2023年7月16日
午前7時
魔法科第1高校
ガヤガヤ
と朝からこの学園では、ある事で話題になっていた。
「おい、見ろよ。期末テストのランキング。」
「流石は七草会長。ランキング上位に入ってるわ。」
「だが、アイツが1位かよ。」
「葉山裕翔。SAOサバイバー連んでる奴か。それに、なんでSAOサバイバーまで上位のランキングに入っててるんだよ。」
と期末テストの総合ランキングには、
1位 葉山裕翔
2位七草真由美
3位十文字克人
4位渡辺摩利
と続き、
7位には結城明日奈
8位は桐ヶ谷和人
11位篠崎里香(リズ)
12位兎沢深澄(ミト)
が描かれていたのだ。
もちろん、俺も同じくSAOサバイバー全員不正行為はしていない。全員の努力の結果だ。
それに対する陰口を言う奴らに対して俺は、
裕翔「ほんと、努力してない奴ほど妬むんだな。」
と呟く。
それ聞いたのか、
「何だと!?」
と流石に腹が立ったのか、睨んでくるが、
「やめとけ。アイツ、前の部活の勧誘祭の際に先輩達を打ちのめした奴だ。気に食わないかもしれないが、返り討ちあうだけだ。」
と案外、現実を見えてる奴もいるのか攻撃はしてこなかった。そして、
「チッ・・・・・。」
舌打ちして何処かへ行ってしまう。
裕翔「ハァ~。相変わらず面倒くさい奴ばかりだな。此処は。」
と俺がため息を吐くと、
摩利「大変だな。」
と投稿してきた摩利が声をかけてくる。
裕翔「おはよう。」
摩利「おはよう。」
互いに挨拶すると、
摩利「葉山。そういえば、真由美からのメール見たか。」
裕翔「メール?」
摩利「あぁ、真由美から今日の昼休みに生徒会室に集まるようにってきてたぞ。見てないのか。」
裕翔「確認してみる。」
と言うと、俺はスマホを取り出し、メールを確認すると、
『葉山君へ。今日の昼休みに話したいことがあるので絶対に来るように。これは生徒会長として命令です。』
と送られてきていた。
裕翔「見なかった事にする。」
摩利「おい。」
裕翔「どうせ、ロクでもない話だ。悪いが今日はパス。」
そう言うと、俺はそのまま教室に向かった。
そして、そのまま昼休みを迎えたが、
午前12時
裕翔「あぁ、やっぱり屋上が1番だ。」
俺は生徒会室に行く事はなく、屋上でのんびりしていた。すると、
ピンポンパンポーン
真由美『えぇ、1年Aホームの葉山裕翔さん。早急に生徒会室に来てください。』
と放送が聞こえてきたが、
裕翔「聞かなかった事にしよう。」
と結局、昼休み中に生徒会室には行かずずっと屋上でのんびりと過ごした。
そして、またそのまま時間が過ぎ、
午後5時
放課後
ピンポンパンポーン
真由美『葉山裕翔さん。今すぐに生徒会室に来てください。これは、生徒会からの命令です。』
と放送が流れるが、
司令官「知らん。」
と言うと、俺はそのまま自宅に向かった。
午後6時
自宅のCAD専用の作業場
カチカチ
司令官「・・・・・・。」
カチカチ
司令官「・・・・・。」
俺は今、オリジナルのCADの製作を行っている。この家を建てる際に自分専用の作業場を地下に建てるよう依頼していたため、今はいつも暇さえあればCADの製作を行っている。すると、
『葉山様。インターホンに反応がありました。』
の家の警備を任せているAIからの通達がくる。
司令官「誰だよ。こんな時間に。」
と言いつつ、俺は上に戻り、玄関に向かった。
そして、
ガチャ
裕翔「何か御用ですか。」
と言いつつ、玄関のドアを開けると、
真由美「こんにちは。葉山君。」
と笑顔で俺の目の前に立つ、七草の姿があった。そしてその後ろには
摩利「悪いな。こんな時間に。」
と摩利と
