2023年9月11日
午後7時
静岡 廃工場
静岡にあるこの廃工場にはかつては、多くの武器の生産を行っていたものの会社の経営難になら閉鎖され、今も取り壊される事なく残っている。いつもはゲートは閉鎖され工場内に入る事は出来なくなっている。しかし、今は
ゴゴゴゴゴゴ
多くのサーチライトや発電機、戦車、銃火器が傭兵やテロ組織によって運びこまれ、中には多数な武装した兵士達が要塞化としていた。そんな工場を目と鼻の先で偵察している2人がいた。
キリト「すごい数だな。4月の時も凄かったが、今回はその何倍だよ。正面の門を警備してるのは5人か。」
裕翔「7人だ。門の直ぐ後ろにある左右の建物の上にそれぞれスナイパーが1人ずつ居る。それに加えて、ヤバいな。」
キリト「何が?」
裕翔「奥を見てみろ。」
と裕翔は双眼鏡をキリトに渡す。そして、
キリト「・・・・・マジか。あれって・・・・・戦車だよな。」
キリトに目に映ったのは工場の中央で道に沿って巡回する戦車だった。
裕翔「戦車はソ連の・・・・・T-72、それに加えてBTR-82もいるな。」
キリト「強いのか。」
裕翔「T-72は、俺らが乗ってきたAMVを余裕で破壊できる。それに加え、あのBTRの車体上に付けられた機関砲は歩兵をミンチにできる程の火力を持ってる。」
キリト「マジかよ。絶対に相手をしたくないな。」
裕翔「可能な限り、戦闘は避けるべきだろ。少なくとも七草を救出できるまでは。」
キリト「だが、その関心の救出対象が見つからないんだが。」
裕翔「おそらく、中央だろ。戦車や装甲車を配備してるんだ。だが、まだもう少し詳しい情報が欲しいな。一度、戻るぞ。」
キリト「了解。」
とキリトと裕翔は一度、偵察ポイントから下がる。そして、
午後7時3分
工場から約3キロ離れた地点
裕翔「戻ったぞ。」
とキリトは乗ってきたAMVを隠してある地点に戻る。
克人「どうだった。」
裕翔「工場はもはや要塞。中には迫撃砲、無反動砲、戦車に装甲車を配備してあった。」
摩利「真由美の居場所は。」
克人「外からではおおよその場所しか把握できなかった。M4。モスキートドローンを用意しろ。」
M4「了解です。」
と指示を出すと、M4はAMVから1つの箱を持ってくる。
裕翔「よし。」
アスナ「葉山君、これは。」
裕翔「モスキートドローン。蚊と同じほどの大きさのドローンだ。動きは敏感で、小さな隙間からでも建物内に侵入も可能。これで、七草の位置を特定する。M4、起動しろ。」
M4「了解。起動します。」
とM4はモスキートドローンを起動すると、モスキートドローンは空に羽ばたき、
ブ〜ン
敵がいる工場へと向かっていく。
裕翔「よし、ドローンを工場の中央エリアに向かわせろ。」
M4「了解。」
と指示を出しつつ、映像で真由美の位置を探る。そして、
M4「見つけました。」
裕翔「映像を見せろ。」
M4「分かりました。」
と真由美の様子を映した映像を観ると、そこには、
『葉山裕翔の情報を吐け!!』
バチッ
真由美『・・・・・ッ!!・・・・何も知らないわ。貴方達に話す事なんてないわ。』
『このクソガキが!!』
パチン
真由美『・・・・ッ!!』
椅子に拘束され、テロリストから平手打ちに、スタンロッドによる拷問を受ける真由美の姿だった。それを観た裕翔達は、
摩利「ふざけた真似を・・・・葉山、今すぐに真由美の救出にに向かうぞ。」
と摩利は行こうとすると
克人「待て、渡辺。あの大勢の敵にどうやって突っ込むつもりだ。」
摩利「そんなの、正面から。」
克人「そのようなやり方で行けば、真由美も俺達も殺されるぞ。」
摩利「だが・・・・・それは、葉山が決める事だろう。早く行かなければ真由美が・・・・。」
克人「そんな事、葉山が一番分かっている。見ろ。」
と言われ、摩利は裕翔を見ると、
ギュッ
裕翔「・・・・・。」
摩利「・・・・・!!」
そこには、真由美が酷い目に遭う姿を見て、拳には力が入り、顔は誰がどう見ても怒りに溢れていた。そして、
裕翔「・・・・・直ぐに動く。簡単に作戦を話すぞ。」
と言うと、裕翔はポケットから手のひらサイズの機械を取り出す。そして、
ピッ
裕翔が起動すると、目の前に大型の3Dマップが合わられる。
裕翔「これは、この工場を3Dマッピングで示した物だ。俺たちが居るのは正門から3キロ離れた森の中。そして、真由美が囚われているのはこの建物の中だ。まず、俺達は大きく3つの部隊に分ける。これを今後アルファ、ベータ、チャーリーと呼称する。まず、先にベータとチャーリーから説明する。ベータの任務は、合図と同時に正面の門を突破、先に内部に侵入するアルファの回収。このベータのは第4小隊(Gr G36、Gr G36c、MP5、MG3、PPK)と第2支援小隊に任せる。指揮はG36に任せる。」
G36「かしこまりました。」
裕翔「次にチャーリー。チャーリーはAK小隊に任せる。任務は工場の西にある裏門を攻撃。正面の門の敵を可能な限り裏へと引きつけろ。」
AK-12「了解。」
裕翔「最後にアルファ。アルファは最も重要な任務を担当する。アルファの任務は密かに内部に潜入し、戦車と装甲車の破壊、そして真由美の救出を行う。このアルファには俺、AR、404、第1支援小隊。そして、キリト、十文字、渡辺、アスナ、ミト、リズの編成で行う。」
キリト「俺達にそんな重要な役割を任せていいのか。」
裕翔「覚悟について聞いた筈だ。降りたければ降りろ。言っておくが、この作戦で一番敵の攻撃を受けるのは俺たちだ。なんせ、敵のど真ん中に居るんだからな。・・・・・説明を続ける。まず、404は戦車、装甲車に爆薬を仕掛けろ。第1支援小隊は、高台に上がり404と俺たちの支援を頼む。そして、残りは俺の指揮の元、真由美の救出に向かう。作戦開始時刻は、12分後。各員、準備にかかれ。」
と裕翔は指示を出すと、
裕翔「お前ら、ちょっと来い。」
と呼び、キリト、克人、摩利、ミト、リズ、アスナは裕翔についていく。そして、乗ってきたAMVの裏に回ると、
裕翔「念の為に言っておく。降りるなら、今のうちだぞ。今回の作戦は命懸けとなる。敵と言っても相手も人だ。だが、殺さなければこっちもやられる。それを十分に理解してるか。」
キリト「あぁ。理解はしてるよ。」
裕翔「そうか。どうしても、やると言うなら止めはしない。基本は俺たちがやる。だが、お前らをずっと守れる保証はない。いざという時は自分の身は自分で守ってもらう。それだけは分かっておいてくれ。後、これをお前達に渡しておく。」
と言うと、裕翔はAMVの車内から黒いマントを取り出す。
アスナ「これは?」
裕翔「ステルスに特化した魔法補助のアイテムの一つ。効果は、魔法を使用した際のサイオンの痕跡を隠してくれる。また、赤外線にも感知されにくくなってる。アルファは全員、これを着用する。」
リズ「へぇ〜、流石は特殊部隊、こういうのはちゃんとしてるのね。」
裕翔「後、アスナにリズ、ミト。お前らにはこれを渡しておく。」
と裕翔は更に3つのケースを取り出し、3人に渡す。そして、そのケースの中には
アスナ「これって・・・・・SAOのランベントライト。」
ミト「アーデント・ハート。」
ミト「ブァリアブル・シックル。」
3人がSAOで愛用していた武器の形をしたCADだった。
