2093年8月8日
午前9時
モノリス・コード 休憩室
ピー
互いの魔法科高校の代表がぶつかり合う競技であるモノリス・コードは、始まってから約1時間、各校が4戦行う予選では一高の裕翔、キリト、克人は連勝し続けた。特に裕翔は次々にピストルやライフル型のオリジナルCADを試合に出した上に、その狙撃能力や対応力には誰もが注目した。そして、予選も無事に終わり、遂に決勝戦に出場する4校が決定した。
決勝戦 出場校 第一高校
第三高校
第九高校
第七高校
の4校が決勝戦へと進めることが決定した。そして、これを見た裕翔たち
キリト「よし!!遂に準決勝進出だ!!やったな!!」
とキリトは喜ぶが、
裕翔「いや、当然だろ。あんなにやっておいて連勝して準決勝にいけなかったら流石に訴えるぞ。」
真由美「まぁまぁ、準決勝に進めたんだし、今は喜びましょ。」
と真由美は言うが、
裕翔(例え、今まで上手くいったとしてもここからそんなに簡単にいくとは思えない。青木颯太に浩介。俺の実力が通じるかどうか。)
と思っていると、
鈴音「会長。準決勝戦が試合の順番が決まりました。開始は10時からで最初に我々が戦うのは九高です。」
裕翔「っ!」
とそれを聞いた裕翔は少し、動揺する。それを見た真由美は、
真由美「鈴ちゃん。九高のチームの予選で様子はどうだった。」
と真由美が聞くと
鈴音「予選の録画を見た様子ですと、やはり最も警戒するべき選手は青木颯太選手ですね。」
裕翔「・・・・・。」
と裕翔は黙っているが、
グッ
拳に力が入っていた。
鈴音「そして、青木選手は、葉山君と同様狙撃を得意としています。現に、予選では全て狙撃に対応していました。」
と教えてれる。すると、
裕翔「・・・・そろそろ、使うか。」
と言うと裕翔は沢山のオリジナルCADが入った箱の中から袋に包まれた筒らしき物を取り出す。そして、袋の中から何かを取り出す。それは、
シャキン
2本の刀だった。すると、
摩利「葉山。分かっていると思うが、魔法以外の物理攻撃は禁止だ。見たところ、それは刀のようだが。」
裕翔「見た目はな。これは、俺がいつも使ってるあの2本の刀を威力を落とした上で、コピーした奴だ。今回の九校戦の為に一応、作っておいたんだ。まぁ、後は実力次第だけど。」
と言うと、
裕翔「ちょっと、これを認可を貰ってくる。」
と立ち上がる。すると、
真由美「なら、私も一緒に。」
と真由美も行こうとするが、
キリト「いや、俺と十文字が行くよ。こういうのは男同士の方が良いから。」
と言い、裕翔の後を追う。
午前9時10分
キリト「おい。葉山!!」
と後を追ってきたキリトが裕翔に追いつく。そして、
キリト「お前、何をそんなに気にしてるだよ。お前、青木颯太と何かあったのか。」
と聞いてくる。しかし、
裕翔「・・・・関係のない話だ。」
と言うが、
キリト「そう言うなよ。今の俺達はチームだ。少しくらい教えてくれよ。チームとしてな。」
裕翔「ハァ~、お前のそういう所はある意味感心するよ。まぁ、教えてやるよ。パティーであった青木っていう執事覚えてるか。」
キリト「あぁ、凄えお前にイチャモン言ってた奴か。」
裕翔「そうだ。そして、その息子が次の試合で対決することになる九高の青木颯太だ。」
キリト「なるほど。そういうことか。」
裕翔「九校戦の前日の懇親会でもアイツに言われたよ。俺は、無能だって。」
キリト「うわ。目に浮かぶわ。で、どう対応したんだ。」
裕翔「別に。その時、七草と浩介も居たらな。庇ってもらったよ。まぁ、アイツのことだ。親から俺を潰すように言われてるだろうな。」
と話しつつ、裕翔とキリトはCADの認可をもらいに向かった。
午前9時30分
キリト「いやー、審査を担当してるスタッフ、お前のCAD見て凄い顔をしてたぞ。」
裕翔「まぁ、そこは否定できないな。普通、一から作るやつなんて居ないからな今の時代。」
と認可を貰った裕翔とキリトは休憩室へと喋りつつも撮っていると、
颯太「おや。相変わらず、浮かれているようですね。無能。」
と颯太と他の九高選手3名が前から現れる。
颯太「次はお前がどのように無様に倒れるか楽しみで仕方がないよ。」
と罵倒してくるが、他の選手達はあまり颯太の発言を後押しする様子はなく、下を向いて黙っている様子だった。しかし、
キリト「その前に自分たちが負けない方法を考えたら、どうなんだ。」
とキリトが反論する。
颯太「ふん。人殺し分際でよくそんな事が言えますね。まぁ、無能と人殺し随分お似合いじゃないですか。」
とキリトに対しても罵倒し始める。
颯太「SAOサバイバーは、基本ゲームの中で人を殺したにも関わらず、罪に問われる事なく生きてる人殺しですからね。」
キリト「ッ!!」
とキリトを罵倒し続ける颯太。しかし、
裕翔「いい加減にしたらどうだ颯太。」
颯太「何!?」
裕翔「そうやって、言いたい放題言って、いざとなったら家の力に頼る。恥ずかしくないのかお前。」
颯太「ッ!!お前に何が分かる!!」
裕翔「分からねぇよ。家に頼る事にしか出来ない卑怯者の気持ちなんて。良いか。俺を馬鹿にするのは構わない。だけどな、友人や俺の家族を馬鹿にするのは我慢ならない。もし、この試合で俺たちが勝ったらいいまで無礼に対しても謝罪してもらうからな。」
