龍の目を持つ悪魔(1年生編)   作:アニ督

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お待たせしました。第20話です。どうぞ!!


第20話 隠された真実

2090年2月17日

午後4時

北海道 七草家の別荘

これは裕翔と真由美がまだ、10歳の頃の話である。この日、真由美は仕事で来ていた父の七草弘一共に北海道の別荘を訪れていた。

弘一「真由美、私は仕事に行ってくる。お前はここで待っていなさい。夜には戻る。」

真由美「はい。お父さん。」

と言うと弘一は仕事の為、一部の護衛を残して別荘を後にする。しかし、この時既に奴らは動き出していた。

 

午後6時

真由美「♪~♪~♪♪」

と真由美が別荘のリビングで本を読んでいると、

パリーン

真由美「きゃあ!!」

突如、リビングのカラスが割れ、

バババババババババ

銃弾が容赦なく別荘に向かって飛んでくる。

「お嬢様を守れ!!」

と襲撃に対して、魔法師である護衛が応戦する。しかし、

バババババババババ

「グハッ!!」

「カッ!!」

相手は数を活かして、攻撃を続け、護衛達は数を減らしていく。

ダァッーン

遂に敵が別荘内に侵入してくる。すると、

「お嬢様!!裏口からお逃げ下さい!!早く!!」

真由美「は、はい。」

と1人の護衛が真由美を裏口へ誘導する。しかし、

バンッ

「ガハッ・・・!!」

真由美「・・・!!」

その護衛も侵入してきた敵に撃たれ、倒れる。

真由美(・・・・逃げなきゃ!!)

と真由美は裏口からそのまま外に出て、暗く視界がきかない夜の吹雪の中へ走り出す。だが、

「おい!!裏口から足跡があるぞ!!」

真由美の足跡を見つけ、

「ガキは殺さず、必ず生け捕りにしろ!!」

「はッ!!」

追い始める。

しかし、そんな中、ある少年が別荘へ近づいていた。

 

10分後、

ガチャ

コトコト

サッ

数分前まで真由美がいた別荘に、

裕翔「遅かったか。」

当時、約1年前に壊滅した国際テロ組織『エンジェルハウンド』の残党の掃討を行なっていた裕翔は、北海道で七草家を狙う動きがあると情報を聞きつけ、現場に駆けつけてきたのだ。

裕翔(戦闘が起きたのは数分前、どこかに手掛かりがあればいいが。)

と思いつつ、裕翔は別荘内を調べる。すると、

裕翔(・・・・・ん?)

「う・・・・・。」

まだ生きている七草家の護衛の1人を見つける。

裕翔「・・・・おい。しっかりしろ。聞こえるか。」

裕翔は護衛に声をかける。すると、

「・・・・お・・・様が・・・・。」

とゆっくりと裏口の方を指す。そして、

「・・・・様を頼む。」

ドサッ

と息を引き取る。

裕翔「・・・・。」

それを見届けた裕翔は立ち上がり、

裕翔「確かに裏口から逃げたようだな。」

と言うと、裕翔は足跡を追って走り始めた。

 

数分後

裕翔「・・・・・見つけた。」

足音を追って走り続けること数分、裕翔は遂に真由美を探す部隊に追いつく。そして、

ガチャ

持ってきていたMP5kを構え、

ババババババ

「グハッ!!」

「ガツ・・・!!」

「後ろだ!!」

敵の背後から攻撃を始める。

「撃ち返せ!!」

ダダダダダダダダダ

ヒュッン

ヒュッン

敵の放つ弾が次々と顔を掠める。しかし、それでも

ダダダダダダダダダ

裕翔「・・・・・。」

裕翔は撃ち続ける。更に

ガサッ

裕翔は立ち上がり

ザッ

ダダダダダダダダダ

発砲しつつ、敵に近づく。そして、敵の目の前までに迫ると、

ガチャ

MP5kからザブウエポンのグロック17に持ち替え、

バン

バン

バン

小さな体を活かし、敵の死角に回り込み、確実に仕留めていく。しかし、

バン

ダッ

裕翔「・・・・!!」

敵が放った弾が裕翔の右肩に命中する。しかし、それでも裕翔は

バン

バン

バン

バン

負傷しながらも交戦する。そして、

3分後

 