克人「・・・・・。」
と克人の姿があった。さらに
キリト「・・・・・。」
と何故か俺から目を逸らすキリトにアスナ、リズ、ミトの姿があった。
裕翔「なんで、俺の家を知ってるんだ。」
と尋ねると、
真由美「桐ヶ谷君が、教えてくれたのよ。」
裕翔「ほぅ・・・・・。」
と呟くと、
裕翔(キリト。後で、殺す。)
と思いつつ、キリトの方を睨む。すると、
キリト「・・・・・。(ペコペコ)。」
と手を合わせ、頭を何度も下げる。そして、
裕翔「此処で大勢いられても困るから、入れ。」
と俺は真由美達を家に招き入れた。
午後6時11分
カチャ
裕翔「悪いな。コレくらいしか無くて。」
と俺はコーヒーとお菓子を出す。
キリト「気にするなよ。急に来たのはこっちだし。」
裕翔「お前が家の事を教えなければ、済んだことなどでは。」
キリト「わ、悪かった。今度、レア装備の攻略手伝ってやるから。」
と俺とキリトが家を暴露した件について話していると、
真由美「おほん。ねぇ、葉山君。九校戦については知ってるよね。」
と真由美が聞いてくる。
裕翔「年に一度、9つの魔法科高校が集まって、魔法競技で競い合うやつだろ。」
摩利「流石に葉山も知ってたか。」
と摩利が揶揄ってくるが
裕翔「あそこは自衛隊が管轄してる場所だ。それぐらい知ってるわ。」
と摩利を睨む。すると、
真由美「葉山君。貴方にも九校戦に出場してもらいたいの。」
裕翔「断る。」
と断ると、
真由美「そこを何とかお願い!!」
と必死に頼んでくるが、
裕翔「あのなぁ、例え俺が出たとしてもな、他の同じ1校の選手が納得するわけないだろ。」
真由美「でも、今年3校に入学した同じ1年の子が凄い強いって噂なの。」
裕翔「3校の。」
と俺が聞くと、
克人「なんせ、とても強いらしい。」
と克人が話してくれる。
克人「噂によれば、ソイツは槍型のCADを使う男らしい。」
裕翔「槍型の・・・・ソイツの名前は?」
摩利「確か、・・・・古田浩介。」
と摩利が呟くと、
裕翔「えっ、浩介が・・・・。」
と俺は驚く。
真由美「えっ、知ってるの?」
裕翔「あぁ、だって古田上官の息子だもん。」
と言うと、
皆んな「ええええええー!!」
と大声で驚く。そして、
摩利「古田浩介って、古田上官の息子なのか!?」
裕翔「そうだよ。苗字で分かるだろ。」
キリト「いやいや、古田って名前の奴なんていっぱいいるだろ。」
裕翔「まぁ、確かにそうだが、槍を使えるって言う時点でおそらく間違いないだろう。」
と言うと、
克人「葉山。その古田浩介の得意魔法は分かるか。」
と聞いてくるので、
裕翔「確か、風と火の魔法が得意だった気がする。」
克人「では、お前は古田浩介と戦った事は。」
裕翔「あるよ。でも、言うてチャンバラみたいなもんだけどな。」
と言うと、
真由美「葉山君。やっぱり、九校戦に出てくれないかしら。」
裕翔「無理。」
真由美「でも、その古田浩介君って子はおそらくモノリス・コードに出場してくると思うわ。」
裕翔「3対3の攻略系魔法競技か。確かに、浩介にはそれが似合ってるな。」
真由美「だから、対抗策として葉山君に出てほしいの。九校戦は、来年の新入生対してのアピールにもなるの。」
裕翔「つまり、俺にそのアピールの為にブーイングの嵐の中で他校の連中を吹っ飛ばせって言いたのか。」
キリト「言い方が過激だな。」
とキリトが言ってくるが、
裕翔「悪いが、断る。これ以上、目立つ事は避けたい。」
とはっきり伝える。
摩利「じゃあ、目立なければ別に構わないのか。」
裕翔「目立たなければなぁ。」
真由美「じゃあ、エンジニアなんてどうかしら。」
裕翔「エンジニア?」
