龍の目を持つ悪魔(1年生編)   作:アニ督

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第5話 オリジナル

2093年4月7日

午後1時

東京 渋谷

 

救出作戦から早くも2日経った。俺は変わらずこの第1高校に通っている。

裕翔「ハア〜・・・眠い。昨日徹夜しなけりゃよかった。」

正直、この学園に通ってて思った事がある。それは・・・

魔法の授業が全く面白くないというところだ。クラスの殆どが必死になって魔法を勉強しているが、俺にとっては何の身にもならない勉強だった。そのため、俺はいつも授業をサボっている。そのせいか、俺はクラスでも孤立ぎみだ。しかし、そんな俺にも毎日鬱陶しいほど声をかけてくる人物がいる。その人物は、

真由美「葉山く〜ん。」

この女である。

裕翔「また、来たのかよ。悪いが話す事はないぞ。」

真由美「もう。どうして、いつもそんなに冷たいのよ。」

そう、この女が毎日鬱陶しいほど声をかけてくるのだ。名は七草真由美。魔法界において有名な十氏族の一つである七草家の長女である。この第1高校では、入学と同時に生徒会長を務めている。

裕翔「あのなぁ、俺は基本1人でいたいんだよ。」

真由美「そんなこと言わないで、せっかく友達になったんだから少しくらい・・・・。」

裕翔「俺は、お前と友人となったつもりはない。俺とお前の関係はクラスメイトというだけで友人ではない。そこを間違えるな。」

と俺はいつも通り突き返す。すると、

真由美「もう。少し、お願いしたい事があったのに。」

裕翔「お願い?」

真由美「えぇ。少し、協力してもらいたいことがあってね。今、ここでは話せないんだけど、お昼休みに生徒会室に来てくれない?」

裕翔「・・・・・考えておく。」

真由美「分かったわ。じゃあ、生徒会室で待ってるから。」

そう言うと、七草は自分の席に戻っていった。そして、それからも2限連続で授業を終え、お昼休みに入った。

 

午前12時

結局俺は、七草に言われた通り、生徒会室に来てしまった。

裕翔「ハァ~、結局来てしまった。」

本当は来るつもりはなかったが、七草は2日前の救出作戦以降俺の正体を知っている人物だ。基本俺は表では、ただこの第1高校に通う一般生徒だが、裏では自衛隊所属の特殊部隊の指揮を執っている。そして、七草は俺が特殊部隊の人間だと言うことを知っている。もし、俺が七草の頼みを断ったりしたら、七草家の力を使って俺の正体を世間に知らせかねない。だから、仕方がなく今俺は生徒会室の前に来ているのだ。そして、

コンコン

裕翔「来たぞ~。」

俺はノックし、確認をとると、

真由美「どうぞ~。」

と中から声が聞こえてくる。そして、

ガチャ

俺は扉を開け、中に入る。

そして、中に入ると、そこには七草と共に3人の人物がいた。

克人「来たか。」

摩利「相変わらず、嫌そうな顔をしてるな葉山。」

十文字克人。七草家と同じく十氏族の一つの名家。十文字家。克人はその十文字家の長男であり、次期当主候補の1人だ。そして、その隣いるのは渡辺摩利。七草と克人と俺とは同じクラスで、この学園において風紀員を務めている。

裕翔「何だ。お前らもいたのか。で、そちらにいる方は・・・・。」

克人と摩利は分かったが、もう1人いる女性は知らない人物だった。

真由美「紹介するわね。1年Bホームの市原鈴音。ウチの会計を担当してくれいるの。ね、リンちゃん。」

鈴音「会長。その呼び方はやめて下さい。では、改めて。生徒会の会計を担当しています。市原鈴音です。どうぞ、よろしくお願いします。」

裕翔「あぁ、よろしく。」

と挨拶をすると、俺は、

裕翔「で、頼みって何だ。」

と聞くと、

真由美「ねぇ、葉山くんって部活とか興味ある。」

裕翔「部活・・・・・。興味ないね。」

真由美「あら、なら今後部活に入る予定は・・・。」

裕翔「ない。」

というと、

真由美「じゃあ、明日の昼からある部活勧誘が始まるから、葉山君には風紀員と共に魔法の不適切使用を取り締まりに協力してね。」

裕翔「・・・・・はっ!?」

真由美「どうせ、明日の昼から暇なんでしょ。だったら、その時間を使って私たちに協力して欲しいの。だから・・・。」

裕翔「断る。」

真由美「・・・・・やっぱり。」

裕翔「何で、俺がそんな事にいちいち付き合わないといけないんだよ。第一、風紀員がいるなら問題ないだろ。」

と言うと

摩利「だが、それでも全て未然に防ぐ事は不可能だ。だから、少しでも人手欲しいんだ。特に葉山の相手の魔法を無力化するという力はこういう場面で大いに役に立つ。それに、例え生徒が魔法を使ったとしてもお前なら適切に対処がてきる。だから、お前に協力してもらいたいんだ。」

裕翔「あのなぁ、お前ら。俺がこの学園でどういう立場いるか知ってるか。俺は、SAOサバイバーを味方する劣等生って言われてるんだぞ。そんな、俺が取り締まりなんかをしたら余計に悪化するだろ。」

真由美「そこは私達が何とかするわ。だから、お願い。力を貸して。」

裕翔「・・・・・。」

俺は席を立つと黙って、廊下に向かう。

真由美「葉山君。」

裕翔「・・・・・気が向いたら手伝ってやる。」

ガチャ

そう言うと、俺は生徒会室を出た。そして、その後は何事もなく放課後を迎えた。

 