颯太「良いだろう。なら、もしお前が負けたら一高から出ていけ。いいな。」
裕翔「望む所だ。卑怯者。」
颯太「吠え面かかせてやる。」
そう言うと颯太はそのまま俺の横を通っていく。そして、その後を追うように他の選手たちも通過していく。そして、颯太達と姿が見えなくなると、
キリト「お前!!何言ってんだよ!!いくら、喧嘩売られたからって、あんな条件呑む必要なかっただろ!!」
とキリトは言うが、裕翔は
裕翔「安心しろ。あんな奴に負けねぇよ。それに、流石に友人を馬鹿にされて黙ってる訳にはいかないからな。」
キリト「葉山・・・・・。フッ、そうだな。それじゃあ、さっさと戻るしますか。」
裕翔「あぁ。」
と言うと2人はそのまま休憩室へと向かった。
午前9時40分
真由美「どうして、そんな約束をしたのよ!!」
と真由美が裕翔の肩を持ち、体を揺らす。あれから、裕翔とキリトは戻ってから颯太達とあったことを話したのだ。そして、今それを聞いた真由美が慌てている状態だと言う事だ。
アスナ「まぁまぁ、真由美。別にまだ勝負の結果が決まったわけじゃないんだから。」
リズ「そうよ。だから、少し落ち着いて。」
と2人が言うが、
真由美「でも、もし負けたら葉山君が・・・・・。」
と言うとした時、
裕翔「負けねぇよ。」
とつぶやく。
真由美「え?」
裕翔「負けないって言ったんだ。あんな卑怯者に負けるほど俺は弱くねぇよ。だから、安心しろ。」
と言うと裕翔は立ち上がり、
裕翔「ほんじゃ、少し見せてやるとしますか。俺たち一高の1年がどれほど強いのかを。そうだろ。キリト、十文字。」
キリト「あぁ。そうだな。」
克人「うむ。その通りだ。」
裕翔「だから、七草は何も心配する必要ねぇよ。だから、俺をこの競技に選んだ責任として最後まで見てろ。俺の戦いぶりを。」
と言うと、裕翔はそのまま会場へと向かった。
午前9時50分
モノリス・コード 観客席
真由美「さっきよりかなり、増えてない。」
摩利「そうだな。」
と真由美と摩利は今までよりも圧倒的な観客の数に見て話す。すると、
リズ「そりゃあ、葉山は今回の出場で一気に注目されてるからね。」
ミト「それって、さっきの試合のこと?」
リズ「そう。これ見て。」
と言うと、リズは自分のスマホを見せる。リズが今年の九校戦の公式ホームページで、常に九校戦に関する情報が更新されており、その更新された情報の中には、新人戦のモノリス・コードでの葉山裕翔について記載されていた。内容は、
真由美「突如、現れた天才的エンジニア。一高の1年、葉山裕翔はエンジニアにおいて次々に見たこともないCADを試合に投入、今までの1年の選手も同様に見たことのないCADを使っていた事から彼が大きく関わっているのではないかと言われている。しかし、それだけに留まらず突如、新人戦のモノリス・コードに出場。圧倒的な力で予選ではチームの勝利に貢献。そして、この予選試合以降、葉山裕翔は多くの女子生徒からもその闘っている様子がイケメンだと注目を浴びている。何これ!!」
と内容を読み上げた真由美は少し動揺する。すると、
摩利「このままだと、誰かに葉山を取られるかもな。」
真由美「摩利!!・・・・・もう。」
アスナ「フフフフフ。でも、葉山君がこうして認められてるって感じがしていいじゃない。」
とアスナがフォローしていると、
リズ「アスナも気を着けないとね。」
アスナ「それって、どう言う意味。」
リズ「これ、少し前に更新された内容。」
とリズが再び、スマホを見せる。そこには、
真由美「今回の一高の1年桐ヶ谷和人選手は、今回のモノリス・コードで葉山選手のパートナー的な立場であると思われており、その2人の戦いぶりを見た女子生徒達からも葉山選手同様に注目を浴びており、一部では既にファンが出来ているとの事。」
アスナ「ウソ・・・・・キリト君が。」
リズ「油断してると、取られちゃうかもね。」
とリズが話していると、
鈴音「会長。間も無く始まります。」
と鈴音が真由美に教える。そして、
会場モニターが映し出され、既に試合開始を待つ裕翔達と颯太達が率いる九高のメンバーが映し出される。そして、
3、2、1、ピー
試合が始まった。
午前10時
ピー
試合開始の始まり、裕翔達は動き出す。マップは森林のみの構成。
キリト「十文字。防御の方は頼んだぞ。」
克人「あぁ、任せろ。」
と言うとキリトは直ぐに今までの試合と同様に真っ直ぐ九高のモノリスへと向かう。
一方、九高側では
颯太「丸見えだバカめ。やはり、一直線に突っ込んで来たか。そして、お前を常にサポートしている存在は気づいている。だから、ソイツを潰せばいいだけの事。」
と颯太は一般的なライフル型のCADを構え、周囲を索敵する。
颯太(葉山。お前の戦い方は既に予選で存分に見せてもらった。どうせ、SAOサバイバーとアイツが突っ込んむと同時にお前は狙撃に有利なポジションを押さえ、援護する。そして、このマップで狙撃に有利な場所といえばマップの中心から約600メートル離れた大木しかない。)
と思いつつ、その大木をの方を確認する。すると、
颯太「見つけた。」