バン

「カッ・・・。」

ドサッ

裕翔「ハァ、ハァ、ハァ。」

激しい戦闘の上、裕翔は敵部隊の最後の戦闘員が倒れる。そして、戦闘を終え、死体と血で赤く染まった雪の上で立ち尽くしていると、

?「キャア!!」

裕翔「・・・・・!!」

女の子の声が叫び声が聞こえ、裕翔は声をする方を振り向くと、そこには

真由美「・・・・・。」

死体と返り血を浴び立ち尽くす裕翔に怯える真由美の姿があった。

裕翔「・・・・・お、おい。大丈夫・・・・。」

「クソガキが・・・・くたばれ。」

裕翔「・・・・・!!」

突如、男の声が聞こえ、裕翔が横見るとそこには血だらけでもはや虫の息である1人の敵戦闘員がRPGを持ち、こちらに構えていた。裕翔は直ぐに

ガチャ

裕翔「・・・・・。」

グロック17を取り出し、

バン

バン

真由美「きゃあああ!!」

男に向かって2発、発砲する。そして、弾は男の頭と胸に当たる。

裕翔「やったか。」

というとがグロック17を下ろした瞬間、

ドーン

裕翔「・・・・!!」

男は死ぬ間際にRPGの引き金を引いていたことにより、RPGの弾頭が発射され、裕翔の真上を通過していく。

裕翔(・・・・・まずい。あの先は。)

弾頭は真っ直ぐに飛んでいき、

ズドーン

傾斜の激しい雪の中に着弾する。そして、

ゴゴゴゴ

RPGの弾頭が着弾し、爆発した場所から大きな音が響き始める。

裕翔「・・・・・まずい。」

と裕翔がRPGが着弾した箇所を見ていると、

「いたぞ!!撃てー!!」

銃声を聞きつけ、増援に駆けつけた他の部隊が裕翔と真由美に発砲してくる。そして、敵が発砲し始めた瞬間、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

RPGの弾頭が着弾した場所の雪が大きく崩れ、雪崩が起き、裕翔達の方に向かって雪の波が押し寄せてくる。

裕翔「・・・・ッ!!」

裕翔は直ぐに真由美の方へ向かい、

真由美「キャ!!」

強引に手を引っ張り、走り始める。

真由美「離して!!」

裕翔「死にたくなかったら、黙ってついて来い!!」

裕翔はそう言つつ、走り続ける。しかし、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

雪崩は裕翔達の何倍もの速度で迫ってくる。

裕翔(このままだと、飲まれる。何処か安全な場所は・・・・・!!)

と辺りを見つつ、走っていると、裕翔達の前に巨大な木の根が絡まる岩を見つける。

裕翔(あそこなら・・・・時間はない。あそこにかけるしかない。)

裕翔は直ぐにそこを走り始め、岩の裏に真由美と入る。そして、

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

裕翔と真由美が岩の裏に入った後、雪崩は瞬く間に裕翔と真由美に襲いかかった。

 

