2093年1月14日
午前10時
国立第1魔法科高校の試験会場
新たに新年を迎えて14日、今日ここで魔法をさらに高めることを目指す若者達が集まり、人生を左右する事となる大事な試験が行われる。そんな者達はやる気に満ちていた。ただ1人を除いて。
裕翔「ハァ~、何でこうなるんだよ。俺が何をしたっていうんだよ。」
このやる気もなく、ただ嫌々試験を受けにきたこと少年の名は葉山裕翔。自衛隊の特殊部隊の隊長で、葉山家の当主であるこの少年は、上官の命令で、この試験を受ける事になってしまった哀れな人間である。
裕翔「ええと、この後は実技試験か。」
と試験内容を裕翔が確認していると、
?「あれ!?裕翔君!!」
女性の声が聞こえてくる。その声は、裕翔にとって聞き覚えのある声だった。
裕翔「ゲェ!!」
その裕翔の視線の先にいたのは、
真由美「久しぶりね。パーティー以来ね。」
とパーティーにおいて裕翔に積極的に話しかけてきた七草家の長女、七草真由美だ。
裕翔「何でお前が・・・。」
真由美「何でって、私も第1魔法科高校を受けるからよ。ところで、裕翔君もここにいるって事は、第1魔法科高校を受けにきたのよね。」
裕翔「・・・・・。」
真由美は普通に裕翔に話しかけてくるが、裕翔にとって彼女は苦手な存在だった。また、真由美は七草家の長女ということもあり、周りからとても注目を浴びていた。
「ねぇ、あの人が七草真由美様よね。綺麗。」
「すげぇ、十氏族の人間だ。」
「マジで美人すぎるだろ。俺絶対に入学したら話そう。」
「ところで、七草さんと話しているのは誰だ。」
「さぁ、七草家と何か関係のある人なんじゃないのか。」
と裕翔にとって周りから視線は耐えられるものではなかった。すると、
「それでは、実技試験を開始します。皆さん。ついてきてください。」
案内係の指示がきたため、全員が案内係のついていく。
実技試験場
ついに、実技試験が始まった。この試験内容は、どれほど早く魔法を起動できるかを計り、その早さでクラスが決まっていく。魔法を早く起動できれば一科生、遅ければ二科生となるのだ。そのため、この会場では緊張感がとても漂っていた。そして、次々と時間が計られていく。すると、
「続いて七草真由美さん。どうぞ。こちらへ。」
そう言われると、
真由美「はい。」
と返事をして、魔法を計る装置の前に立ち、そして、
ウィーン
魔法を起動してすぐに四角の装置が奥まで、一気進んでいく。そして、タイムは
0.143
と一気に一位の順位へと出る。
「おい、0.143ってめちゃくちゃ早いじゃねぇか。」
「流石、七草家だ。」
と一気に周りがざわめきだす。
裕翔(やはり十氏族なだけはあるか。)
と裕翔が思っていると、
「続いては・・・葉山裕翔さん。」
と裕翔の名前が呼ばれる。そして、裕翔は黙って装置の前に立つ。そして、
魔法を起動する。
裕翔(できる限り目立たないほどの魔力を・・・。)
と心に言い聞かせながら魔法を起動した結果、
0.143
と真由美と同じタイムを叩き出す。
「嘘だろ。七草さんと同じタイムだぞ。」
「アイツ何者だよ。」
「さっきあの子。真由美様と話してわよね。」
と再び周りがうるさくなる。すると、裕翔は
裕翔「これって、試験を受け終わったら帰っていいんですよね。」
とスタッフに質問する。
「あぁ、構わないが、他の人を見なくていいのかね。」
裕翔「はい。できたら早めに帰りたいので。」
そう言うと裕翔は試験会場から出て行った。
それから
6時後
午後4時
葉山裕翔の自宅
裕翔は試験終了後、そのまま自宅に帰っていた。自宅は八王子の近くにある一軒家で、元々は何もない場所だったが、裕翔は妹と住むために土地を購入後、一軒家を建てる事にした。しかし、その妹は今、ベットで寝たきりの状態なのである。
裕翔「ハア~、まさかアイツがいるとはな。」
と今日の試験ことを思い返していた。すると、
ヴーヴーヴーヴー
と裕翔のスマホが急に鳴り出す。裕翔はスマホを取り電話に出ると
裕翔「もしもし」
「そちらは今回第1魔法科高校を受験して頂いた葉山裕翔様でしょうか。」