と颯太のその視線の先には木の上で光る何かが確認できる。そして、颯太はそれを照準を構え、爆裂魔法を作動し、
颯太「死ね!!」
と魔法を起動する。そして、
ドガーン
大木で光る物の周辺が一気爆発する。
颯太「フフフフフ。」
と颯太は笑みを浮かべ、
颯太「残るは、桐ヶ谷のみ!!」
と直ぐにキリトに照準を向ける。しかし、その瞬間、
シャ
颯太「くっ!?」
何か鋭い物が颯太の目の前に突如現れる。そして、直ぐに颯太は下がり、誰による攻撃か確認しようとするが、
颯太「ば、バカな。何故・・・・・お前がいる葉山。」
そこには葉山の姿があった。そして、
裕翔「来てやったぜ。颯太。」
と刀を向ける裕翔。
颯太「何故だ。お前はダウンしたはず。なのに何故!!」
裕翔「お前が撃ったのは、俺がここにくる前に展開した閃光魔法だ。」
颯太「何!?」
裕翔「お前の事だから、真っ先に俺を潰しにくることは分かってた。だから、囮を用意したんだ。少しでもお前に接近するために。」
颯太「ふん。その刀で俺を斬るのか。所詮、お前は選ばれなかった哀れな人間だ。お前の父親である葉山俊介も同じだった。名家の葉山家に生まれたにも関わらず、魔法の才能に乏しく家を追い出された。そして、お前が産まれた。俺はな、才能に恵まれなかった奴はな生きる意味ないと思ってる。魔法が全て今、力なき者は淘汰される時代。なのに、お前は一高に入学し、エンジニアとなり、今こうして選手に選ばれた。無能であるお前が!!」
裕翔「・・・・・確かにお前の言う通りだ。今の時代、魔法は全てだ。だがな、俺は努力した。強くなるために二度と大切な者を奪われないために。例え、どんだけ落ちぶれでも努力すれば変われる事だってある。魔法に恵まれなかったから生きる意味がない。ふざけるな!!誰にだって生きる価値はある!!どれほど落ちぶれでもは変わることができるそれが人間だ!!そんな、お前に今から見せてやる。かつての落ちぶれの今の力を。」
そう言うと、裕翔は持っていた1本の刀を構え、
裕翔「ふぅ〜。」
と息を吸い込み、
裕翔「行くぞ。」
と言うと、
シュッ
と一気に裕翔は距離を詰める。
颯太「何!?」
と直ぐに颯太はCADを構え、裕翔を照準に捉えようするが、
シュッ
シュッ
颯太(速い!!照準に捉えることが出来ない!!)
裕翔は速度を生かして、颯太に捉えられないように動き回る。そして、
颯太「調子に乗るな!!」
と言うと、
シュン
シュン
シュン
と颯太は空弾を連射しまくる。しかし、
颯太「何故だ。何故、当たらない。何故、俺がこんな無能に圧倒されているんだ。俺は、選ばれた人間なんだ。なのに、何故!!」
と言うが、
裕翔「そう言う考えが、お前の弱さだ。誰かを見下すその考えが今の俺の力を対応できない原因だ。どれほど、魔法優れた人間でも気持ち次第で変わる。俺はそれを学んだ。それが今の俺を生み出した。そして、その気持ちを応え、支えてくれた仲間がいる。その仲間のためにもここで、お前を倒す!!」
そう言うと裕翔は刀を構え、魔法を起動する。そして、
裕翔「連華。」
と言うと一気に近づき、
シャ
シャ
シャ
と連続で颯太を斬りまくる。そして、
裕翔「これで、終わりだ!!」
と最後に一気に力を込めて、刀を振り下ろす。そして、
颯太「カハッ!!」
ドサッ
と言い颯太は倒れる。そして、それと同時に
ピー
と試合終了の合図が鳴る。そして、裕翔は意識を失った颯太に対し、
裕翔「お前もいつか分かってくれる事を願うよ。恵まれなかった人達の気持ちを。」
と言うと、
シャッ
と刀を鞘に入れ、そのままキリト達の元へと向かった。
午前10時32分
休憩室
真由美「葉山くーん!!」
と真由美が笑顔で抱きつこうとしてくる。
裕翔「ゲェ!!」
と裕翔は直ぐに嫌は顔をして、避けようとすが、
摩利「まぁ、待て真由美。まだ葉山達も試合を終えたばかりだ。少し休ませてやれ。」
と真由美の肩を掴む。
真由美「どうしてよ。ご褒美として抱きつくくらいいいでしょ。」
摩利「葉山も疲れてるんだ。それに、そんなの決勝が終わってからも出来るだろ。」
と摩利が真由美を止める。そして、
摩利「まぁ、とりあえず決勝進出おめでとう。3人とも。」
裕翔「俺的にはそういうのは全て終わってからにしてほしいんたが。」
摩利「それでも、こういうのは常識だと思うが。」
裕翔「常識ねぇ。」
と話していると、
浩介「よっ。決勝進出おめでとう。」
と浩介が入ってくる。
裕翔「おい、次の試合があるだろ。いいのかこんな所にいて。」
浩介「少し、時間に余裕が出来たからな。裕翔、俺は次の試合で勝って必ず決勝でお前を倒す。いいな。」
裕翔「あぁ、望む所だ。」
浩介「じゃあ、試合があるから行くわ。」
と言うと浩介は休憩室を後にして、会場へと向かった。
午前11時
無事に準決勝戦が終わり、遂に残すは決勝戦だけとなった。決勝戦は一高対三高という裕翔が予想した通りになった。そして、決勝戦に進出各チームから代表で1名生中継でインタビューを受けることになっており、決勝戦が決まった三高からは、
「古田選手。今回の決勝において何か意気込みはありますか。」
