ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

カジノ攻略が中々進みません。

では、本編どぞ。



第三百八十七話 25万枚までは程遠く……

 

「っ、ぅぅ……っ…………ひゃぅっ!(アベル、お腹撫でちゃダメっ!)」

 

 

 アリアを引き寄せた拍子にアベルはアリアの腹をついでに さわさわ。

 円を描くように撫でる。

 

 その手付きが何ともイヤラシイ。

 

 

「……僕ももうすぐ終わるから、それまでアリアはここに居てよ」

 

 

 ――この生地肌触りが気持ちいいな!

 

 

 アベルは滑々(すべすべ)生地の触り心地の良さについ調子に乗って、何度もアリアの腹を撫でていた。

 ソフトタッチなその触り方はアリアを刺激したようで……、

 

 

「ンン……!(なんて触り方するのよぉ……!!)」

 

 

 彼女の口から甘やかな吐息が零れる。

 

 

「っ!?!?(アリア!?)」

 

 

 アベルはびっくりして目を見開いた。

 

 

 ――アリアなんて声出して……!? …………もっと出させたい……!!

 

 

 悪戯心に火が点いて、アベルは指先で触れるか触れないかくらいの力加減でアリアの(へそ)辺りをなぞる。

 

 

「んぁっ、ふっ……アベル……、変な触り方しないで……。(くすぐ)ったいからヤダ」

 

 

 アリアは肩を震わせながら俯き、アベルの腕を掴んだ。

 

 

「っ、……う、うん……」

 

 

 ――僕だっていやだっ! もっとその声聞きたい……!

 

 

 アベルがアリアを見下ろすと、髪の合間に(うなじ)が見えてそこに吸い付きたくなるが グッと堪える。

 アリアの身体は強張り震えていた。

 

 これ以上悪戯すると嫌われそうなので、アベルは仕方なくもう一度彼女を背後から抱きしめ口を開いた。

 

 

「……アリア、もうちょっとで止めるから このままで居てくれないかな?」

 

「えぇ!? この格好で!? って、重っ!!」

 

 

 アベルがアリアの頭に自分の顎を乗っける。

 ウサギの耳の間からアベルの顔が覗き、彼はアリアを自分の懐に隠したまま中断していたスロットの続きをし始めた。

 

 スロットにコインをベットし、リールを回転させる。

 リールが軽快に回り、徐々にその回転が緩やかになっていく。

 絵柄が揃い始め、小当たりは確定……――

 

 

 ……中当たりのファンファーレが鳴った。

 

 

「お! また来た! 何かアリアが来たら急に当たりが出るようになったみたいだ」

 

「っ……アベル、頭重いんだけど……」

 

 

 ――それに身体が密着してて……恥ずかしいんですけど……?

 

 

 アベルがアリアを逃さないよう腹に腕を回しているため、彼女は身動きが取れない。

 頭上にアベルの顎が乗っているために上を向くことも出来ず、アリアはアベルが解放してくれるのを待つしかなかった。

 

 

「アリアの頭、(あご)を置くのに丁度いいよ」

 

「あのね…………(私は顎置きですかっ!?)」

 

 

 アベルがお腹を擽ることを止めてくれたが、アリアはアベルの匂いと温もりに包まれ身震いしてしまう。

 

 

 ――アベルってば、平気でこんなことする人だったの……!?

 

 

 アリアの頬はさっきから真っ赤なのだが、アベルからは見えない。

 本気で逃げようと思えば逃げられる……アベルも解放してくれるだろう……。

 

 仕事に戻らねばならないのに、アリアはアベルから逃げようとはしなかった。

 

 

「……よし! この調子で取り返さないと……!」

 

 

 ――アリアが僕の腕の中に……! 身体が密着して……ああっ、興奮するぅぅうううっっ!!

 

 

 アベルの脳内はピンクに侵されていたが、口調は普段通りでアリアに意識させないよう努める。

 

 

「っ…………こんなことしてなんで平気で居られるのよぅ……」

 

 

 アリアの口から小さな愚痴が零れたが、ファンファーレに掻き消されアベルには聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……しばらくして。

 アリア効果かアベルは勝ち続け、コインは15万枚近くまで回復していた。

 

 

「……アベル、そろそろ私、仕事に戻らなくちゃ」

 

「離さないよ?」

 

「ふぇっ!?」

 

 

 ぎゅぅっとアベルはアリアを一度強く抱きしめてから漸く解放する。

 

 

「……今回はここまでにしておくよ。アリアも仕事はもうやめだ。やめ」

 

 

 そう云いながらアベルは自分のマントを外し、アリアに身に付けさせた。

 

 

 ――バニースーツを着るってわかってたら断ってたのに……。

 

 

 アリアにマントを身に付けさせただけではバニースーツ姿は隠せない。

 マントを彼女の身体に巻き付け、ロープで解けないように固定する。

 腕も巻き込みアベルは彼女の自由を奪った。

 

 

「っ……アベル……」

 

 

 ――これ、アレじゃない!? コレがホントの縛りプレイってやつ!? って何かこんなこと前にも……??