裕翔「はい。そうですが。」
「あっ。この度はウチの第1魔法科高校を受験して頂きありがとうございます。今回は葉山裕翔様の合格の件でお電話をさせてもらいました。合格おめでとうございます。」
裕翔「ありがとうございます。」
「今回裕翔様は、試験において1位の成績を出されため主席という形で入学式において新入生代表として挨拶の方を・・・・。」
裕翔「お断りします。」
「えっ!?」
裕翔「すいません。自分は、正直あまり人前に出ることが苦手なので。できたら、他の人に替えてもらえませんか。確か、七草家の人も俺と同じ点数だったはずですが。」
「確かに裕翔様と同じで七草真由美様も同じ1位ですが・・・・・。」
裕翔「では、そいつにやらしてください。少なくとも俺みたいなどこの生まれかも分からない人間よりも由緒正しい七草家の人間がやる方がマシだと思いますよ。」
「なら、同じ1位の2人が代表として挨拶を・・・・・。」
裕翔「すいませんが、自分は下手に目立ちたくないので。その案もお断りします。自分はただ普通に学園生活を送れるならそれでいいので。」
「わ、分かりました。では、その形で準備をさせてもらいます。失礼します。」
と電話が切れる。
裕翔(俺とアイツらは生きる世界が違う。俺は決して幸せになるなど許されない人間なんだ。)
こうして裕翔の第1魔法科高校への入学が決まったのだ。
2093年4月3日
東京 八王子 国立第1魔法科高校
今日、ここでは第1魔法科高校の入学式行われる。今日ここに入学する者は皆魔法が使えるという証なのだ。この貴重な魔法を高め魔法士を目指す者達のためにここには色々な施設も整ってる。しかし、これを全て使えるのは一科生『ブルーム』だけで、二科生『ウィード』には該当されない。二科生は魔法授業を受ける事はできない。そういう学園なのだ。
裕翔「何が魔法を高める学園だよ。差別を象徴する学園の間違いじゃないか。」
この葉山裕翔も今日からここの生徒だ。クラスは1-A。試験において優秀な成績を出した者だけが入れるクラスだ。つまりこの1-Aに集まる生徒は本当の優等生として扱われるのだ。
そして
午前8時50分
ホール
ここは学園の大型ホールで、公演や入学式、卒業式といった学園の行事が行われる場所でもある。そんなホールにおいて
裕翔「よいしょと。」
裕翔は2階席に席に座る。すると、
?「へぇ~。裕翔もこの学園に入学したんだな。」
裕翔「ん。」
と突然声をかけられる。裕翔はその声が聞こえてきた方を向くと、
キリト「よ。」
1人の少年の姿があったのだ。
裕翔「キリト!!」
キリト「久しぶりだな。」
裕翔「何でお前がここに。」
キリト「俺も一応魔法が使えるからな。だから政府の命令でここの学園に通う事になったんだ。後、俺だけじゃないぞ。後、隣に座っていいか。」
裕翔「いいぞ。」
すると、
アスナ「いたいた。キリトくーん。」
リズベット「もう、置いていかないでよね。」
キリト「悪い悪い。」
と2人の少女がやってきて、キリトの隣に座る。
アスナ「あれ!?裕翔君。」
リズベット「何で、アンタがここに。」
裕翔「お前らもか。」
キリト「まぁな。アスナもリズも俺と同じで政府の命令で。」
裕翔「結局お前らも命令か。」
キリト「と言う事はお前も古田上官の命令でか。」
裕翔「そうだ。給料を減らすと言われてな。」
キリト「ハハ。お前も大変だな。」
裕翔「まったくだよ。いつか俺の事も少しは考えてほしいね。」
アスナ「でも、それって裕翔君のことを思ってじゃないのかな。」
裕翔「だといいんだが。」
そうこう話していると
『これより、入学式を始めます。皆様ご席に着くようお願いします。』
とアナウンスが流れる。そして、入学式が始まり新入生代表の挨拶が始まる。すると、七草真由美がステージに立ち