裕翔「この際に渡しておく。それで、いざとなったら自分の身を守れ。」
アスナ「・・・・・葉山君、ありがとう。」
裕翔「・・・・・後はキリト、克人お前ら2人にコレを渡しておく。」
と裕翔は2人にグロック17を渡す。
キリト「おい、これって。」
裕翔「使わない事を前提だが、何かあった時は使え。使い方は、言わなくても分かるな。無くすなよ。」
と言うと裕翔はAMVから自分のM4カスタムを取り出す。すると、
克人「葉山。」
裕翔「何だ。」
克人「今回の作戦は確実成功するのか。」
裕翔「何故、そんな事を聞くんだ。」
克人「作戦に参加する者してこの作戦を考えた本人から聞きたい。」
裕翔「そうか。・・・・・おそらく、いや確実にどこかで問題が起きて、今俺が言った作戦は失敗するだろうな。」
克人「なら、もし失敗した時の作戦はあるのか。」
裕翔「・・・・・あるにはあるよ。」
克人「教えてくれ。」
裕翔「失敗したとなれば、敵は俺たちを全力で攻撃してくる。その時は俺が龍の目を使ってしんがりを務める。」
克人「なぜ、さっき皆んなに話さなかった。」
裕翔「話したら、どうなる。アイツらは止めるだろ。お前に話したのは任せられるからだ。」
克人「俺に何を任せるんだ。」
裕翔「失敗した際、俺は奴らを食い止める。その間にお前はみんなを連れて撤退しろ。M4達には話してある。十文字、この作戦の指揮官として命令だ。俺が失敗と判断した場合、その時点で指揮官をお前に託す。アイツらを絶対に連れ帰ってやってくれ。」
克人「・・・・・分かった。この十文字克人、葉山裕翔の命令何があっても遂行すると約束する。」
裕翔「任せたぞ。」
と言うと裕翔はそのまま武器を持ち、出撃ポイントへと向かった。
午後7時14分
裕翔「3、2、1。時間だ。これより作戦を開始する。アルファはこれより敵拠点へ侵入する。予定通りに頼むぞ。」
G36「かしこまりました。」
裕翔「それじゃあ、行くぞ。」
とアルファ全員が動き始める。
午後7時20分
廃校場 正門から500メートル地点
「・・・・・異常なし。」
「・・・・・次に動くぞ。」
ここは正門から500メートル離れた場所であり2人の傭兵が巡回を行っていた。そこへ、
シュ
「・・・・!!」
ドサッ
突如、1人に頭に向かってナイフが刺さる。
「・・・・・お、おい!!」
そして、直ぐに1人も気づき武器を構えようとするが、更にそこへ
グサッ
「・・・・・なっ!!」
ナイフを持った裕翔が、傭兵の喉元にナイフを突き立てる。
ドサッ
裕翔「クリア。出てきていいぞ。」
と言うと、茂みからAR、404、第1支援小隊、克人達が姿を見せる。
裕翔「よし、内部への侵入は成功。ここからは各自予定通りに動いてもらう。可能な限り敵との戦闘は避けろ。」
416・WA2000「了解。」
と言うと404は戦車がある方へ、第1支援小隊は狙撃できる高台へと向かう。そして、
裕翔「俺達も行くぞ。」
と言うと、裕翔達は中央に向かって走り出す。そして、
午後7時25分
裕翔「あそこだな。」
裕翔達は真由美が囚われている建物が見える場所へと辿り着く。しかし、そこには
裕翔「10人か。多すぎだろ。」
建物の入口を警備する10名の傭兵がいた。
M4「迂回しますか。」
裕翔「いや、少し待ってくれ。WA2000。そこからこちらを援護できるか。」
WA2000『無理ね。障害物が多すぎる。』
裕翔「分かった。M4、お前達は小隊で5人を殺せ。残りは俺がやる。頼むぞ。」
M4「了解。小隊、援護用意。」
とAR小隊が各自、それぞれの敵に照準を合わせる。その間に裕翔は近くのトラックの後ろに隠れる。そして、
石を拾い上げ、
コンコン
トラックを軽く叩く。そして、警備の1人が気づき
「うん、何・・・・。」
パシュ
パシュ
パシュ
パシュ
パシュ
「・・・・・!!」
ドサッ
ドサッ
一気に5人が倒れる。そして、
「敵襲!!総員、戦闘・・・・。」
ザッ
残りの敵を始末するために裕翔が動く。まず、1人を刀で斬り殺す。そして、更に
サッ
グサッ
グサッ
投げナイフで2人、
ザッ
刀で1人、
「クソ!!化け物め!!」
最後にライフルを構える敵の
サッ
ドサッ
首を刎ねる。5人の敵を僅か2秒もしないうちに殲滅した。そして、
裕翔「良いぞ。出てきても。」
と無線で伝えると、M4を先頭に克人達も裕翔の方に来る。そして、
裕翔「ここまでは順調だ。だが、今から室内だ。死角に注意しろ。」
克人「分かった。」
裕翔「じゃあ、行くぞ。」
ガチャ
と裕翔達はドアを開け、建物内へと入っていた。
一方、その頃
裕翔達が直ぐ目の前まで助けにきている事を知らない真由美は
「いい加減に話してくれよ。お嬢ちゃん。別に俺たちもお嬢ちゃんを痛めつけたくてやってるわけじゃないんだぜ。今ここで話してくれたら、暴力もやめるからさぁ。」
真由美「・・・・何も話す事はありません。」
電気ショック、何度にもわたる平手打ちなどの拷問により頬は腫れ、髪は乱れていた。それでも真由美は裕翔に関する情報は吐かず、拷問に耐え続けていた。すると、
グッ
真由美「うっ・・・・!!」
傭兵は真由美の髪を引っ張り、
「お嬢さんよ。自分の状況分かってるのか。言っておくが、お前を生かしてるのは葉山裕翔って言うガキに復讐できるからだ。俺が前にいたテロ組織はあのガキ共に壊滅させられた。同僚も容赦なく殺された。俺達はそんな連中の集まりだ。お嬢さんがあのガキをどう思ってるかは知らないが、俺達はアイツを殺したいんだよ。そのためにもあんたの知ってる事は吐いてもらわないと。」
真由美「・・・・・ハァ、ハァ・・・・・・何度も言いますが、私が貴方達に話す事はありません。どんな暴力を振るわれようと、貴方達ような自分勝手な野蛮人に話す事は何一つありません。」
「チッ。ここまで優しくしてやってまだ話さないか。」
と傭兵は真由美の髪を離す。しかし、
「だったら、こうするしかないよな。」
カチャ
真由美「・・・・・。」
とナイフを取り出し、
「動くなよ。」
ナイフを振り上げ、
シャ
大きく振り下ろす。すると、
ファサ
真由美の制服は胸元付近から裂け、下着が露になる。
真由美「・・・・・。」
真由美は目を瞑り黙っているものの瞳からは涙が流れていた。すると、
「お嬢さん。これが最後のチャンスだ。葉山の情報を吐け。」
と傭兵はナイフをちらつかせながら、話す。しかし、
真由美「・・・・・何も言う事はありません。」
と真由美は話す。そして、
「そうか。なら、お嬢さんには俺たちの相手になってもらおうか。おい、お前らこのお嬢さんを抑えておけ。」
と椅子からの拘束を外し、2人の男が真由美をベットに仰向けに再度拘束する。
真由美「いや、・・・・・やめて!!」
真由美は自分がこれから何をされるか理解したのか、涙を流しながら助けを求める。しかし、
「じゃあ、これからはお楽しみといこうか。」
と傭兵はズボンを下ろし、真由美に股がり、真由美の下着をゆっくりと下ろし、アレを近づけてくる。
「頂きます。」
真由美「いゃああああー!!」
と真由美が叫んだ瞬間、
ダンッ
突如、部屋のドアが開き、
裕翔「真由美!!目を潰れ!!」
裕翔の声が聞こえてくる。そして、真由美が目を瞑ると、
カラン
部屋の中に2つのフラッシュバンが投げ込まれる。そして、
