ドラゴンクエストⅤ -転生の花嫁-   作:はすみく

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いつもありがとうございます、はすみくです。

アリアってちょろいよね。

では、本編どぞ。



第五百三十四話 ちょろりっちアリア

 

「…………ヒドイ顔だ……」

 

 

 アベルの顔は前髪や眉、まつ毛まで真っ白く染まり、老人のようだった。

 

 

「あはっ、真っ白ね! 私にも負けない美白! ふふふ……あはははっ!」

 

 

 アリアは笑いを堪えきれずに溢しながらタオルをアベルに差し出す。

 こうなることを予想していたのだろう、タオルは水で湿っておりアベルに付いた白粉は綺麗に取れた。

 

 

「…………アリアぁ……」

 

「ふふふっ、黙っててごめんね。ルチアさん、すごく ぱふぱふしたそうだったからアベルに協力してもらっちゃった。あの人のお化粧、咳が止まらなくなるから辛くって」

 

 

 すっかり顔が元通りになったアベルはムスッとアリアにしょっぱい顔を向けている。

 

 アリアは職場の元同僚(ルチア)に協力してあげたかっただけらしい。

 

 実は本物を期待していたアベルが言えたことじゃないが、知っているなら止めてくれればいいのに、格好悪いではないか。

 

 

「……許さない」

 

 

 アベルの口から怒りとも取れる言葉がぽろっと漏れ出ていた。

 ……そして、彼は気付いたのだ。

 

 

 ――アリアが僕を()めるなんて……! やっぱり ぱふぱふは……

 

 

 アベルは眉を顰めて じっと目の前のアリアを見下ろす。

 

 

「え?(なになに……? そんなに怒っちゃったの……?)」

 

 

 ――悪かったかな……? 悪かった……かぁ……、アベルあんまり怒らないから許してくれると思ったのに……。

 

 

 こんなことで怒ると思わなかったのか、アリアがぽけーっとアベルを見上げた。

 

 そのアリアを前に、アベルは地面に膝をつくと彼女の背に手を回してそっと抱き寄せる。

 

 

「……アリア、ぱふぱふして?」

 

 

 今度はアベルが見上げる形で、アリアに懇願していた。

 

 

 ――ぱふぱふなら、アリアにしてもらえばいいじゃないか……!!

 

 

 大好きな彼女の柔肉に包まれれば、さっきの黒歴史など忘れられるというもの。

 

 

「んん!?(なんですと!?)」

 

「……僕はアリアの ぱふぱふがいい……」

 

 

 アベルの台詞にアリアは目玉をひん剥く。

 アリアの手は既に彼の肩、アベルを押し剥がそうと全力で突っ張っていた。

 

 だが、アリアの力などアベルの前では無力に等しい。アベルは徐々に顔をアリアの胸元へと近付けていく。

 

 

「ちょ、ちょっとアベル……? な、なにを……」

 

「……今、ちょうど二人きりだし、いいよね……?」

 

「っ、な、なんでそうなるの……!?」

 

 

 ――ダメだってば……! ……てか、アベルは今日もイケメンねっ!

 

 

 ……ってちっがーーうっっ!!

 

 

 アリアはうっとりした顔で見上げて来る今日もカッコカワイイ アベルにたじたじだ。

 アベルの肩を押していた手を近付く頬に移動させ突っ張るが、アベルは進撃を止めない。

 

 どうにか遠ざけたいのにアリアの抵抗も虚しく、アベルの顔はアリアの柔肉に到達してしまった。

 

 

 ポフン……♡

 

 

「ぱふぱふ、ぱふぱふ言われたら、したくなるでしょ!?(ああ、好い匂い……温かい……)」

 

「ン、や……♡ ダメだってば……ぁっ、そんなとこに息吹きかけないで……っ!(熱っ♡)」

 

 

 アベルが喋る度、双丘の谷に熱い息吹が布越しに吹きこまれ、アリアの身体がビクビクと反応を示す。

 

 

「アリア可愛い……、すき……♡」

 

 

 ――アリアってすぐ反応するから まだ朝なのに困る……。

 

 

 アベルは顔を一瞬上げて、蕩けるような笑みでアリアを見上げてから再び柔肉の谷間へその顔を埋めた。

 

 そして、彼女の背に回していた両手を大きなお山の左右にそっと添わせ……。

 

 

「ああもうっ、だからその目やめてってばぁっ!」

 

 

 ――アベルに見つめられたら、弱いんだってばっ……

 

 

 

 

 ……あ。

 

 

 

 

 “あぁん いやぁあああんっ♡”

 

 

 

 

 ……アリアの色のある声が朝の静寂を乱す。

 裏庭で彼女の声に驚き、チュンチュンとさっきまで愛らしくさえずっていたスズメらしき小鳥達が一斉に飛び立っていった。

 

 

 

 

 …………………………。

 

 

 

 

 ………………。

 

 

 

 

 ……アリアはアベルに 強制【ぱふぱふ】させられました……とさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……それから しばらくして、ラインハットの城、裏庭……。

 

 

「はぁはぁ……も、もぉ……、アベルってば朝っぱらからなんてことを……」

 

 

 紅い顔に涙目のアリアは城の壁に追いやられ、いつの間にか壁に背を預け地面にへたり込んでいた。

 その上にはアベルが覆い被さるようにアリアの神秘のお肉に顔を埋めている。

 

 アベルは顔をぐりぐりと、アリアの柔肉に頬を擦り付けるように左右に動かしてから漸く彼女を解放した。

 

 

「……はぁ……しあわせ……アリアありがとう。今日も一日がんばれそうだよ。アリアのおっぱいは僕の癒しだ」

 

 

 アベルは満足したのか、目を細めて蕩け顔である。

 

 本当はもっと色々したいところだが、まだ朝だし……と今朝は ぱふぱふだけで遠慮しておいた(とはいえ、モミモミはいっぱいしたヨ!)。

 

 

 ……アベルが立ち上がり、優しい瞳でアリアに手を差し出す。

 

 

「っ…………(ああ、もう……アベルってば可愛い顔しちゃって……キュンキュンしちゃう……)」

 

 

 ――アベルがしあわせなら私は……♡ って、私の決意っていったい……アリア、しっかりしてよ。

 

 

 目の前の男はなぜこうも簡単に人の決意の壁をぶち壊すのだろうか。

 ……アリアはアベルに手を引いて起こしてもらい、彼に背を向け乱れた服を直すことにした。

 

 

(どうしよう……、アベルのスキンシップ……もう止めさせなきゃなのに……。)

 

 

 ブラから柔肉がはみ出していたので元の位置に戻し、少々ずれ下がってしまったチューブトップを引き上げ、アリアは身体を反転させる。

 

 

 ――でも、もっと触って欲しいなんて……思っちゃダメだよね……。

 

 

 彼女は心と身体が相反する中、目の前で優しく見つめて来るアベルを見上げた。

 

 

「ヘンリーにはまた今度会いに行こうか」

 

「…………もぉ、じゃあなんで来たの……? ふふっ……♡」

 

 

 アベルが再び手を差し出す。

 ……アリアはその手を取り、二人は宿屋まで手を繋いで戻るのだった。

 




色んなデートを楽しもう……てことで。
以上、朝デートでした!

アリアはアベルに翻弄されてますね!

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読了お疲れ様でした、そして読んでいただきありがとうございました!
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