真由美「皆様、はじめまして。今年の新入生代表と挨拶させてもらいます。七草真由美です。この穏やかな日差しの中入学式を迎えられ、今日から私たちはこの第1魔法科高校の生徒として新たな生活に一歩を踏み出します。私たちはこの学園で日々精進し魔法と勉学に力を注ぎ、この第1魔法科高校の生徒として頑張っていきたいと思います。また、この度生徒会の会長も務めさせていただく事になります。私はこの生徒会長という学園の重要な役職についた時からある目標を掲げています。それは、一科生と二科生というこの大きな壁を無くすことです。いきなり1年生がこんな事を言うこと不安になる方もいると思いますが、頑張っていきたいと思うのでよろしくお願いします。」
と言い終わると真由美は一礼をする。すると、
パチパチパチパチパチパチパチパチ
と拍手の音が響き渡る。こうして入学式は終わり俺たちは自分たちのクラスを見にいくことした。
裕翔「へぇ~。お前も俺と同じ1-Aか。」
キリト「あぁ、俺もアスナもリズも同じ1-Aだ。」
裕翔「そうか。正直知り合いが誰もいなかったから良かったよ。これからもよろしくな。」
キリト「あぁ、こちらこそ。」
そう話していると、俺たちは1-Aに着く。すると、教室に入ると
「ねぇ、あの子達ってSAOサバイバーじゃない。」
「同じブルームでも、SAOサバイバーとは関わりたくないよね。」
「アイツらってゲームの中で殺人を犯した人間なんだろ。」
「あぁ、特にあの桐ヶ谷って言うアイツはSAO内で多くとサバイバーを犬死させたらしいぜ。」
と声が聞こえてくる。もちろんそんな事はキリト達にも聞こえていた。
裕翔「気にするな。所詮ただの戯言だ。お前が気にすることではねぇよ。」
キリト「ありがとな。」
裕翔「何かあったら言えよ。」
とキリト達を慰める。こうして俺たちの入学式は終了した。
翌日
午前8時
今日からは学園も平常運転で行われる。そして裕翔達の教室は既に真由美のことで賑わっていた。
そんな中裕翔は登校後1人で自分の席に座っていると、
?「君が葉山裕翔か。」
と声をかけられる。裕翔はその声の方を向くと
摩利「私は君の隣の席の渡辺摩利だ。よろしくな。」
裕翔「あぁ、よろしく。」
と挨拶をする。すると、
真由美「おはよう。摩利。裕翔君も。」
と真由美も挨拶をしてくる。しかし、真由美の後ろにはとてもガタイのいい男が立っていた。
裕翔「で、七草。後ろ奴は知り合い。」
真由美「えぇ、こちらは十文字家の長男、十文字克人君。」
克人「よろしくな。2人とも。」
摩利「よろしくな。私は渡辺摩利だ。」
裕翔「俺は、葉山裕翔だ。あまり関わる事はないだろうがよろしく。」
克人「あぁ、よろしくな。」
すると、
キリト「よ。裕翔。」
アスナ「裕翔君。おはよう。」
リズベット「おはよう。」
と3人が挨拶をしてくる。
裕翔「おはよう。3人とも。」
すると、
真由美「裕翔君。こちらの3人は・・・・・。」
と真由美が聞こうとした瞬間、
「七草さん。こっちで話そう。」
と別の生徒が話しかけてくる。
真由美「え。でも、私は今こっちで話してるから。」
「いいよ。SAOサバイバーと話すことなんてないよ。」
「そうそう。あんまり人殺しと話す事は良くないよ。だから、ほら。十文字君と渡辺さんも。」
摩利「ちょっと。」
と3人は別の生徒共にどこかへ行ってしまう。
そんな光景を見ていた裕翔は
裕翔(なるほど。キリト達と七草達をあまり関わらせたくないわけか。)
と心の中でつぶやく。その後授業が始まり、昼休みを迎える。
12時10分
食堂
あれからも、裕翔が見る限りキリト達に対して差別は酷く、常に周りから陰口を言われている状態だった。そんな中ら一時的に解放されるのがこの昼休みの食堂だけだった。
裕翔「ハァ~、ようやくゆっくりできる。」
キリト「そうだな、俺も少し疲れたな。」
アスナ「ちょっと2人とも。そんなんじゃ、3年生までもたないわよ。」
裕翔「大丈夫。大丈夫。死ぬわけじゃあないから。」
リズベット「アンタ達、仮想世界では一人前なのに、どうして現実ではそんなにだらしないのよ。」
キリト「仕方ないだろ。ここの飯が美味すぎるんだから。」
リズベット「それこれは関係ないでしょ。」
そんな事を話していると、
「おいおい、殺人者達が何か話してるぞ。殺人者風情がよくもこんな所で飯が食えるな。」
「本当。とっと席を譲ってほしいわ。」
