龍の目を持つ悪魔(1年生編)   作:アニ督

23 / 25
第22話です。どうぞ。


第22話 双子との約束

2093年9月11日

午後3時

東京都 廃ビル

都内どこにでもあるような4階建の廃ビル。2階には鉄の扉があり、簡単には入れないようになっていた。しかし、そこに

ジッジッジッ

突如、扉の枠に沿って火花が飛び散る。そして、枠を全て焼き切ると

裕翔「爆破!!」

ズドーン

扉は爆破され、中への入口が出来る。そこに

裕翔「ゴー!!ゴー!!」

M4カービンを構えた裕翔と部下のAR小隊が中に入って行く。

裕翔「・・・・・。」

裕翔は警戒しつつ、室内のクリアリングを行う。しかし、中には人の姿はなく

M4「司令官。オールクリアです。敵はいません。」

裕翔「やはり、遅かったか。証拠や情報の回収を始めろ。」

と指示を出す。そして、室内の裕翔は見て回り、4階へと辿り着く。中には最新の機材や放棄された銃器、そして、

裕翔「奴等の計画表か。」

スコーピオンの計画に使われたと思われる地図が残っていた。それを裕翔は見ていると

克人「敵は既にここを放棄していたようだな。」

防弾チョッキを装備した克人とキリトが入ってくる。

裕翔「ああ、あと1日早かったら。」

キリト「そんな事、言っても仕方ないだろ。それより、この地図は。」

裕翔「おそらく、計画を立てる際に使った地図だろう。」

と地図を見ると、地図には裕翔達が通う第一高校周辺と、もう一枚の地図があった。その地図には道に沿ってペンで線が引かれていた。

裕翔「これはどこの地図だ。」

と裕翔が地図を見ていると

裕翔「魔法科中学校。」

と地図に載っている中学校の名前が目に入る。すると、

キリト「なんか聞こえないか。」

キリトが言ってくる。そして、裕翔が耳をすますと

ピッ、ピッ、

裕翔「まさか・・・・。」

と裕翔は音が聞こえる棚を開けると、

ピッピッピッ

裕翔「・・・・・!!」

そこには、残り時間59秒を示す爆弾が置かれていた。

裕翔「爆誕発見!!総員、退避!!」

と大声で無線でビル内にいる部下に知らせる。

キリト「どうする!!」

裕翔「時間がない。コイツを使うぞ。」

と裕翔は2人にピストル型フックワイヤー射出装置を渡す。

キリト「なんだ。これは!?」

裕翔「説明してる暇はない、窓を突き破ったら直ぐにビルの壁に向かってトリガーを弾け。命中したら、そいつ絶対に離すな。そのまま降りれる。」

克人「分かった。」

キリト「クソ、

裕翔「2人とも!!飛べー!!」

と裕翔の合図と共に3人は窓に向かって走る。そして、

パリーン

窓を突き破り、

裕翔「弾けー!!」

と裕翔の声を聞いた2人はトリガー弾く。同様に裕翔もM4カービンのアンダーバレルにカスタムとしてつけてあったM203グレネードランチャーに装填してあったフックワイヤーを発射する。そして、

パシュッ

ガンッ

3人のワイヤーの先端は壁に突き刺さり、

シュー

そのまま3人は下へと降りていく。しかし、3人が地面を降りた瞬間、

ドガーン

ドカーン

ドカーン

ドガーン

爆弾が起爆し、4階、3階、2階、1階と順に爆発が起きていく。そして、

ゴゴゴゴ

爆発により、ビルが崩れ始める。そして、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ビルは崩れ、瓦礫が裕翔達、3人の上から降り注ぐ。そして、

ガシャーン

ビルは完全に崩壊し、分煙が立ち込める。

M4「司令官!!」

と直ぐにAR小隊が瓦礫の山に向かう。だが、そこには

キリト「あぶねー。」

裕翔「間一髪だった。礼を言うよ。十文字。」

克人「気にする事ない。俺はあの状況で全員が助かる手段を取っただけだ。」

克人の対物障壁で守られ、無傷で立つ3人の姿があった。

 

