龍の目を持つ悪魔(1年生編)   作:アニ督

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大変、遅くなり申し訳ありません。第18話です。それではどうぞ。


第18話 理解と覚悟

2093年8月27日

真由美視点

弘一「本当にこれで良いのかね。」

真由美(・・・・お父さんの声が・・・・。)

裕翔「はい。」

弘一「他に方法もあると思うが。」

真由美(葉山君の声も聞こえる。)

裕翔「全て、自分の責任です。これ以上・・・・・事はできません。私は・・・・・・ます。」

葉山君の声は聞こえるが、全ての話を聞き取る事ができない。しかし、最後に

裕翔「・・・・・。」

と私の方を見て、何かを伝え去って行く。

真由美(行かないで。)

私はそう思いつつ、手を伸ばす。何故、こう思ったのか分からない。でも、何故かこの時、私は葉山君とこうして会えるのが最後な気がした。しかし、再び目の前が少しずつ暗くなっていく。

真由美(・・・・・お願い・・・・・行かないで。)

と手を必死に伸ばすが、願いは叶う事なく力が抜け、目の前が真っ暗となった。

 

裕翔視点

午後7時

七草邸

裕翔「・・・・・・。」

黙って、俺は七草邸を出ると、

M16「酷い顔をしてるな。」

とそこには装甲車で俺を迎えにきたM16がいた。

裕翔「・・・・・情報は。」

M16「あぁ、今回の自爆テロの指揮所を見つけた。既にM4達と404小隊が近くで待機してる。」

裕翔「そうか。なら、俺達も行くぞ。」

M16「・・・・・良かったのか。」

裕翔「・・・・・何がだ。」

M16「あの七草家のお嬢様と別れて。」

裕翔「あぁ、これ以上彼女を巻き込むことはできない。本来、俺がアイツと関わることすら間違っていたんだ。真由美と俺が今まで歩んできた道は比較しても仕切れないほど残酷な道だ。俺は所詮、人殺しだ。そんな俺が真由美達といれば、きっと再び巻き込まれる。・・・・・・これほど言ったんだ。後は分かるだろ。」

M16「そうか。隊長が決めたなら、私がこれ以上を口出しする必要はないな。でも、これだけは言わせてもらうぞ。今のお前の顔は・・・・・とても悲しい顔をしているぞ。」

裕翔「・・・・・行くぞ。」

そう言うと、俺はM16ともに装甲車に乗り込み、二度と踏み入れる事もない七草邸を後にした。

 

午後8時

東京 某倉庫

カチャ

今回のテロを後押しした傭兵達の拠点に着いた俺は、M16が用意してくれたSCAR-L(サイレンサー、レーザーサイト装備)に5.56ミリの対魔法単が入ったマガジンを差し込む。そして、

裕翔「準備は出来たか。」

M4「はい。」

合流したM4A1達に確認を取る。404小隊は、既に拠点の裏口で待機している。また、拠点の付近の倉庫の屋上には第1、第2支援小隊、AK小隊、第4小隊が拠点を包囲する形で撃ち漏らしがないように待機している。そして、M4からの返事を聞くと、

裕翔「SOPⅡ、奴らの灯りを消してやれ。」

SOPⅡ「了解。」

と言うと、

パスパス

と外に備え付けられていたブレーカーを壊す。そして、拠点の中からは

「ーーーー!!」

と慌てる敵の声が聞こえてくる。そして、俺は直ぐにナイトビジョンを起動し、

裕翔「やれ。」

と指示を出すと、

RO(RO 635)が後ろ足で拠点のドアを蹴破る。そして、直ぐにM16が中にフラッシュグレネードを投げ込む。そして、

パン、パン

と弾ける音が聞こえると同時に

裕翔「突入!!!」

と一気に拠点へと突入していく。

パス

パス

「グハッ!!」

「カッ・・・!!」

入って直ぐに俺は視界に入った2人の傭兵を撃ち殺した。それに続くように

パス

パス

とM4達も次々に傭兵達を撃ち殺していく。しかし、

バババババババババ

と相手も撃ち返してくる。だが、

裕翔「相手はナイトビジョンを持ってない。焦らず、正確に撃て。」

と指示を出すと

パスパスパス

と狙いを定め、正確に相手を俺は撃ち殺した。そして、

 

10分後

拠点にいた傭兵達は10分もしないうちにほぼ制圧できた。そして、死体だらけ拠点の中には

裕翔「やはりか。」

今回の自爆テロに関する事や他の拠点など多くの情報が残っていた。すると、

RO「隊長、コイツ生きてます。」

と俺の隣で戸棚にもたれ掛かるように座り込み、俺を睨みつける1人の傭兵に関して報告してくる。しかし、

裕翔「分かってる。だが、ソイツはどうせ死ぬ。」

その傭兵は既に体に数発、首に1発被弾しており、死ぬのは時間の問題だった。だから、俺はあえて無視して傭兵に関する情報を集め続けた。そして、直ぐに俺は役にたつ情報をかき集め、