昨日からキリト達にも対して陰口を言ってくる連中が言ってくる。その連中の中には真由美、摩利、克人の姿もあった。
「おい、SAOサバイバー。少し、席を譲れ。」
リズベット「ハァ!?」
「お前達は、SAOサバイバーはな。どうせ、政府のお陰で俺たちと同じ立場にいれるだけで、本当は大した実力もないんだろ。」
「第一、そこの桐ヶ谷は聞く限りビーターとして多くプレイヤー殺したって聞くけど。」
アスナ「ちょっと、いい加減にしてくれないかしら。私たちの事を何も知らないくせに。」
「ふん、知りたくもないね。殺人者の気持ちの事なんて。」
とクラスメイトがキリト達を罵っていると
裕翔「大して実力のない奴ほどそう言う事を言うんだよなぁ。」
「何だと。」
裕翔「居るんだよねぇ。自分が一科生になれたからといってすぐに自分を優等生だと勘違いする奴って。本当。お前らってしょうもない連中だな。」
「お前、昨日からコイツらといるが、お前もどうせSAOサバイバーなんだろ。」
裕翔「別に、俺はSAOサバイバーではないよ。コイツらはただの友人だけど。」
「ふん、こんな奴ら友人だと言うなんて正気じゃないな。」
裕翔「ああそうだよ。俺はまともではないな。だけど、それはお前らも一緒だろ。優等生さん。」
と裕翔は煽る。すると、
摩利「葉山。これ以上はやめろ。そんな事をしてたら、お前の立場が。」
裕翔「ふん、そんなの今に始まった事じゃねぇよ。俺は別に1人でも何の問題もないからな。」
真由美「裕翔君。」
裕翔「七草。お前が昨日言ってた事はこんなもんだったんだな。正直期待外れだった。」
真由美「えっ。」
「おい、お前。」
裕翔「ご所望通り席は譲ってやるよ。食事も終わったしな。それじゃあ、ごゆっくりどうぞ。優等生さん。行こうぜ3人とも。」」
そう言うと、裕翔は席を立ち、食堂の出口へと向かう。
キリト「あぁ・・・。」
リズベット「・・・・・。」
アスナ「ええ・・・・・。」
しかし、裕翔達が食堂を出ようとすると、
真由美「裕翔君、待って!!」
と真由美が呼び止める。
真由美「私は本当にこの学園を変えたいと思ってる。だから・・・・・。」
裕翔「お前は、何も分かっていない。」
真由美「え。」
裕翔「何で、今こんな差別が起きていると思う。」
真由美「それは・・・・・。」
裕翔「分からないだろうな。生まれた時から、魔法に優れている人間には。この際、教えてやるよ。原因はな、七草真由美。お前自身だ。」
真由美「私・・・。」
裕翔「お前のような十氏族の人間がいるとな、周りはさらに自分が優秀な人間だと錯覚するんだよ。お前にこの学園を変えるなんて不可能だ。少なくとも、俺たちの事を全く知ろうとしない限りはな。」
「何だと!!」
「ちょっと、七草さんに何て事を言うのよ。」
「七草さんに謝れ!!」
裕翔「お前らのような、人間の命令に従う気はない。」
そう言うと、裕翔たちは去って行った。
摩利「あ、おい葉山。」
と摩利は呼び止めようとするが、
克人「止めとけ。今のアイツには何を言っても無駄だ。」
と摩利を克人が止める。
摩利「しかし、このままでは何も解決しない。」
克人「分かっている。だが、このまま行っても同じだ。それに、葉山が言っている事は間違ってはいない。確かに、十氏族が差別の原因でもある事は事実だ。」
摩利「しかし、それでも・・・・・。」
克人「安心しろ。七草はあんな事を言われても、諦める事はないだろう。」
摩利「分かった。」
克人と摩利ハーメルンただ真由美の後ろ姿を見ているしかなかった。
裕翔(今後は、アイツらが絡んでくる事はない事を願おう。)
と裕翔は願うが叶う事は無く、
午後4時
リズベット「アンタ達、いちいち鬱陶しいのよ。」
キリト「俺たちは、政府の命令でここに通うことになったんだ。仕方ないだろ。」
「そうゆう態度が気に入らないんだよ。大した実力もないくせに。」
と言い争いをしていた。
こんな状況になったのは、今から数分前に遡る。裕翔とキリト達が共に帰ろうとしていると、突如学園の校門付近で昼に言い争ったクラスメイトに呼び止められ、今に至る。