パンッ
フラッシュバンの閃光が部屋の中を包む。
「クソ、フラッシュバンが!!」
「前が見えない!!」
と傭兵達は閃光により、目が眩んだ隙に
シャッ
「グハッ!!」
シャ
「ぎゃあああ!!」
裕翔が刀で傭兵を斬り殺す。その間に、
摩利「真由美!!」
摩利達が真由美の拘束を解く。
真由美「摩利!!」
摩利「すまない。遅くなって。」
真由美「ありがとう。来てくれて。怖かった。」
と真由美は摩利に抱きつく。すると、
「待て!!待ってくれ!!」
と声が聞こえてくる。そして、真由美が声の聞こえる方を見ると、そこには真由美を犯そうとした傭兵とその傭兵に刀を向ける男がいた。
裕翔「俺がお前の頼みを聞く理由があるのか。真由美に対しての暴力、性行為。生かしておく理由などないだろ。」
と裕翔は刀を振り上げ、
「待て!!待ってくれ!!俺は本当に・・・・・!!」
シャ
喉元を斬り、
「カハッ・・・・!!カッ・・・・!!」
傭兵は喉を抑えつつ、ゆっくりと動かなくなっていった。そして、
カチンッ
と刀を鞘にしまうと、
裕翔「渡辺。七草の状態は。」
摩利「外傷が多く見られるが、骨折などしてない。」
裕翔「そうか。直ぐに此処を離れたい。」
と言うと裕翔は入ってきたドアの方に向かう。すると、
真由美「葉山君。」
裕翔「・・・・!!」
と真由美が呼び止める。そして、
真由美「ありがとう。」
例を言うと
裕翔「無事でよかった。」
と言いい、一度部屋を出る。そして、部屋を出ると、
裕翔「M4、404小隊の状況は。」
M4「既に爆薬のセットは完了。今は指揮官を指示を待っている状態です。」
裕翔「分かった。少し、待ってくれ。」
M4「分かりました。」
と話していると、
摩利「葉山。良いぞ。魔法である程度真由美の回復もできた。」
と摩利とその後ろには裕翔が摩利に渡した上着を羽織る摩利の姿があった。それを確認した裕翔は
裕翔「分かった。M4、404に連絡。花火を起こしてやれ。」
M4「了解。爆破の許可がおりました。お願いします。」
とM4が401小隊に連絡すると、
ドカーン
ゴゴゴ
と爆発音と共に建物が大きく揺れる。そして、
裕翔「よし。これより、401と第1支援小隊との合流したのちに回収ポイントへと向かう。行くぞ。」
M4「了解!!」
と裕翔達は回収ポイントへと走り出した。
一方、正門では
「クソ!!何事だ!!」
「中央の装甲車と戦車がやられた。」
「応援を・・・・・。」
「前から何か来るぞ!!」
ゴゴゴゴゴゴ
爆発と同時にAMV2台を操縦する第4小隊が裕翔達は回収へと動いていた。
「撃てー!!」
ババババババ
AMVと向かって傭兵達が発砲するが、
MG3「突破するぞ!!掴まれ!!」
ゴゴゴゴゴゴ
ガンッ
AMVの装甲を活かし、正門を突破する。そして、裏門でも
裏門
バババババババババ
「クソ、攻撃だ!!撃ち返せ!!」
「グハッ!!」
AK小隊による苛烈な攻撃が傭兵達を襲っていた。
AN-94『こちら、5名撃破。』
AK-12「こっちは4人倒したわ。現状は予定通りね。」
AN-94『そうですね。何事もなければ宜しいのですか。』
AK-12「そうね。でも、今は与えられた任務に集中しましょう。」
AN-94『了解。』
とAK-12は無線を切ると、そのまま照準を定め、
ババババババ
引き金を引いた。
午後7時32分
組み立てエリア
タッタッタッタッ
裕翔「・・・・。」
爆破から早くも2分が経ち、裕翔達は救出した真由美と克人達は共に回収ポイントへと走り続けていた。しかし、
M16「前方に敵!!」
バババババババババ
裕翔「柱に身を隠せ!!」
工場内にいた傭兵が裕翔達の行手を阻む。そして、裕翔は柱に身を隠すと、
ダダダダダダ
装備していたM4で攻撃する。そしてそこからは
ババババババ
ダダダダダダ
M16「前方クリア!!」
裕翔「よし、進むぞ!!」
RO635「側面に敵影!!」
裕翔「クソ!!」
ダダダダダダ
ババババババ
幾度にもわたる敵の攻撃により、足止めを受ける。そして、
午前7時45分
裕翔「ハァ、ハァ、ハァ。・・・・行くぞ。」
何とか4回にわたる攻撃を退けた裕翔達は、再び走り始める。そして、裕翔達は一直線の通路に入る。
裕翔「此処を抜けて200メートル先で404と第1支援小隊と合流ポイントに着く。後は全員で回収ポイントへと全員で向かうだけだ。」
と言いつつ、走る。すると、
キリト「何とか全員無事にここまで来れたな。」
克人「油断するな、桐ヶ谷。まだ、敵は残っている。」
キリト「あぁ、分かってるよ。だが、スコーピオンの奴、出てこないな。てっきり、七草のところにいると思ってたが。」
とキリトが話すが、
裕翔「・・・・・。」
裕翔は黙ったまま、走り続けていた。だが、裕翔は
裕翔(上手くいきすぎてる。敵の妨害はあったものの攻撃は数回にわたる襲撃のみ。俺を狙うなら普通、一気に来る筈。いや、もしかして分断を狙ってるのか。それなら、まさか・・・・・!!)
と裕翔が天井を見ると、目の前の天井に四角い梱包仕様の上に赤いランプを取り付けられた物が天井に張り付けられていた。それに気づいた裕翔は
裕翔「止まれ!!爆弾だ!!」
と叫ぶが、
ドカーン
裕翔「ッ・・・・・!!」
爆弾は克人、キリト、アスナ、リズ、ミト、摩利、AR小隊と裕翔と真由美を分断されたタイミングで爆発する。そして、
裕翔「・・・・・クソ。アイツらは。」
と何とか無事だった裕翔は周りを見渡すと
真由美「・・・・・葉山君。」
裕翔「七草。」
瓦礫に左足を挟まれた真由美の姿を見つける。裕翔は直ぐに立ち上がり
裕翔「待ってろ。今、瓦礫をどかす。」
ゴゴゴ
と瓦礫を退かすと、
裕翔「大丈夫か。」
真由美「う、うん。少し、痛めただけ。それよりも皆んなは。」
裕翔「分からない。だが、俺達は以外はみんな爆弾があった場所より先に進んでた。おそらく、無事だろ。クソ、無線もやられた。」
と裕翔は爆発によって破壊された無線を外す。そして、裕翔は進もうとしていた方を見るが、
裕翔「前に進むのは無理だな。別のルートを探すぞ。」
爆発による瓦礫で塞がれた道を見て、別の道へ進むことを判断すると、
裕翔「ほら、乗れ。」
真由美「えっ!?」
裕翔は真由美に背中を向けたまま、屈む。それに対して、真由美は驚くが、
裕翔「その足じゃ、ろくに歩けないだろ。敵もまだいるんだ。先を急ぎたい。」
真由美「・・・・・う、うん。」
と真由美が裕翔の背中に乗ると、
裕翔「それじゃあ、行くぞ。」
と裕翔は真由美を背負い歩き始めた。すると、
真由美「4年前も私をこんな風に背負っていたの。」
と真由美が聞いてくる。
裕翔「・・・・・そうだな。言われてみれば、こんな感じだったかもな。・・・・すまなかった。」
真由美「どうして、謝るの。」
裕翔「もっと早くに気付くべきだった。お前の妹達が狙われている事に、早く気づいていれば七草がこんな酷い目に遭う事はなかった。」
真由美「・・・・あの人たちに拷問を受けてる間、とても怖かった。特にあの人に犯されそうになった時が。でも、葉山君の声が聞こえた時嬉しかった。助けに来てくれたんだってとても安心できた。だから、謝らないで。本当にきてくれてありかとう。」
裕翔「お前を絶対に助けると妹達と約束した。必ず、お前を連れて帰る。」