真由美「そう。選手のCADの調整や対策なんていったサポートを行う重要な役割よ。CADの製作をしてる葉山君なら、調整も出来るわよね。」
裕翔「まぁ、出来るけど。」
と答えると、
真由美「じゃあ、この場で私は生徒会長として葉山君を九校戦における1年のエンジニアに推薦します。」
と真由美は俺の意見を聞かずに勝手に推薦してくる。
裕翔「お、おい!!勝手に推薦するな。」
と納得できない俺はすぐに止めるが、
克人「俺も異論はない。」
キリト「俺も。」
アスナ「私も。」
リズ「私も~。」
ミト「私も同じく。」
摩利「私も異論は無いな。」
と俺以外全員が真由美の意見に賛成する。
真由美「じゃあ、決定という事で。」
と真由美は嬉しそうに言うが、
裕翔「ハァ~、なんでこうなるんだよ。」
と反対に溜息を吐いた。
午後6時30分
ホルス「クエエエエ~。」
真由美「ふふふふ、久しぶりね。ホルスちゃん。」
と俺の召喚獣のホルスと女子達が戯れていた。そんな光景を見ていた俺は
裕翔「ったく、人の家でよくもまぁあんな風にいれるな。」
と呟く。
キリト「良いじゃないか。こんな時間も大切だしな。」
克人「桐ヶ谷の言う通りだ。こういった息抜きも大事な事だ。」
と言うが、
裕翔「理解出来ないな。俺には。」
と俺は言う。そして、
裕翔「悪い。お手洗いに行ってくる。」
と言うと、俺はそのままトイレに向かった。
一方、
ホルス「クルルルルルル。」
真由美「くすぐったい。」
と未だに真由美がホルスと戯れ合っていると、
ホルス「クルルルルルル。」
ドスドス
突如、ホルスが庭から家の中に上がり込む。
アスナ「どうしたの。ホルスちゃん。」
とアスナが呼びかけるが、
ホルス「クルルルルルル。」
とテレビの隣にある棚からクチバシを器用に使って、ある物を取り出す。そして、
ホルス「クルルルルルル。」
と真由美方を向くと、
ホルス「クルルルルルル。」
とペンダントらしき物を差し出す。
真由美「私に?」
ホルス「クルルルルルル。」
とホルスは返事をするかのように頷き、真由美の手のひらにペンダントを置くと、クチバシからペンダントを離す。
真由美「何かしら。」
と言いつつ、真由美はペンダントを開く、
真由美「これは・・・・・。」
開いたペンダントの中には1枚の写真が入っていた。
真由美「これって・・・・昔の葉山君。」
そう。写真には、2人の両親と2人の少女、そして真ん中に笑顔で写る1人少年の姿があった。
真由美「・・・・・・昔は、こんなに笑っていたのね。」
と真由美がつぶやく。そして、同様にペンダントを見ていた摩利も、
摩利「あぁ、きっと幸せな日々があの時にはあったんだろうな。葉山にも。」
と見ていると、
裕翔「おい!!」
と裕翔の声が響く。
俺はトイレから戻ると、真由美達が俺のペンダントを見ている姿をあった。それを見た俺は、
裕翔「おい!!」
と怒鳴り、
裕翔「返せ。」
とすぐに真由美からペンダントを取り上げる。
カチャ
とすぐに開いたペンダントを閉じ、
裕翔「勝手に物色するな。」
と言うと、
真由美「ち、違うの!!急にホルスちゃんが渡してきて。」
と弁明してくる。確かにホルスは今、家に上がり込んでるので、
裕翔「まぁ、今回は許してやるよ。」
と言うと、
裕翔「お前は、なに汚い足で勝手に上り込んでるんだ!!」
とホルスに怒鳴る。
裕翔「いつも言ってるだろ!!外に出てた足のまま家に上がるなって!!」
と躾の一環としてホルスに説教をする。
そして、5分後
裕翔「すまない。勝手に怒鳴って。」
と勘違いして真由美達に怒鳴ってしまった事を謝罪する。