浩介「そうですね。自分は、今まで沢山の勝負してきましたが、唯一勝てなかった男がいます。そして、今回の決勝でソイツと戦えるので今まで俺の実力を全力でぶつけたいと思っています。」
「その選手は一高の選手という事でしょうか。」
浩介「はい。その通りです。」
「その選手のお名前を教えて頂けないでしょうか。」
浩介「葉山裕翔です。」
「葉山選手とは、どういった関係なのでしょうか。」
浩介「昔から、父の仕事関係で何度か会ったことがあるのですが、その度に勝負を挑んで来たのですが今のところ連敗続いているので、決勝で葉山を倒して、葉山を越えます。」
「では、最後に葉山選手に向けて、一言お願いします。」
浩介「葉山。俺は、今までお前を目標に鍛錬してきた。そして今日、今までの鍛錬を成果を本気でお前にぶつける。だから、お前も本気で来い。」
と代表で浩介はハッキリと裕翔に対して、宣言するのであった。そして、一高からは、
「葉山選手。先程、古田選手からはライバル宣言がありましたが、どう思っていますか。」
裕翔「まぁ、正直めんどくさい奴だと思ってます。昔から、よく勝負を挑んできたので、一時はいい加減にしてほしいと思った時もありました。」
「そ、そうですか。ところで、葉山選手は元々選手ではなく、エンジニアとして九校戦に参加されていたのですよね。」
裕翔「はい。そうです。」
「今年の新人の一高の多くの試合で見たことない形や技術をもったCADが見られましたが、それらは全て葉山選手が担当したのですか。」
裕翔「はい。」
「それらのCADを見た各企業からもかなり注目を浴びていますが、あれらのCADはどのようにして手に入れたのですか。」
裕翔「あれは、全部俺が一から作った物です。」
「えっ!?・・・・・それは本当なのですか。」
裕翔「はい。」
「何故、CADを一から作ろうと思ったのですか。現在の多く魔法士は企業に頼むのが、普通ですが。」
裕翔「昔からあまり恵まれない家庭で育ったもので。それに企業に自分に合わせて作ってもらうとなると金と時間を浪費するので、それなら自分で一から作ろうと思ったのが、キッカケです。後はそこからやっているうちにそれにハマってしまって、今では趣味の一つです。」
「そうですか。では、決勝戦の話に戻しますが、古田選手に何か言いたいことはありますか。」
裕翔「いえ、ありません。ですが、浩介が今まで鍛錬を積みここまで来たというなら、俺もその敬意に対してしっかり応えるつもりです。浩介が本気でぶつけてくるなら、俺も本気でいきます。」
とこうして裕翔と浩介のインタビューが終わったのであった。
午前11時20分
裕翔「ハァ〜、疲れた。やっぱり慣れねぇな。ああいうのは。」
のインタビューを終えた裕翔は疲れた様子で歩いていると、
?「葉山選手ですか。」
と突然、声をかけられる。
裕翔「うん?」
と裕翔が横を見ると、そこには見た感じ40代くらいの男性と中学生くらいの少女の姿があった。
潮「初めまして。私はホクザングループの総帥を務めています北山潮と申します。こっちは娘の雫です。」
雫「雫です。」
と雫は一礼する。
裕翔「初めまして。自分は、一高の1年の葉山裕翔です。ホクザングループについては何度か本で目にしたことがあります。」
潮「そうですか。偶然、何度か雑誌に取材されたことがある程度なのすが。」
裕翔「いえ、それに自分も何度か趣味の関係で御社のパーツを購入したことがあるので。」
潮「そうですか。そういえば、先程の生中継全て視聴させて頂きましたか。」
裕翔「そ、そうですか。ああいうのは苦手で。」
潮「いえ、良いコメントでしたよ。ところで、先程生中継で聞いたのですが葉山殿は、一からCADを作っておられるとか。」
裕翔「えぇ、趣味の一環ですが。」
潮「良ければ、卒業後うちで働きませんか。」
裕翔「・・・・・!!」
と突然のスカウトを受け、裕翔は少し動揺するが、
裕翔「・・・・・すいません。まだ正直そこまでの事は考えていなくて、それに今ここで選択してしまうと俺はそれに甘えてしまうと思うんです。だから、すいません。スカウトにおいては有り難いのですが、今回はお断りさせて頂きます。」
と裕翔は断る。すると、
潮「そうか。では、今回の話は無かった事にしよう。ところで、先程準決勝の試合を見て、娘の雫がとても感動したと言っていてね。」
裕翔「そうですか。」
雫「あんな、凄い剣捌き今まで見たことがない。」
と雫は言ってくれる。そして、
潮「雫も元々、高校は一高に進学すると決めていてね。雫が入学する頃には、葉山殿は3年生だが。まぁ、とにかく次の決勝も頑張ってくれ。期待しているよ。」
裕翔「ありがとうございます。ご期待に添えるよう奮闘させて頂きます。では、失礼します。」
と言うと裕翔はそのまま休憩室へと向かった。
午前11時57分
モノリス・コード 決勝戦
遂に迎えた決勝戦。マップは草原。身を隠す障害物が殆どないマップである。そのため、互いのモノリスも見つけやすくなっている。そんなマップで待機する裕翔達は、
裕翔「・・・・・・。」
とただ黙って、開始の合図を待っていた。すると、
キリト「俺たちの事は気にしなくて良いから、全力でぶつかってこい。」
とキリトが裕翔を軽く叩きながら伝える。そして、克人も