と話していると、
?「良いお話ですね。とても感動しますよ。」
裕翔「・・・・!!」
突如、あの男の声が聞こえてくる。それと同時に
ガタッガタッガタッ
真由美「葉山、この音。」
裕翔「・・・・あぁ、まさかこんな時に奴とアレを相手しないといけないとは、最悪だな。」
何か機械的な物が歩くような音も聞こえてくる。
裕翔「七草、一度降りてくれ。降りたら、俺の後ろから離れるな。」
真由美「う、うん。」
と裕翔はM4を構える。すると、
?「思い出しますねー。夏のパーティーと全く同じですね。」
と例の男の声も聞こえてくる。そして、その間にも音はどんどん近づいてくる。そして、その音の正体が姿を見せる。
ヴィーン
1つの赤い目を光らせ、体を鉄で覆い、手に対魔法師用のライフル、腰には小型斧を装備した
裕翔「グレイズ」
小型歩行無人兵器グレイズが計8機、ライフルを構え、姿を見せる。そして、それを指揮するのは
スコーピオン「やはり、来てくれましたね。葉山裕翔。」
例の男、スコーピオン。今回の真由美の誘拐を行った首謀者であり、裕翔と真由美を4年前に襲った男でもある。
裕翔「ようやく、姿を見せたか。散々、声だけ残して逃げ回りやがって、こっちは色々と走らされたよ。」
スコーピオン「それは申し訳ありません。ですが、これもこの時のためのものだったのですよ。ですが、まずはお手並み拝見といきましょう。構え。」
ガチャ
とスコーピオンが言うと、グレイズが裕翔達は向けて、ライフルを構える。それを見た裕翔は
裕翔「七草、奴らが攻撃してきたらお前は走れ。俺も敵を押さえつつ後を追うから。」
真由美「・・・・分かったわ。」
と裕翔はM4構える。そして、
スコーピオン「かかれ。」
と合図すると、
バババババババババ
グレイズ全機が裕翔と真由美に向かって撃ち始める。
裕翔「行け!!」
真由美「・・・・・。」
と真由美も裕翔の合図で走り始める。そして、裕翔は
裕翔「やっぱり、装備してきて正解だったよ。」
ガチャ
自分のM4のアンダーバレルに装着したM203を構え、
ポンッ
ズドーン
グレイズに向かってHEグレネード弾を放つ。そして、撃つと直ぐに
カチャ
前にM203をスライドさせ、グレネード弾を装填しつつ、下がる。
裕翔「・・・・・。」
そして、真由美に追いつくと、
ガチャ
後ろに振り返ると、裕翔と真由美を追う為に足元をローラー走行を可能にしたグレイズが背後から接近してきているのを確認すると、
裕翔「食いやがれ。」
ポンッ
ズドーン
撃ち、装填しつつ真由美の後を追う。しかし、それを繰り返す事5回、
裕翔「クソ、弾切れかよ。」
裕翔の手元にあったM203の弾が底を尽くす。さらにそれに加え、
真由美「葉山君・・・・逃げ道が。」
裕翔と真由美は逃げ場のない円柱状の建物へと逃げ込んでしまったのだ。すると裕翔は、
裕翔「七草、これを持っておけ。」
七草「これって、私の・・・・。」
裕翔「さっき倒した傭兵が持ってた。逃げ場がない以上ここで奴を撃退するしかない。俺が前衛として前に出るお前は援護してくれ。」
真由美にCADを渡すと
シャ
裕翔は『雷光丸』と『火炎正宗』を抜き、構える。そして、構えて直ぐ
ガシャガシャ
8機のグレイスが姿を見せる。そして、
ヴィーン
1機が裕翔をターゲットにすると、目を赤く光らせ、右手にライフル、左手に斧を持ち、接近してくる。そして、
ババババババ
裕翔に向かって発泡しつつ、近づき、近接攻撃範囲まで近づくと
ヴィーン
斧を大きく振り上げ、
キンッ
裕翔「・・・・・ッ!!」
攻撃を仕掛けるも裕翔は『火炎正宗』で攻撃を防ぐ、そして、
裕翔「1機目!!」
と裕翔は『雷光丸』でグレイズの首元を刺す。
ガチャン
首元を刺されたグレイズはそのまま倒れる。しかし、
バババババババババ
更に2機のグレイズが裕翔を囲むように射撃してくる。だがそこへ、
ヴィーン
シュッシュッシュッ
ドスドス
裕翔(ドライ・ブリザード。流石だな真由美。)
真由美の魔法による援護により裕翔を攻撃していた1機のグレイズが撃破される。その隙を裕翔は見逃す事なく裕翔は
シャキン
ガシャン
攻撃してきていたもう1機を『雷光丸』で、上半身と下半身を真っ二つにする。しかし、直ぐに
バババババババババ
次のグレイズが裕翔へ攻撃を仕掛けてくる。すると、
真由美「葉山君!!下がって!!」
真由美が指示を出すと、
裕翔「・・・・。」
裕翔は直ぐに下がる。そこへ
シュッシュッシュッ
カンッカンッ
真由美はドライ・ブリザードで攻撃を仕掛ける。しかし、ドライ・ブリザードはグレイスの装備している盾により防がれてしまう。しかし、その盾によりグレイズから死角となっている足元に
裕翔「ナイスだ。七草。」
シャキン
裕翔が接近し、グレイスの足を斬る。そして、足を斬られて動けなくなったところへ
ドスッ
裕翔が頭に『火炎正宗』を突き刺し、撃破する。その後、裕翔と真由美は連携して、1機、また1機と撃破していき
午後7時51分
ガシャン
最後の1機を撃破する。しかし、
裕翔「ハァ、ハァ。」
全てのグレイズを撃破するも、裕翔にも疲れが見え始めていた。更にそこへ
裕翔「・・・・・ッ!!」
左肩に激痛が走る。裕翔が左肩を一度、押さえ手をを見ると手は血により赤く染まっていた。そこへ
真由美「葉山君。動かないで。」
怪我に気づいた真由美が治癒魔法を発動する。
裕翔「すまない。助かる。」
真由美「でも、私の治癒魔法ではこれほど怪我、全部は治せない。これ以上は・・・。」
裕翔「そうしたいが、それは無理だ。奴が来た。」
と言うと、
コツコツ
と足音が聞こえてくる。
裕翔「七草。もう、十分だ。お前は下がってろ。」
真由美「でも・・・・・。」
裕翔「安心しろ。俺も奴の対策くらいしてきてる。お前は自分の身を守ることだけを考えてろ。」
真由美「・・・・・無理だけはしないでね。」
と真由美は下がっていく。そして、裕翔は立ち上がり、
カチャ
再度『雷光丸』と『火炎正宗』を構える。そして、
コツコツ
スコーピオン「グレイズが全て撃破される事は予想してましたが、私が追いつくまでに撃破するとは早いですね。葉山裕翔殿。」
遂にスコーピオンが姿を現す。
裕翔「とんだ兵器を投入してくれたおかげで無駄に体力を奪われたよ。これもお前の筋書き通りか。」
スコーピオン「フフフ、そうですよ。言ったではないですか。お手並み拝見と。ですが、ようやく貴方と思う存分に殺り合う事ができる。」
裕翔「ここで4年前の決着、つけさせてもらうぞ。」
スコーピオン「そうですね。では、始めると・・・・。」
とスコーピオンは刀を抜こうとすると、裕翔も
カチャ
覚悟を決めて構える。しかし、
スコーピオン「しますか!!」
スコーピオンが刀を抜いた瞬間、突如裕翔の目の前にスコーピオンが現れる。
裕翔(・・・・さっきまで500メートルは離れたのに、1秒もしないうちにこの距離かよ。まずい、まずは受け身を取り、攻撃を防ぐ。)
と裕翔は防御と体勢をとるが、
キンッ
裕翔「・・・・ッ!!」
裕翔のガードはスコーピオンの攻撃に正面から崩されてしまう。
裕翔(・・・・・防御を崩された、これがスコーピオンの本気。今までとは攻撃力も速さも桁違い。こうなったら、使うしかない。力を貸せ・・・・・インフェルノ!!)
