ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

初めての仲間はスラりんに決めてました。
いや、ピエール仲間にしてるじゃん……というツッコミはおいておいて。

では、本編。



第百五十八話 スライムが仲間になりました

 

「え?」

 

 

 アベルが振り返ると、【スライム】が一匹起き上がっていた。

 そして、起き上がった【スライム】は仲間になりたそうにアベルを見ている。

 

 

「ピキー! ボクを仲間にして欲しいなっ!」

 

「……ああ、もちろんっ! よろしくねスラりん!」

 

「ピキーッ!」

 

 

 二つ返事で仲間になることを了承すると、【スラりん】はアベルに飛び込んで抱きついた。

 アベルはスラりんを抱え撫でてやる。

 その様子を見ていたアリアが、

 

 

「ふふっ、魔物を仲間に出来るなんて、アベルさんてすごい!」

 

 

 目を細め穏やかに微笑むと、アベルの方へと近付いて来たのだった。

 

 

「あはは……それほどでも……」

 

 

 アベルは褒められちょっぴり照れる。

 

 

「スラりんさんっておっしゃるのですか? ふふっ、アベルさんのことがもう大好きなようですね。可愛い……わっ、ぷるぷるっ!」

 

 

 アリアはスラりんを覗き込み零すと、瞳を輝かせてそっとスラりんに触れた。

 記憶はなくとも【スライム】好きな部分は変わっていないようである。

 

 アベルはアリアの変わらない様子に心弛びして、目を細めアリアを見下ろした。

 

 

 不意に、

 

 

「ピキー! ……ぁ、こっちもすきっ!」

 

「ん?」

 

 

 スラりんがアベルの腕の中から、アリアに飛び移る。

 

 

「えっ? わぁっ!?」

 

 

 アリアは慌ててスラりんを抱き止めるが、勢い余って尻餅を搗いてしまった。

 

 

「っ、だ、大丈夫かい?」

 

「あっ、はいっ、お尻をちょっと打っちゃいましたけど平気です。ふふっ、ひんやり気持ちいい……」

 

 

 アベルの心配を余所に、アリアはスラりんに頬擦りをする。

 ぷるぷるでいて、きゅっと詰まったような何とも言えない弾力に、ひんやりとした感触が気持ちいいらしい。

 

 

「ピキー! お姉ちゃん名前何ていうの? ボクこことっても落ち着く……」

 

 

 スラりんは身を捩じらせ、アリアの胸元に身体を摺り寄せた。

 

 

「っ、ぁっ! ちょ、ンッ……!? そこは……!」

 

 

 徐々にスラりんは器用にアリアの服の中へと入り込もうと身体をくねらせる。

 

 

「っ!!? スラりん何して……!?」

 

「おいっ!?」

 

「アリア嬢っ!!」

 

 

 アベル、ヘンリー、ピエールが驚き固まる。

 ゴソゴソゴソと、スラりんがアリアのチューブトップの胸元から服の中へと侵入を試みていた。

 

 

「ふぁっ……、や、やだぁ……そこは……、入っちゃダメなとこ……なの……にっ!」

 

 

 アリアは必死に手でスラりんを取り除こうとするのだが、スラりんはアリアの谷間に半身を巧みに捩じ込み、入りきらない部分に目と口だけ寄せてきて告げる。

 

 

「ぷるぷる、ボクよりも柔らかいんだねっ、ちょっと狭いけど ここ温かくて落ち着く~! ママを思い出すなぁ……」

 

 

 主さま、強くなるまではボクここに居るねっ、いいよねっ! と明るくアベルを見上げた。

 

 

「いやぁあああんんっ!!」

 

 

 アリアが顔を真っ赤にし絶叫する。

 胸の谷間から出る様にとスラりんを引っ張るのだが、スラりんの身体が絶妙に伸びるだけで、出る気配はない。

 

 

「アベルさんっ……助けて……っ!」

 

 

 アリアは涙目でアベルに助けを求めた。

 

 スラりんが小刻みに振動するので、それにならってアリアの胸もぷるぷる震えるのだ。

 ただでさえ大きいのに、強調されているようでそれが恥ずかしいらしい。

 

 アベル達はその様子を顔を真っ赤にしながら見下ろしていた。

 ついでにアベル達の位置からは、実はアリアのスカートの中身が丸見えである。

 

 ちょっとどうしたらいいのか、思考停止中の男達であった。

 

 

「あ~……、温かい~。いいニオイ~♪ ……♪~」

 

 

 スラりんだけ上機嫌に鼻はないくせに鼻歌を歌っていた。

 

 

「ふぇぇ……、スラりんさ~ん! そこから出て下さいよ~!」

 

 

 アリアは尚もスラりんを引っ張るが、スラりんは一向に出て来る気配がない。

 それどころか、心地良さに眠りかけていた。

 