克人「これお前の真剣勝負だ。俺たちは手を出さないから、全力で行ってこい。」
裕翔「・・・・・ありがとう。2人とも。」
と話していると、
3、2、
とカウントダウンが始まる。そして、
1、ピー
と合図が鳴り響く。しかし、裕翔は今まで違って走ることもなく
ザッ
ザッ
とゆっくり歩き始めた。そして、歩く事3分。
午後8時3分
浩介「来たか。」
裕翔「・・・・・。」
と遂に裕翔と浩介が接触したのだ。
浩介「なぁ、インタビューを聞いてたからもう分かってると思うが、俺は今まで葉山、お前を目標に頑張ってきた。だから、本気で全てぶつける。手を抜くんじゃねぇぞ。」
裕翔「フン。あぁ、元からそんなつもりはねぇよ。行くぞ。浩介!!」
浩介「行くぞ!!葉山!!」
そう言うと裕翔は1本の刀を、浩介は槍型のCADを構え、一気に互いに突っ込んでいく。そして、
ピッ、ピッ、ピッ
と互いに魔法をを起動させ、そして、
キンッ
2人のCADがぶつかり合う。
浩介「・・・・・。」
裕翔「クッ・・・・・。」
と互いに裕翔と浩介は笑みを浮かべる。そして、一度互いに下がり、すると、直ぐに浩介は魔法を発動する。浩介の槍型のCADの先端からはトルネードらしきものを渦巻いていた。それを見た裕翔は、
裕翔「爪牙。」
と言うと、刀に簡単な硬化魔法と移動魔法を組み合わせた魔法を展開させ、そして、
キンッ
浩介の攻撃を受け流し、カウンターを決める。そして、そのまま更に攻撃を仕掛けるが、
浩介「はっ!!」
と浩介も直ぐに態勢を立て直し、反撃する。そして、そこからは
キンッ
キンッ
キンッ
キンッ
とぶつかり続けた。
一方、歓喜席では、
「凄え。あんな攻撃魔法見た事ないぞ。」
「まったく、動きが読めない。」
と観客席では激しくぶつかり合う裕翔と浩介の姿に誰もが注目していた。そして、それを見ていた真由美達も
摩利「凄い。あんな攻撃を連続打ち出すなんて。」
真由美「どちらも消耗は激しいはず。でも、あんな連続で。」
ミト「だからこそ、誰もが注目する。やっぱり裕翔を見てて思う。私やアスナや、真由美とは違って葉山はイレギュラーな存在なんだと思う。」
とミトが呟く。すると、真由美は黙って、両手を合わせ
真由美(葉山君・・・・・無理だけは・・・・・しないで。)
と願い続つつ、裕翔達の試合を見続けた。
そして、裕翔は
裕翔(あれから、どれほど時間経った。ずっと互いに攻撃を繰り返してはいるが、もう限界も近い。サイオンを使い過ぎた。ここらで、そろそろ決着をつけないと。)
と息切れしつつ裕翔は刀を構える。すると、
浩介「ハァ、ハァ、なぁ裕翔お前は楽しいか。」
と浩介が聞いてくる。
浩介「俺は今すごく楽しい。今までこんなに楽しいと思った事は今までにないからな。お前はどうだ。葉山。」
裕翔「・・・・・分からない。今まで、俺はずっと家族の仇や償いの事ばかり考えて生きてきた。学校も殆ど行かなかったから正直言って分からないんだ。でも、何故か笑えるんだよ。」
浩介「それが、楽しんでる証拠なんだよ。裕翔、ここからは俺の本当の本気を見せてやる。だから、お前も本当の本気を俺に見せてくれ。そして、全力でぶつかってこい。」
と言うと、
シャキン
と浩介は筒らしき物を取り出すと、その筒はすぐさまに槍へと姿を変えた。そして、浩介は槍を二刀流のように持ち構える。そして、裕翔も
シャッ
もう一つ刀を抜き、同様に二刀流の形で構える。すると、
浩介「そうだ。それを見たかった。お前の本気を葉山、ここからは全力でいくぞ!!」
ザッ
と言うと浩介は正面から向かってくる。そして、裕翔も
裕翔「望む所だ!!!」
と言うと裕翔も浩介に向かって正面から向かっていく。そして、互いに魔法を起動させ、
キンッ
と双方のCADがぶつかり合う。そして、その後も
キンッ
キンッ
キンッ
キンッ
と何度も激しい2人戦いが続いた。そして、他の三高のメンバーダウンされたキリト達も
キリト「凄え。あれが裕翔の本気。」
克人「そうだろうな。今のあの2人を止められる者はいない。互いの力がぶつけ合う。だが、それと同時に体力の消耗も激しくなる。しかし、今のあの2人は攻撃の威力も速度も増している。・・・・・今の俺たちはただ見守る事しか出来ないな。」
言うと、キリトと克人はそのままただ2人の戦いを見続けた。そして、それは観客席でも同じ状態だった。
歓喜席
真由美「凄い。」
摩利「あぁ、今のあの2人がどのように攻撃を繰り出し続けているんだ。もう、体力も限界のはずなのに。」
と真由美達が見るモニターには、2人が動かし続けている腕や手は、あまり速度で捉える事ができない状態になっていた。そのため、歓喜席では2人がどのような攻撃を行なっているのかは誰もが分からない状態であった。しかし、その間にも2人は
キンッ
キンッ
キンッ
キンッ
裕翔「ハァ・・・・ハァ・・・・。」
浩介「・・・・・ッ・・・・・クッ・・・・・。」
と限界を感じつつも魔法を起動し、攻撃を繰り返す。しかし、
キンッ
裕翔「クッ!!」
浩介「ッ!!」
遂に2人は、攻撃を最後に一度後ろへと互いに下がる。そして、
裕翔「・・・・・強くなったじゃねぇか。浩介。前に戦った時とは比べものにならねぇよ。」
