ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

綱を登って行くとき上を見ちゃダメ、絶対!
悪ふざけが過ぎたかもなちょいえち回です。

では、本編どぞ。



第百六十五話 ぱんつの呪い

 

「あ、ああ……」

 

 

 ――ピエールは……、知ってるんだろうか……。

 

 

 ピエールの声が淡々としていた気がして、アベルも(ピエール)を追って、井戸綱に手を掛ける。

 

 

「あ、アリアさん先どうぞ」

 

「すみません、では」

 

 

 アベルの後ろでヘンリーがアリアに前を譲っていた。

 その様子を見たアベルは、

 

 

「っ!? へ、ヘンリー! さ、先に登ってくれ!」

 

「え? 何で?」

 

 

 慌てたようにヘンリーに先に登るよう促す。

 

 

「いいから! 僕が最後に登るから!」

 

「はぁ? ……まあ別にいいけど……」

 

 

 訝し気な顔でアベルを窺いつつもヘンリーはピエールに続いて井戸綱を登って行った。

 そうしてアベルはヘンリーを先に登らせると、後ろで待っていたアリアに告げる。

 

 

「アリア、ヘンリーの次登って。落ちそうになったら教えてね、支えるから」

 

「あっ、はい、すみませんっ。よろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

「へ……?」

 

「っ、な、何でもない……」

 

 

 ――計画通り!

 

 

 アベルはニヤッと口を歪ませ、アリアを先に登らせ時々上を見上げたのだった。

 アリアは手を滑らせることなく難なく登り切る。

 

 

「……ふぅ。何とか無事登りきりました」

 

 

 地上に戻って来ると、アリアは井戸綱を握り少し赤くなった手の平を“ぱんぱんっ!”と叩き合わせ汚れを払った。

 そしてアリアに続いてアベルも地上へと戻って来る。

 

 

 と、

 

 

「…………っ……っ……(刺激が強過ぎたっ!!!)」

 

 

 井戸枠に足を掛け顔を真っ赤にしたアベルは、地面に着地しようとするが ふらつき転んでしまった。

 

 

 ビッタンッ!!

 

 

 ……という擬音がしっくりくる。

 顔面から井戸の傍、アベルは雑草の海へダイブしたのだった。

 

 

「あっ、アベルさんっ!? だっ、大丈夫ですか?」

 

「な、なんだぁ?」

 

 

 カエルが潰れたような恰好でうつ伏せるアベルに、アリアが驚きの声を挙げると、ヘンリーも目を丸くする。

 

 

「だ、大丈夫……、…………」

 

 

 アベルは身体を起こし立ち上がると前屈みで仲間達に背を向け黙り込む。

 鼻を打ち付けただけではない、鼻の奥がツンとする気がして身体を縮こませながら鼻先をぎゅっと摘まんだ。

 

 

「……アベル? お前何やってんの……? 具合でも悪いのか……?」

 

「っ、ヘンリー、ぼ、僕はここで少し休憩するから、先に村の人達に話を聞いておいてくれないかなあっ!?」

 

 

 ――アリアの神秘を見過ぎて、さっきから下半身が窮屈でここから動けないんだっ!!

 

 

 ……とは言えず、アベルは皆から見えない位置で井戸枠に背を預け、静かに腰を下ろす。

 バレないように両手でもって大きくなってしまったアラブリーなムチュコタンを覆い隠した。

 

 

「アベルさん、大丈夫ですか?」

 

「っぅ。だっ、大丈夫大丈夫! ちょっと疲れただけで……、って……ぁう……」

 

 

 アベルの息子事情など知らないアリアがやって来て、アベルを心配そうに中腰で窺うのだが、自然と前屈みになるので大きな果実が間近に揺れるのをアベルは見てしまった(谷間もバッチリだ☆彡)。

 

 

 ――禁断の果実ぅ~……! スンスン……。はぁ……イイニホイ……。

 

 

 ついでに、アリアの甘い香りがアベルの鼻腔を刺激し、挑発してくる。

 

 

 ――ぁ、出ちゃう……(カモ)。

 

 

 何もしてないのに……!

 早く離れて、お願い、アリア向こうに行って!

 出たら僕は終わる!

 

 ゲームオーバーだ……!!

 

 

 ――っ、助けて神様っ!!

 

 

 アベルは目蓋をぎゅっと閉じて、普段は大して信じてもいない神に祈った。

 神様も急に“助けて”と言われてもびっくりである。

 

 

「アベルさん? ……っ、やだっ、お顔が真っ赤ですよ!? 熱でもあるんじゃ……!? 私っ、お水をいただいて来ますねっ!!」

 

 

 アベルの祈りが通じたのかは定かではないが、アベルに触れる前にアリアは身体を起こし教会へと走って行く。

 ヘンリー達もアリアを追い掛けて行った。

 

 

「ぁぁ……、神様、ありがとう……!」

 

 

 ――ああ、今すぐどこかに隠れるところがあれば、昨日みたいにスッキリ出来るのになぁ……。

 

 

 アリアの見てはいけない部分を間近で見続けたことを、この時ばかりは心底後悔したアベルだった(時期が悪かっただけで、行為自体は全然後悔していない)。

 

 

「…………っ、あ……鼻血出ちゃった……」

 

 

 鼻元に触れると鼻血が出ていることに気付く。

 

 

「…………、アリア…………ミニスカ……、最、高……!」

 

 

 目蓋を閉じるとアリアのレースのヒモパンと可愛いお尻が浮かんでくる。

 そして薄っすら垣間見えたぷっくり膨らんだ小さな二つの丘の間の僅かな窪み……。

 

 

 今そんなこと考えてる時じゃないのに。

 父さんの部屋を探しに行かないといけないっていうのに。

 

 何で【アリアのぱんつ】ばかり浮かぶんだ……!?