裕翔は防御を崩されると同時にインフェルノの力を使い、
キンッ
直ぐに体勢を立て直し、スコーピオンに反撃する。
スコーピオン「フフフ、早速使いましたか。龍の目の力を。」
裕翔「勝つために最善の策をとっただけだ。今度はこっちから行くぞ。」
と裕翔はインフェルノの炎を纏った『火炎正宗』でスコーピオンに攻撃を仕掛ける。
裕翔「・・・・・炎芽。」
と斬りかかるが、
キンッ
スコーピオン「甘いですね。」
スコーピオンに防がれる。しかし、そこへ
裕翔「火炎芽。」
インフェルノの炎をそのままスコーピオンに放つ。スコーピオンはそのまま炎に包まれ、一体は炎で明るくなる。
裕翔「・・・・やったか。だが、手応えがなかった。まだ奴は・・・・・。」
と裕翔が警戒すると、
バンッ
裕翔「・・・・!!」
突如、インフェルノの炎が打ち消される。そして、
スコーピオン「アレで全力ですか。全く、同じ人間として残念ですよ。」
と炎に包まれたはずのスコーピオンがほぼ無傷の状態で現れる。
裕翔「同じ人間だと・・・・・どういう意味だ。」
スコーピオン「まだ、分からないのですか。実はですね。私も持ってるんですよ。貴方と同じ力を・・・・・。」
裕翔「まさか・・・・・。」
その言葉に裕翔は動揺する。そして、スコーピオンは目を閉じ
スコーピオン「私も4年前、貴方と戦った後授かったんですよ。貴方と同じ龍の目の力をね。」
とスコーピオンを目を開ける。そしてその目は色は違えど裕翔と同じ目をしていた。
裕翔「・・・・・5月にお前と戦った時、実力に関して違和感はあった。だが、本当にお前も龍の目を持っていたとは・・・・・・。」
スコーピオン「意外でしたか。私の力は貴方と同じ下級龍に属する闇の龍ヴリトラ。4年前に貴方に負け、生死をさまよう最中に、ある方から頂いた力ですよ。」
裕翔「・・・・・そうかよ。なら、尚更ここで潰さないとならないな。ここからは俺も全力でいかせてもらうぞ。」
スコーピオン「フフフ・・・・面白くなりそうですよ。簡単には死なないでもらいたいですね。」
というと
キンッ
スコーピオンが一気に近づき攻撃を仕掛けてくる。
裕翔「・・・・・クッ!!」
裕翔も攻撃を防ぐが、
カヂッ
カヂッ
力の差に押され始める。
スコーピオン「やはり、魔法なという愚かな力で戦うのではなく私たちはこういった姿が本来あるべき姿だ。貴方もそう思いますよね。葉山裕翔。」
裕翔「黙れ!!雷牙!!」
キンッ
と裕翔はブラックインフェルノの力を使いスコーピオンを押し退けるが、
スコーピオン「やはり、同じ下級龍でも持ち主の力次第で大きく差が出るのですよ。」
キンッ
スコーピオンは直ぐに体勢をを立て直し、攻撃してくる。
キンッ
キンッ
キンッ
裕翔「・・・・・ッ!!」
そして、スコーピオンはそこから連続で攻撃を裕翔にし続け、裕翔は反撃もする事が出来ず防戦一方となっていく。しかし、
裕翔(このままだと、いずれ押し切られる。どこか隙を、隙さえあれば。)
と防御に徹しつつも裕翔はスコーピオンの攻撃の隙を探る。そして、
裕翔(見つけた。あのタイミングを狙えば。)
と裕翔はスコーピオンが攻撃する際に大きく振りかぶる瞬間に目をつける。そして、スコーピオンが再度大きく振りかぶった瞬間、
裕翔「そこだ!!」
裕翔は『雷光丸』にブラックインフェルノの力、全てを注く。すると、『雷光丸』はブラックインフェルノの雷による光始める。
裕翔(ここで奴の体勢を一気に崩して、畳み掛ける。俺も力をあまり長くは使えない。だから・・・・・ここで覆す!!)
裕翔「紫電芽!!」
と裕翔はブラックインフェルノの雷の力を全て『雷光丸』に集中させ、スコーピオンに反撃する。しかし、この紫電芽は攻撃力が高いものの大きな代償を伴う技だった。その代償は
裕翔(コイツだけは使いたくなかった。この技は今の俺が使える龍の目の力を限界近くまで出し、一撃を与える技。既に龍の目を数分使っている以上、吐血だけではすなかもしれない。それでも・・・・。)
と『雷光丸』を強く握り、
裕翔「ここで、お前を倒す!!」
と大きく『雷光丸』振り上げ、上から斬りかかる。しかし、
スコーピオン「甘いですね。」
キンッ
裕翔「・・・・!!」
裕翔の攻撃はスコーピオンの一振りで弾き返されてしまう。そして、弾き返されると同時に
ピシッ
裕翔「雷光丸が!!」
裕翔の『雷光丸』に亀裂が走る。更に、
裕翔「・・・・・グボッ!!」
ブラックインフェルノの力を最大限に引き出す紫電芽を使った事による代償で口から血が溢れ、裕翔はつく。すると、
インフェルノ「それが貴方の全力ですか。確かに強くはなっていますが、今の私には到底及ばない。」
とスコーピオンが近づいてくる。
カチャ
それに対して、裕翔は立ち上がり『火炎正宗』
を構える。しかし、
裕翔「・・・・・ッ!!」
裕翔は既に限界を迎え、立つことがやっとの状態にになっていた。
スコーピオン「その状態で戦おうとする姿、4年前と変わりませんね。ですが、決着は着きました。残念ですよ。もっと楽しめると思っていたのですが。」
裕翔「・・・・・ッ(ここまでか。)」
と裕翔が諦めかけた瞬間、
シュン
スコーピオン「・・・・・!!」
裕翔「・・・!!」
突如、一本の氷柱がスコーピオンの左腕に刺さる。
裕翔「・・・・・ま・・・・さか。」
と裕翔が左を見ると、そこには
裕翔「・・・・・七草。」
CADを構える真由美の姿が立っていた。
真由美「これ以上、葉山君を傷つけさせない。」
と真由美は魔法を発動しようとするが、
スコーピオン「また、貴方ですか。4年前と同様にまた邪魔をするのですか。彼をお引き出すだけで捕らえていましたが、先に殺しておくべきでしたよ。」
と言うと、
裕翔「まさか・・・・!!」
シュ
突如、スコーピオンは裕翔の前から姿を消し、
真由美「・・・・・!!」
真由美の前に現れ、
スコーピオン「死ね。」
真由美に向かって大きく刀を振りかざす。しかし、その瞬間、
ドンッ
裕翔「真由美!!」
真由美「・・・・えっ!?」
裕翔は力を振り絞り、真由美とスコーピオンの間に割って入る。そして、
ドスッ
スコーピオンの刀が裕翔の左に食い込む。しかし、
スコーピオン「ほぅ、その状態でまだ私の攻撃を防ぎますか。」
スコーピオンの刀は裕翔の肩に食い込んではいるが、裕翔は動脈まで刀が斬り込まれぬように、『火炎正宗』でスコーピオンの刀を抑えていたのだ。しかし、
カチッ
裕翔「・・・・・・ッ!!」
真由美「葉山君!!」
既に限界を迎えていた裕翔は、スコーピオンの刀を抑える力も少しずつ削られ、刀が少しずつ体に食い込み、出血量が増していく。
裕翔「・・・・ッ!!」
更に、
ピシッ
『火炎正宗』にも亀裂が走り、
裕翔(・・・・・意識が・・・・。)
出血により、裕翔の意識が朦朧とし始める。しかし、その瞬間
シュッ
ダッ
スコーピオン「・・・・・クッ!!」
再び、一本の氷柱がスコーピオンの左手に刺さる。
真由美「ここからは、私が相手するわ。」
と真由美はCADを構える。
スコーピオン「逃げれば良いものを、これでは今ここで私の攻撃をなんとか抑えている彼も無駄でしたね。」
と言うと、