裕翔視点

午後3時42分

裕翔「状況は?」

UMP45「あら、もう体は大丈夫なの。」

裕翔「ただの切り傷だ。直ぐに治る。」

UMP45「そう。なら、話すわ。ビルは完全に崩壊。証拠はほぼ消失。残ってたとしても今は、瓦礫の下ね。取り出すのに時間がかかるわ。」

裕翔「見つかった証拠は直ぐに共有しろ。」

UMP45「了解。」

と指示を出すと、UMP45は後処理へと向かっていった。そして、UMP45が去ったと同時に

キリト「どうだった。」

とキリトが聞いてくる。そして、その後ろには克人も立っていた。

裕翔「証拠は全て燃えたか瓦礫の下。タイミングを見る限りあれは、あの爆弾は俺たちがあの部屋に入った事を確認した上で起動させたんだろう。」

克人「何故、そうだと言い切れる。」

裕翔「普通なら俺達が突入したと同時に爆破させる筈だ。それに加えてあの分かりやすいタイマーの音。明らかに見つけてくれって言ってるようなものだ。多分、どこからか監視されてたんだろう。しかも、あえて証拠を一時的に見せた上での、証拠隠滅。奴がやりそうな手口だ。今は残った証拠が見つかるのを待つしかない。取り敢えず、学園に戻ろう。七草達にも報告しないと。」

克人「あぁ。」

裕翔「運転は俺がする。」

と言うと裕翔は2人ともに第1高校へと向かった。

 

午後4時14分

第1高校 生徒会室

ガチャ

学園に戻って、直ぐキリトはアスナとエギルの店へ、克人は部活連の仕事に戻り、俺は生徒会室へと向かった。そして、

裕翔「戻ったぞ。」

と生徒会室に入ると、

真由美「・・・!!」

涙目で俺を見る真由美の姿があった。

裕翔「何だよ。泣きそうな顔をして。」

真由美「心配してたのよ!!」

と怒鳴られる。

摩利「古田上官から、現場で爆発があったって連絡があったんだ。」

裕翔「巻き込まれたが、ギリギリ十文字に助けられたんだよ。」

と一緒にいた摩利が説明すると、

真由美「そういう問題じゃない!!私に黙って3人で勝手に動いた事、それが許せないの!!」

と言うのは当然だった。何故なら今から4時間前

 

午前12時

第一高校 食堂

昼休みになり、俺とキリト、克人は昼食を取りに食堂に来ていた。

キリト「ふぅ〜、やっと昼休みか。ここ最近、授業が長く感じるだよな。内容も難しいし。」

裕翔「まだ、1年だろ。この先2年、3年となるともっと難しくなるぞ。」

キリト「お前のような優等生が羨ましいよ。十文字はどうだ?」

克人「確かに難しいと思うところはあるが、大抵そういった問題は教科書を見れば解決する。」

キリト「しまった。コイツも優等生よりの人間だった。」

と話していた時、

ブー、ブー、

キリト「葉山。携帯なってるぞ。」

裕翔「ああ。誰からだ。」

とスマホを取り出し、着信相手を確認する。そしてその着信相手だったのは

裕翔「古田上官。」

と俺は直ぐに電話に出る。

裕翔「はい。葉山です。」

古田『お昼休憩の時にすまない。先程、スコーピオンの情報を掴んだ。奴は3日前にある廃ビルに出入りしている姿が目撃された。おそらく、奴らの拠点だと思われる。既に間抜けの空かも知らないが、これ以上奴を見過ごす事はできない。よって、これから我々はその拠点を襲撃する。葉山君も直ぐに向かってくれ。5分後、AR小隊の迎えが着く。』

裕翔「分かりました。直ぐに向かいます。」

と電話を切ると、

克人「今のは古田中将からか。」

裕翔「あぁ、奴の拠点と思われる場所が特定された。今から現場に向かう。」

克人「そうか。なら、俺も同行させてもらう。」

裕翔「はっ!?」

克人「既にこの件に関わっている身だ。。同行するに関して問題はないだろ。」

裕翔「何が起きるか分からないんだぞ。」

キリト「そんなの今更だろ。前にも言ったが、今は協力しあう仲間だろ。少しは信じろ。」

克人「そう言う事だ。お前が何を言おうと俺は行くぞ。」

裕翔「分かったよ。ただし、俺の命令には従えよ。」

と俺たちはそのまま真由美達に報告せずに現場へと向かった。そして、今に至る。

 