裕翔「行くぞ。」

と立ち去ろうとした瞬間、

AR-15「隊長!!後ろ、危ない!!」

とAR-15の声が聞こえ、振り返ると、無視していた虫の息の傭兵が右手にピストルを構え、引き金を弾こうとしていた。そして、

バーン

一発の銃声が鳴り響いた。

 

真由美視点

午後11時

真由美「どうして、そんなに悲しい顔をしてるの。」

?「自分でも・・・・分からないんだ。笑いたくても笑えないんだ。昔、親戚に言われたことがある。お前は出来損ないだ。出来損ないは永遠に笑う事も幸せにさえ気づく事さえ出来ないんだって。きっと、俺は幸せになったらいけないんだと思う。」

真由美「そんなの悲しすぎるよ。私、約束する。」

?「何を?」

真由美「○○君が笑顔で幸せだと思える世界を作る。だから、その時は・・・・・。」

 

真由美「・・・・・!!」

と目が覚める。

真由美(また、あの時の夢)

とゆっくり起き上がる。

真由美「・・・・・確か、私は・・・・・。」

と思い出そうとすると、

弘一「目が覚めたか。」

とそこには父がいた。

真由美「・・・・・・お父さん。」

弘一「自爆テロの後、意識を失ったんだ。覚えてないか。」

真由美「テロ・・・・・あっ、葉山君は!?無事なの!?」

弘一「落ち着け。彼は無事だ。」

真由美「そう、良かった。」

と安堵していると、

弘一「真由美、よく聞きなさい。」

真由美「何?」

弘一「葉山君の事は・・・・・もう、忘れろ。」

真由美「・・・・・えっ。」

弘一「これ以上、彼と関わるのは危険だ。」

真由美「どうして!?どうして、急にそんな・・・・。」

弘一「今回の自爆テロは犯行目的は、葉山君の殺害が目的だった可能性があるんだ。」

真由美「・・・・・そんな、葉山君が・・・・・。」

弘一「彼は元々、特殊部隊の人間だ。今まで多くの人を殺してきた。そして、その恨みが今回の事件に繋がった可能性がある。そして、このような事が何度も起きる可能性もないとは言えない。仮にお前が巻き込まれた場合、最悪七草家の全体が危うくなる事ある。残念だが、彼のことは忘れろ。」

真由美「そんなの・・・・お父さんが勝手に・・・・。」

弘一「これは、葉山君。自らの意思だ。」

真由美「・・・・・嘘。」

弘一「残念だが、彼が自ら私に伝えてきた言葉だ。今日は休め。」

そう言うと父は部屋を出て行った。そして、私は

真由美「うっ・・・・・・。」

ただ、ひたすら涙が止まらなかった。

 

そして、残り1週間あった夏休みはあっという間に過ぎ、魔法科高校な2月期に入り、再び学園生活が始まった。しかし、学園が始まっても葉山君が学園に姿を現す事はなかった。そして、さらに時間は過ぎていき、

 

9月5日

午後4時

生徒会室

ガチャ

摩利「戻ったぞ。真由美。」

真由美「どうだった。」

摩利「すまない。今回も手がかりは・・・・・。」

真由美「そう。やっぱり、十文字君は・・・・・

克人「お前の聞いた事を話を基に調べてみたが、4年前に北海道で起きた事のは、自然災害による雪崩だけだった。死者は38名。これだけだ。」

摩利「自然災害か。これは関係なさそうだな。」

キリト「いや、そうとも限らないんじゃないか。十師族の一つである七草家なら、本来事件だったものを事故に書き換える事くらい容易い事なんじゃないか。」

真由美「・・・・・可能だと思うわ。」

ミト「じゃあ、スコーピオンと真由美、葉山は4年前の北海道でどういう関係なの?」

真由美「・・・・・ごめんなさい。思い出せないの。」

摩利「こうなったら、葉山が現れたところに直接乗り込むしかいない。」

キリト「あぁ、俺も賛成だ。」

と摩利とキリト君が動こうとすると、

克人「渡辺、それは自らテロリストとの交戦現場に乗り込むということか。」

摩利「そうだ。」

克人「乗り込んでどうする。」

摩利「そんなの葉山に直接・・・・・。」

克人「弾が飛び交う中、どうやって葉山見つける。自分の身を守る事でいっぱいの俺たちにそれができると思うか。」

摩利「それは・・・・・。」

克人「確かに俺も葉山が理由を伝えずに姿を消した事には納得がいかないが、現状葉山が取った判断は正しかったとも思う。葉山はおそらく気づいている。自分が居れば周りを巻き込むと。俺でも葉山と同じ立場ならそうする。例え、運良く葉山を見つけられたとしてどう葉山を連れ戻す。・・・・・生きてきた世界が違う。葉山が言ったあの言葉、俺はようやく理解できた。人を殺せば必ずそれは新たな憎しみを生み、殺し合いが起き、憎しみを生み続ける。葉山はそんな世界でずっと生きてきたんだ。俺達が平和な日々を送っている間もアイツは自らの手を汚し、どんな憎しみを向けられようともアイツは戦い続けてきたんだ。その世界でしか葉山は生きられなかったんだ。今、俺達が介入すれば相手の憎みが俺たちにも向く。それを避ける為に葉山は俺達と別れる決断をしたんだ。」