数時間後、

真由美「・・・・うっ。」

雪崩に巻き込まれる事、数時間後、真由美が頭を抑えつつ、目を覚ます。

真由美「ここは・・・・・。」

と真由美が辺りを見回す。

真由美「此処は・・・洞窟?」

と見ていると、

裕翔「目が覚めたか。」

真由美「・・・・・!!」

洞窟の入り口の方から、負傷した右肩を抑える裕翔が姿を表す。

真由美「いや・・・・来ないで。」

と真由美は怯えつつ、後ろに下がろうとするが、

真由美「・・・・・痛!!」

左足に痛みが走る。

裕翔「逃げる途中に怪我をしたんだ。無理はするな。」

そう言うと、裕翔は持っていた刀を取り出し、焚き火の火に刀を当て、刀を熱する。

真由美「何をするの。」

裕翔「怪我の治療さ。」

と刀が熱された事を確認すると裕翔は、

裕翔「・・・・・。」

ジュ

熱された刀を右肩に強く押し付ける。

裕翔「・・・・ッ。」

真由美「何をしてるの!!そんな事にしたら!!」

カチャ

数十秒、裕翔は右肩に刀を押し付けた後、刀を一度置き、

シャ

今度はコンバットナイフを取り出し、

ズッ

裕翔「・・・・・ッ!!」

痛みを堪え、裕翔は右肩に空いた穴にナイフの先端突き刺し、

真由美「・・・・・!!」

グリッ

ナイフを少しひねらせる。すると、

カラーン

右肩の穴から一つの鉄の塊が落ちてくる。

真由美「・・・・これは弾?」

裕翔「ハァ、ハァ。そうだ。最後は傷を再度消毒して塞ぐ。」

と裕翔が刀に取ろうとすると、

裕翔「・・・・・!!」

突然、裕翔の右肩の穴が突然、塞ぎ始める。そして、あっという間に完全に塞がる。

裕翔「今のは・・・・・治療魔法。お前がやったのか。」

と裕翔は真由美に聞く。

真由美「・・・・・うん。」

裕翔「・・・・・そうか。ありがとな。助かった。」

真由美「・・・・・ごめんなさい。」

裕翔「何で、謝るんだ。」

真由美「助けてもらったのは私の方なのに、ひどいことを言ってしまって。」

裕翔「・・・・いや、お前がとった行動は正しいことだ。普通、人殺しを見てビビらない奴なんていないだろ。俺は、その人殺しなんだからな。」

真由美「・・・・・名前は何ていうの。」

裕翔「・・・・・知らない方がいい。それがお前の為だ。」

真由美「それでも、教えて。」

裕翔「・・・・・裕翔。葉山裕翔だ。」

真由美「裕翔君。私は真由美。七草真由美。」

裕翔「・・・・・知ってるよ。」

真由美「え。」

裕翔「俺はお前を追ってた連中を殺すために今は動いてるんだ。そして、数日前にこの北海道で連中に動きがあったと聞いてここに来たんだ。そして、目的を探っているうちに七草家が所有する別荘を狙ってるって聞いて奴らの排除とお前の救出する事、これが今の俺の任務だ。」

真由美「・・・・・怖くないの。」

裕翔「何が?」

真由美「死ぬのが。」

裕翔「別に俺が死んでも悲しむ人なんていないよ。俺はもう、必要とされない人間だ。だから、いつ俺が死んでも誰も気にすることはねぇよ。力が弱い者は消える。それはどの業界で同じ事。お前を追ってた連中もそんな人間が集まってできた組織だ。」

真由美「・・・・・。」

裕翔「奴らは魔法による差別撤廃を訴えているが、やってる事はやってることはテロだ。なんの関係もなく罪のない人を殺す。俺も両親と妹をテロで失った。気持ちは分かるが、許す事は出来ない。とにかく今はお前を安全なところまで連れて行く。」

真由美「でも、外は吹雪が・・・・。」

裕翔「分かってる。だが、吹雪が止むかも分からない上にここにいて奴らが来たら終わりだ。危険だが移動しよう。」

そう言うと、裕翔は立ち上がり、

裕翔「ほら、乗れ。」

と真由美に背中を向け、しゃがみ込む。

真由美「でも、裕翔君。まだ肩が・・・・。」

裕翔「良いから、乗れ。」

真由美「う、うん。」

真由美は裕翔の背中に乗ると、

裕翔「行くぞ。」

と言うと、激しい吹雪の中洞窟を出て、下へと向かい始めた。

 

