久しぶりの添い寝ですね……!
では、本編どぞ。
「ぁ……ふふっ、アベルったら…………。あ、でも、ベッド……ピエール君が使ってるのね」
アリアは隣のベッドに横たわるピエールを見つめる。
ピエールは兜を被ったまま眠っており、兜からは“ぐぅぐぅ”という寝息が聞こえていた。
……よく眠っているようだ。
「起こす……?」
「……ううん、いいよ。疲れてるだろうし このまま寝かせてあげて」
いつもなら床でアンドレに寄っかかりながら眠るピエールだが、今夜はアリアが居なかったため 空いていたベッドを使うことにしたのだろう。
アンドレも掛布団の上に乗っかり、すやすやと心地好さそうに眠っている。
アリアはベッドが足りないことに気付いたが、ピエールを起こすことはしなかった。
「ううんって……、まさかアリア ピエールの隣に寝るつもり? そんなこと許さないよ?」
――いくらピエールが魔物だっていったって、彼は男だからね……!
パペックやスラりんなら許せるが、ピエールやサイモンは許せそうにない。
アベルはムッと眉間に
そんなアベルの様子を知ってか知らずか、アリアの口から思ってもみなかった言葉が飛び出す。
「……アベルの隣は……?」
「え」
「…………あなたの隣なら……いい? 添い寝……、……しても?」
「っ…………」
アリアが上目遣いで恥ずかしそうに告げる姿に、アベルは無言で何度も頷いた。
――大・歓・迎……!! いいねそれっ!!
気付けばアベルはアリアを一度立たせ「ちょっと待ってね!」と掛け布団を捲り上げる。
途端……――。
「わっ」
アリアの小さな声がしたと思ったら、アベルは既に彼女を抱きしめた後で……、次にはベッドに倒れ込んでいた。
ボフンッ! ギシッ。
二人の身体がベッドに沈む。
ここの宿屋のベッドは随分と弾むなぁ、などと頭の隅に過ったアベルは、すぐさま「寒いよね?」なんて言いながら捲り上げた掛布団を掛け、二人でベッドに横になる。
「っ、び、びっくりした……。急に身体を倒すから驚いちゃった……」
互いに向かい合わせで見つめ合う形で横になっていると、アリアの胸元がアベルの目に入った。
柔らかいアリアの神秘のお肉。
横になると溢れ出そうだ……。
いつもすぐ傍で揺れる柔餅の全貌が気になり、オラクルベリーで泊まった際、好奇心と性欲に負けバスルームに乱入したが湯煙と泡ではっきり見えずじまい。
アリアには悲鳴を上げられたので、一度きりのチャンスを棒に振っていた。
当然アベルは風呂から出て来たアリアに即土下座。
彼女は土下座するアベルに「アベルはお年頃だからしょうがないよね」と笑って許してくれている。
そんな彼女の柔肌にまだ直接触れたことはないが、何度か服の上から揉ませてはもらっていた。
それもこれもアリアが嫌がらないからなのだが(嫌とは言っているが聞く耳持たず)、彼女は少しずつなら受け入れてくれるので、アベルは少しずつコトを進めようと目下あれこれお試し中だ。
「ぁ、イタズラしちゃダメだよ……?」
「イタズラって…………」
アリアはアベルの目が自分の胸元を見ているのに気付いたのか、くるっと身体を反転させ背を向ける。
……ゴクリ。
唾が音を立ててアベルの喉奥へと飲み込まれた。
今夜は更に二人の距離を縮めるチャンスではないか。
――あ、ダメだ、これ……今夜 眠れないパターンだ、でもいいや……!!
……アベルは背を向けるアリアに手を伸ばす。
「っ……!? アベルっ……今ダメって言ったばかり……っ……くすぐった……(なんでいっつもダメって言ってるのに触って来るの……)」
――そして抵抗しない私って……何なのよ……私のバカ……。
アベルの手は既にアリアの腹を撫でていた。
優しく撫でるアベルの手は温かく、アリアの頬が熱くなる。
「……ちょっとだけ……、触っていい……? 痛くしないから」
「っっ………っも…………もぉ……ちょ、ちょっとだけだよ……?」
アベルの甘えるようにねだる声が可愛く感じられ、アリアはその声に弱かった。
断ることが出来ず、好きなように触らせることにして頬が熱いまま目を閉じる。
「うん……、アリアすき……。だいすき……(アリアって何だかんだ僕に甘いんだよね……)」
アベルは自分に背を向けるアリアの髪の間から覗くうなじや耳裏に何度も口付けながら彼女の身体中を撫でていった。
「ぁっ……ずるぃ……、そういうこと言って……ぁっ……甘えて来るんだから……ぁっ……ンッ!」
……………………。
…………。
……その晩、アベル達の部屋では、アリアの小さく吐く息の音がアベルの手が動く度に漏れ聞こえ、二人の縺れ合う衣擦れの音はしばらく続いた……、
……のだったが。
「……っ、もぅっ! アベルしつこいっ! それ以上はダメだって言ってるでしょ……! めっっ!!」
……結局アベルはいつもの如く調子に乗ってしまい、アリアに本気で嫌がられるまで悪戯した挙句、叱られました……、とさ。
◇
そして夜が明けた……!
