ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

何考えてんですかね。

では、本編どぞー。



第四百七十話 彼女の意図

 

 

 

 

 

 バシャバシャバシャッ。

 ザァァーーーー!!

 

 

 アベルはアリアが居た水辺から離れた水辺(場所)で、マントとターバン、靴だけ脱いで、バケツに掬った水を頭から被っていた。

 

 生温い水だが、頭から被ると冷静になれる。

 

 

「………………はぁ」

 

 

 ぼたぼた。

 ぼたぼた、と。

 

 

 黒髪に水が伝って水面に無数の波紋を描いた。

 

 

 ――なんで僕はいつも暴走するんだろう……、アリアを見てると触りたくなってしょうがない……。

 

 

(ごめんね、アリア……!!)

 

 

 ざばぁーーーーっ。

 

 

 とアベルは再び勢いよくバケツの水を頭から被る。

 何度かそれを繰り返し、少しずつ。湧いた欲の炎を静めていった。

 

 

 

 

「……はぁ……(少し……冷静になれたかな……)」

 

 

 何度か行水を繰り返したアベルは今、濡れ鼠のまま水に足を浸しながら岸に腰掛けている。

 

 なんとなく水面を覗くと疲れた顔が映っていた。

 その顔は疲れているのに、目だけはギラついているように見える。

 

 こんな目でアリアを見ていたのかと思うと、さぞかし怖かっただろうと同情してしまった。

 

 だが、アリアが欲しいのは事実。

 

 

 ――もしかして、僕はアリアをいつもこんな目で見ていたのか……?

 

 

 これまでアリアには優しく接して来たつもりだが……、つもり(・・・)……だっただけで、実際はいつもギラギラしていた……?

 

 

「ギラギラって……、ははっ……僕【ギラ】は使えないんだけど……?」

 

 

 なんて、つい余計なことを考えてしまうのは彼女の影響なのか……。

 

 

 バシャッ!

 アベルは自己嫌悪に足先で水を蹴って自己の顔を歪ませ見えなくした。

 

 

「…………はぁ、疲れてるんだな……(そりゃそうか、途中で目が覚めてしまったんだ、もっと眠らないと……)」

 

 

 前髪を掻き上げるように額を手で覆い、思い出したように溜息を吐く。

 今起きているのは自分とアリアだけで、他のみんなは眠っている。

 

 洞窟内で朝がいつ訪れるのかはわからないが、仲魔達もぐっすりだし、アリアがのんびり水浴びしていたのだ。体感的にそれはまだまだ先のはず。

 

 

「…………はぁ。……アリア綺麗だったな……」

 

 

 せっかく冷静になれたというのに、アベルの脳裏にふと さっきのアリアの姿が蘇る。

 

 

 白い肌と豊満な……あれは、【メロン】……?

 

 いつも揉んでるけどあんなに大きいとは思わなかった。

 しかも本物の【メロン】と違って白いし柔らかい。

 

 白い【メロン】の一部に薄桃色の小さな実が隠れたように付いていて、その実が優しく刺激してやらないと姿を現さないことは、先日サラボナの宿屋で知ったこと。あんな風に隠れているなんて……。

 

 持ち主同様、恥ずかしがり屋のようなその小さな実がすごく可愛く、愛おしく思えた。

 

 ……そう、吸い付きたくなる程に。

 

 

「…………だって、綺麗なんだ。しょうがないよね……、……………………欲しいなぁ……」

 

 

 ――アリア……、僕が十八になったら許してくれるん……だよね……?

 

 

 明日サラボナに戻ったら、アリアにちゃんと訊いてみよう。

 段階を踏めば、きっと彼女は僕を受け入れてくれる……!

 

 

 

 

 

 …………アベルはめげていなかった。

 

 

 ただ、気になるのはアリアに嫌われたかもしれないということ。

 

 

「……アリアに嫌われたら……………………フッ、死ねるな……」

 

 

 アベルは両手で顔を覆い、“はーーーーっ”と深い溜息を吐いた。

 

 

 ……そんな時。

 

 

「……そんなことで 死なないで……?」

 

「え?」

 

 

 アリアの声が背後で聞こえ、アベルは顔をそちらへ向ける。

 

 

「あっ、アリア……! その恰好……!?(服は!?)」

 

 

 アベルの目に大きなタオルを一枚だけ巻いたアリアがやって来るのが映った。

 彼女はひたひたと静かにアベルの傍へと歩いてくる。

 

 

「っ、服、乾いてないの……、許して」

 

 

 アベルの隣までやって来たアリアは、清水に足を浸け座っているアベルを見下ろすと、優し気に目を細めた。

 

 

「許してって…………、なんでそんな恰好で僕のところに来るんだ……!?」

 

 

 アリアの微笑みに、アベルは一気に体温が上がってしまい困惑した声を上げる。

 取り戻した冷静さなどあっという間に吹っ飛んでしまった。

 

 

 ――な、な、なななななな、なんて恰好してるんだ……!!

 

 

 さっきはあれほど自分を拒絶した癖に、今度は何なんだ……!?

 

 

 アベルには彼女の意図が全く読めない。

 

 ……それに。

 下半身が勝手に反応しているのがわかる。

 

 

 妄想で何度この女を抱いたことか。

 何度淋しい夜を、虚しい夜を過ごしたことか。

 

 

(アリアはわかっててやっているのか……? 僕がどこまで耐えられるか試してる……?)

 

 

 もし、試されているのだとしたら……?

 

 

 アベルの胸がモヤッとする。

 そしてイラッとも。

 

 

 ……アリアはあまりに男の自分を無視している……。

 

 

「アベルが泣いてると思って……」

 

「…………っ、泣いてないよ……! そんな恰好見せられたら、せっかく冷静になったのにまた君でいっぱいになっちゃうじゃないか……!! 君はバカなの!? それとも僕をからかってるのか!?」

 

 

 アリアはタオルを重ねた部分を片手で押えながら、まだ濡れたままの後れ毛を耳に掛け、艶っぽく口角を上げていた。

 

 彼女の唇は長く水に浸かって冷えたのか少し紫がかっている。

 

 誘うようなその笑みに、アベルは昂る自身を手で押え付け彼女に抗議していた。

 先程とは立場が逆になってしまったな……などと考える余裕は今のアベルにはない。

 

 

「しー……、アベル。みんな起きちゃうから大きな声出さないで……?」

 

「っ! …………くっ……、そうやって……僕を(あお)って……からかって……!」

 

 

 アリアがアベルの唇に人差し指の先を当て、アベルを黙らせる。

 アベルの声は先程より小さくなっていた。

 

 

「……からかってないよ。アベルにはいつも申し訳ないって思ってる」

 

「は……?」

 

 

 アリアは目礼しながらアベルに更に近付き、座っているアベルの脚を跨いで目の前に立ち、彼を見下ろす。

 

 この位置からだと、タオルの隙間から彼女の秘密の花園が見えそうで、アベルはゴクリと唾を呑み込んだ。

 

 少し屈めば見えるが、上手い具合に丁度見えない……!

 

 

 ――だが、見えそうで見えないのがまた……!!

 

 

 アベルは目の前の身体が気になったが、アリアの行動の意図を探るため彼女の顔を見上げた。

 

 




性欲を煽っていくスタイル……。

次回、えちえち回のため苦手な方は飛ばし、事後からどうぞw

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読了お疲れ様でした、そして読んでいただきありがとうございました!
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