ドスッ
スコーピオンは裕翔の体に食い込んだ刀を強引に抜き、真由美に向かって構える。そして、裕翔は
ドサッ
裕翔「・・・・・逃げろ。真由美・・・・逃げろ。」
と倒れながらも、必死に訴える。しかし、真由美は
真由美「確かに、逃げるべきだとは分かってる。でも、私は今、貴方を捨てて逃げれば、きっと後悔する。だから、私は戦う。それが今の私にできる最善の方法なの。だから、信じて。」
と言うと、
スコーピオン「話は終わりましたか。では、始めるとしましょうか。私に自ら挑んできたのです。簡単に死なれては困りますよ。」
カチャ
刀を構え、
ザッ
一気に真由美の背後に周り、
カチャ
斬りかかろうとするが、
ダッ
スコーピオン「・・・・・!!」
刀を持つ、右腕に氷柱が刺さる。
真由美「私に背後から奇襲は通用しません。」
スコーピオン「なるほど、マルチスコープですか。忘れていましたよ。貴方が360度、死角を持たないスナイパーだということに。これは、油断すれば足元を救われそうですね。ですが、そんな貴方にも弱点はある。それは・・・・・。」
と言うと、
サッ
一度姿を消す。直ぐに真由美は
ヴィーン
直ぐにスコーピオンが次に姿を見せる場所に攻撃できるようにドライ・ブリザードを用意する。そして、
ザッ
予想通り、真由美が定めた場所にスコーピオンは現れる。
シュッシュッシュッ
しかし、真由美の攻撃はスコーピオンに交わされる。そして、スコーピオンは真由美の目の前まで接近し、
スコーピオン「攻撃を展開する遅さですよ。」
真由美「・・・・・!!」
と刀を大きく振りかざす。しかし、
ヴィーン
加速魔法でスコーピオンを回避する。だが、それでも
スコーピオン「おまけに葉山裕翔と比べて心も力も弱い。人を殺す覚悟もない。」
と真由美が回避した先に現れ、
ドッ
真由美「・・・・・!!」
真由美の横腹に蹴りを入れる。
ダッ
ザザザザ
真由美「・・・・・うっ!!」
真由美は数メートル飛ばされた後、地面に叩きつけられその場に倒れる。そこへ
スコーピオン「やはり、貴方は4年前と何も変わっていない。力も心も、何一つ覚悟もない。ただの愚かな小娘。結局、1分も保たなかったですね。それでは、私もさっさと終わらさなければならないので、ここで終わりにしましょう。安心して下さい。貴方を殺した後、葉山裕翔もそちらに送ってあげますので。」
と刀を大きく振り上げる。
真由美(ごめんね。葉山君、私・・・・何も出来なくて・・・ごめんね。)
と真由美の瞳から涙が流れる。しかし、その瞬間、
キンッ
刀がぶつかり合う音が響く。
真由美「・・・・えっ。」
真由美が顔を上げると、そこには
裕翔「ここからはまた、俺が相手だ。」
スコーピオンに斬りかかる裕翔の姿があった。
数分前
真由美がスコーピオンが戦う中、裕翔はこの時必死に立ちあがろうとしていた。しかし、
裕翔「・・・・ッ!!」
左肩を負傷した上に、龍の目を限界まで使ったことにより体は動かすことすらできない状態だった。
裕翔(動け。動いてくれ。)
と裕翔は思いつつ、必死に体を動かそうと踠く。すると、
ブラックインフェルノ(既にお前の体は限界を迎えている。これ以上力を使えば、お前の体は壊れてしまうぞ。)
インフェルノ(それを一番分かっているのはあなたの筈。何故、そこまでして戦おうとするのです。)
と裕翔の力の源である2匹の龍が問う。
裕翔「俺は・・・・もう、皆んなと同じ場所には戻ることができないと思ってた。だが、アイツらはそんな俺に戻る居場所をくれた。そんなアイツらはを、真由美を・・・・守りたい。だから・・・・・俺は・・・・戦う。だから・・・・お前らも俺に・・・・力を貸せ。」
インフェルノ(既に限界を迎えている貴方に私たちの力を与えれば、・・・・・。)
裕翔「そんな事は・・・・百も承知だ。だが、ここで立たなかければ、俺は一生後悔する。限界なら、その限界を超えてやる。だから、力を貸せ。お前ら兄弟の力を。」
ブラックインフェルノ(覚悟出来いるのか。)
裕翔「当たり前だ。」
ブラックインフェルノ(・・・・良かろう。我と我が兄の龍の力、今ここで新たに授けよう。)
インフェルノ(だから、超えなさい。貴方の限界を。)
裕翔「言われなくても・・・・やってやるよ。だから、そこで見ていろ。」
と言うと、2匹の龍の声は途切れ、同時に
ドクン
裕翔「・・・・!!」
ドクン
裕翔「・・・・カハッ!!」
限界を迎えた体に更なる兄弟龍の力が裕翔に体に注ぎ込まれ、裕翔な吐血する。しかし、
裕翔「倒れるかよ。」
カチン
裕翔は刀を地面に突き刺し、刀を支えつつ立ち上がる。そして、吐血した血を手で拭くと、目を閉じ、
裕翔(力を一つに集中させろ。今ここで、この力をモノにするんだ。)
と全てを整え、整うと目を開き、
裕翔「行くぞ。」
と一気にスコーピオンに向かっていった。
そして、今に至る。
キンッ
裕翔は斬りかかるも、直ぐにスコーピオンに振り払われ、一度真由美の方に下がる。
真由美「・・・・葉山君。その目・・・。」
と真由美は裕翔の目を見て驚く。この時、裕翔は左目はインフェルノの力を、右目にはブラックインフェルノの力を宿していた。すると、
裕翔「待たせたな、真由美。説明は後でする。だから、お前はそこで見ていろ。」
と裕翔は少し真由美に向かって微笑み、スコーピオンの方を見る。そして、
裕翔「スコーピオン。今ここで、再度お前との決着をつける。今度こそ、お前を倒す。」
カチャ
『雷光丸』をスコーピオンに向ける。
スコーピオン「ふふふ・・・・・ふはははは!!龍の目にまだ、謎は多いと聞きますが、まさかここでこのような力を貴方に見せられるとは、貴方はやはりあの方の言う通り、素晴らしい。流石は『悪魔』と恐れられた男。私の予想もしなかった姿を見せてくる。良いでしょう。その力、私に見せて下さい!!」
裕翔「言われなくても、見せてやるよ。行くぞ!!スコーピオン!!」
スコーピオン「えぇ、始めましょう。2人のラストバトルを!!」
と2人は構えると、
ザッ
同時に前に向かって走り出し、
キンッ
2人の刀がぶつかり合う。そして、そこからは
キンッ
キンッ
キンッ
人の域を超えるが始まった。
真由美「・・・・・。」
それを真由美は静かに見守る。すると、
摩利「真由美!!」
そこへ克人、摩利にキリト達、AR小隊が合流する。
真由美「摩利、皆んな無事手良かった。」
と駆けつけた摩利に真由美は抱きつく。すると、
克人「あそこで、スコーピオンと戦っているのは葉山か。」
と克人が聞く。
真由美「えぇ。」
キリト「あいつ、前に見た時よりも動きが速くなってないか。一体、何が。」
と驚いていると、
M4「・・・・覚醒。」
とM4が呟く。
摩利「どう言う事だ。」
M4「前に古田少将から聞いた事があります。龍の目には謎が多く未だにどれほど力があるものなのか未知数だと。ですが、第3次世界大戦の際にある龍の目の持ち主が覚醒し、今まで限界を超え、更なる力を得たと。」
AR-15「M4、この状況は古田少将にも直接知らせるべきよ。カメラを。」
と言うと、
M4「古田少将。今、指揮官に変化が。今、映像を直接映像を送ります。」