朝陽が昇り始める頃、アベル達は既にサラボナを出発。
橋を渡り、荒野を南へと進んでいた。
「……ふあぁ~ぁ……あふ……、もぅ……信じられない……」
アリアが大きな
「……ははは……、おはようアリア。昨日はよく眠れたかい?」
朝早く起きたアベル一行は互いに頭がぼんやりしたまま無言で出発準備、そのまま宿屋を後にしたからか、挨拶は今今である。
「……全然。あ、あんなことされて眠れるとでも?」
アベルに声を掛けられたアリアは瞬時に頬を真っ赤に染めた。
――あんなっ、あんなことゲームの主人公がしていいの……!?
……
そう……アベルは昨夜、アリアの服の中に手を差し入れていたのだ……。
始めは服の上からアリアを愛でていたのだが、どうしても直接触れたくなってしまい、彼女の胸元へと手を差し込み、大胆にも下着の中へと指を這わせる。
見えないため手探りでまさぐっていたのだが柔らかい餅の中に確かに
自らにもあるからあるハズ……と思っていたのだが、やっぱりあった。
見つかり辛かったが弄んでいる内に特定出来た
アベルは見つけた
「……っ……、ぅ、ぅん……それもそうだね……。でも……アリアすごく色っぽい声が出てたね(ムラムラして大変だった……!)」
――ずっと触ってたかった……というか吸いたかった……いや、拝みたかった……。
下手に触るもんじゃないな……。
後ろから触れたわけで部屋が暗いため、視覚情報はない。
とりあえずアリアの反応と声だけで満足はしているが、いつか絶対拝ませてもらおうと昨晩は我慢した。
……そう昨晩は散々柔餅を弄られ、辛くなったアリアは途中でアベルの手を止め追い出し、胸元が露わになった下着と服を元に戻している。
そしてアベルの方へと再び振り向き二人はどちらからともなく そのまま唇を重ね合わせていた。
付き合いたての頃の軽い啄みなどではない。互いが溶け合うような粘液の混ざり合う音を立てる濃厚なもの……。
……布団の中で触れ合うアリアの腿の間にアベルは自らの脚を忍ばせ絡める。
彼女の間に挟まれた脚は柔らかく締め付けられ温かい。
アベルがそっと手を彼女の腿に滑らせれば温かい布団の中、しっとりとした肌が吸い付いて来るようだった。
このまま致してしまえばいい……とアベルは思ったがアリアはそれ以上進ませてはくれず……、けれども唇は甘く蕩け、求められているのが解る。
心地好い溶けあう唇の感触に二人で布団に潜りながら酸欠になるまでキスを楽しんだ。
その後でアベルが更に調子に乗り、アリアに本気で嫌がられたわけだが……。
……アベルはその時のアリアの様子を思い出し頬を赤くしていた。
「っ……!? そ、そんなっ。だってあんなことされたら誰だって声出ちゃうでしょ?」
「……………………だ、だよね……」
アリアも思い出したのだろう、恥ずかしさにアベルから目を逸らした。
アベルも気まずそうに頭の後ろを掻く。
そんな二人の元へと馬車の後ろに居たピエールが近付いて来た。
「……
「っっ!?」「きゃあっ!?」
ピエールの発言にアベルとアリアは驚いてつい抱き合ってしまう。
「……ふむ、仲良きことは美しきかな。お二人とも、揃って寝不足のところ申し訳ありませんが、西側に魔物の群れです。戦闘準備をお願いします。ほらアンドレ、後方に戻るぞ」
驚くアベルとアリアを横目にピエールはそれだけ伝えると馬車の後ろに戻って行った。
「っ、揃って寝不足って……、私達まだ何もないのだけど……?」
「……アリアはあれを何も無いというのか……、残念だなぁ……。あんなにいい声が出てたのに……もうちょっと進めてもいいってことかな?」
「え」
「かな?」
ピエールが去った後で、アリアとアベルはそれぞれ武器を手に魔物の群れがやって来るのを待つ。
魔物の群れは砂煙を巻き上げ近付いて来ていた。
「ちょ、アベル何言って……」
「……フフッ、僕、もう少しで十八だもんねー……! 僕が十八になったら覚悟してよねっ!」
「アベルっ!?(十八ってなに、どういうこと……?)」
アベルは現れた魔物の群れに向かい走り出し、アリアもすぐ後を追う。
アベルの振るう【パパスのつるぎ】は今日も良い切れ味で現れた魔物達を薙ぎ倒していた。
この二人……まだなんだぜ……。
じりじり、焦らし焦らし……。
ソレ……わかる人だけわかればいいんだー……。
いつもよりかなり長くなってしまいましたが、キリが良いのでこのままにします。
----------------------------------------------------------------------
読了お疲れ様でした、そして読んでいただきありがとうございました!