浩介「そういう、お前も更に上達したな。なぁ、葉山。俺もそろそろ限界だ。ここで決着つけよう。」
裕翔「あぁ、来い。」
と言うと、2人はCADを構え、そして、
シャッ
互いに目の前へのライバルへと向かっていく。
裕翔(浩介。俺は、今までこんなに楽しいと思った事はなかった。だから、お前には感謝してる。だが、だからといって負けるつもりはない。それがお前の覚悟に対する敬意だと思ってる。だから・・・・・。)
と思い、裕翔はCADで魔法を起動し、
裕翔(硬化魔法展開。俺の剣術魔法「龍爪」)
と刀の先端を中心硬化魔法をかけ、龍の爪ような鋭さを出す魔法を使い、そして、
裕翔「ハアアアアアアアア!!」
浩介「ウオオオオオオオオオ!!」
と互いに最後に全ての力を振り絞り、最後の一撃を
キンッ
ぶつけた。そして、
ドサッ
倒れたのは・・・・・浩介だった。
観客席
ピー
と試合終了の合図がなり、
『勝者、第一魔法科高校!!』
と高々に宣言される。そして、
「ウオオオオオ!!」
と歓喜の声が一斉に湧き上がる。
アスナ「ヤッター!!勝った!!」
リズ「優勝よ。」
とアスナとリズが抱きしめ合う。
摩利「やったぞ!!優勝だぞ!!真由美!!」
と言いつつ、摩利は真由美の顔を見ると、
真由美「良かった・・・・・葉山君が勝ってくれて・・・・・良かった。」
と真由美の瞳からは涙が流れていた。それを見た摩利は、
摩利「あぁ、勝ったんだ。アイツは、葉山は勝ったんだ。」
と真由美の手を握るのであった。
そして、会場では
モノリス・コード 会場
浩介「負けちまったな。でもやっぱりお前をそうでないとな葉山。」
とダウンしながらも、意識を取り戻した浩介が裕翔に語りかける。
裕翔「・・・・・・あぁ、その通りだな。」
浩介「俺はずっとお前を目標にやってきた。今度こそ勝てると思ったんだが、人生そう上手くいかないよな。」
裕翔「あぁ、でも・・・・・俺はこれで終わりだとは思わない。俺もお前もまだまだ強くなれる。だろ。」
浩介「・・・・・・フッ、そうだな。まだ、終わりじゃない始まったばかりだ。」
裕翔「来年も出るか。」
浩介「・・・・それはこっちのセリフだ。」
裕翔「・・・・それはその時の俺次第かもな。」
と言うと裕翔は倒れた浩介に対して、手を差し伸べる。そして、
ガッ
浩介はその手を取りそして、互いに肩を貸し目の前の観客席の方を見る。すると、
パチパチパチパチパチパチ
と観客席にいる生徒達は裕翔と浩介に対して、拍手を送り始めた。すると、裕翔は黙って、左手に持った刀を限界までに掲げる。それを見た歓喜席の生徒達は
パチパチパチパチパチパチ
更なる拍手を送る。こうして、新人戦のモノリス・コードは一高の勝利を幕を閉じた。
午後7時
裕翔の部屋
真由美「それでは、葉山、キリト君、十文字君。モノリス・コード新人戦の優勝を祝して乾杯!!」
皆んな「乾杯!!」
カチーン
と乾杯と同時にグラスの音が部屋に響く。そして、
リズ「いやー、一時はどうなるかと心配したけど優勝できて満足、満足。」
裕翔「なんで、お前が試合に出たみたいに言ってるんだよ。」
と談笑が始まる。
摩利「それにしても、裕翔と古田の戦いにぶりには感激したよ。」
真由美「そうね。でも、あそこまで激しい戦闘は今後控えてほしいわね。観てるこっちも不安になるわ。」
キリト「ハハハ・・・・でも、葉山。やっぱり出て良かっただろ。」
裕翔「・・・・まぁな。悪くはないと思ったよ。」
キリト「おぉ、素直じゃねぇな。でも、俺のおかげで楽しめただろ。」
とキリトとドヤ顔で裕翔をからかうと、
裕翔「調子に乗るんじゃねぇ!!」
キリト「ブッグフ!!」
とキリトに向かって、ラリアットをかます。その後、第一魔法科高校では裕翔の前ではドヤ顔及び、煽り行為をすると命を奪われるという暗黙のルールがキリト達によって作られた。
午後8時
キリト「あぁ、なんか腹減ってきたなぁ。」
アスナ「もう、さっき食べたばかりじゃない。」
キリト「いや、今日はたくさん動いたからか、さっきの食事だけじゃ物足りなくって。なぁ、葉山。前にエギルの店で試食させてくれたアレ、作ってくれないか。」
とキリトが裕翔に頼み込む。
裕翔「えぇ、アレ作るの手間が掛かるんだけど。」
キリト「頼む。」
と手を合わせて頼んでくる。そして、
裕翔「あぁ、分かったよ。今から作ってくるから待ってろ。」
と言うと裕翔は部屋を出て行く。すると、
真由美「ねぇ、キリト君。アレって何?」
キリト「あぁ、そっか。ここでアレを知ってるのは俺と葉山だけか。七草達はエギルの店のメニューはは覚えてるよな。」
摩利「あぁ。エギルが作ってくれるパイ美味しいからな。」
キリト「そう。でも、実はエギルの店には裏メニューっていう物があるんだよ。その裏メニューのレシピを考えたのが葉山なんだよ。なんでも、昔に自衛隊で教わった料理のスキルを使って考えたらしいんだ。」
アスナ「えっ!?それ、私も知らないんだけど。」
キリト「だって、アスナがALOから目覚めてまだ入院してた時だし。」
とキリトが言うと、
アスナ「キーリートー君、それって私よりもご飯の方が大事って事?」
と笑顔で聞いてくるが、
キリト「ア、アスナさん?いや、その・・・・・リズ、なんとかしてくれ。」