午後4時15分

真由美「今後は私の基本、許可なく動くことは許しません。例え、急な命令だったとしても私に一報を入れること。いい?」

裕翔「・・・・・ったく、面倒臭ぇ。」

と呟くと

真由美「葉山君。言っておくけど、私はこの学園の生徒中のトップであるんだけど。少なくとも葉山君は部活連や風紀員でもない以上、葉山君はこの学園内において立場は私よりしたってこと忘れてないかしら。私が生徒会長と七草家の力を使えば私が葉山君の素性を全てバラせんるだけと。」

裕翔「・・・・職権濫用だ。」

真由美「何か言いました。」

と笑顔で聞いてくる。

裕翔「いえ、何も。以後、気を付けます。」

と真由美の怒りのオーラを感じ、俺は謝罪する。そして、まゆみは少し俺から距離を取り、

真由美「それで、何か掴んだの。」

と聞いてくる。その後、俺は現場で見た事、起きた事を全て話した。

 

午後4時45分

真由美「そう。分かったわ。私も家に戻り次第、調べてみるわ。」

裕翔「頼む。」

真由美「それじゃあ、私は今日はこれで失礼するわ。」

摩利「何だ。いつもより、少し早いが。何か用事か。」

真由美「うん。今日は妹達と帰る予定なの。少し、遅れてるから失礼するわ。2人はどうするの。」

裕翔「俺は、基地に戻るよ。報告や瓦礫の中から見つかった証拠の確認とかあるから。」

摩利「私は、まだ風紀員の仕事が残ってるから、帰るのはまた先に何そうだな。」

真由美「そう。じゃあ、葉山君。校門まで一緒に帰りましょ。」

裕翔「拒否権は・・・・・。」

真由美「あると思う。」

裕翔「あっ、はい。」

と半分脅される形で摩利と別れ、生徒会室を後にした。

 

午後4時50分

第一高校 正門

真由美「・・・・・。」

裕翔「・・・・・。」

摩利と別れてから、真由美と俺は何も喋る事なく正門まで来た。真由美はいつもより少し、歩く速度が速く、少し怒っているようにも見えた。

裕翔(まだ、怒ってるのか。)

と思いつつ、黙っていると

真由美「葉山君。」

裕翔「うん。」

と呼ばれ、反応すると、

真由美「もしこの件が無事に終わったら、私の家で働くつもりはない。」

裕翔「冗談は・・・・。」

と言いつつ、真由美の顔を見るが真由美の顔は真面目な顔で、冗談を言ってるようには見えなかった。

裕翔「なんで、そんな話を急に。」

真由美「前に葉山君が戦ってる姿を見て、葉山君の強さを改めて実感した。でも、それと同時に怖くなった。例え、今回の件が終わったとしてもまた、葉山君がボロボロになると思うと。葉山君は魔法師としても七草家に十分認められると思う。お父様には私からも通すから。だから・・・・・。」

裕翔「七草。」

真由美「・・・・・!!」

裕翔「ありがとな。俺の為に。でも、俺はこのままでいくつもりだ。七草家で働くことに対して今の俺は弱すぎる。お前は強いって言ってくれたけど俺は、お前と違ってまだまだなんだ。克人やキリトのように強い意志もなければ、お前や渡辺のように目標もない。今の俺には足りないものが多すぎる。それに力もまともに使いこなせてない。だから、話は有り難いが、その話には乗れない。」

真由美「フッ。」

裕翔「何がおかしいんだよ。」

真由美「だって、冗談で言ったことに対してあんな真面目に答えると思わなかったんだもの。」

裕翔「ハァ!?」

真由美「冗談よ。葉山君が話に乗らないことくらい分かってたわ。それじゃあ、遅れてるから私は、行くわ。また、明日ね。」

と真由美は道路を渡り、行ってしまう。

裕翔「・・・・なんか、引っかかるな。」

と言いつつも真由美が帰るのを少し見送ると裕翔はそのまま基地へと向かった。

 

三人称視点

午後5時

真由美「・・・・。」

裕翔と別れた後、真由美は妹達との待ち合わせ場所へと向かっていた。しかし、

真由美(私って・・・・・本当にバカよね。葉山君がこういった話に乗らない事は分かってるのに、あんな真面目に話しちゃって。)

数分前の裕翔との会話の事を考えていた。そして、考えていうちに

真由美「・・・・・ここで、待ち合わせる予定だけど2人ともどこにいるのかしら。」

待ち合わせの場所に着くが、妹の香澄と泉美の姿はなかった。しかしここで真由美は

真由美「・・・・・・他の人の姿がない。いつもは他にもたくさんの人がいるのに。」

周りに人が居ないことに気づく。すると、

?「誰かお探しですか。」

真由美「・・・・!!」

背後から、あの忘れられない声が聞こえてくる。そして、真由美が振り返ると、

真由美「何故、貴方が此処に。・・・・・スコーピオン。」

スコーピオン「覚えていてもらって、何よりですよ。」

そこには、4年前に裕翔と真由美を襲い、今裕翔が追っている男、スコーピオンの姿があった。

真由美(どうして、此処にあの男が。まさか!!)