真由美「いいのよ。私達も勝手に覗いた事がいけないんだし。それより・・・・そのペンダントの写真って・・・・。」
裕翔「あぁ、昔に撮った家族写真だよ。今では数少ない思い出だが。」
真由美「ご両親は確か、もう亡くなっているのよね。」
裕翔「あぁ、母さんは俺が4歳の時に、親父も10歳にな。」
克人「どんな、両親だったんだ。」
裕翔「母さんは、常に誰よりも優しい人だった。親父は、いつも前を向いてる人で・・・・・俺の憧れだった。でも、母さんが亡くなった時から俺と親父は一時、絶縁に近い状態で殆ど会う事もなかったんだ。でも、最後はそんな親父に助けられた。俺を庇って死んじまった。」
と言いつつ、俺はペンダントを元の場所に戻す。
裕翔「今の俺が生きてるのは親父のお陰だ。だからこそ、今本来の当主である雪が目覚めない以上、俺が葉山家を守らなければならない。」
と言うと、
裕翔「まぁ、エンジニアなら考えておいてやるよ。」
と真由美に伝える。
真由美「ホント!?」
裕翔「あぁ、ただしそれ以外は受けない。」
真由美「ありがとう。」
と真由美は抱きついてこようとするが、
バシ
手を広げ、真由美の顔を押し出す形で抱きつきを回避する。
こうして、俺も九校戦にエンジニアとして加わる事になったのだが、
翌日
午後4時
「納得いきません!!生徒会長!!再度、編成を見直すべきです!!」
「そうです!!何故、SAOサバイバーまでもが九校戦の代表に選ばれているんですか!!」
と早速問題が起きていた。
真由美「これは、私が彼らの実力を見込んだ上での推薦です。」
「ですが・・・・!!」
克人「葉山は、三校などの強敵な選手と戦うことになる俺達を力になる。」
「十文字まで!!」
と俺やキリト達を推薦した真由美達に対して、他の代表選手達が不満を申し出て来たのだ。
裕翔「まぁ、予想はしてたがここまで大所帯で言ってくるとは。」
アスナ「私たちのせいで真由美や摩利が必死に説得してくれてるけど。私たちも何か言うべきじゃない。」
裕翔「止めとけ。今言い返せば、ただ火に油を注ぐだけだ。今は、七草達を信じるしかない。」
とヒソヒソと話していると、
「第一、コイツらは信用ならない。どうせ、日ごろの恨みを晴らす為に九校戦でわざと足を引っ張るような真似をするに決まってる!!」
と文句を言ってくるが、
真由美「それはやってみないと分からないのでは。もし、そのような事態が起きた場合は葉山君達を推薦した私の責任です。」
と生徒会長らしい発言でしっかりと対応してくれる真由美に対して、
「生徒会長は、個人的な理由で彼らを推進したのではないですか。」
真由美「どういうことですか。」
「普段から見ていましたが、生徒会長はいつもそこに居る葉山裕翔と一緒にいる姿を見ますが、普段から仲が良いという個人的な理由を基に推薦したのでは。」
と真由美にとって痛いところを突いてくる。
真由美「確かに葉山君とは普段から友人として接していますが、推薦したのは彼の実力を私自ら見て、上での事です。」
としっかりと伝える。しかし、俺もいつまでも真由美達に守られてばかりではいかないので、
裕翔「ええ、そろそろいつまでも言われるがままではいけないので発言させてもらいますが、お前ら何が納得いかないの。」
と言うが、
「なんだと!?」
とかなり怒り気味に言ってくる。
裕翔(あれ、普通に聞いたつもりだが。)
と少し困惑するが、
裕翔「だから、俺たちに対して納得いかないのだろ。じゃあ、さっさと直接言ってくれれば早いじゃないか。」
と言うと、
「だったら言ってやる!!気に入らないんだよ!!普段からまともな努力してないお前がノコノコとトップにいることがな!!それに加えて九校戦のエンジニアなんて!!信頼ならないに決まってるだろ!!」
