龍の目を持つ悪魔(1年生編)   作:アニ督

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大変、長らくお待たせしました。第12話です。どうぞ!!


第12話 再開

2093年8月1日

午前8時

 

ミーンミンミン

とセミがうるさく鳴く暑い日の中、九校戦における第1高校の代表選手達を乗せたバスが今発進しようとしていた。

鈴音「会長。全員の乗車の確認が出来ました。」

真由美「確認ありがとう。鈴ちゃん。じゃあ、運転手さん。お願いします。」

と言うとバスのドアが閉まり、九校戦の会場である富士演習場に向かってバスは発進する。

真由美「ふぅ〜、無事に選手もエンジニアも決まったから安心したわ。それにCADの調整は葉山君だから安心だわ。途中サービスエリアで頼みたいこともあるからこっちのバスに誘おうかしら。」

と走り出したバスの中で真由美が呟いていると、

鈴音「葉山君は、現地集合ですよ。会長。」

と鈴音が答える。

真由美「えっ?」

鈴音「葉山君は、現地で合流すると言ったんです。」

真由美「えっ!?ウソ、私そんなの聞いてないわよ!!」

鈴音「報告は事前にしましたよ。証拠はありますよ。」

と言うと鈴音は持っている学園のタブレットを操作し、

鈴音「こちらです。」

と真由美にタブレットを見せる。そして真由美は、タブレットを見ると、裕翔が自ら現地で集合すると送ったメールが理由付きでしっかりと送られてきていた。

真由美「そんなー!?」

と真由美がショックを受けていると、その様子を見ていた摩利が

摩利「いや、これについてはお前以外全員知ってるぞ。それにお前も分かったって言ってただろ。」

と言うと、

真由美「そんなの私だって生徒会長として忙しいんだから忘れるわよー。少なくとも私に直接報告してくれないと。」

と言うが、

摩利「いや、事前の報告はメールでも良いって事にしたのはお前だろ。それにアイツについて事なら古田上官にいつでも聞けるだろ。連絡先を知ってるんだから。」

と呆れた様子で言う。

真由美「そんな〜!!」

と真由美の声がバスに響きわたるのであった。

 

午前8時47分

出発から早くも45分以上が経過した。相変わらずバスでは、

真由美「葉山君・・・・・葉山君。」

と真由美がしょげていた。

摩利「あのなぁ、どうせこの後で合流するんだから、別にしょげなくてもいいだろ。」

と真由美が慰めていると、

「おい、隣の車線にスゲェ車が走ってるぞ。」

と同じ代表選手声が聞こえてくる。

真由美「えっ?」

と真由美がバスの窓から隣の車線を見ると、そこには明らかに見た目がカッコいい海外製のオープンカーがバスと並走する形で隣を走っていたのだ。しかも、

「ねぇ、運転してるのって一高の生徒じゃない?」

と声も聞こえてくる。真由美は直ぐにそのオープンカーの運転手を見ると、明らかに一高の制服を着た生徒が運転していた。また、その運転手は後ろ姿は紛れもなく

真由美「葉山君!?」

裕翔だった。

真由美「電話かけてみる。」

と真由美はスマホを取り出し、裕翔に電話をかけると、

裕翔『何だ?』

と電話に出る。そして、真由美がそのオープンカーを見ると、ハンドルの隣に設置してあるスマホを操作しつつ、オープンカーのハンドルを握る裕翔の姿があった。

真由美「葉山君?今、運転してない。」

裕翔『うん。してるけど。』

真由美「乗ってる車ってオープンカー?」

裕翔『よく分かったな。』

と言うので、

真由美「葉山君。隣の車線で走ってるバス・・・・一高のバスだけど。」

と伝える。

 

同時刻

真由美『隣の車線で走ってるバス・・・・・一高のバスだけど。』

と真由美が言ってくる。

裕翔「えっ?」

と言うと、俺は隣の車線を走ってるバスを見ると、バスの中で耳にスマホを当てた状態で手を軽く振る真由美姿があった。

裕翔「・・・・・マジかよ。」

と気づいた俺はそう呟く。すると、

真由美『もうすぐ、少し休憩を兼ねてサービスエリアによるから、そこで合流しましょ。』

と言ってくるので、

裕翔「了解。」

と言うと、俺はそのまま一高の車列について行く形で目的のサービスエリアに向かった。

 