「だいたいね。アナタ達みたいなSAOサバイバーが同じ学園にいるだけで迷惑なのよ。」
アスナ「たがら、政府の命令たがら仕方ないでしょ。」
「そうやって、政府の後ろ盾があるからと言う態度が気に入らないんだよ。殺人者風情は、大人しく罪人らしく刑務所にでも行ってろ。」
と罵声を浴びせられる。すると
裕翔「そうやって、自分達が優れているからと言って、すぐに人を見下す癖がある奴なんて大抵器が小さいだよな。」
「何だと。」
裕翔「今日の魔法の授業の時見てたけどさぁ、お前らが使えて喜んでいた魔法なんて所詮は下級魔法。そんな魔法が使えるくらいで自分が優等生だと言い、人を見下す奴は大抵成長できない奴なんだよなぁ。」
「お前・・・」
裕翔「この学園に入って1日しか経っていないのに、そうやってウィードやブルームやSAOサバイバーと比べたって大して差なんてないんだよ。優等生さん。」
「・・・言ってくれたな。なら、この際みせてやるよ。俺たちの実力をなぁ。」
ト言うと、彼らはCADを構える。しかし、その瞬間、
摩利「お前達、やめろ‼︎」
真由美「やめなさい。自衛以外の魔法の使用は・・・。」
と真由美ト摩利がこちらにやって来る。しかし、声が届く事は無く
「俺たちを馬鹿にしたことを後悔させてやる。」
と魔法を起動しようするが、
「何故だ。魔法が起動しない。」
「俺もだ。」
「私のもよ。」
「何故だ。なんで魔法が起動しない。」
と彼らの様子が変わる。すると、
裕翔「無駄だ。魔法は起動しねぇよ。」
真由美「どういうこと。」
裕翔「俺は、大抵の起動式を読み取る事ができる。そして、俺は数年前からCADを使わずとも、相手の起動式をなぁ目で読み取るだけで相手の魔法を無力化する事ができるようになったんだ。つまり、俺が見ている限りお前は魔法を使えないってわけ。」
摩利「そんなの聞いた事がないぞ。」
裕翔「そりゃあ、過去に事例がないからな。だから魔法を使えないお前達を俺から見たら・・・・・。」
と言おうとした瞬間、
「‼︎」
真由美「‼︎」
先程までキリト達といた裕翔は、なぜかキリト達を罵っていたクラスメイト達の目の前にいたのだ。
摩利「いつの間に・・・・・‼︎」
そして、
裕翔「いつでも殺せる獲物ってわけだ。それで・・・・・」
と言いうと、
「グッ・・・・!!」
裕翔は突然、キリト達を罵っていた1人の男子生徒のクラスメイトの顔を掴む。
裕翔「お前、今俺に対して攻撃魔法を展開しようとしたよな。おそらくお前が使おうとしたのは衝撃魔法。」
「や、やめろ。顔が・・・・割れる。」
裕翔「だろうな。でも、これは正当防衛だ。さっき、お前は俺を殺そうした。だから、殺されたって仕方ないよなぁ。」
摩利「やめろ!!そいつを殺す気か!!」
裕翔「そうだ。」
少しずつ、クラスメイトの顔を掴んでいる手に少しずつ力が入る。
「やめろ・・・・。顔が潰れちまう。」
真由美「裕翔君やめて!!このままでは、彼が死んでしまう。」
裕翔「殺される覚悟があった上で攻撃をしようとしたんだ。コイツの自業自得だ。」
「やめてくれ。アガガガ・・・・。」
すると、
真由美「裕翔君。やめて!!」
真由美が俺に向かってCADを構える。
裕翔「・・・・・・。」
真由美「これ以上彼に危害を加えるなら、容赦はしない。たとえ、貴方でも・・・・。」
真由美は裕翔に対して警告すると、裕翔は
ドサッ
「・・・・・ッ!!」
裕翔はクラスメイトの顔を離す。
「大丈夫か。」
「とりあえず、保健室に。」
他のクラスメイトが彼を保健室へと連れていく。そして真由美、摩利、キリト、アスナ、リズベット、裕翔のみが残る。そして、
摩利「・・・・・裕翔。お前、自分が何をしようとしたのか分かっているのか。」
裕翔「・・・・・。」
摩利「お前は、クラスメイトを1人殺そうとしたんだぞ。」
裕翔「・・・・・。」
摩利「何か言ったらどうだ。」
裕翔「・・・・・。」
摩利「答えろ!!葉山裕翔!!」
真由美「摩利。」
摩利「真由美。」
真由美「ここは私に任せてくれない。」
摩利「えっ!?」
そう言うと、真由美は一歩前に出て、
