二房のたわわな果実も括れた腰も、程よく肉の付いた網タイツの太ももも、ももも、もものうち……なんつって。

 

 

 なっ、なんっ……、何て恰好してるんだっ!!!!

 

 

 

 

 

 ――……今更である。

 

 と、

 

 そんなことを考えていると、アリアがアベルの後ろを指差し たわわが揺れる。

 

 

「っ、アベルさんっ! 後ろっ!!」

 

「えっ!?」

 

 

 アベルが振り返った時にはもう一匹の【アウルベアー】がアベルに襲い掛かろうとしていた。

 

 

「っ!?」

 

 

 アベルは瞬時に避けようとするが、背後にアリアがいる為留まり、先程と同じように【チェーンクロス】を構えた。

 ところが、思ったよりも【アウルベアー】の攻撃が早く、“間に合わないっ!?”とアベルはダメージを受ける覚悟をする。

 

 そんな時、何者かの影がアベルの前に飛び出した。

 

 

 キィィィイイインッ!!

 

 

 という金属音に近い音と共に【アウルベアー】の爪が何者かの剣によって火花を散らし弾かれたかと思うと、その影はすかさず跳躍し【アウルベアー】の爪と爪の間に剣を押し込み指を巻き込む様にして、上から盾で押さえつけると全体重を【アウルベアー】の背後へと巧みに掛ける。

 そうして【アウルベアー】の腕を後ろに無理やり捻った。

 

 

 グォォォオオ。と、【アウルベアー】は肩が外れたのか痛みに咆哮を上げる。

 【アウルベアー】の腕にはピエールが器用にぶら下がっていた。

 

 

「主殿っ、アリア嬢っ!! ご無事ですかっ!?」

 

 

 ピエールは【アウルベアー】の巨体から飛び降り、アベル達の元へと寄って来る。

 【アウルベアー】は痛みに倒れ、床でジタバタもがいていた。

 

 

「ピエール!」「ピエールさんっ!」

 

 

 アベルとアリアが同時にピエールの名を呼ぶ。

 

 

「遅くなり申し訳ない。レースが終わらなかったもので……。アリア嬢、お怪我は?」

 

 

 ピエールがアリアの前までやって来ると、彼女を見上げて様子を窺う。

 多少、網タイツが破けているようだが怪我はなさそうに見えた。

 

 

「私は大丈夫です。それより、ここでは攻撃呪文が使えません。どうか穏便に」

 

 

 アリアが“私は邪魔になるので、もう少し下がってますね”と二人から距離を取り、1コインスロットマシンの影に隠れ様子を見る。

 

 

「ええ、わかっておりますとも! 主殿っ! 共闘願えますか!?」

 

「もちろんっ!」

 

 

 ……って何で攻撃呪文が駄目なんだ?

 

 

 そんなことを考えるアベルを余所に、ピエールが武器を構え今にも起き上がろうとしている【アウルベアー】達と対峙すると、アベルも隣に並んだ。

 

 ヘンリーはヘンリーでさっき逃げられた細身男と睨み合っている。

 

 

 

 

 

 

「あのデカブツ二匹はあの二人に任せて、お前はオレが相手だ。どうせお前も魔物なんだろ? ハッ! 早く正体を晒しちまえっ!!」

 

 

 ヘンリーは腰に下げた【ブロンズナイフ】を取り出し、細身男の前にチラつかせて脅す。

 相手の男は武器は持っておらず、ここだけ切り取って見たらヘンリーの方が悪役に見えてしまうが、周りの人間は一部始終を見ているので誤解することは無かった。

 

 

「っ……、くそっ、またしても、あ、アノ、う、ウ、裏切り、リリ、も、モ、モノがぁぁアアアア……!」

 

 

 ヘンリーの言葉に男はチラッとピエールを見ると、急に頭を抱えヘッドスパンキングをし出す。

 カジノ内のBGMはロックではないのだが……。

 

