ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

ハァハァ。

……なんのこっちゃ。

では、本編~。



第三百十九話 プックル捕獲

 

「え……?」

 

 

 今一つ要領を得ないアベルに、アリアは漸く顔を上げた。

 

 

「仲間だもの……。……アベルが辛い時は……甘えていいんだよ?」

 

 

 その顔は泣きそうな……けれども瞳も唇も弧を描き、優し気だった。

 

 

「アリア……」

 

 

 きゅぅううん……と、アベルの胸が締め付けられる。

 

 

 ――あぁ……、胸が苦しい……。いや、アリアが柔らかい……。

 

 

 アベルはそっとアリアを抱きしめ返そうと腕を動かした。

 だが、同時アリアはアベルから離れてしまう。

 

 

「……っ、そろそろカボチ村に戻ろっか」

 

「ぇ……あ、う、うん……?」

 

 

 アリアを抱きしめ返そうとしたアベルの手が宙ぶらりんのまま固まった。

 

 

 ――僕タイミング悪過ぎでしょ! すぐ抱きしめ返せばよかった……!!

 

 

 アベルは後悔したが、アリアから抱きしめられるなんて思ってもみなかったからフリーズしてしまうのも しょうがないなと諦める。

 次の機会があったら絶対すぐ抱きしめ返してやるんだと心に誓った。

 

 

「プックル、これからはアベルと私と一緒だよ。もう畑を荒らしちゃダメだからねっ」

 

「がうがうっ!」

 

 

 アリアがプックルに語り掛けると、プックルは彼女に飛び掛かり押し倒して顔を一舐め。

 そしてプックルは十年前のようにアリアの全身を舐め始めた。

 

 

「わぁっ! ンッ……! っっ……! もうっ、べちょべちょになっちゃうよぉ! ちょっ、擽ったい……っ、あっ! スカートの中に顔を突っ込まないのっ! イヤッ……ンンッ! アベルっ!!」

 

 

 アリアの身体がプックルの唾液塗れになっていくと、彼女が艶のある声を上げる。

 プックルの舐め回し攻撃に擽ったいのかビクビクと身体が反応してしまっていた。

 

 

「っ……なんかエッチだね……」

 

 

 ――うわぁっ! うわぁああああっっ!!

 

 

 アベルはアリアの身悶える様に自らの頬も下半身も熱くなるのを感じ、眺めていた。

 プックルはアリアの抵抗にあい(叩かれている)、渋々スカートの中から撤退するが、今度はアリアの頬やら、首筋やら腕やらを舐める。

 十年前よりも伸びたプックルの舌は、アリアの身体に巻き付くようにして彼女の身体を汚していった。

 

 

「アベルっ、見てないで助けてよぉっ。ああっンッ!! 腋はイヤぁ……!(ぞくぞくするぅ……!!)」

 

 

 プックルは調子に乗って今度はアリアの両腕に圧し掛かり地面に押さえつけ、器用に彼女の腋を舐めていた。

 ぞくぞくとした感覚がアリアの背中を這い、彼女は赤ら顔で「はぁはぁ」と熱い吐息を吐き出す。

 

 泣き濡れたようなその様が妙に色っぽく、アベルも気が付けば「はぁはぁ」と興奮してしまっていた。

 

 

 はぁ、はぁ。

 はぁ、はぁ。

 

 

 アベルとアリアの吐息がプックルの巣の中で溶けていく。

 

 

 それまでアリアの身悶える姿を眺めていたアベルだったが、さすがにこれ以上は不味いと判断する。

 

 

「……っ! わぁっ……プックル! それ以上はダメだっ!!」

 

 

 ――僕がもたないよっ!!

 

 

 アベルは慌ててプックルに声を掛けた。

 アベルの声が掛かった途端、プックルは動きを止めアリアから少し距離を取る。

 

 

「っ、はぁ……はぁ……。っ……ぁぁ……、助かった……。も~っ!! プックル! あんまり調子に乗ってたら呪文で懲らしめちゃうからねっ、めっ!」

 

 

 アリアは頭に来たのか身体を起こすと、離れたプックルに寄って行き、額にデコピンをかました。

 

 

「フニャー」

 

 

 プックルは思わぬアリアの攻撃に目を見開く。

 

 

「めっ! めーなのっ!! わかった!?」

 

「フニャー!」

 

 

 ぺちぺちぺち。

 アリアは相当怒っているらしく、プックルの額を叩いていた。

 

 

 ところがアリアの攻撃を受けたプックルの内心はこうだ。

 

 

 ――全然痛くないんだが……。

 

 

 まあ、怒ってるようだし、味わうのはまたの機会にしてやるか……。しかしこやつ、相変わらずいい味をしているな……。

 

 いつ食おう……。

 アリアは主のお気に入りだものな……食えないか……。

 時々しゃぶるくらいならいいか……?