 

 

 アベルの行動に何となく既視感を感じる気がする。

 それが何だったのかは思い出せなかったが、あれよあれよと身体にマントを巻き付けられて、アリアは瞬きを繰り返していた。

 

 ロープが緩く巻かれているため痛みはない。だが ぐるぐる巻きにされたアリアは困惑した顔でアベルを見上げる。

 

 

「アリアのそんな恰好、他の人に見せたくない。僕の前だけにしてよ」

 

「…………アベルって…………、独占欲強いのね……」

 

 

 無事 (みの)虫となったアリアが弱り目で くすっと笑う。

 

 

「っ、独占欲……、うん……そうみたいだ。アリアだけは取られたくない」

 

「取られたくないって……私おもちゃじゃないよ……?」

 

「わかってる」

 

 

 アベルは今まで当たったコインを傍にあったワゴンに載せながら(みの)虫の彼女と会話を続けた。

 そして全てのコインをワゴンに載せ終えると歩き出す。

 

 すると、

 

 

「あの……」

 

 

 アリアの声がアベルの背後から聞こえた。

 

 

「ん?」

 

「この恰好のままだと歩き辛いんだけど……」

 

「…………だね、でも大丈夫だよ」

 

 

 アリアが自分を見下ろし告げるのだが、アベルはにっこり。

 

 

「ん?(でも大丈夫?)」

 

「アリア、すぐ戻るから待っててね」

 

「え? あっ……!(それ、私の仕事……!)」

 

 

 蓑虫アリアをその場に残し、アベルはコイン売り場へとコインを預けに行ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 アベルはコイン売り場にコインを預け、現在の枚数を確認していた。

 その枚数は15万枚弱(正確には149,960枚)。

 17万枚を超えた時もあったのに、随分負けてしまった気がする。

 

 アベルはアリアの元に戻る途中で景品交換所の景品一覧をちらっと覗いた。

 

 

「25万枚か……、遠いな……」

 

 

 目当ての目玉景品、【グリンガムのムチ】までは程遠い。

 【ルーラ】が使えるようになったから ちょこちょこコインを増やしに来たいところである。

 

 そうして景品一覧を眺めていると、アリアが使えそうな【キラーピアス】が目に入った。

 【キラーピアス】は耳に装備する耳飾り兼、武器である。

 

 

(アリア 受け取ってくれるかな……)

 

 

 【グリンガムのムチ】は25万枚と破格の枚数で無理だったが【キラーピアス】は1万枚で交換できる。

 

 

(交換するべきか……?)

 

 

「……すみません、ちょっとお訊きしたいのですが……」

 

「ここはコインを品物に替える交換所です。アベルさんは現在コインを149,960枚お持ちですが品物と交換しますか?」

 

「あ、はい」

 

 

 交換所のバニーに訊ねられ、アベルは頷いた。

 するとバニーは続けて景品一覧を指差しアベルに訊ねる。

 

 

「どれと交換しますか?」

 

「あの……、このキラーピアスって、女の人は喜んでくれますかね……?」

 

「キラーピアスですね? それでいいですか?」

 

「いや、あの……そのことについてお訊ねしたのですが……」

 

 

 アベルが【キラーピアス】について訊ねるも、バニーはアベルの話など聞いていない様子で話を進めた。

 

 

「どなたが持ちますか?」

 

「………………っ」

 

 

 ――これ、アレか! 久しぶりの、言わなければならない台詞……!

 

 

 ゲームだから……、とアベルは理解し制約を負わされたバニーに黙って自分を指差す。

 

 

「はい、どうぞアベルさん」

 

 

 バニーはアベルに【キラーピアス】を手渡してくれた。

 その後でにっこりと微笑んでいる。

 

 

「っ、どうも」

 

「ご利用ありがとうございました。また いつでもお越し下さい」

 




アベルがギャンブル狂いになったらアリア泣きそう。

今回は25万枚まで達成出来ませんでしたが、カジノ船辺りで達成出来るといいですね!

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読了お疲れ様でした、そして読んでいただきありがとうございました!
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