と最悪の予感が真由美の頭をよぎる。

真由美「2人をどこにやったの。」

と真由美は魔法発動しようと構える。

スコーピオン「そう、慌てずとも居ます。此処に。」

パチン

とスコーピオンは指を鳴らす。すると、

泉美「放せ!!」

香澄「やめて下さい!!」

拘束された泉美と香澄が2人の男に連れられ、

「座れ!!」

と男に強引に膝をつかされる。

真由美「泉美ちゃん、香澄ちゃん!!」

泉美「お姉ちゃん。」

香澄「お姉様。」

と七草家の姉妹が揃ったタイミングで

スコーピオン「既に分かっていると思いますが、もし私からの要求を断れば、・・・・・。」

パチン

スコーピオンが再び指を鳴らすと泉美、香澄を連れきた男達はピストルを取り出し、

ガチャ

2人の頭に銃口を突きつける。

真由美「やめて!!」 

スコーピオン「分かっていただけたようで、何よりです。それでは、まず我々と来ていただきます。」

真由美「・・・・・分かったわ。でも、2人は解放して。人質になるのは私だけて良いはず。」

泉美「やめて!!お姉ちゃん!!そいつの話を聞かないで!!」

と泉美が叫ぶと、

「黙れ!!」

ドサッ

泉美「ウッ!!」

香澄「泉美ちゃん!!」

泉美に銃口を突きていた男が泉美の頭を地面に押し付ける。

真由美「やめて!!妹達に手は出さないで!!」

スコーピオン「・・・・・。良いでしょう。こちらとしては貴方が居るだけで良いですし。ですが、今すぐと言うわけにはいきません。2人には彼に伝言役を担ってもらわないと。それでは、我々と来てください。もちろん、CADはこちらが預かりますので。」

真由美「・・・・・・。」

カチャ

と真由美はCADを外し、スコーピオンに渡す。そして、真由美のCADがスコーピオンに手元に渡ると

スコーピオン「貴方は彼の実力を引き出すための、糧になってもらいます。それまでは・・・・。」

ドッ

真由美「・・・・!!」

ドサッ

スコーピオン「我々に付き合ってもらいますよ。」

と真由美のうなじを刀の鞘で叩き、気絶させる。

泉美「お姉ちゃん!!」

香澄「お姉様!!」

スコーピオン「安心して下さい。気絶させただけです。」

とスコーピオンは気絶した真由美を抱え、動き出す。

泉美「お姉ちゃんに触るな!!!」

香澄「やめてください!!離して下さい!!」

「良いから、こっちに来い!!」

と2人も強引にスコーピオンの部下に強引に真由美と共に連行され、その後3人はバンに乗せられ、スコーピオン達と共に姿を消したのだった。そして、真由美が誘拐された頃、裕翔は

 