 終には、アリアの頬を涙が一滴。

 

 

「っ、ダメに決まってる。スラりん!!」

 

 

 アベルはアリアの傍に寄ってしゃがむと、眠りかけのスラりんに話し掛ける。

 ぷるぷるぷると、アリアの胸が揺れ続けていた。

 

 

「ぁ……ア、アベルさん……」

 

「っ、い、今助けるから……っ!(こうして見ると、本当大きい……ゴクリ)」

 

「は、はい……」

 

 

 二人は顔を真っ赤にしながらアイコンタクトを取った。

 

 

「スラりん! ……おいたをする子は仲間から外すよ?」

 

「っ!? ピ、ピキー!!」

 

 

 アベルが低音で静かに伝えると、スラりんはビクッと身体を震わせる。

 

 

「ぁンっ!」

 

 

 スラりんが大きく動いた拍子にアリアから甘ったるい声が漏れた。

 

 

「っ……!!」

 

 

 声っ!!

 

 

 何でそんなに色っぽく言っちゃうの……。とアベルは先程から下半身が反応しているのを悟られないよう腰を引き気味にスラりんの頭頂部を掴んだ。

 二人の様子を見ていたヘンリーとピエールも前を押えて互いにそっぽを向いている。

 

 そしてアベルはアリアに触れないように神経を集中させ、スラりんの身体を引き抜いたのだった。

 引き抜く際にもアリアが“んんっ”と小さく呻くので、アベルの心臓はドクドクドクと跳ね上がる。

 

 

 ずるずるずる。

 

 

 スラりんを無事引き抜き終えると、アベルはスラりんの“ツノ”を握ったままダッシュしてアリアから距離を取った。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……、スラりん何考えてんの!?」

 

 

 このエロスライム!

 前の世界じゃこんなことしなかったよね!?

 

 

 アベルの顔は怒りに満ちていた。

 スラりんは恐らくまた(・・)ではないのだ。名前は同じだが、記憶はない気がする。

 

 

「ピキー……。ごめんなさい、ボクはママの感触を懐かしく思っただけで……」

 

「アリアは君の母親じゃないんだよ!? あんなことしたら彼女が可哀想じゃないか!」

 

「ぷるぷる。ボク悪いスライムじゃないよ?」

 

 

 アベルのお説教に、スラりんがうるうると許してオーラを放ちアベルを見上げる。

 

 

「…………ああ、もう……。二度としないでくれ。アリアは君のママじゃないんだから」

 

「ピキーっ! アリアっていうんだね! カワイイ名前だねっ!」

 

 

 アベルの話途中ではあるが、スラりんはぴょんぴょんとアリアの元へと跳ねて行く。

 

 

「え、ちょ、ちょっとスラりん!? 話はまだ終わってな……」

 

 

 アベルは手を伸ばし止めに入るが、スラりんは止まらなかった。

 

 

「アリア~! ボク、スラりん、よろしくねぇ!」

 

「っ……!」

 

 

 スラりんが漸く立ち上がったアリアに話し掛けると、アリアは後退る。

 

 

「もうあんなことしないよ? でも、ボクの感触好きでしょう? ぎゅってしていいからね~!」

 

 

 スラりんはにっこりと笑った。

 

 

「っ、……ほ、本当ですか?」

 

 

 アリアは怪訝な顔で、スラりんを見下ろす。

 

 

「うんっ! 触るだけじゃなくて、ボクをアリアのお尻に敷いてもいいからね!(むしろ敷いて欲しい!)」

 

「お、お尻……」

 

「よろしくねぇっ!」

 

 

 スラりんがぴょんぴょんと跳ねてアリアに微笑み掛けると、アリアは絆されたのか、小さく頷いた。

 

 

「…………っ、よ、よろしくお願いします……。けど、私もうすぐお別れですけど……」

 

「ええええええーーーーっっ!?」

 

 

 スラりんの驚く声が荒野に轟き、どこからともなく魔物の群れがやって来る。

 

 

「スラりん!! 君は馬車の中へ! 他の皆は戦闘の準備を!」

 

「了解です、主さまっ!」

 

 

 アベルの一声でスラりんが馬車に乗り込み、残りの皆は黙って頷き敵を迎え撃つ為武器を取り出し構えた。

 




ゲーム中だと、サンタローズ周辺にはスライムが出て来なかったような気がしますが、まぁいいか。

エロスラ……というわけではなく、ただ単にママンの温もりを求めていただけっていう。
記憶戻ったら上手いこと手懐けるんじゃなかろうか。

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評価いただけるとモチベ上がりますので、良かったら下さいっ。
感想など頂けたらめっちゃ嬉しいです。

読んでいただきありがとうございましたっ!
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