2時間後

ヒュー

裕翔「ハァ、ハァ・・・・。」

真由美「やっぱり、わたし降りた方が・・・・。」

裕翔「いや、大丈夫だ。」

裕翔が真由美を背負って、洞窟を出て2時間が経った。吹雪は止んだものの雪による寒さが2人の体力を奪っていく。

真由美「祐希君、家族はいるの?」

裕翔「居るにはいるよ。姉と妹もいる。」

真由美「そうなんだ。私にはお兄様が2人、双子の妹がいるの。裕翔君のお父様やお母様はどんな人なの?」

裕翔「・・・・・2人とも優しい人だよ。」

真由美「へぇ、じゃあこれが終わったらお礼しにいかないと。」

裕翔「・・・・・それは無理な話だな。」

真由美「どうして。」

裕翔「2人とももう、この世にいないから。」

真由美「・・・・えっ。」

裕翔「母は俺が4歳の時に、父は2年前に死んだ。妹も去年、テロに巻き込まれて昏睡状態で、姉は仕事で忙しいから実質俺は1人だ。」

真由美「・・・・ごめんなさい。」

裕翔「いいんだ。別に気にしてないから。それに、家族を失ったのは俺が弱かったからなんだ。力がないから弱いから守れなかった、それだけの話さ。」

真由美「・・・・・弱くなんかないよ。裕翔君は凄いよ。」

裕翔「・・・・そうだと良いんだが。」

真由美「ねぇ、もし裕翔君のような子が苦しまずにみんなと同じように笑える世界になったら、裕翔君も笑ってくれる。」

裕翔「フッ・・・・・そんな夢物語な世界がくるといいんだかな。」

真由美「きっと・・・・・くるよ。私が作るから。」

裕翔「そうか・・・・・まぁ、期待せずに待っておくよ。」

と少し裕翔が振り返ると後方で何か動くのを見つける。

裕翔(まずい!!)

裕翔はその光が何かと気づくと、直ぐに走り出す。

真由美「なに!どうしたの?」

裕翔「追手だ。多分、雪崩の生き残りだろ。」

真由美「どうするの。」

裕翔「前の森に取り敢えず入る。そこで敵を撒く。」

というと裕翔は森に入っていく。しかし、

裕翔「・・・・・ハァ、ハァ。」

ダダダダダダ

バシッ

真由美「キャア!!」

森に入ってからも敵は諦める事なく裕翔と真由美に発砲してくる。

裕翔(クソッ・・・・・このままだといずれ追い付かれる。なら・・・・・。)

裕翔「すまない、一度降りてくれ。」

真由美「う、うん。」

と裕翔は真由美を下ろすと、

カチャ

腰につけていたグロック17を取り出し、

裕翔「いいか、今から俺はアイツらを足止めしてくる。お前は敵の弾が当たらないこの木の裏に隠れてろ。」

真由美「分かった。」

裕翔「必ず、戻ってくる。」

というと裕翔は追ってくる敵の方に向かっていき、数メートル先の木の裏に身を隠しつつ、

パン

パン

パン

「ぐっ・・・・。」

「撃ってきたぞ!!撃ち返せ!!」

ババババババ

裕翔は追手十数名と交戦開始する。

ザッ

パン

パン

パン

裕翔は隠れは移動し、撃つを繰り返し、敵を翻弄しつつ、交戦する。

 

そして、数分後

パン

パン

「カハッ・・・・・。」

ドサッ

裕翔「ハァ、ハァ。」

カチャ

再度、敵の迎撃に成功した裕翔は血で赤く染まった手に握ってあるグロック17をピストルポーチにしまうと、真由美の元に戻る。

裕翔「終わったぞ。」

と裕翔は真由美の元に戻り、声をかける。しかし、

真由美「・・・・・裕翔君。大丈夫?」

裕翔「あぁ・・・・何とか。」

と再び真由美を背負うとした瞬間、

?「よくもまぁ、見事にやってくれましたね。子供だからといって油断しましたよ。」

裕翔「・・・・・!!」

男の声と共に背後からとてつもない殺意を感じ、裕翔は振り返るとそこには高身長で刀を持ちポニーテールの髪型をした男が立っていた。

裕翔(まずい、コイツとのやりあいながら逃げるのは無理だ。なら・・・・。)