 

 

 プックルが耳を伏せ、一応反省した素振りをする。

 彼は完全にアリアを餌として見ていたのだった。

 

 

「……わかったなら良しっ」

 

 

 プックルの考えなど知らないアリアは満足したのか腰に手を当て、ふんすと鼻から勢いよく息を吹き出す。

 

 

「……っ、アリア……、だ、大丈夫だったかい……?(すごくえっちだったよ……)」

 

「……プックルってアベルの言うことは素直に聞くのね」

 

 

 アベルが腰を引き気味にアリアに話し掛けると、彼女は頬を膨らませ腕を組んだ。

 

 

「みたいだね……。プックル、アリアの言うこともちゃんと聞かないと駄目だよ?」

 

「ふにゃ~ん……(主にそう言われてしまってはしょうがない……)」

 

 

 ――従ってやるか……。まあ、我もアリアのことは食べてしまいたい程、気に入ってるしな。

 

 

 主人であるアベルに言われてしまったとあれば、従わざるを得ない。

 プックルはアリアに前足を片方差し出した。

 お手をしてやる……ということらしい。

 

 

「……他の子達の気持ちは大体わかるのに、何故かプックルって……何考えてるのかわからないのよね……」

 

 

 ――不思議な子……。

 

 

 アリアは差し出された手を掴み、握手する。

 今後少しずつプックルの考えが解るといいなと思ったアリアだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、じゃあ……、そろそろ出ようか」

 

 

 アベルはアリアとプックルが和解したのを見届け、自身の昂ぶりも治まったので地上に出ようと提案する。

 

 実はピエールもその場に居たのだがアリアのマル秘を目の当たりにして昇天(失神)、つい先ほどアベルに起こしてもらい気が付いたばかりだ。

 アリアも恥ずかしさで余裕が無かったためピエールが倒れていることに気が付いてもいなかった。

 

 

「アリア嬢……その……(見てはいけない良いものを見せて頂き感謝します……)」

 

 

 何となく気恥ずかしいのか、ピエールの声が小さい。

 

 

「ピエール君ごめんね、後ろで倒れてたんだね。怪我はしてないかな?(死んでたわけじゃなくて良かった……)」

 

 

 アリアはピエールが居たことにもアベルが彼を起こすまで気が付いていなかったらしく、怪我が無いか様子を窺っていた。

 僅かだが首の下辺りに血の跡が見えたので「あ、血……」とアリアは指摘する。

 と、ピエールは彼女に背を向け慌てて拭った。

 

 

「あっ、はいっ、いえっ……」

 

「……ん?」

 

 

 アリアの気遣いにピエールは恐縮してしまう。

 その様子をアベルがつまらなそうに見ていた。

 

 

 そんなやり取りを交わし、一行は地上へ出ることにする。

 プックルを新たに加えたことで馬車がいっぱいになってしまったため、ダニーはモンスターじいさんの元へ送られた。

 

 

 

 

「……これでプックルと歩けるね」

 

 

 アベルがダニーを見送るとアリアに微笑み掛ける。

 

 

「うん。……あ、退治はしてないけど……、問題解決はしたから大丈夫だよね……?」

 

「え? あ…………ハハ……。た、多分……?」

 

 

 ――カボチ村に戻ると僕は……。

 

 

 ふとアベルはカボチ村に戻ったところまでを思い出し、苦笑いを浮かべた。

 

 

「ん……? 多分……??(どゆこと?)」

 

 

 アベルの様子にアリアは不思議顔で首を傾げる。

 

 

「……アリアが一緒なら、僕は何も怖くないから……」

 

「……ん……?」

 

 

 アベルがアリアの手を取り告げると、その後で……。

 

 

 “【リレミト】”

 

 

 脱出呪文を唱え、アベル達は洞窟を後にした――。

 




時に身悶えつつ、次行ってみよう。
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