やられたらやり返す。
では、本編どぞ。
死にそうな顔のアベルにアリアが目をぱちくり、口を開く。
「…………えっ、あっ、でも私、アベル以外にしたことないよ!? 前世のせいで知識はある……けど……っ」
アリアは慌てて首を左右に振り振り。
恥ずかしそうに両手人差し指を突き合わせてイジイジ。
“私は変態かもしれないけど、不特定多数の男性にそんなことをするような ふしだらな女じゃないです……!”と誤解だけは解いておきたかった。
「…………うん、知ってる」
アリアの弁解にアベルの表情が和らいで、彼は笑顔を見せる。
「へっ? なんで知ってるの??」
「…………さあ?」
あっさり信じてくれたアベルにアリアは目を瞬かせていた。
そんな彼女にアベルは目を逸らし、笑顔のまま首を傾げている。
――だってアリア……、手も口も覚束なくて一生懸命だった……、苦しそうでちょっと涙目だったし……。
それが返って萌えて……、とアベルは気まずさに頬を掻く。
アベルもあんなことを されたのは初めてだったが、彼女が慣れていないことには気付いていたのだ。
「アベル……?」
「…………僕が十八にならないと、君は嫌なんでしょ? けど、もうすぐだから。もうあんなことしなくていいからね」
アベルはアリアの頭を優しく撫で口角を上げる。
“アリアがしたいならいいけど……”と、ポッ。頬を赤く染めた。
「……十八……?」
――ん? どういうこと……?
アベルはよく“十八になったら”と云うが、いったいどういうことなのだろうか。
アリアはアベルがなぜ そんなことを言っているのか わからないまま目を瞬かせていた。
「十八歳になったら、君は僕を認めてくれるんだよね……?」
「え…………あ」
――あ、ひょっとしてアベル、自分が十八歳になったら私を抱いていいと思ってる……??
何となくそんな気がしたアリアだったが、確信が持てないのでアベルの話の続き待つ。
……アベルは話を続けた。
「…………アリアがいつも まだ早いって言うから、僕は待つよ。けど、それは僕が十八になるまでね。十八になったら覚悟して欲しい。それ以上は多分待てないと思うから」
「…………うん。そうだね、十八歳になったらアベルのものになってもいいかな」
アベルの話にアリアは“やっぱり……!”と確信する。
彼に抱かれる……など、叶うことはない。
“歳なんて関係ないよ”とアベルを傷付けるのも嫌だし、どうせなら勘違いしたまま いてもらった方が都合が良い。
アリアは、彼が誕生日を迎えるまで一線を越えさせない丁度いい口実が出来たと彼の言う“十八歳の壁”を利用させてもらうことにした。
「よっしっ! アリア、それ約束だよ!? 破ったら大変なことになるからね!?」
アリアの返答に“ふんすっ!”
アベルは鼻息荒く、拳を握りしめる。
そんな彼の意気込みにアリアは目を細めていた。
「ふふっ、楽しみにしてるね♡」
「っ! 楽しみにしてるなら今でもいいんだけど……? あっ、ほら、サラボナに戻ったらすぐにでも……」
――そう、僕はいつだってウェルカム……!! こだわっているのはアリア、君なんだから!
アリアが
「だめよ。今 約束したばっかりでしょ?」
悲しいかな、アリアの返答は素早く、アベルの提案は即却下されてしまった。
「ぅ……、アリアなんで そんなに年齢にこだわるんだい……?」
――もう呪いは解けたんだから何の問題もないよね?
アベルはアリアと再会し、既にもう一年もの間 我慢している。
血気盛んな年頃のアベルが欲求を満たせず我慢出来ているのは、アリアへの“愛”に他ならないのだが、ほぼ毎日のように自己を慰めているのも虚しさを覚え中々辛いもの。
アリアだって時々独りでしてるくせに、なぜ許してくれないのか……アベルにはわけがわからない。
“一声掛けてくれればいいのに……!”
と、言い掛けたこともあったが、彼女が卒倒し兼ねないため、アベルが
「うふふっ。だって、異世界じゃ成人は十八歳だったのよ? 十八歳以下は子どもなの。子どもは責任取れないでしょ?」
「いや、僕 成人してるし。ここ、君のいた世界じゃないし。それに……責任くらい取れるし」
――子ども扱いしないで欲しいんだけど……。
たまに自分を子ども扱いして来るアリアにアベルは頬を膨らませた。
「ふふっ、もうちょっとなんでしょ? あと一、二か月くらい我慢できるよね?」
「…………はぁ。わかったよ……。けど、最後までしないだけで これからも触らせてもらうから」
アリアが相好を崩したまま挑発して来るので、アベルは黙り込んだ後で溜息を一つ。
了承しつつも宣言していた。
「っ……触るって……?(いつものお触り……ってことかな……?)」
触れてくれるのは嬉しいが、切なくなるから本当はイヤなんだけど……、アリアは戸惑いの表情を浮かべる。
「……あ、そうだ。君、昨日あんなことしたんだし、僕もお返ししていいよね……?」
――まだアリアの秘密の花園には触れたことはないんだ、昨日僕に触れて来たんだし、そろそろそっちも触っていいってことだよね……?