裕翔「じゃあ、俺が九校戦のエンジニアになっても納得する物が有れば良いんだな。」
「あぁ。」
裕翔「じゃあ、見せてやるよ。」
そう言うと、俺は持ってきたタブレットを取り出し、
裕翔「ほらよ。」
とタブレットの中身を見せる。そして、タブレットを見た生徒たちは、
「何だコレ!!」
「どこからの情報だ!!」
とタブレットを見た生徒たち全員が驚く。タブレットには、俺が今まで自分で研究してきたCADについての一部を載せていた。全部、高校生でも調整可能な内容で、書かれている通りにCADを調整すれば普段のサイオンの量で約倍の威力のある魔法が展開できる内容だ。
裕翔「これで認めてくれたか。まだ、足りないって言うなら幾つか家から持ってくるが。」
「・・・・・良いだろう。認めてやるよ。ただし、足を引っ張るような真似をすれば直ぐに外れてもらうからな。」
と何とか説得に成功した。
午後4時30分
裕翔「ハァ~、疲れた。」
キリト「お疲れ。」
あれから、九校戦においてのメンバーの確認が行われ、先輩も含めて注意するべき点などが改めて確認された。
キリト「お前のお陰で俺たちも無事に九校戦メンバーに選ばれたよ。礼を言うよ。」
裕翔「俺は、ただ言いたい事を言っただけだ。礼を言われる事などしてないよ。それより、九校戦でどう勝利するかが大切だ。」
キリト「あぁ、分かってるよ。だが、お前ほどのサポートがいると心強いよ。」
裕翔「そりゃあ、どうも。」
と話していると、
真由美「桐ヶ谷君!!葉山君!!」
と真由美達が近づいてくる。
キリト「おぉ、来た来た。」
と言っていると、
アスナ「ねぇ、今からエギルさんの所に行かない?九校戦に選ばれたな祝会も兼ねて。」
キリト「おぉ、良いな。」
と誘いを受けるが、
ヴー、ヴー、ヴー、
突然、俺のスマホに着信が入る。俺は直ぐに取り出し、
裕翔「もしもし。・・・・・はい。・・・・・・了解しました。」
と言うと電話を切る。すると、
真由美「葉山君。もしかして、また・・・・・。」
裕翔「あぁ、悪いが任務がきたので、行かなきゃならない。」
摩利「またか。前のパーティーでも思ったが、働きすぎじゃないのか。」
裕翔「仕方のない事だ。これが仕事なんだから。悪いが、お前らだけで祝会はやってくれ。」
そう言うと、俺はそのまま基地に向かった。
午後7時
東京湾
ブォーーーーーン
裕翔「いいか。目標は、武器を違法売買している組織が用意した輸送船に突入し、その組織とそれに繋がっているテロ組織の情報を入手する事だ。」
と俺は揺れるボートの上で無線で各部隊に通達する。
バタバタバタバタバタ
と上空ではスナイパー部隊とライトマシンガン部隊を乗せたヘリが海から突入する俺達を援護する為に待機していた。そして、
裕翔「作戦開始!!」
と無線で伝えると、
バババババババババババババババババババババ
パッシュン
パッシュン
と目標の輸送船に向かって攻撃を開始する。
その間に、
裕翔「よし、輸送船の横にボートをつけろ。」
と航行する輸送船の横に付け、
裕翔「グラップリング発射!!」
シューン
とフックを付け、輸送船に乗り込んで行く。
その後、何事もなく敵を全員無力化させ、目的の情報の回収に向かった。
午後7時11分
裕翔「コレか。」
俺は、無事に目的の情報が入ってるパソコンを見つけ、ダウンロードを開始する。
裕翔「よし。あと少し。」
と情報がダウンロードされいるパソコンの画面を見ていると、
?「動くな。」
と後ろから声が聞こえてくる。
裕翔(気配を全く感じなかった。)