午前9時

真由美「で、どうして私に直接に報告してくれなかったの。」

とサービスエリアに着いた途端に真由美は聞いてくる。

裕翔「いや、ちゃんと報告しただろ。なあ、市原。」

鈴音「はい。ちゃんと、報告は受けてます。ですので、今回は会長が葉山君を攻める理由にはならないかと。」

真由美「それでも、友人としてちゃんと直接・・・・。」

と言ってので、仕方がなく、

裕翔「じゃあ、代わりに何か一つ聞いてやるよ。」

と言うと、

真由美「じゃあ、今回の九校戦で私専用のCADを創って。」

と言ってくるので、

裕翔「分かった。まぁ、いちおうCADを作るパーツや道具は持ってきてるしな。調整も含めてやってやるよ。」

真由美「ホント!?」

裕翔「あぁ、一応エンジニアとして任された身だしな。」

とこうして、俺が真由美専用のCADを用意することが決まり、俺たちは再び走り出した。

 

午前9時30分

リズ「いやぁ〜、オープンカーでのドライブも最高ね。」

裕翔「いや、自分の物っぽく言ってるけどコレ俺の車だから。」

と車の中でツッコむ。何故、こうなったのか、理由はサービスエリアを出る前に真由美が俺の車に乗せていくよう言ってきて、少し揉めたが、俺が仕方なく譲った事で決まり、4人乗りではあるが、俺以外に真由美、リズ、アスナ、キリトで少しキツイが、5人で先に九校戦の会場に向かっている。

キリト「それにしても、お前がこんな良い車を持ってるとは思わなかったぞ。」

裕翔「数日前に本部で手違いがあって、危うく同士討ちになりかけた事があって、古田上官が詫びとしてくれたんだ。」

と説明する。

裕翔「今回の九校戦で、十文字とキリトはモノリス・コード、アスナはミラージ・バット、リズとミトはアイス・ピアーズ・ブレイクで、七草がスピード・シューティングとクラウド・ボール、摩利はバトル・ボートとミラージ・バットね。」

と真由美に見せられたリストを運転しつつ、確認する。

真由美「どうかな、葉山君から見て。」

と聞いてくるが、

裕翔「正直、今年の新人戦で浩介以外に三校がどれほど強者を繰り出してくるか、正直見てみないと分からない。モノリス・コートにおいては可能な限り浩介の対策としてCADを調整するつもりだ。だが、もしそれ以外に強者が出てきたらそいつの事も考えて調整するしかない。」

と伝えると、

真由美「そう。ねぇ、葉山君にもう一つお願いがあるのだけど、いいかな。」

裕翔「内容による。」

真由美「新人戦のモノリス・コードにおいての補欠も担当して欲しいの。」

裕翔「・・・・・それって、もし新人戦のモノリス・コードで誰かが欠けた場合に代役を担当しろって事だよな。」

真由美「そうよ。」

裕翔「・・・・・。」

と少し、考えていると、

キリト「良いんじゃないか。別に絶対に出る羽目になるわけじゃないんだし。もしもの保険としてお前に出てもらうって言ってるんだ。それくらい、了承してやれよ。」

と言ってきたので、

裕翔「ハァ〜、分かった。引き受けるよ。」

と承諾すると、

リズ「アンタ、前から比べたら少しずつ優しくなったんじゃない?」

と聞いてくるが、

裕翔「別にそんなつもりはない。」

と返すと、俺はそのまま目的地に向かって車を走らせた。

 

午後6時

俺たちは、あれから何事もなくホテルに着き、後から来た克人や摩利とも交流できた。そして、今から明日からの九校戦で戦うそれぞれの学校の親睦を深める為にパーティーが行われようとしていた。