自衛隊駐屯地 作戦会議室

裕翔「・・・・これだけか。」

学園から基地に戻り、昼間に爆破されたスコーピオンの拠点の証拠を確認を行なっていた。

416「えぇ、やっぱり爆発で殆どの証拠は燃えたわ。瓦礫から見つかったのは、この半分焼けた地図だけ。でもよくもまぁ、こんな紙切れが爆発で残ったもんだわ。」

裕翔「あえて残るように仕向けたかもしれないけどな。奴の事だ。拠点の爆破といい、俺たちが来る事を分かってた。」

416「考えすぎな気もするけど。」

裕翔「いや、ほぼ間違いないと言っていい。」

と言うと、裕翔は見つかった焼けた地図を見る。

裕翔「これは・・・・・俺が現場で見た2枚の地図とは違うな。だが、また道に沿って黒い線・・・・何かのルートか。」

と見つかった証拠の地図には昼間に見た魔法科中学校周辺の地図と同様に道に黒い線が書かれていた。

裕翔「魔法科中学校・・・・・・道に沿った黒い線・・・・・416、魔法科中学校の生徒の情報とこの地図にある道に沿った線の防犯カメラの映像を調べろ。」

416「分かったわ。9。」

UMP9「OK。」

とUMP9が情報機器を使って、調べ始める。そして、

UMP9「見つけたよ。モニターに出すね。」

とUMP9はモニターにまず、魔法科中学校の生徒の情報を出す。

裕翔「これで、全部か。」

UMP9「うん。そうだけど。」

裕翔「この学校に、七草に連なる者はいるか。」

UMP9「えっとねぇ〜。ちょっと待ってね。あっ、居たよ。」

とUMP9はモニターに情報を出す。

UMP9「七草泉美と七草香澄。隊長の友達の七草真由美の妹だね。」

裕翔「・・・・!!」

この情報を見た瞬間、裕翔は最悪の事態が脳裏に思い浮かぶ。

裕翔「9、防犯カメラの映像をたのむ。」

UMP9「了解。再生開始。」

と道に設置されている全て防犯カメラの映像の再生が始まる。そして、その映像、全てに

裕翔「・・・・嘘だろ。」

泉美と香澄が登校する姿が映っていた。それを確認した裕翔は

裕翔「9、現時刻から24時間前の防犯カメラの映像、全て出せ!!後、今動いていないカメラも全て洗い出せ!!」

UMP9「りょ、了解!!」

とすぐにUMP9は手を動かす。更に

裕翔「416。」

416「何。」

裕翔「AR小隊、AK小隊、その他直ぐに動かせる部隊、全て集めろ。動かせる前部隊には30分以内動けるように準備させろ。」

416「分かったわ。」

とHK416は作戦会議室後にする。そして、

UMP9「指揮官!!見つけたよ。」

裕翔「再生しろ。」

UMP9「うん、これは今動いてない防犯カメラが壊れる直前に映した映像。」

と再生する。そして、その映像には

裕翔「・・・・やっぱりか。」

男達に強引にバンに乗せられ、連れ去られる七草の双子の姿が映っていた。そして、その男達の中には

裕翔「・・・・スコーピオン。」

スコーピオンの姿もあった。

裕翔「9、あのバンがどこに向かったか追跡しろ。それと、お前も出撃準備をしろ。G11も叩き起こしてこい。」

UMP9「了解。」

と指示を出すと、裕翔は作戦会議室を出て、装備を取りに向かう。

裕翔(俺が見たあの作戦地図は七草の双子が学校に通う際のルート。奴は七草や・・・・・ちょっと待て。今日七草は妹2人と一緒に帰・・・・・!!)

と裕翔があることに気づいた瞬間、

ブーーー、ブーーー

とスマホが鳴る。

裕翔「こんなタイミングで一体誰が。」

とスマホを取り出すと、

裕翔「七草。」

真由美からの電話だと分かると

裕翔「七草か。今、おまえの妹2人が・・・・・。」

と電話に出て、裕翔が状況を伝えようとするが、

?『おやおや、その様子だと気づいたようですね。』

裕翔「・・・・・!!」

電話に出たのは真由美ではなく、

裕翔「何故、おまえが七草の電話を持っているだ・・・・スコーピオン。」

スコーピオン『それは、彼女から借りたからですよ。』

裕翔「七草は無事なんだろうな。」

スコーピオン『ええ、ですが今は寝てもらっています。それと双子さん達は伝言役としてお返しします。』

裕翔「・・・・・そうか。分かった。だが、これだけは言っておく。今日がお前の命日だ。ただで死ねると思うなよ。」

スコーピオン『クククク、楽しみにしていますよ。』

と言うと電話は切れ、裕翔はスマホをポケットに戻すと、

裕翔「・・・・・。」

ダンッ

勢いよく、そのまま壁を殴り、

裕翔「待ってろ。真由美、必ず、迎えに行く。」

と言うと、そのまま装備を取りに裕翔は向かった。

 