摩利「・・・・・・。」

キリト「・・・・・・。」

十文字君の話で私も皆んなもようやく理解できた。そして、私は自分がどれほど愚かな人間だったかを思い知らされた。今まで平和な日々で生きていながら、その裏で葉山がどれほど血と泥に塗れた世界で生きていたかを。でも、だからといってこのまま終わりたくない。私は知りたい。4年前に私と葉山君との間に何があったのかをこの過去を知らずには私は前に進めないと思った。だから、

真由美「確かに十文字君の言うとおりかもしれない。」

摩利「真由美?」

真由美「この学園に来るまで私や摩利、十文字君達と葉山君が生きてきた世界は違うかもしれない。でも、この学園に入学し、今まで一緒に過ごしてきた日々は同じ世界だったと思うの。例え、どれほど葉山君が私達を拒もうとも私は葉山君を見捨てたくない。ここで諦めれば、絶対に私はこの先後悔することになると思う。十文字君。さっき言ったよね。納得がいかないって。それって十文字君も葉山君に思うことがあるからなんでしょ。」

克人「・・・・・七草、お前は覚悟が出来ているのか。一度でも介入すれば、後戻りはできないぞ。」

真由美「分かってる。」

克人「そうか、なら俺も覚悟を決めよう。俺も葉山には借りがある。」

と十文字君は立ち上がる。すると、

摩利「決まりだな。私も行くぞ。」

キリト「俺もだ。」

アスナ「私も。」

ミト「・・・・私も。」

リズ「私も行くわ。」

と覚悟が決まるが、

摩利「それで、真由美。葉山をどう見つけるつもりだ。」

真由美「・・・・・唯一、葉山君の居場所を話してくれる人がいる。」

キリト「おい、それってまさか。」

真由美「・・・・・えぇ、あの人ならきっと・・・・・。」

と私達が向かった先は

 

午後5時

自衛隊駐屯地

真由美「お忙しい中、時間を取ってくださりありがとうございます。・・・・・・古田さん。」

古田「まさか、ここに直接乗り込んでくるとは思わなかったよ。それで要件とは。」

真由美「率直にお伝えします。葉山君の居場所を教えて下さい。」

古田「・・・・・お断りします。」

真由美「・・・・・何故ですか。」

古田「我々は今、ある組織に対する作戦を連日行っています。彼は今、その任務の指揮を行っている。民間人である貴方達に極秘情報を教えるわけにはいかないのです。」

真由美「私は七・・・・・。」

古田「例え、七草家や十文字家などといった十師族でもそう簡単に話すわけにはいきません。真由美殿。貴方は自分が何を言っているか分かっているのですか。」

真由美「分かっています。私達がこの件に関わることがどれほど危険かも。覚悟も決・・・・。」

古田「彼は、もう何年も前から覚悟を決め、戦ってきた。真由美殿。貴方は耐えられますか。僅か4歳の少年が目の前で母親を殺され、10歳時には父も同様に失い、挙げ句の果てには妹までも失うその光景に。彼の心は既にほぼ壊れている。残った心の欠片にあるのは復讐のみ。もう、彼は戻る事は出来ないのだよ。君達のように生きることが。」

真由美「・・・・・確かに全てを分かることは出来ません。私も彼の心はほぼ壊れていると思います。でも、彼の心には復讐の他にもう一つ残っています。」

古田「・・・・・。」

真由美「守りたいという思いです。」

古田「・・・・・!!」

真由美「その思いは今も葉山君の心にあります。でも、このままではその想いも壊れてしまう。そうなる前に私達が助けます。そして、かつてのように葉山君がいつでも笑える時まで私達が彼を支えます。古田さん。お願いです。私達に彼を救う許可を下さい。」

と私は頭を下げた。

古田「・・・・・立派になられましたね。真由美殿。分かりました。教えましょう。」

真由美「ありがとうございます。」

 

その後、駐屯地から一機のヘリが離陸し西へと向かった。

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも。アニトクです。大変、読者の皆様をお待たせしてすいません。本来、もっと早くに投稿する予定でしたが、私個人の事情により遅くなってしまい申し訳ありません。今回魔法科高校の劣等生の第3シーズンの公開に伴いなんとか今回投稿することが出来ました。次回作に関してはまだ編集している最中であり、投稿予定日は未定です。いつになるかは分かりませんが、これからもアニトクを応援して頂けると幸いです。出来る限り編集が終わり次第投稿するようにするのでこれかもよろしくお願いします。次回もお楽しみに。
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