真由美「裕翔君。どうして、あんな行動をしたの。」
裕翔「・・・・・。」
真由美「貴方がした事は許されることではない。それは貴方も分かっているはず。」
すると、
裕翔「あぁ、そうだ。分かっているさ。」
真由美「なら、どうして・・・・・。」
裕翔「七草。俺はなぁ、人殺しなんだよ。」
真由美「えっ!?」
裕翔「俺は今まで何百という人を殺してきた。あの日からなぁ。」
真由美「裕翔君。」
裕翔「だから、これ以上関わらないでくれ。俺は1人でも何も問題ないからな。」
そういうと、裕翔は校門に向かって歩き出す。
キリト「お、おい。」
とキリトは呼び止めるが、裕翔は止まる事なく校門に向かっていく。
こうして、1日学園でのが終わりを告げた。
そして、その日の夜
午後9時
裕翔の自宅
裕翔「ハァ~。疲れたな。」
裕翔は、1人家のリビングでゆっくりとしていた。すると、
ヴー、ヴー、ヴー
突然、スマホが鳴り始める。
裕翔「ん。誰だよ。こんな時間に・・・・。」
と言いつつスマホをとると、そこには古田上官の電話番号が書かれていた。そして、電話に出ると
古田『もしもし。裕翔。』
裕翔「何ですか。こんな時間に。」
古田『少し、君の事が心配になってねえ。それで、どうだったかね。登校初日は。』
裕翔「あぁ、実は・・・・・。」
その後、裕翔は古田上官に学園での事を全て話した。そして、
古田『なるほど。つまり学園では、一科生と二科生ことだけではなく、SAOサバイバーとそうでない者との間でも差別がか。』
裕翔「はい。」
古田『確かに、政府の後ろ盾で一科生になったSAOサバイバーの事を悪く思う彼らの気持ちも分からない事はない。だが、SAOサバイバーの魔法適性検査はしっかりと行なった上でクラスを決めている。』
裕翔「では、それを公表をすれば・・・・。」
古田『いや、それはできない。この事を公表すれば、さらに問題となる。』
裕翔「では、このまま彼らに差別を耐え抜くようにとおっしゃるのですか。」
古田『あぁ、その通りだ。』
裕翔「・・・・・分かりました。」
そういうと、裕翔は少し黙り込む。すると、
古田『後、君に伝えておくことがある。」
裕翔「何ですか。」
古田『実は、去年君が対処した《レッドムーン》がここ最近活発になっている。』
裕翔「それはどういった。」
古田『ここ最近、《レッドムーン》は、魔法関係の施設を襲っている。特に十氏族関係の施設はな。おそらく、十氏族対して何かを企んでいるのだろう。君も、少し警戒しておいてくれ。』
裕翔「分かりました。」
古田『では、頼んだよ。』
そう言うと、電話は切れる。
裕翔「十氏族か・・・・・。《レッドムーン》。何を企んでいる。」
裕翔はその後、少し調べ物をした後、就寝についた。
同時刻
東京 銀座
真由美「えぇ、今から家に帰るわ。じゃあ、また後で。」
と電話を切る。あれから真由美は家の用事で護衛と共に出かけていて、現在、車で家に戻る最中だった。
真由美「裕翔君。どうして、あんな事を・・・。私はただ・・・。」
その瞬間、
ドカーン
突如、前を走っていたトラックがが爆発する。
そして、
キーーーーーーーーーーー
車は急停止する。
真由美「一体何が・・・・。」
真由美が前を見ると、そこには炎に包まれたトラックの姿があった。
護衛「真由美様、大丈夫ですか!?」
真由美「えぇ、大丈夫よ。一体何が起きたの。」
護衛「分かりません。突如、前を走っていたトラックが爆発して・・・・グハッ!!」
突如、護衛が倒れる。
真由美「一体何が!?」
すると、
ダッダッダッダッダッダッダッ
突如、武装した謎のマスクを付けた集団が真由美が乗っている車を取り囲む。
真由美「何者ですか。」
と真由美が威嚇しつつCADを構える。しかし、
シューーー
真由美「これは・・・・!?」
突如、車の中を謎の煙が充満し始める。
真由美「こ、これは・・・・催眠・・・ガ・・・・。」
真由美は、催眠ガスによって意識を失う。その後、現場には警察と消防が駆けつけ時には、車には真由美の姿は無く、あったのは放置された車と何者かによって射殺された護衛の亡骸だけだった。
続く