「へっ!?(お返しって!?)」
「…………僕だけやられっぱなしじゃあ、フェアじゃないと思わないかい?」
「っっ!?!?」
驚きに満ち、目を丸くするアリアを引き寄せ、アベルは彼女の腰を優しく撫でる。
と、彼女の肩がビクリと揺れた。
「……最後まではまだしないけど、僕を触った分だけ、アリアも触らせてもらうからね。いいよね?」
「ぁっ……ちょ……、ちょっとそれ……は……、ンッ(ひゃぁああああっ!?)」
――ちょ、な、なにっ……!?
アリアの耳に甘く囁くように告げながら、アベルは彼女の
熱い吐息にアリアの身体が強張ったのがわかった。
「…………アリア、好きだよ」
腰に回ったアベルの手が少しずつずれ、アリアのスカートをたくし上げるとショーツのウエスト部分に指先を侵入させていく。
いったい何をするつもりなのだろうか。
……アベルの瞳には熱が宿っていた。
「っっ!? まっ、待って……アベル、ちょっと待って!」
――な、なにコレ……っ!? アベルの目が妖しい……! ぱ、ぱんつに指が……!?
まだそっちは触らせたことないのに……!!
アリアは“貞操の危機だ!”……と頭ではわかっているのだが、アベルの熱い瞳に身体が固まって動けなくなってしまった。
そう、まるで【アストロン】に掛かったように動けない。
アベルは【アストロン】を使えないはずなのだが、アリアには鉄化しない精神的【アストロン】が使えるらしい。
(やだ、こんなところで……!? でも、アベルの瞳を見てたら抵抗できない……!)
ここは岩場の影となっている場所ではあるが、魔物が出ないとは限らない。
命の危険があるというのに、アベルの指先はアリアの柔らかい二つの山間へと少しずつ分け入って来る。
動けないまま、アリアは涙目でアベルを見上げていた。
……と。
「……………………なーんて、冗談だよ」
僅かの間の後で、いつもの気安いアベルの調子と共に、臀部に添わされた指がアリアのショーツから撤退していく。
アベルは再び彼女の腰に触れてから背に手を移動させると、とんとん。
背中を優しく撫でて、もう片方の手はアリアの頭を撫でていた。
「……よ、よかったぁ……。アベル変な冗談言わな……ん?」
「……今夜、みんなが寝静まってから、ね。ちゃんと気持ち良くしてあげるから」
緊張していたのだろう、アベルのいつもの様子にアリアは、ほっと一息。
だがそれも束の間、アベルは再びアリアの耳元で囁くと、
そしてアベルは何事もなかったように自分の水筒に水を注いでいる。
アリアは半ば放心状態でそれを見ていたが、ハッと我に返った。
「っっ!?!?!?」
――どういうことっ!?!? アベルはいったい何を言っているの……!?
アリアの顔は既に茹蛸である。
アベルの行動が大胆過ぎてアリアは口をパクパクするだけで何も言えなかった。
「…………そろそろ戻ろっか」
アベルが声を掛けるとアリアは動揺を隠せない瞳で何かを訴えかけている。
艶々と潤う唇がさっきからパクパクと魚みたいに動いているが、声が出せないようだった。
そんな彼女の手を取り、アベルは仲魔達の元へ歩き出す。
――アリア、抵抗しないから……いいんだ……よね?
立ったままだと届き辛いから……座ってした方がいいかなぁ……。
黙ってついて来るアリアを時折チラ見しながら、アベルは改めて“アリアって小さいよね……”と再認識していた。
……実はあの場で触ってやろうと思っていたのだが、アリアが直立不動だったため、身長差であれ以上手が届かなかったのだ。
アリアが少し屈んでくれればアベルも屈んで触れたと思うのだが……、彼女の身体は緊張したように固まっていた。
けれども いつも揉んでいる たわわとは一味違う滑らかでキュッと締められた桃の感触はとても新鮮で……、是非もっと堪能したいものである。
……今夜が楽しみでしょうがないアベルだった。
アベル達の身長設定なのですが、ざっくりと設定していますが、はっきりとは設定しておりません。
背の高さ順で書くと、
パパス>アベル>ヘンリー>ビアンカ=フローラ>マリア>アリア
という感じですかね。
アベルが185㎝くらいでアリアは156㎝くらいをイメージしております(今度のキャラ紹介で追加しときまーす)。
いつかイラストが描ければいいんですけど、その内気が向いたらってことで。
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読了お疲れ様でした、そして読んでいただきありがとうございました!