一方、

午後5時28分

第一高校正門 

摩利「ハァ〜、今日も疲れたよ。十文字も部活連の仕事は大変だろう。」

克人「いや、実家の仕事に比べて容易いものだ。」

と克人と摩利が正門から下校しようとしていた。すると、

キーーー

摩利「何だ!!」

突如、1台のバンが克人と摩利の前で止まり、

ガタッ

「降りろ!!」

香澄「きゃあ!!」

泉美「っ!!」

香澄と泉美が強引にバンから降ろされる。

摩利「あれは、真由美の・・・・・!?」

と摩利は直ぐに香澄と泉美の元に駆け寄る。しかし、そんな摩利に対して

ガチャ

摩利「・・・・・!!」

バンに乗ってた男が摩利に向かってアサルトライフルを向ける。そして、

ババババババ

アサルトライフルが火を噴くが、

カンッカンッカンッ

「なっ!?」

克人「・・・・・。」

克人が展開した対物障壁が3人を守る。

「チッ、撤収しろ!!」

ガタッ

キーーー

発砲していた男が乗っていたバンは克人の存在を確認すると、直ぐに退散していく。

克人「無事か。渡辺。」

摩利「あぁ、でもどうして2人が。何があったんだ。2人とも。」

摩利が聞くと、

泉美「お姉ちゃんが・・・・・アイツらに・・・・。」

香澄「私達・・・・何も・・・・。」

泉美と香澄が涙を流しながら話す。

摩利「・・・・そうか。分かった。・・・・・・十文字。」

克人「あぁ、直ぐに葉山と元に向かうぞ。」

 

午後6時

自衛駐屯地

古田「そうか。分かった。怖い想いをしたばかりなのに、すまないね。」

香澄「いえ、別に・・・・。」

古田「直ぐに我々が対応しましょう。弘一様にも私から連絡しておきましょう。それまではこちらでお待ちください。」

と2人から事情を聞いた古田は一度席を離れ、廊下へと出る。そして、

古田「真由美君が誘拐されたはやはり本当のようだ。」

裕翔「そうですか。」

古田「助けに行くのかね。奴の目的は君だぞ。」

裕翔「分かってます。ですが、巻き込んだのは俺です。俺が責任を持って連れ戻します。」

古田「そうか。指揮は任せる。だが、絶対に無理はするな。」

裕翔「・・・・・分かりました。」

と言うと裕翔は歩き始める。すると、

泉美「待って!!」

と泉美に呼び止められる。

裕翔「・・・・・。」

泉美「お姉ちゃんを必ず、連れ帰ってきて。・・・・・私が未熟だったからお姉ちゃんはアイツらに連れて行かれた。でも、今の私が行ってもどうにもならないことくらい分かってる。でも、私と香澄にとって大事なお姉ちゃんなの。だから・・・・・。」

香澄「どうか、お願いします。」

と2人は俺に頭を下げてくる。そんな2人に対し、

裕翔「お前ら2人にとって大事な姉と同じように真由美は俺にとっても大事な友人だ。だから必ず、助ける。約束する。」

と言うと裕翔は再び歩き出す。そして、

 

午後6時5分

特殊部隊専用格納庫

ガチャ

裕翔「・・・・・・。」

裕翔はM4カスタム(バレル:ロングバレル、レーザー:IR赤外線レーザー、アンダーバレル:M203、ストック:SI VIPERタイプストック、サイト:EO EXPS3withG43(サーマルに改造))にマガジンを装填し、チャージングバンドルを引くと、

裕翔「来るんだろ。」

と言うと、

克人「あぁ。」

覚悟を決めた克人と摩利が格納庫に入ってくる。

摩利「私も友人が連れ去れられて黙ってるつもりはない。」

裕翔「だろうな。後は・・・・・。」

キリト「悪い!!遅くなった。」

とキリト、アスナ、リズ、ミトも格納庫に着く。

裕翔「遅かったな。後、1分で出るところだったぞ。」

リズ「無理言わないでよ。駐屯地に入る手続きとかあったんだから。」

裕翔「そんなの俺か古田上官の名前を出せば入れてくれただろ。先を急いてる。さっさと乗れ。」

キリト「今回は止めないんだな。」

裕翔「止めたら、来ないのか。」

キリト「いや、お前に殴られてでも行くな。」

裕翔「ふっ・・・・・なら、止めても無駄だと言う事だろ。行くぞ。」

キリト「おう。」

と克人、アスナ、リズ、ミト、克人、摩利は格納庫に用意されたAMVに乗り込み、

裕翔「これより、人質救出へと向かう。全車両前進。」

と指示を出し、裕翔達は真由美の救出作戦へと動き出したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます。どうも、アニ督です。現在投稿中の《龍の目を持つ悪魔(1年生編)》は後、2話で終了する予定です。今後とも何卒よろしくお願いします。それでは次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。