 

 

 ――僕って……やっぱりむっつりなのかな……。

 

 

 教会で水を貰って【アリアのぱんつ】で……。

 もうすぐ日が暮れるから宿屋に泊まって【アリアのぱんつ】に……。

 洞窟の奥に行って【アリアのぱんつ】を……。

 父さんの部屋に【アリアのぱんつ】は……。

 

 

 何かを考えれば考えるほど【アリアのぱんつ】に考えが行きついてしまう。

 まるでパンツの呪いに掛かったように、アベルの脳内は【アリアのぱんつ】に侵食されてしまっていた。

 

 

「アリアのぱんつ……欲し……っ。ダメだダメだ! ぁう…………、このままだといつまで経っても治まらないから考えるの止めよ……」

 

 

 そうしてアベルはぼーっと眼下に見下ろす森を眺め、考えることを放棄するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 十分程経過し、タッタッタッタと、土を蹴り上げる靴の音がアベルの耳に届く。

 

 

「アベルさんっ、お水いただいて来ましたっ!」

 

 

 足音の主はアリアだったようで、手には皮革で出来た水筒を手にしていた。

 アベルは無言のまま遠くを見つめている。

 

 

 今はアリアのことなんか何も考えないんだ……。

 ぱんつのことなんて……、僕は何も……。

 

 

 ――森の樹がひゃくはちじゅう……にぃぃ~!

 

 

 そう、目の前に彼女が来たって平気だ。

 ぱんつのことなんて……。

 

 

 ――森の樹がひゃくはちじゅう……さぁあああん!!

 

 

 悟りを開いている途中らしいが、巧くいってはいないようだ。

 それでも鼻血も拭いたし、アラブリーなムチュコタンもラブリーなヤワタンに戻っていた。

 

 

 あとは真の悟りを開くのみである。

 

 

「……アベルさん? あ、顔色良くなりましたね」

 

 

 アリアは座り込むアベルの隣に両膝をついて跪座すると、アベルに目線を合わせた。

 

 

「…………僕は、今修行中の身で……、…………っぅう!?」

 

 

 アリアの視線に気付き、アベルは遠くより一瞬彼女の方へと視線を移してしまう。

 手を伸ばすまでもなくすぐ触れられる位置で、アリアがアベルをじっと見つめていた。

 

 

 柔らかそうな……いや、アベルはその感触を知っている。柔らかい たわわな二つの果実に、輝く膝頭と滑らかな太もも!

 そして、やっぱり甘い香りがする。

 

 

 ――アリア、君、何なんだ!?

 

 

 アリアのすべてが神々しくて、アベルは両手で顔を覆って怯えた。

 

 

「え……? あ、アベルさん……?(怯えてる……?)」

 

 

 アベルの肩が震えているので、アリアは熱がないか触れようとしたのだが躊躇う。

 

 

 

 

「…………くっ、何てことだ。何で僕の人生はこんなにも過酷なんだ……!!」

 

 

 

 

 突然アベルは頭を抱え俯いた。

 

 

 こ、この誘惑に耐えろというのか!?

 か、神様なんて大っ嫌いだ!

 んっとに、どうかしてるよ!

 

 二フラムで彼女を消し去ってしまえれば……。

 くそっ、彼女にそんなこと出来るわけがないっ!

 

 ルールを設ければ、何とかなるか……!?

 

 

 ……僕が良からぬことを考えたらアリアに殴ってもらう。

 

 

 ――うん、それで行こう!

 

 

 アベルはちょっぴり反応してしまった、チョコピン君をさりげなく手で押さえつける。

 

 

「アベルさん……、大変な旅だとは思いますが……」

 

 

 アリアはアベルの嘆きに神妙な面持ちで瞳を伏せたのだ、が。

 アベルは口を開く。

 

 

「っ、アリア。僕を殴ってくれないか?」

 




何が出ちゃうんでしょうね。
鼻血かな、いや、鼻血出たもんな。

健康的な16歳の男の子。
……うーん、アリアがいると旅辛そうだなぁ。
カップルなら幸せなんだろうけど……。

タテヨミ、気付いたかな?w

悪ふざけしましたwww
たのちぃw

スミマセン……反省はしていますん……。

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評価いただけるとモチベ上がりますので、良かったら下さいっ。
感想など頂けたらめっちゃ嬉しいです。

読んでいただきありがとうございましたっ!
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