と司令室の古田にも映像を送る。そして、その映像を観た古田は
古田『これは・・・・・一体・・・・・。』
と古田も驚く。そして、
古田『直ぐに映像を記録に残せ。』
と指示を出す。そして、
古田『M4君、今から私が話す事をそこにいる皆に共有してくれ。』
M4「了解しました。七草さん。こちらの無線をお渡しします。他の皆さんも聞いていてください。」
と真由美に無線を渡すと、
古田『七草君達には前にも話したが、龍の目には使用者に対して身体的に大きな代償を引き換えに、力を与える呪いのようなものだ。そして、人にはよるが、1つの龍の力を使うだけで葉山君の若者には大きな負担となる。しかし、今葉山君はインフェルノとブラックインフェルノの力を同時に使用している。おそらく今の彼に対する龍の目の負担は普段の2倍の筈だ。例え、この戦闘に勝ったとしても最悪・・・・・・。』
と古田が言葉を詰まらせる。すると、
真由美「葉山君なら、大丈夫です。」
摩利「真由美?」
真由美「私は信じます。葉山君ならきっと無事に帰って来ると。だから、古田さんも信じて下さい。」
と真由美は応える。
古田『そうだね。真由美君と言う通りだ。今は彼を信じよう。』
と言うと、無線をそのままに古田も送られてくる映像越しに裕翔を見守る。そして、裕翔は
裕翔「・・・・・。」
キンッ
先程とは違い、スコーピオンと互角に持ち込み、戦い続けていた。そして、それを最も感じていたのは、
スコーピオン(明らかに先程とは速度も一つ一つの攻撃の威力が違う。龍の目の2つの龍の目の同時使用。まさか、ここまで違うとは・・・・やはり、彼はあの方の言う通りの・・・・。)
裕翔と今も実際に戦い続けているスコーピオン本人だった。そして、スコーピオン
裕翔「そこだ!!」
シャッ
スコーピオン「・・・・・!!」
裕翔の攻撃が顔を掠める。そして、そのまま
裕翔「ハアッ!!」
キンッ
キンッ
キンッ
スコーピオン「・・・・ッ!!」
裕翔の攻撃に押され始める。
スコーピオン(素晴らしい・・・・・龍の目の同時使用から戦うことに動きも速さも増している。これがあの方が唯一認めた男の力。これこそが龍の目の本来の力。太古から選ばれし者にしか扱える事しかできない力。見たい、私はもっと見たい。彼がどこまで強くなれるのか、どこまで上り詰めるのか。)
と思うと、スコーピオンは
スコーピオン「ヒャハァー!!」
と裕翔は反撃しようと刀を振り上げ、
キンッ
キンッ
キンッ
そのまま裕翔に対して連続で攻撃を仕掛ける。しかし、
キンッ
キンッ
キンッ
スコーピオン「・・・・!!」
裕翔はそれを更に上回る速度で攻撃を弾き返していく。そして、
裕翔「ハァ!!」
カンッ
裕翔は連続攻撃の最後に最大限の龍の目の力を貯めた一撃を放つ。そして、その攻撃が響いたのかスコーピオンは態勢を崩す。それを見た裕翔は
裕翔(スコーピオンが態勢を崩した。奴を仕留めるなら今しかない。)
直ぐに加速魔法を使用し、一気にスコーピオンの目の前まで近づく。そして、
裕翔「終わりだ。火炎牙!!」
と左手に持つ『火炎正宗』が炎に包まれ、裕翔はそのまま大きく振り上げ、
裕翔「ハァーーー!!」
そのまま、強く振り下ろす。それに対し、スコーピオンも刀で受け身の態勢を取る。そして、スコーピオンの刀と裕翔の『火炎正宗』が触れた瞬間、
パキィン
カンッ
裕翔「・・・・!!」
亀裂が走っていた『火炎正宗』の刃が折れ、地面に落ちる。
キリト「刀が・・・・。」
摩利「折れた。このままだと裕翔は・・・・。」
真由美「・・・・・葉山君。」
と戦いを見守っていた真由美達もその光景に驚きを隠せない。そして、
スコーピオン「ハハハハ、運が尽きましたね。このまま!!」
とスコーピオンが刃を裕翔に向け、攻撃をする。しかし、
裕翔「・・・・・。」
キンッ
スコーピオン「・・・・・なっ!!」
裕翔は左手に持っていた『火炎正宗』を離し、両手で『雷光丸』を強く持ち、スコーピオンの攻撃を弾き返す。そして、
裕翔「悪いが、俺は二刀流よりもこっちの方が手慣れてるんだよ。」
と弾き返した後、裕翔は『雷光丸』をしっかり再度構える。そして、スコーピオンも
スコーピオン「貴方には本当に驚かされますよ。誰もが負けると思っていても貴方は何度もその逆の結果を導き出す。既に限界も超えているのに戦い続ける。一体、貴方は何者なんですか。」
裕翔「そんなの決まってるだろ。俺はただの・・・・・悪魔と言われる大馬鹿野郎さ。」
と言うと、
スコーピオン「そうですか。まさか、ここまで追い詰められるとは、私もまだまだですね。叶う事ならこのまま戦い続けたいところですが、私も貴方も既に限界を迎えている。ここで、本当の決着をつけたいところですね。」
裕翔「あぁ、それは俺も同意見だよ。なら、決めようぜ。4年前のお前と戦いに。今、ここで。」
と言うと、
チャキ
チャキ
裕翔とスコーピオンは同時に構える。そして、裕翔は『雷光丸』にインフェルノとブラックインフェルノの力を集中させる。すると、『雷光丸』には雷と炎に包まれる。そして、ゆっくりと裕翔は目を開き、
裕翔「行くぞ。」
と呟くと、
ザッ
裕翔は一気に前に出る。そして、スコーピオンも同時に動き出し、裕翔に向かって走っていく。
裕翔「雷炎芽!!」
と叫ぶと、『雷光丸』を包んでいた炎と雷は一体となっていく。そして、
裕翔「ハァーーーー!!」
スコーピオン「キェーーーー!!」
スコーピオンは上から、裕翔は左斜め下から刃を向ける。そして、
ザシン
大きな刀の斬撃音と共に裕翔とスコーピオンはそのまま、互いに通り過ぎ、立ち尽くす。
リズ「どうなったの。」
とリズが呟く。すると、
パキィン
と音と共に
裕翔「・・・・・。」
『雷光丸』が刃が折れ、地面に落ちる。
摩利「最後の刀も・・・・葉山が負けたのか。」
克人「いや、よく見ろ。」
と言われ、スコーピオンを見ると、スコーピオンはよろめきながら、裕翔に向かって
スコーピオン「うっ・・・・・流石は、「悪魔」、これは・・・・完敗・・・で・・・・す。ですが・・・・あの方は・・・・・見ていま・・・すよ。まだ、敵は・・・・たくさん・・・いますよ。」
ドサッ
と言い残し、倒れる。そして、この時裕翔は4年前のスコーピオンとの決着に終止符を打った事になる。それを理解した裕翔は
裕翔「・・・・そいつがどんな奴かは知らないが、来た時は必ず倒す。それだけだ。」
とスコーピオンに返すと、
裕翔「・・・・ッ、流石にやり過ぎたな。前が・・・。」
裕翔は龍の目の力にる代償なのか、意識が朦朧とし始める。そして、
ドサッ
膝を着き、そのまま前に倒れ出す。しかし、
ガッ
キリト「お疲れ。後は俺たちに任せろ。」
と倒れそうになる裕翔に対し、キリトが肩を貸す。すると、裕翔は
裕翔「・・・・・すまない。助かるよ。」
と言うと、裕翔はキリトの言葉に甘え、肩を借りる。しかし、裕翔がキリトの肩を借り、立ち上がった瞬間、
ドカーン
ドカーン
爆発が2回起き、建物が大きく揺れる。
リズ「何、爆発!?」
M4「今、確認します。」
とM4が無線で
M4「404小隊。応答を願います。」