と裕翔は

シャ

刀を抜き、構えつつ

裕翔「真由美・・・・走れ。」

真由美「・・・・・えっ。」

裕翔「俺がコイツを食い止める。だから、走れ。いいから走れ!!」

と叫ぶと

真由美「・・・・・。」

真由美は泣きそうに顔をしつつ、怪我した足を引きずりつつ走り始める。すると、

男「貴方も逃げれば良いものを。」

と男が言ってくる。

裕翔「逃げたところでお前から逃れるは不可能だ。なら、アイツが無事に逃げ切れる可能性がある方法を選ぶ。当然の事だ。」

男「フフフフ、それりなの手練れであった部下をこうも簡単に殺すとは、子供だと思って油断してました。そうやって我らの指導者も殺したのですか。」

裕翔「何のことだ。」

男「1年前、我らの指導者は1人の悪魔によって殺された。最強であったあの方が。そして、その時現場にいた生き残りから聞いたのですよ。子供の姿をした悪魔を見たと。」

裕翔「そうか。そこまで、噂が広まってたとはな。確かに俺はアンタのボスを殺したよ。妹を奪った報いとしてな。」

男「そうですか。では、見せてもらいましょうあの方を倒した貴方の力をね!!」

そういうと、男は

シュ

刀握り、

キンッ

裕翔「クッ・・・・・。」

裕翔に斬りかかるが、

男「流石に防ぎますか。」

と笑いながら話す。

裕翔「悪いが、アイツが逃げ切る時間くらいは此処で稼がせてもらう!!」

というと裕翔は男に向かっていき

キンッ

キンッ

キンッ

キンッ

裕翔と男の殺し合いが始まった。

 

一方、その頃真由美は

真由美「ハァ、ハァ、ハァ。」

ただひたすら裕翔に言われた通り走り続けていた。しかし、

ドサッ

足を怪我をしている上、寒く歩きにくい雪により体力を奪われ、真由美は倒れてしまう。

真由美「に、逃げなきゃ。」

と立ちあがり、後ろを振り返る。

真由美(・・・・私は・・・・・どうすればいいの。このまま逃げてもいいの。私は・・・・・。)

と思っている頃、

 

裕翔は

キンッ

キンッ

裕翔「ハァ、ハァ、ハァ。」

ポタ、ポタ、ポタ

既に肩と額を切られ、少しずつ、しかし確実に追い詰められていた。それに対して

男「もっと、楽しめるかと思ったのですが、期待外れだったようですね。」

男はほほを無傷の状態だった。

男「もう、これ以上戦うのは時間の無駄ですね。残念ですが、ここで死んでもらいましょう。」

と男は刀を大きく振り上げ、

シャッ

力強く振り下ろす。しかし、

キンッ

裕翔「・・・・・ッ!!」

裕翔はギリギリ男の攻撃を受け止める。しかし、

ギギギギギギ

既に肩を負傷していることもあり、押され始める。

裕翔「・・・・・クッ!!」

男「何故、そこまでして戦うですか。もう、楽になってもいいのに。」

裕翔「ここで、倒れればお前は再び人を殺す。そんなお前をここで野に放つわけにはいかない。例え、ここで俺が死んだとしてもお前だけは必ず道連れにしてやる。」

男「その体ですか。もはや、死に損ない状態で私を殺すと、おもしろい。なら、見せてもらいましょうその覚悟を!!」

ギギギギギギ

裕翔(ダメだ。もう、もたない。)

