ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

懐かしい場所。

では、本編どぞ!



第百八十四話 懐かしい場所

 

 アルカパの町を歩き武器屋と防具屋を回るが、特にこれといって必要なものがないため見るだけに留め、道具屋で【やくそう】と【せいすい】を買っておいた。

 

 

「お待たせ。ほら、これヘンリーに」

 

「お。サンキュー!」

 

 

 アベルは【ふくろ】から【やくそう】三つ取り出し、ヘンリーに押し付ける様に渡す。

 ヘンリーは自分の持ち物の中にそれを仕舞った。

 

 

「アリアにも、はい、どうぞ。一つずつ渡すからゆっくりしまってね」

 

「ありがとうございます」

 

 

 アリアには【やくそう】を二つと【せいすい】を二つ。一つずつ丁寧に渡したのだった。

 

 

「あ、何だよ、オレには乱暴に渡して、アリアさんには一つずつ渡すとか……! 差別だぞ!」

 

 

 ――アベル、お前なぁ!

 

 

 ヘンリーが持ち物の袋を閉めようと紐をぎゅっぎゅっと引っ張るが、一気に突っ込んだ所為か【やくそう】の一つが地面に落ちた。

 

 

「あっ、落っこちたじゃないか!」

 

 

 ヘンリーは文句を言いつつ地面に落ちた【やくそう】を拾い、袋に仕舞う。

 

 

「……あとは……、聖水をもう一つ……っと……。はい、入りました!」

 

「うん、君は回復呪文が使えるから薬草は要らないかなって思ったんだけど、魔力切れもあるからね。その時に使うといいよ。聖水もね」

 

 

 アリアが一つずつ道具を入れて行くのを見守り、アベルは彼女にアドバイスをした。

 

 【せいすい】は移動中は弱い敵を寄せ付けない効果があり、戦闘中は通常の敵に10~15ダメージ、メタル系に対しては1ダメージ固定でダメージを与えられるが、この世界では数値が出ないため微量なダメージと極微量なダメージということになっている。

 

 すると、アリアは……、

 

 

「はい、アベルさん、ありがとうございますっ」

 

 

 そう云ってアベルに優しく笑い掛けたのだった。

 

 

「……買って良かったぁ……」

 

 

 ――その笑顔が見たかったんだ……。

 

 

 アベルはアリアの笑顔に釣られて にへらと相好を崩す。

 アリアの笑顔を見ているだけで、アベルの心は満たされていく。

 

 

「……ったく、やってられんな。ほら、二人とも そろそろ他んとこ行こうぜ!」

 

 

 アベルとアリアの和やかな様子にヘンリーは不服そうに歩いて行ってしまった。

 

 

「あっ、ヘンリーさん!」

 

「ヘンリー!」

 

 

 アベルとアリアはヘンリーを追い掛ける。

 その後ろでピエールは道具屋で買い物をし、持ち物入れに仕舞っていた。

 

 

「……はて? 主殿達はどちらに……?」

 

 

 ピエールはアベル達を捜しに歩き出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヘンリーを追い掛けアベルとアリアは、湖の中に浮かぶ小島の広場へとやって来ていた。

 

 

「へー、気持ちのいい広場だな」

 

「ここは……」

 

 

 ヘンリーが手指を絡めて背伸びをする後ろで、アベルは十年前を思い出す。

 ここはレヌール城に行くきっかけになった、プックルと出会った場所。

 

 

 懐かしいな……。

 そういえばプックルは……どうしたんだろうか……。

 

 まさか、殺されたりなんてしてないよな……?

 

 

「アベルさん? どうされたんですか?」

 

「え? あ……、いや……」

 

「顔色が悪いですよ……? 心配事でも……?」

 

 

 アリアが眉尻を下げてアベルを窺う。

 

 

「…………、はぁ。今気にしたところで どうしようもないもんな……。アリア、ここで僕達プックルに会ったんだよ」

 

「プックルさん……ですか?」

 

「そう、君が名前を付けたネコだよ。途中で逸れてしまったけどね……」

 

 

 アベルはアリアに心配を掛けたくなくて笑顔を作った。

 

 

 ――何処かで生きてるよな……、プックル……?