リズ「自業自得ね。少し、頭を冷やしたら。」
キリト「いや、俺さっき葉山にラリアット食らったばかりで・・・・。」
アスナ「キリト君。正座。」
キリト「いや、その・・・・お慈悲を。」
アスナ「せーいざ。」
キリト「はい。」
とその後、キリトはアスナから何をされたかは葉山を除く真由美達しか知らない。
午後8時30分
裕翔「できたぞって、何があったの。」
と裕翔の目の前には正座したまま震えているキリトと殺気を漂わせる笑顔のアスナ、そしてそれを観て見ぬふりをする真由美達の姿があった。
裕翔「出来たけど。何が・・・・。」
アスナ「気にしないで葉山君。それより、ありがとね。キリト君の為に作ってくれて。」
裕翔「お、おう。一応、全員分作ってきたけど。何かあったのか。」
アスナ「少し、お灸を据えただけ。」
裕翔「あー、察したわ。」
と話していると、
キリト「葉山。飯は・・・・・。」
裕翔「持ってきたぞ。」
キリト「そう・・・か。サンキュー・・・・(バタン)」
とキリトは倒れる。
裕翔「あっ、死んだ。」
リズ「いや、それだけかい。」
とその後、キリトは数分後裕翔が作ってくれた料理を食べて、復活した。
午後8時45分
キリト「いやぁ、久しぶりに食べたけど美味いな。葉山が作ってくれた料理は。」
とキリトは食べながら呟く。裕翔が作ってきた料理は、
ハムカツサンド
シラスと梅のお茶漬け
アサリの味噌汁
目玉照り焼きバーガー
の4品である。それを部屋に居る全員分作ってきているため、
克人「うむ。美味いな。」
摩利「だいぶ、夕食で食べたつもりだが、これならいくらでも食べられるな。」
と好評だった。すると、
摩利「葉山。こんなどうやってこんなに早く7人分も作れるんだ。」
裕翔「・・・・昔、自衛隊に入隊した頃最初に就いた部隊の主な任務は基地にいる約300名の職員や兵士達の飯作りで、毎日限られた時間で作らないといけなかくて、その時の俺は包丁さえ、まともに使った事がなかったからそこからそこの料理の鉄人って呼ばれる上官に扱かれてスキルを身につけた。その人はレンジャー部隊でもあり、俺をレンジャー部隊に推薦してくれた。俺にとっては古田上官と同じくらい世話になった上官だよ。今は、自衛隊を辞めて政府関係の仕事をしてる。」
摩利「流石・・・・・特殊部隊の隊長。状況が過酷すぎる。」
と話していると、
真由美「ねぇ、そういえば皆んなは夏休みの予定決まってる?」
と真由美が聞いてくる。
キリト「俺は、特に予定もないからいつも通りALOで過ごすつもりだが。」
アスナ「私も特に予定ないから、キリト君と同じで。」
リズ「私も。」
摩利「私も特に予定はないな。」
ミト「同じく。」
克人「俺もだ。」
と皆んな答えるが、
裕翔「俺は基地で仕事。」
と裕翔のみ用事があると言う。すると、
リズ「アンタって本当に空気読めないわね。そういう時は皆んなに合わせるのが普通でしょ。」
裕翔「いや、何でわざわざ合わせないといけないんだよ。」
真由美「まぁまぁ、出来れば夏休みにみんなで旅行にでも行かない。皆んなは行きたいところとかある。」
裕翔「いや、それも行く前提じゃん。」
真由美「これは生徒会長としての決定事項です。」
と笑顔で言ってくる。
裕翔「職権乱用だ。」
と裕翔が呟いていると
リズ「でも旅行に行くといってもねえ。あまり遠かったらお金かかるし。出来れば近いところが。」
アスナ「じゃあ、秋葉原とか銀座で買い物とか。」
裕翔「いや、それ旅行じゃなくてショッピングだから。」
と裕翔がツッコミをいれる。すると、
ミト「じゃあ、ディズニーリゾートとかは。」
皆んな(裕翔を除いて)「・・・・・・それだ!!」
とみんなが叫ぶ。そして、
真由美「じゃあ、旅行の行き先はディズニーリゾートで決定ね。行く日は・・・・・。」
と考えていると、
キリト「あぁ、それなら葉山が年間パス持ってるぞ。」
裕翔「ちょっ・・・・・お前。」
真由美「じゃあ、葉山君。ホテルやチケットの手続きお願いね。行く日は26、27、28にしましょう。」
リズ「せっかくだから、シリカやリーファも誘いましょ。」
と女子達は話を進めていくが、裕翔は
裕翔「キリートー!!お前、何で俺の秘密を暴露すんのかな。」
キリト「いや、俺は皆んなにとって良い思い出を作れたらなぁと思っての事で。」
裕翔「それになんで俺を巻き込むのかな。」
キリト「流石にお前だけ仕事はないだろ。」
裕翔「それなら、普通に言えばいいだろ!!一々俺の秘密を暴露するな!!」
と女子とは真逆の空気になっていた。
8月10日
午前10時 九校戦 閉会式
10日間続いた九校戦も遂に今日閉会式を迎えた。裕翔達の激戦だったモノリス・コードの後、新人戦のミラージ・バットでは摩利が1位を、アスナが2位という結果を納め、その後のモノリス・コード、ミラージ・バットでも一高が優勝という結果で終えた。そして、今、
「総合優勝校、第一魔法科高校。代表、葉山裕翔!!」
と裕翔の名が呼ばれ、台に上がり、
「おめでとう。」
と優勝杯が裕翔元へと渡される。
裕翔「ありがとうございます。」
というと裕翔は一礼し、全生徒が注目する中、裕翔は優勝杯を掲げる。そして、