 すると、辺りに異臭が漂い始めた。

 腐った肉の臭いが辺りに立ち込めていく……。

 

 

「うっ、くっさっ!」

 

 

 ヘンリーが顔を顰めて鼻を摘まむ。

 そうして細身男を見ていると、男から紫色のガスのようなものが噴き出し、大男達同様その姿を変えていく。

 

 

「うえぇっ! くさった死体かよっ!!」

 

 

 気付けば【くさった死体】が両手を挙げ、くねくねと身体を揺らしていた。

 

 【くさった死体】とは腐敗の進んだ死体が動き出したゾンビ系の魔物である。

 つまり元は人間で、死後悪霊に取りつかれた可哀想な奴なのだ。たまに生前の記憶を保持している者もいるらしい。

 

 変身を解かない方がいい服着てたのに何で……とヘンリーは一瞬思ったが、【くさった死体】に言った所で分からないだろう。

 【くさった死体】が被服を身に付けると、被服まで腐ってしまうのだろうか……。

 

 

「オ、オデ……。ヨメ……モチカエル……シゴト……」

 

 

 【くさった死体】はさっきまで淀みなく喋っていたのに正体を現した途端、片言で話し出した。

 急な劣化に誰しもが変身を解かなければ良かったのに……と思わずにいられない。

 

 

「ハッ!? 嫁だってっ!? まさか、アリアを嫁にしようとしてる奴ってーのはお前等なのかっ!?」

 

「ア、リ、ア……。ヨメコウホ……イッショ、イク……」

 

 

 ヘンリーが【ブロンズナイフ】を逆手に持ち替え構えるが、【くさった死体】はアリアの方へとひたひたと歩き出す。

 

 さっきまで早く走れたのに、今度は鈍足だ。

 やっぱり、変身は解かない方が良かったろうに……。

 

 

「っ、アリアっ! 逃げろっ!」

 

 

 ヘンリーはすぐさま追い掛け【くさった死体】を背後から斬り付けようとするが、刹那。

 

 

 ベロレロレロレェエ~~~!!

 

 

 【くさった死体】はヘンリーに振り返り、彼の顔を舐め回したのだった。

 

 

「ひょぇえええっっ……!!」

 

 

 ひんやりぬるっとした冷たい舌の感触が顔を這い、酷い腐敗臭も相まってゾクゾクゾクっと、ヘンリーの身体が震え上がる。

 その拍子にヘンリーは手にした【ブロンズナイフ】を床に落としてしまった。

 

 

(すまんっ、アリアっ、逃げてくれっ!)

 

 

 ヘンリーは動けなくなりその場に留まるが【くさった死体】はヘンリーの動きを封じるとアリアの元へと向かう。

 

 その様子をアベルはきちんと把握しており【アウルベアー】を早々に片付け走り出した。

 

 ピエールはちょっと苦戦中である。

 

 

「ヨメ……オデ、ツレカエル……」

 

「ヒッ! イヤッ……! こ、来ないでっ、来ちゃダメです……!」

 

 

 【くさった死体】がアリアに近づくと、彼女は驚き顔を引き()らせる。

 

 

「アリアッ!」

 

 

 アベルは急ぐが位置的に【くさった死体】の方がいくらか早く……。

 

 

「…………来ちゃダメ……、来たら…………」

 




たまには書きたい戦闘シーン。
勢いだけで決して上手くはないけど楽しいので良しですw
そう、上手く書こうとか全然思っていなかったりします。スイマセン。

こういうのは楽しいから書く、でいいのです。ノリですノリ。
ただ、長くなるのがどうなんだろう……?
ま、いっか!

バニーちゃんコスもいいよね。
ドラクエVにはバニースーツ無いんだけどね。

こうなったらもう何でも着せてやろうと思います。
あれもこれも楽しみですね~w

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評価いただけるとモチベ上がりますので、良かったら下さいっ。
感想など頂けたらめっちゃ嬉しいです。

読んでいただきありがとうございましたっ!
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