と思いつつ、俺は振り返るとそこには、CADを構え、謎のヘルメットを被った黒い戦闘服着た男の姿があった。
裕翔「ほおー。お前、ここの輸送船の乗組員じゃないな。見るからにどこかの政府の組織だろ。」
?「・・・・・。」
裕翔「答えるつもりなしか。なら・・・・。」
と言うと、俺は
シャキン
腰に付けてた刀を直ぐに抜き、相手に斬りかかる。
?「!!」
しかし、男は俺の攻撃をギリギリ回避する。
裕翔「へぇ~、今のを避けるか。」
?「此方は、お前が今入手した情報さえ渡して貰えば、危害を加えるつもりはない。」
裕翔「どこの組織か分からない奴に渡すわけないだろ!!」
と言うと、
シャキン
と再び斬りかかる。すると、
ブィン
ブィン
ブィン
と相手も魔法を放ってくる。
裕翔「チッ。」
と言うと、俺はパソコンと元に下がり、ダウンロードしたUSBを抜き取り、
ガシャーン
とガラスを突き破り、輸送船の甲板の上に逃げる。
すると、
ブィン
ブィン
ブィン
ブィン
と魔法を放ちつつ後を追ってくるように男も甲板に降りて来る。
裕翔「・・・・・。」
と俺は魔法を回避すると、
カチャ
とハンドガンを構える。
裕翔「お前が使ってるCAD。見る限りじゃあ、トーラスシルバーが作ったCADだろ。」
と問いかける。
?「・・・・・・。」
と相手は黙っているが、
裕翔「こっちも、国を守る為に動いている身だ。悪いがこっちも本気出させてもらうぞ。」
と言うと、
カチャ
とハンドガンをホルスターに片づけ、
シャキン
と刀を構える。
そして、
裕翔(悪いが魔法は封じさせてもらうぜ。)
と相手が次に繰り出して来る魔法を読み取り、封じる能力を使う。そして、
裕翔「もらった!!」
と斬りかかるが、
キンッ
裕翔「な・・・・・!!」
俺の斬撃は、男の手のひらによって弾かれる。弾かれた瞬間、俺は一度後ろに下がり、
裕翔「チッ・・・・・まさか、CADを使わずに魔法を使えるとは。」
と呟く。
裕翔(確かに俺の能力でCADの魔法は封じた。だが、アイツは普通に硬化魔法を使用してきた。CADからは魔法は一切感知されてない。なら、答えは一つ。コイツはCADが無くとも魔法を使える。)
と思っていると、
?「想定外でした。まさか、魔法を無力化されるとは。」
と男が言ってくる。
裕翔「気づいてたのか。魔法を無力化した事を。と言う事はお前も俺と同様のスキルもしくはそれらについて詳しいってことか。・・・・・なら、もう汚い方法は無しだ。悪いがこっちも本気でいかせてもらうぞ。」
?「・・・・・なら、俺もその答えに全力で応えます。」
と言うと男もCADを構え、
裕翔「・・・・・。」
?「・・・・・。」
タッ
ダッ
同時に俺と男は真正面に突っ込んでいく。すると、
古田『葉山君!!今すぐに戦闘を止めよ!!』
裕翔「!!」
突然、古田上官から直接無線が入り、あと少しで攻撃が届く寸前で俺は足を止める。すると、向こうもほぼ同時に
?「理由を教えて下さい。」
と相手も無線で話しているようだった。
裕翔「どういうことですか。」
古田『彼は、敵ではない。どうやら、今回の情報を目的に動いて我が国の政府の組織と偶然にも他にもあったようだ。』
裕翔「なるほど。つまり、彼は、敵ではないんですね。」
古田『そうだ。今から座標を送る。そこで私と合流だ。』
裕翔「了解しました。」
と言うと俺は無線を切る。そして、
裕翔「どうやら、お互いに情報が伝わってなかったようだな。」
と男に話しかける。
裕翔「よかったら、送っていくぞ。どうだ?乗っていくか。」
と言うと、
男「・・・・・・。(コク)」
と男は黙って頷く。そして、