「あの人が、噂の七草家の。」

「キレイ。」

「流石は、十文字家だ。風格が違う。」

など、パーティーに会場に着くと同時に真由美や克人は、注目の的だった。そんな中、俺は

裕翔「・・・・・。」

ただ、ひたすら目立たないパーティー会場の端で真由美たちが注目される光景を見ていた。すると、

キリト「お互い、暇人だな。」

とキリトが声をかけてくる。

裕翔「そうだな。アスナやリズは。」

キリト「あぁ、見えて美少女だから、周りの男共に対応中。」

裕翔「行かなくていいのかよ。彼女だろ。」

キリト「まあ、困ってるようだったら、俺も直ぐに行くよ。」

と話していると、

「おい、見ろよ。三校の生徒達が来たぞ。」

と声が聞こえたので、パーティー会場の入り口方を見ると、赤い制服を着た三校の生徒達の姿が目に入る。その中で最も注目を集めてたのは、

「きゃああああ!!浩介様!!」

「イケメン!!」

俺の親友で、古田上官の息子で今年の新人戦で注目されている生徒の1人である古田浩介の姿だった。

キリト「アイツが古田浩介か。確かにイケメンだな。」

裕翔「そうかもな。ああいうところもアイツの強みだな。ちょっと、ジュースのおかわり取ってくる。」

と言うと、俺はドリンクを取りに向かう。そして、ゆっくりと向かっていると、

真由美「葉山君。」

と真由美が声をかけてくる。

真由美「パーティー楽しんでる?」

と笑顔で聞いてくるが、

裕翔「飯が美味いだけで後は全然。」

真由美「そう。ねぇ、葉山君。九校戦の最終日の夜此処でね、毎年ダンスパーティーが行われてるの。よかったら、一緒に踊ってくれない。」

裕翔「嫌だ。」

真由美「どうしてよ!?」

裕翔「言っただろ、目立つのは好きじゃない。ダンスパーティーって、どうせ会場のど真ん中で社交ダンスを踊るんだろ。そんなの目立つこと間違いなしじゃないか。だから、拒否する。」

真由美「それくらい良いじゃない。」

裕翔「お前が良くても、俺にとっては嫌な事だ。」

と言っていると、

?「七草真由美さんですね。」

と誰かが声を真由美にかけてくる。その声をかけてきた人物は、

裕翔「ゲェ!!」

先程まで注目の的あった古田浩介だった。

浩介「はじめまして。古田浩介です。」

真由美「はじめまして。自衛官であるお父様には父の弘一がお世話になっております。」

浩介「いえいえ。お気になさらず。父はああいう人柄なので。それで、今回九校戦には真由美さんは。」

真由美「はい。スピード・シューティングとクラウド・ボールに新人戦で出場する予定です。」

浩介「そうですか。それは楽しみですね。お互いに頑張りましょう。」

と2人が話している間俺は、

裕翔(浩介には悪いが、今のうちに逃げるとしますか。)

と思いつつ、こっそりと逃げようとしていると、

浩介「ところで、そこでこっそりと逃げようとしている葉山。ちょっと、こっちに来い。」

と声が聞こえてくる。

裕翔(やっぱり、バレた。)

と思いいつ、俺は2人の元に戻る。そして、

浩介「久しぶりだな。」

裕翔「あぁ、久しぶり。」

と言うと、

真由美「浩介さんは、葉山君と親友だと聞いております。」

どうせ話に入ってくる。

浩介「えぇ、父との関係で。」

真由美「葉山君は、今回エンジニアとして九校戦に参加してもらう予定なんです。」

浩介「エンジニア?おい、葉山。お前、選手じゃないのか。」

と聞いてくる。

裕翔「あぁ、そうだよ。」

浩介「おいおい、俺はお前と戦えることを楽しみにしてたんだぞ。」だいたい、お前の実力なら選手に余裕になれるだろ。」

裕翔「確かに、一度は選手に選ばれたが辞退した。」

浩介「なら、何故エンジニアに!?』

裕翔「この七草家のお嬢さんからどうしてもって言われたから仕方なくエンジニアになったんだよ。」

浩介「俺は、お前とまた戦える事を楽しみにしてたんだぞ!!」

裕翔「悪い。でも、これが今の俺だ。」

と話していると、

?「そうですよ。その無能にはその姿がお似合いだ。」

と誰かが後ろから言ってくる。俺は、後ろを振り返ると、そこには会いたくない奴が立っていた。

裕翔「何のようだ。青木颯太。」

颯太「何って、僕は九校の生徒だからね。ちなみに、新人戦ではモノリス・コードに出場するつもりだ。それで、なんでお前がここに居るんだ。無能なお前が居ていい場所ではないと思うが。」

と俺は侮辱してくるのは青木颯太。青木家の四男で、俺と同い年だ。青木ということもあり昔から俺を馬鹿にしている1人だ。

裕翔「こっちは、エンジニアとして参加してるんだ。」

颯太「エンジニア。お前にそんな大役が務まるのか。むしろ、足を引っ張って大事な父が残してくれた葉山家の顔に泥を塗るだけだろ。」

と更に侮辱してきたが、

真由美「これ以上、我が校の大事なエンジニアに対する侮辱はおやめください。」

と真由美が割り込んでくる。また、

浩介「そうだ。コイツがエンジニアに居ることは納得いかないが、それでもコイツの実力は本物だ。勝手な事を言うのは控えたらどうだ。」

と庇ってくれるが、

颯太「真由美様。それに古田殿。私は、おふたりの事も考えた上で言っているのです。コイツは、我が一族の誰もが劣等的な存在と認識しています。いずれ、おふたりも分かると思います。」