パチパチパチパチ
と拍手が起こる。こうして、九校戦は幕を下ろし、残すは九校戦の懇親会と同じほど生徒達にとって楽しみの1つであるダンスパーティーのみだった。
午後6時 パーティーホール
♪~♪~〜〜〜
と美しい音色が流れる中、九校戦で互いに全力を尽くした生徒達は各校の交流も兼ねてパーティーを楽しんでいた。そして、その中で一際目立ったのが
「きゃー、真由美様!!」
「和人様ー。こっち見てー!!」
「摩利様ー!!アスナ様ー!!ミラージ・バット試合美しかったです!!」
と真由美達に元に誰もが集まり、声を上げる。そして、その中でも最も注目を浴びていたのが、
「葉山様ー!!決勝戦の試合感動致しました。」
裕翔「うん。あ、ありがとう。」
「葉山様!!出来たら、握手してくださいませんか。」
「葉山様。普段、プライベートでは何をされているのですか。」
と裕翔は女子生徒達に囲まれていた。
裕翔(あぁ〜、帰りたい。)
と裕翔が思っていると、
浩介「ちょっと、良いかな。お嬢様達。」
と浩介が言ってくる。そして、
女子生徒達は道を開け、浩介は裕翔の前に来ると、
浩介「随分と浮いているな。」
裕翔「懇親会から浮かれているお前に言われたくないよ。」
浩介「フン。それで、来年も出るか。」
裕翔「・・・・・出なかったらどうする。」
浩介「来年も出るように今ここで説得する。」
裕翔「相変わらずだな。・・・・・・出るよ。正直、こういうのも悪くないからな。」
浩介「来年こそはお前を倒す。」
裕翔「ああ、なら俺も更に強くならないとな。」
と言うと、
スッ
と浩介が手を差し出してくる。そして、
浩介「お前は俺のライバルだ。忘れるなよ。」
裕翔「・・・・・あぁ。来年も楽しみにしてるぜ。」
そういうと、裕翔は浩介の手を握り、握手をしたのだった。
午後7時
食事も終わり、いよいよ迎えたダンスの時間。生徒達が通う学校という関係をせずに好きな相手のダンスをするという九校戦を終えた生徒達の楽しみの1つ。そして、互いに相手を決めると生徒達はホールの真ん中で可憐に踊る。それを裕翔は
裕翔「・・・・・・目立つなぁ。」
と端の方で見ていた。すると、
裕翔「あっ、浩介。」
と浩介が五高の女子生徒と踊る姿が目に入る。
裕翔「そんなに良いものかねえ。」
と言って見ていると、
リズ「葉山!!ちょっといつまでここに居るつもりよ。少しこっちに来なさい。」
裕翔「お、おい!!」
と突如現れたリズに強引に連れていかれる。そして、
リズ「真由美!!連れて来たわよ。」
と言うとリズを勢いよく裕翔を押し出す。
裕翔「ったく、何なんだよ。」
と言いつつ、俺は前を見ると、
真由美「葉山君。」
と笑顔の真由美がいた。
裕翔「・・・・・。」
と黙っていると、
リズ「ほら、早く誘いなさいよ。そういうのは男からするものでしょ。」
とリズヒソヒソ声で裕翔に言ってくる。
裕翔「ハア〜、七草真由美さん。良ければ俺と一緒に踊ってくれませんか。」
と裕翔が言うと、
真由美「喜んで。」
と笑顔で答える。そして、2人はホールの真ん中へ行き、裕翔は真由美の腰に左手を回し、真由美は右手でその腕を握り、残ったもう片方手は互いに握り合う。そして、
♪~♪♪〜♬~♪~♫~
と音色に合わせ、2人は踊り始める。
真由美「ふふふふふ、葉山君上手ね。」
裕翔「一応、当主の身でもあるからな。社交関係の事は大抵学んでる。」
真由美「葉山君。私ね、魔法による差別撤廃を目指した理由わね、前に言った夢に出てくる男の子が教えてくれた事から始めたの。その子は、魔法がそこまで優れてなくて誰からも相手にされず、見下される日々を送ってるってのその子が教えてくるて。いつか、誰もが魔法による差別を感じる事ない世界を作れたらなって私は思ってる。でも、夢の中に出て来た男の子、少し葉山君に似てる気がするの。」
裕翔「・・・・・・ただの偶然だろ。夢の中の事だから、もしかしたら現実と交わってそう思えるのかもしれないな。まぁ、夢を目指す事は・・・・・良い事だと思う。」
真由美「葉山君は、夢とかないの。」
裕翔「・・・・・夢か。両親が死んで妹が昏睡状態になってからそんな事一度も考えた事がなかった。ただ、ひたすら敵を殺す事しか考えてこなかったから・・・・・正直、何を夢にして目指していけば良いのか。今の俺には分からない。」
真由美「そう。・・・・・ごめんね。余計な事聞いちゃって。」
裕翔「でも、最近は少し思う事がある。」
真由美「何?」
裕翔「こういう生き方も悪くないかなって。偶にはこうやって皆んなといる事が楽しいと思える。・・・・・ありがとな七草。お前のおかげだ。」
真由美「・・・・・・////。これからも一緒に楽しんでいきましょ。」
裕翔「・・・・あぁ。そうだな。」
と2人はその後も楽しく踊り続けた。
続く
次回からは、夏休み編を2、3話ほど投稿しようと思っています。現状、今まで読んでくださった方の中には真由美と裕翔との間に何かあると感じている方もいると思いますが、そこのところは夏休み編以降、少しずつ一部の過去編も含めて投稿していこうと思います。引き続き、読んでくださってる読者の皆様、これからも何卒アニ督をよろしくお願いします。