と裕翔が諦めかけた瞬間、

シュン

ダンッ

裕翔「・・・・!!」

男「・・・・・クッ!!」

突如、男が後ろに大きく吹き飛ばされる。すると、

真由美「裕翔君!!」

と後ろから真由美が姿を現す。

裕翔「・・・・どうして。」

真由美「裕翔君!!」

と真由美は裕翔の元に駆け寄り、

真由美「大丈夫!!怪我が!!」

と治療をしようとする。

裕翔「何故、戻ってきた。」

真由美「それは・・・・・放っておけなかったから。」

裕翔「・・・・バカか、お前。アイツの狙いはお前だっていうのに。」

真由美「それでも・・・・。」

裕翔「まぁ、ありがとよ。助かったよ。おかげでアイツは・・・・!!」

と裕翔が男が吹き飛ばされた方を見ると、男は

男「よくも・・・・・・ガキの分際で。」

と立ち上がり、胸元からMac10を取り出し、こちらに照準を向けようとしていた。

裕翔「・・・・ッ!!」

真由美「キャ!!」

と裕翔は直ぐに治療をしようとしていた真由美を突き飛ばす。その瞬間、

ババババババ

タッ

タッ

タッ

Mac10の弾が裕翔の体を貫く。そして、

ドサッ

裕翔はそのまま倒れる。それを見ていた真由美は

真由美「い、いや。裕翔君、裕翔君!!」

直ぐに裕翔の元により

真由美「裕翔君、裕翔君!!しっかり!!裕翔君!!」

と必死に声をかける。しかし、そんな真由美に対し、

男「このメスガキが!!」

真由美「キャ!!」

男は真由美に近づき、蹴り飛ばす。更に

男「面白くなってきたところを・・・・・よくも、邪魔しやがって!!」

と男は真由美に蹴りを入れ続ける。それを

裕翔「・・・・や、やめ・・・・ろ。」

這いつくばり、手を伸ばす。しかし、

裕翔「・・・・・動け。」

瀕死に近い裕翔の体は思うように動かない。すると、男は

男「予定変更です。貴方にはここで消えてもらいましょう。」

Mac10の銃口を真由美に頭に押さえつける。

真由美「た、助けて。」

と怯える真由美の声が聞こえてくる。そんな声を聞いた裕翔は

裕翔(・・・・俺が・・・・もっと強ければ・・・・・俺にもっと力が・・・あれば・・・・例え、ここで死のうとも・・・・アイツだけは・・・・真由美だけは・・・・。)

と願っていると

?『力が欲しいか。』

と謎の声が聞こえてくる。

裕翔(あぁ・・・・。)

?『何故、力を求める。』

裕翔(・・・・俺は、今まで・・・・誰も守れなかった。母も・・・・父も・・・・・妹も・・・・俺が弱く無力なせいで・・・・・守れなかった。何もかも失った。でも、そんな俺にでも・・・・何故かアイツだけは、真由美だけは救いたいと思えたんだ。・・・・俺はどうなってもいい・・・・・でも、今は真由美・・・・救える力が欲しい。)

?『そうか。流石は我が弟を認めた男だ。ならば応えよう、我が力、今ここでお前に捧げる。その力でその娘を救え!!』

と言われると、裕翔は

裕翔「・・・・クッ。」

ザッ

血を流しながら、ゆっくりと立ち上がり

ザッ

刀を拾い、

裕翔「・・・・・真由美から・・・離れろ。」

と呟くと、

ボッ

突如、炎が現れ裕翔の刀を包む。そして、

男「さよなら。」

と男が引き金を引こうとした瞬間、

ドスッ

男「・・・・!!」

裕翔「殺させない。」

裕翔力を振り絞り一気に近づき、背後から刀を突き刺す。

男「ば、馬鹿な・・・何故。」

ザッ

裕翔は突き刺した刀を引き抜き、

裕翔「これで終わりだ!!」

シャッ

裕翔は男の胸を斬る。

そして、

ドサッ

男はそのまま倒れ、

裕翔「・・・・真由美。」

真由美「ありがと。」

裕翔「良かった、無事・・・・で。」

裕翔は真由美の無事だと分かると、

ドサッ

そのまま力尽き、倒れる。そして、

真由美「裕翔君・・・・裕翔君。」

真由美も裕翔に声を2回かけた後、意識を失う。そして、2人が倒れた後

「居たぞ!!」

弘一「真由美!!しっかりしろ!!真由美!!」

「こっちの少年は瀕死だ!!急いで担架を!!」

弘一と共に救出部隊が真由美と裕翔を発見し、事件は幕を下ろした。

 