 

 

「猫さん…………」

 

 

 アベルの話にアリアは黙り込んで弱り目で微笑む。やはり、何も思い出せないらしい。

 

 

「……大丈夫、その内思い出せるよ」

 

「はい……」

 

 

 アベルは心苦しそうに眉を落すアリアに“気にしないで”と笑い掛けるのだった。

 アベルとアリアが話し終えると、不意に同じ広場で立ち話をしている青年二人の話し声が聞こえて来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう辞めだ辞め! 城になんか戻るもんか!」

 

「戻んなくていいよ、んなヤバいとこ!」

 

 

 青年二人の内、兵士服を身に纏う青年が声を荒げて、右手に持っていた槍の石突を地面にガツガツと打ち付けると、もう一人のラフなシャツ姿の青年が“そうだそうだ”と相槌を打っていた。

 

 

「……何だろう……?」

 

「何だか随分荒れていますね……」

 

 

 あまりの大きな声にアベルとアリアはどうしたのだろうと首を傾げる。

 

 

「城……? オレ、ちょっと話訊いて来る」

 

 

 気になったのか、ヘンリーが二人に話し掛けに行ってしまうので、アベルとアリアもついて行った。

 

 

「なあ。今、城がどうとか聞こえたんだが、何かあったのかい?」

 

「こいつ、ラインハット城から逃げ出して来たんだぜ。ウワサには聞いてたけど、あの城がそれほど酷くなっているとは知らなかったな」

 

 

 ヘンリーがラフなシャツ姿の青年に訊ねると、彼が兵士服の青年の肩をポンと叩いて教えてくれる。

 すると、兵士服の青年も口を開き……、

 

 

「参っちゃったよなあ……。わがまま王子がいなくなって弟が王位を継いだと聞いたから あの城の兵士になったのに……。実権を握ってるのは王様の母親の太后さまで、これがとんでもないんだ! あの城も、もうお終いだな」

 

 

 “仕事は段々きつくなっていくし、やりたくないことばかりだし、もうダメだと思って出て来たんだよ”

 

 

 と、兵士服の青年は疲れた顔をしていた。

 

 

「……弟が王になったけど、実権は太后が……?」

 

「……ラインハット城から逃げて来られたんですね……」

 

 

 アベルとアリアは兵士服の青年の話に真摯に耳を傾けている。

 その傍らで、ヘンリーは黙り込んで俯いていた。

 

 

「……ヘンリー。この先に民家があるみたいだ。訪ねてみないか?」

 

 

 黙り込むヘンリーの肩に手を置き、アベルは誘う。

 

 

「どこに行ってもラインハットのいいウワサは聞けないんだな……」

 

「……ヘンリーさん……」

 

「……君が気にすることはないよ……」

 

 

 ボソッとヘンリーが零すとアリアとアベルはヘンリーを真ん中に、彼の背中を撫でたのだった。

 

 

「はは……、だよなっ! 行こうぜ!」

 

 

 ヘンリーは笑って二人から離れ、先を歩いて行く。

 

 

「ヘンリー……」

 

「……ヘンリーさん……」

 

 

 アベルとアリアはヘンリーが無理に笑っているような気がして、先を行く彼の背中を見ていた。

 




よくよく考えてみたらアリアは幼馴染ポジなんですよね……、いや今更なんだけどさ。

ビアンカと幼馴染と言ってたけど、レヌール城に一緒に行っただけで他に思い出らしい思い出って無い……よなぁ。
幼馴染ポジとしては弱いかな~と思ったというのがアリアが少年期ずっと一緒に居た理由の一つだったりします。
これくらい一緒に居ないと幼馴染と言えないのでは……と(まあゲーム的にはずっと一緒に居ても邪魔な気がするが)。

あ、ビアンカ好きですよ!
嫁選びは、ほぼほぼビアンカ選びます!
ただフローラも好きなんで、何回かは選んだけどビアンカの方が多いかなぁ。
最後まで独り身なのが可哀想で……うっ、うっ(泣)
ちょっと重い女だとは思うけども。

なんせ何周もプレイしてますからね!

その点フローラは潔くて、優しくて気遣いの出来る女性で好感が持てるし、主人公に選ばれようが選ばれなかろうが、どっちにしても幸せになれるっていう幸せ体質な女性だなと。
ただヒーローズだったかでちょっと怖いなと思ったけどね……。

男性だとビアンカを選ぶ方が多いのかなぁ……。
周回したら尚更ビアンカに靡いてしまいますよね、

「俺が幸せにしなければビアンカはっ!」的な?

皆さんはどっちを選んでいますか?

ビアフロ論争は決着つかずですねぇ~、ワイはどっちでもええわ。
何故なら二人共可愛いから。
カワイイおなごがとにかく大好きだ(ていうか重婚認めてたもれwww)。
そして是非、ルドマンルートもwww

あ、デボラさんはよくわかんないっす。未プレイなんで。
機会があればデボラinバージョンやってみようかなっ。

このお話の嫁は誰になるんでしょうかね~。フヘヘ。

後書き長くなっちゃった……。

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評価いただけるとモチベ上がりますので、良かったら下さいっ。
感想など頂けたらめっちゃ嬉しいです。

読んでいただきありがとうございましたっ!
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