416『こちら、404。ヤバいわよ。傭兵共が建物内に仕掛けてた爆弾を起爆し始めたわ。建物を片っ端から破壊してる。貴方達の建物を破壊されるのは時間の問題よ。直ぐに脱出を進めるわ。』
M4「分かりました。直ぐに脱出します。十文字さん、敵は建物の爆破を開始。直ぐに脱出しましょう。」
克人「分かった。俺が先陣をきる。お前達は援護を頼む。キリトや渡辺達は葉山と七草を連れて俺の後をついて来い。」
キリト「了解。葉山、少し走るが、大丈夫か。」
裕翔「大丈夫だ。」
キリト「なら、全力で走らせてもうぜ。」
と言うと、
克人「では、行くぞ。」
と言うと、克人を先頭に皆、走り始める。しかし、
「逃がすな!!撃ち殺せ!!」
ババババババ
爆発で崩れてもおかしくない建物にも容赦なく傭兵達が侵入し、裕翔達を見つけ次第発砲してくる。
SOPⅡ「もう、時間がない時に!!」
RO635「文句言ってないで撃つ。」
ダダダダダダ
そして、AR小隊が応戦する。しかし、
克人「任せろ。」
と克人が前に出ると
ヴィーン
CADを使ってサイオンウォールというサイオンで構成された壁を展開し、
カンッカンッ
弾を弾きながら、克人は前に進み出す。
「下がれ!!」
これに敵は攻撃が無駄だと分かり、下がり始める。そして、
克人「このまま、一気に押し切る。」
と克人は走り出す。すると、
ズドーン
ズドーン
真由美「きゃあ!!」
キリト「クソ!!」
再び、裕翔達がいる建物が大きな爆発音とともに強く揺れ、
ドーン
建物が少しずつ崩れ始める。
克人「走るぞ!!」
と言うと、克人を先頭に裕翔達は一気に建物の外へ向かって走り出す。そして、
ミト「見えた!!外よ!!」
と遂に外が見え、
M16「急げ!!」
裕翔達はそのまま、一気に外に出る。そして、裕翔達が建物を出ると同時に
ゴゴゴゴ
先程まで裕翔達がいた建物は崩れて行き、
ズドーン
最後には瓦礫を残し、跡形もなく崩れ去った。
キリト「ふぅ〜。なんとか間に合ったな。」
と裕翔達は一息つく。そこへ
ump45「居た!!こっちよ!!」
と404小隊と第1支援小隊が合流する。しかし、これで終わりではなかった。
ヒューン
ズドーン
突如、ロケットの発射音とともに背後で再び、爆発が起きる。
摩利「敵か。」
裕翔「いや・・・・今のは・・・・ロケット弾。空からだ。恐らくだが・・・・あれは・・・・ハインドだ。」
と言うと、
ブォーン
突如、裕翔達の真上を何かが通過する。そして、その何かは裕翔が言った通り、
M4「M i-24です。司令官。」
M i-24ハインドだった。ハインドは裕翔達の上を通過後、旋回し裕翔達を再び、再度照準に定める。
キリト「十文字!!防御を!!」
克人「分かっている。」
と直ぐに魔法を展開しようとした瞬間、
古田『その必要はないよ。十文字君。』
と突如、無線が入ると同時に
シューン
ズドーン
ハインドに1発のミサイルが命中する。そして、
ブォーン
命中から2秒遅れて上空を1機のF-35が通過して行く。更に
ゴゴゴ
g36「こちらです。」
そこにg36を先頭に裕翔の部下である戦術人形を3個小隊と同じ自衛隊が裕翔達も元に駆けつける。
裕翔「・・・・間に合ったか。」
と裕翔は呟き、静かに微笑む。その後、警察、消防などが次々に到着し、残存する傭兵及び、協力したテロリスト達の多くは逮捕されていった。しかし、その逮捕された傭兵達の中にスコーピオンの姿はなかった。何故なら、彼は
スコーピオン「ふふふ・・・・今回は負けましたが、目的は果たした。これで、あの方に良い報告ができる。」
既に現場から離れた場所にいたからだ。しかし、
?「ご苦労だったよ。スコーピオン。」
スコーピオン「貴方は・・・・。」
そこにある男が現れる。
?「君のおかげで、色々と良い情報を手に入れる事が出来た。」
スコーピオン「貴方様のお陰です。」
?「そうかそうか。それは良かった。僕も君のような有能な部下を持てて嬉しいよ。そんな君には・・・・。」
と男はスコーピオンの肩を持つと、
グサッ
スコーピオン「・・・・・!!」
?「褒美与えないと。」
突如、左に持っていた剣でスコーピオンを突き刺し、剣はスコーピオンの体を貫く。
スコーピオン「な、何故・・・・。」
?「君は確かに有能だった。大胆かつ、強く、良い部下だった。でもね、君はやり過ぎた。君の行動のお陰で僕達の存在はかなり目立ってしまった。僕たちはまだ、この国に目をつけられる訳にはいかない。だから、上は君を処分する事にしたのだよ。」
スコーピオン「わ、私は・・・・・貴方の為に・・・・。」
?「ああ。君はよく働いてくれた。僕も君を失うのは残念だよ。だけど、安心してくれ。君の意思は僕がしっかりと受け継ぐから。」
と言うと男は
ザッ
スコーピオンに突き刺していた剣を抜き、
ドサッ
倒れたスコーピオンを放置し、
?「葉山君。次は僕が相手だ。」
と言葉を残し、姿を消す。そして、現場では
午後8時24分
真由美「・・・・・。」
戦闘は完全になくなり、既に警察による調査が始まっており真由美は摩利の付き添いのもと、駆けつけた救急隊員から簡単な処置を受けていた。
「これで、足の治療は終わりました。直ぐに搬送の準備をするのでここでお待ち下さい。」
と救急隊員は治療を終えると、一度、そこを立ち去る。すると、
香澄「お姉ちゃん!!」
そこに香澄と泉美が古田と共に駆けつける。
香澄「無事で・・・・よかった。」
泉美「お姉様。ごめんなさい。私達が力が及ばなかったばかりに。」
2人は涙を流しながら、真由美の胸に飛び込む。真由美も2人の妹を抱きしめ、
真由美「・・・・良いのよ。2人が無事なら・・・・・私は。」
と話していると、
古田「真由美君。大丈夫かね。」
真由美「古田さん。はい、足を少し怪我したくらいです。」
古田「そうか。それで葉山君は。」
真由美「・・・・・葉山君は。」
と真由美が伝えようとすると、
裕翔「ここに居ますよ。」
そこにキリトに支えられつつ、本人が現れる。
古田「随分と無茶をしたな。」
裕翔「それに関しては後でしっかりと話しますよ。今は少し休ませて下さい。」
古田「・・・・分かった。君がそんなこと言うんだ。相当、疲れているだろ。」
と微笑み、話す。すると、
真由美「葉山君。・・・・・ありがとう。」
裕翔「・・・・・気にするな。俺の方こそ助けれた身だ。お互い様と・・・・・!!」
と話しかけた途中で
裕翔「・・・・・・グホッ!!」
ドサッ
突如、裕翔は吐血し膝から倒れる。
キリト「葉山!!」
真由美「葉山君!!」
古田「直ぐに担架を!!クソ、このタインミクで代償が・・・・・。しっかりするんだ、葉山君!!」
真由美「葉山君!!葉山君!!」
その後、裕翔は古田が手配したヘリで防衛大学病院へと搬送され、緊急手術を受ける事になったのであった。
続く。
どうも。皆さん、アニトクです。今回もご愛読ありがとうございます。アニメ魔法科高校の劣等生も終わり、四葉家継承編の映画化が決定し、個人的に再び映画で魔法科高校の劣等生を観れることが嬉しいです。自分が現在投稿している1年生編も次回で終わりとなります。ここまでの応援して頂きありがとうございます。次回もお楽しみに。