と言うと、

颯太「それでは、私は失礼します。それと、無能。せいぜい一校や真由美様の顔の足を引っ張って一族の顔に泥を塗らないようにな。」

と言うと、颯太は去っていく。

真由美「葉山君。気にする事はないわ。」

と言ってくれるが、

裕翔「あぁ、分かってる。悪い。今日はもう休むよ。」

と言うと、俺は先にパーティー会場を後にした。

 

午後7時

カチカチ

裕翔「ここを、少し調整して・・・・・いや、ここの方が・・・。」

と俺は学園が用意してくれたホテルの一室で1人でただひたすら、任されたキリト、アスナ、ミト、リズ、摩利、真由美、克人のCADの調整。そして、勝つための最善の方法を考えていた。すると、

コンコン

と誰かがドアをノックする音が聞こえてくる。

裕翔「チッ・・・・・良いところなのに。」

と言いつつ、俺はドアを開けると、

摩利「失礼するぞ。」

真由美「失礼します。」

キリト「邪魔するぞ。」

アスナ「お邪魔します。」

ミト「お邪魔します。」

リズ「お邪魔しま~す。」

克人「邪魔するぞ。」

といつも連中が入ってくる。

裕翔「うん。なんとなく分かってた。」

と呟ききつつその後、俺は皆んなと九校戦について話し合った。

 

午後7時30分

克人「つまり、古田浩介は、風関係の魔法に特化していると。」

裕翔「あぁ。だが、それは俺が昔見た浩介の姿であって今はどうかは分からない。まずは、予選において結果や試合を見て、そこから分析するしかないだろ。そこらにおいては俺が対策しておくよ。」

克人「助かる。」

とモノリス・コードについて話し終えると俺は、

裕翔「そう言えば、キリト。お前に良いものがある。」

と言うと、俺はある物を取り出し、キリトに渡す。

キリト「これは・・・・まさか!?」

裕翔「お前がSAOで愛用してたソードを元にCADにしてみた。名前は、お前が使ってた時のままで良いんじゃないか。」

キリト「ああ、リアルでもこれを使えるようになるとはな。『エリュシデータ』と『ダークパルサー』。」

裕翔「大事に扱えよ。作るのに大分手間がかかった代物だからな。」

と話していると、

真由美「そう言えば、葉山君が使ってる刀もCADなの?」

と聞いてくる。

裕翔「あぁ、まあ確かにCADの役目も果たしてるが、コイツは少し特殊だからな。」

と言うと、俺はいつも任務や普段の学園でも持ち歩いている2本の刀を取る。

克人「どう、特殊なんだ。」

裕翔「この2本の刀の名は、『雷光丸』と『火炎正宗』。どちらも、俺の龍の目の特徴に合わせて作られた刀だ。」

克人「というと、雷竜のブラックインフェルノと炎龍のインフェルノの能力のことか。」

裕翔「あぁ、この2体の龍は兄弟龍でもあるんだ。言い伝えでは、代々炎龍として語り継がれてきたインフェルノの一族にある日、2体の兄弟龍が誕生した。兄弟は仲良くずっといられると思っていた。しかし、弟の龍に突如、異変が起こった。炎しか使えないはずの弟は、何故か雷をまとうようになった。それを知った他のインフェルノの一族は、その弟龍を一族から追放し、見放した。しかし、兄龍だけは違った。例え、弟が雷竜になってしまっても変わらず、大事な弟して接し続けた。こうして、この2体の龍が誕生したというわけだ。」

と話すと、

ミト「ねぇ、その話聞いたところだと、龍にも一族が存在するって事になるんじゃあ。」

と聞いてくる。

裕翔「まぁ、確かに一族が存在するって意味にはなるが、正直まだ本当に龍に一族が存在するかどうかも分かってない。俺たち人間と契約できる龍がどれほど存在し、どれほどの龍の目を使える者がいるかも分からない。分かってるのは、ただこの力が契約した人間の命も奪いかねない力ももっているという事だ。」

と言うと、

真由美「ねぇ、葉山君は今までに何度その力を使ったの。」

と心配そうに聞いてくるが、

裕翔「心配する事ないよ。俺は、ちゃんと訓練もしてるからそんな直ぐに死ぬことなんてないよ。」

真由美「でも、前みたいな吐血とか・・・・・。」

裕翔「あれは、俺の力を長時間かつ強力な攻撃をしたからだ。そこのところはまぁ、慣れるしかない。」

真由美「・・・・・そう。」

となんとか真由美を落ち着かせると、

裕翔「さて、俺はそろそろ風呂に入ってくるよ。ここ、一応温泉があるし。」

と着替えなどの準備をしていると、

摩利「なら、私達も行くか。せっかくみんなで来たんだ。女同士の秘密についても話したいしな。」

裕翔「それを言ってる時点で秘密ではないと思うが。」

摩利「バレなければ、良いんだよ。」

とこうして、皆んなと温泉に向かう事になった。

 