そして、試験から2週間後

ピッ、ピッ、

裕翔「・・・・・ッ。此処は・・・・。」

古田「目が覚めたかね。」

裕翔が目を覚ますとベットの隣には上官である古田が立っていた。

裕翔「病院ですか。また、俺は生き残ったんですね。」

古田「かなり、危険だったがね。さて、先に話しておくとしよう。君が助けた七草家のご令嬢も無事だ。だが、救助されて以降高熱出していてまだ、目を覚ましていない。時期に治るとは思うが。今回もかなり無理をしたようだね。君の体を調べたよ。また、新たな龍の目の力を手に入れたようだね。まだ、詳しいことまでは分かっていないが、龍の名はインフェルノ。君が既に手に入れているブラックインフェルノの兄龍にあたる龍。この1年で2つ目の力をモノにするとは、流石は彼の息子だな。」

裕翔「・・・・・。」

古田「何か、気掛かりなことでもあるかね。」

裕翔「上官、彼女は俺が笑える世界を創るって言ってくれました。」

古田「彼女とは、君が今回助けた七草真由美の事かね。」

裕翔「はい。」

古田「良いことではないか。決して悪く言うわけではないが、君のような辛い過去をもつ人が笑える世界を目指すということは。それが何か問題でも。」

裕翔「・・・・・確かに嬉しかったです。こんな俺を思ってくれる奴がいたことに。ですが、彼女と俺は違いすぎる。俺は既に多くの人を殺してきました。そんな俺が彼女と同じ世界に行けば、この先彼女を傷つけてしまうかもしれません。使用感、お願いです。彼女の記憶から俺の存在を消して下さい。」

古田「・・・・・分かっていると思うが、それをすれば君は彼女に近づく事は当分、許されない。今ここで私の元を離れ、彼女と同じように生きる道があったとしてもか。」

裕翔「世界を変えるには綺麗事だけでは出来ません。だけど彼女がもし本当に変えたいという思いがあるなら俺は彼女をいえ、彼女のような人達を守り続けたい。それが俺にできる償いだと思います。」

古田「気持ちはよく分かった。七草家の当主と話し合ってくる。でも、本当にこれで良いのかね。」

裕翔「はい。」

古田「分かった。」

というと古田は立ち上がり、病室を後にする。そして、

 

1週間後

「退院、おめでとうございます。」

真由美「ありがとうございます。」

そこには元気なり、事件の事もなかったかのように退院する真由美の姿があった。それを遠くから

裕翔「・・・・・。」

最後の別れとして、見守る裕翔の姿があった。

裕翔(ここから先、俺が彼女と接触する事は許されない。彼女にとって俺はもう、記憶に存在しない人間だ。)

真由美は裕翔が目を覚ました2日後、真由美は魔法によりあの事件の記憶を全て忘れ、体調不良による緊急入院という形で今日、退院した事になっている。そして、裕翔と真由美があの事件に巻き込まれた事に関する情報はすべて、七草家によって隠蔽され、北海道での出来事は全て自然災害という形で終わりを告げた。そして、

裕翔「・・・・・ありがとな。真由美、さようなら。」

と言うと裕翔はその場を去っていった。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様、どうもアニ督です。今回もご愛読いただきありがとうございます。読者の応援のおかげでなんとか第20話までくることが出来ました。本当に応援及び、ご愛読ありがとうございます。これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。それでは次回もお楽しみに。
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