裕翔「バイパー1。目標を確保。改修を頼む。後、1人お客さんの追加だ。」
パイロット『了解。これより、そちらに向かう。』
と俺は付近で待機していた回収用ヘリに連絡を取り、その後俺たちはAR小隊と共に乗ってきたボートで回収地点まで向かい、回収用に派遣されたCHー47Hでボート共に回収され、そのまま古田上官から送られてきた座標に向かった。
午後7時58分
座標ポイント
バタバタバタバタバタバタ
古田「ご苦労。」
と座標ポイントに着きヘリから降りると同時に古田上官が迎えにくる。しかし、その古田上官の後ろには見知らぬ男が立っていた。
裕翔「上官。まずは説明を。」
古田「あぁ、まずは少し紹介したい人物がいる。」
と言うと、古田上官の後ろに立っていた見知らぬ男が前に出てくる。
古田「彼は、私と同期で国防軍陸軍所属の風間だ。」
と紹介すると、
風間「はじめまして。葉山君。私は国防軍独立魔装大隊の隊長している風間玄信だ。よろしく。」
と挨拶してくると、
裕翔「お初目にかかります。特殊部隊所属及び隊長をしている葉山裕翔です。」
と敬礼しつつ、俺も挨拶する。そして、
風間「司波くん。君も挨拶を。」
と言うと、ヘリで共にここまで帰ってきた
男が前に出てきてヘルメットを取り、
達也「自分は、同じく国防軍所属の司波達也です。今回は、手違いとはいえ迷惑をおかけして申し訳ありません。」
と頭を下げてくる。
古田「いやぁ、若いねぇ。その若さで国防軍所属かぁ。」
と古田上官がいうが、
風間「そう言うお前も、随分と若い将官を連れているがな。」
と返す。
風間「それで、例のデータは。」
古田「安心しろ。お前と私の仲だ。情報を引き出せ次第共有する。」
風間「そうか。それは助かるよ。」
古田「例え、組織が違えど目的は同じだ。当たり前の事さ。」
とそのまま俺が手に入れたデータについても話が決まると、
風間「葉山くん。君ついては古田からよく聞いてる。どうだ、良かったらウチに来ないかね。」
古田「おい、いきなりウチの部下を勝手にスカウトしてるだよ。」
と古田上官が止めにかかるが、
裕翔「自分は、未だに古田上官から頂いた任務が残っています。その任務を任されている以上、それは自分が成せばならない任務です。ですので、それまでは。それに例え互いに日本を守る組織でもバランスを保つ事は大切です。私が国防軍に就けば自衛隊と国防軍とのバランスにおいての問題が生じると思いますが。」
とハッキリ伝えると、
風間「流石は古田が認める事はあるな。分かった。今の話は無かったことにしてくれ。では、我々はこれで失礼するよ。古田。また、今度酒でも飲もう。」
古田「あぁ、良い酒を待ってるよ。」
と言うと、達也と風間少佐は撤収していった。そして、
残った俺たちは、
裕翔「上官。あの司波達也というのは。」
と聞くと、
古田「司波達也。彼は、大亜連合が沖縄に攻めてきた際に例の魔法を放った張本人だ。」
裕翔「彼が・・・・。」
古田「この日本には・・・・・2人の悪魔がいるようだね。」
裕翔「そうですね。」
そう言うと俺はふたたびヘリに向かう。すると、
古田「そう言えば、九校戦のエンジニアに選ばれたらしいね。」
裕翔「・・・・・はい。どこからその情報を。」
古田「七草家からね。ウチの息子も喜ぶと思うよ。」
と言っているが、俺は
裕翔(あぁ、やっぱり七草家か。やっぱり、アイツ(真由美の事)は汚ねえ。)
と思いつつ、俺はそのままヘリで基地まで戻った。
続く
次回、遂に本格的に九校戦が始まっていきます。それでは次回もお楽しみに。
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