午後7時50分

男湯

キリト「ハァ〜。生き返る。」

克人「確かにな。」

と温泉に気持ちよさそうに2人が浸かっている。もちろん、俺も

裕翔「ふぅ〜。いい湯。」

と久しぶりにゆっくりしていた。しかし、キリトや克人の体と違って俺の体は今までの任務のせいで傷痕が多く残っていた。

キリト「葉山。お前のその傷痕はどういった理由で出来たんだ。」

と聞いてくる。それ対して俺は、

裕翔「まぁ、撃たれて被弾したり、爆弾の破片が体の中にめり込んだり、斬られたりなどたくさんあるな。」

と答える。

克人「痛くはないのか。」

裕翔「痛いって言った所で、何も変わるわけじゃない。誰かがやらないとテロは消えない。だから、怪我を負っても一つの教訓と思ってやってる。」

キリト「だが、事をしてたらいずれ死ぬぞ。」

と言うが、

裕翔「キリト。俺は、もう既に俺は死んだ人間だ。この体も一部は機械で出来てるんだ。言わば、サイボーグさ。」

キリト「え!?」

裕翔「ほら、この右腕を触ってみろ。」

と言うと、俺は右腕をキリトの方に伸ばす。

キリト「・・・・・。」

キリトは恐る恐る俺の右腕を触る。

キリト「ッ!?」

すると、触ると同時にキリトは後ろに下がる。

裕翔「ほら、普通の腕じゃないだろ。見た目は普通の腕だが、触ると分かるだろ。この硬さ。明らかに鉄で作られてる証拠だ。まぁ、これだけで少しでも俺みたいな人間を生まれないきっかけになればそれで良いよ。」

キリト「葉山・・・・・。」

裕翔「悪いな。暗い話ばかりで。」

と言うと、俺は立ち上がり体を洗いに向かった。

 

一方、女湯では

真由美「ふぅ〜、やっぱり温泉は良いものね。」

と女子達もゆっくりしていた。すると、

リズ「ねぇ、この際に男子について話し合わない。」

アスナ「男子って、葉山君やキリト君のこと。」

リズ「あの3人以外誰がいるのよ。まぁ、でもアスナにとってキリトは彼氏だしね。アンタだけはキリト以外の2人だけで良いわよ。じゃあ、早速だけど私からいくわね。まず、キリトのイメージは、まぁ飯のことしか考えてないけどやる時はできる男って感じね。」

摩利「確かに、言えてるな。」

リズ「克人に関しては、ザ、真面目って感じね。それで、葉山は・・・・・・ダメね。イメージが思い浮かばない。」

真由美「ぷっ・・・・。」

と真由美が少し笑う。すると、

アスナ「確かにリズの言う通りね。葉山君は少しミステリアスって感じもあるけど、優しいイメージもあるわね。」

ミト「確かにそうだけど、アイツ何気に何か隠してるような気もするのよね。」

摩利「それは、アイツが特殊部隊の人間だからだろ。それで、真由美はどう思ってるんだ。葉山のこと。」

と尋ねる。

真由美「私は・・・・・少し冷たいところもあるけど誰よりも優しい心を持ってるって感じかな。」

と答える。すると、

リズ「ふぅ〜ん。真由美、やっぱりアンタ。葉山のこと好きでしょ。」

真由美「・・・・そうかもね。でも、・・・・・私にはもう1人好きな男の子がいるの。」

アスナ「えっ!?それって誰!?」

とアスナが聞いてくる。

真由美「ええと・・・・・好きと言ってもね。夢に出てくる子なの。猛吹雪の雪山でまだ、小学生くらいの私を背負ってくれる男の子なの。」

摩利「随分と、ロマンチックだな。」

真由美「そう。」

摩利「あぁ。だが、やっぱり好きなのは葉山だろ。」

真由美「そうね。お父さんも言ってたけど、いつかは七草家の婿として迎え入れようかしら。」

と楽しそうに話しているが、実は

 

男湯

裕翔「全部、聞こえてるよ。誰が婿になんかなるか。」

キリト「まぁ、聞こえなかった事にしておいてやろうぜ。」

克人「うんうん。」

上の部分が吹き向けで、女子達の声は全て裕翔達にも聞こえていたのだ。

そんな楽しい一夜であったが、明日からはそれぞれの学園の代表として選手になれなかった生徒達の期待を背負ってぶつかり合う九校戦が迎えようとしていたのであった。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回も出来る限り早め出すようにするので、よろしくお願いします。それでは次回もお楽しみに!!
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