午後5時

日が暮れだし、空はオレンジ色になっていた。そんな中、俺は1人で校門に向かっていた。すると、

真由美「葉山君。」

と声が聞こえてくる。俺はゆっくりと後ろを振り返ると、そこには七草の姿があった。

裕翔「何のようだ。昼の件ならまだ、検討中だぞ。」

真由美「違うの。少し、葉山君に会って欲しい人がいるの。」

裕翔「・・・誰だよ。ソイツは。」

真由美「とりあえず、ついて来て。」

そう言われると俺は黙って七草に付いて行った。そして、歩き始めて10分くらい経った時、

真由美「ここで、少し待ってて。」

裕翔「おい、一体誰なんだよ。俺に会わせたいヤツって。」

すると、

ブーーーーーン

奥から黒い車がこちらに向かって来た。そして、黒い車が俺たちの目の前で止まる。

すると、

ガチャ

?「久しぶりだね。葉山君。」

と車から1人の男性が降りてきた。

裕翔「貴方は・・・・七草弘一。」

真由美「そう。会って欲しかったのは、私の父よ。」

弘一「あれから、元気にしてたかね。」

裕翔「はい。なんとか、元気にやっています。それで、今日は何のようで俺に。」

と聞くと、

弘一「今日は娘の真由美を助けてくれた事の件のお礼を言いたかったからだよ。葉山君。本当にありがとう。」

と弘一さんは俺の前で頭を下げる。

裕翔「やめて下さい。別に俺はただ、当然の事をしただけで。別に大した事は・・・・。」

そう言うと、弘一さんはゆっくりと頭を上げる。そして、

弘一「少し、君と2人で話がしたい。真由美。お前は車で待っていてくれ。」

真由美「分かったわ。」

そう言うと、真由美は車に乗り込む。

そして、

弘一「では、少し話をしよう。」

そう言うと、弘一さんはCADを使って空間魔法を展開する。

弘一「これで、2人だけで話ができる。」

裕翔「やることがエゲツないですね。」

と俺は苦笑いで返す。

そして、

弘一「では、葉山君。君に提案がある。この際、私の元で働かないか。」

裕翔「・・・・・それは、スカウトとして受け取ってよろしいですか。」

弘一「あぁ。真由美から聞かせてもらったよ。君は竜の目を使えるんだね。」

裕翔「・・・・・はい。」

弘一「現在、世界で竜の目を使える人間はほんのわずかしか居ない。竜の目は魔法が誕生する遥か前より存在する力。この力は持ち主に大きな力を与えるが、その分、代償も大きい。下手をすれば、その持ち主の命までも奪いかねない。だが、君はこの力をうまく使い回せているようだな。」

裕翔「確かに、今は力のコントロールはできていますが、昔、この力を手にした時は苦労しました。力を使った瞬間、嘔吐に目眩、吐血までしましたよ。」

弘一「そうか。随分と苦労したんだな。それでだ、私の元に来る気はないか。もし、私の元で働くというなら、妹さんの治療の援助はしよう。」

裕翔「・・・・・確かに、その件は嬉しいのですが、俺はまだまだ未熟です。確かに竜の目は使えますが、俺はまだ足りないものがたくさんあると思っています。竜の目だってこの数年でやっとコントロールができるようになっただけで、無理に力を使えばどうなるかも分かりません。最悪、暴走して人を襲うという可能性もないとは言えません。だから、この件はお断りさせて頂きます。妹の治療費は自分で何とかします。」

そう言うと、俺は例の能力を使って弘一さんの空間魔法を無力化する。それを見ていた光一さんは

弘一「そうか。やはり、君は只者ではないようだ。だが、葉山君。私から一つだけ伝えたいことがある。」

裕翔「何ですか。」

弘一「君を狙っているのは七草家だけでは無い。既に十師族の全てが君を手に入れよう動き出している。特に四葉家には気をつけたまえ。」

裕翔「ご忠告ありがとうございます。それでは。」

そう言うと、俺は家に向かった。

 

そんな葉山裕翔の後ろ姿を見ていた弘一は

弘一「葉山裕翔。もう少し、調べる必要があるな。」

と言っていると、

真由美「で、どうだった。」

弘一「断られてしまったよ。やはり、お前の言った通りだったな。」

真由美「ああいう性格なのよ。でも、いつかは答えてくれると思ってるわ。私は。」

弘一「そんなに葉山裕翔が、気になるのか。」

真由美「えぇ、お父さんと違って少し正直じゃないところもあるけど、私は好きだなぁ。正直じゃないけど、誰かのために必死なれるところが。」

弘一「そうか。」(将来、真由美の婿としても考えておこうか。)

と弘一は思っていた。

 

一方、葉山は

裕翔「やっぱり、話したんですね。」

古田『すまない。黙っていて。』

と俺は古田上官とスマホで連絡を取っていた。

古田『真由美様を家に送った時に、事情を弘一様から聞かれてね。流石に、黙っておくことは出来なくてね。』

裕翔「だったら、それを教えてくださいよ。で、それを古田上官は俺の正体を十支族に全てに教えたんですね。」

古田『いや、私が教えたのは七草家だけだ。』

裕翔「えっ!?では、なぜ十支族全てが俺の正体を知っているのですか。」

古田『おそらく、君の家の本家によるものだろう。君の本家は基本、四葉家に仕えているしね。』

裕翔「・・・・・。」

古田『やはり、憎いかい。』

裕翔「当たり前です。アイツらのせいで、俺や姉さんは・・・・。」

古田『そうかい。やはり、君にとって本家は憎いんだね。今後、四葉家も接触をしてくるかもしれないね。その時は・・・・。』

裕翔「もちろん、今まで通りに追い返すだけです。」

そういうと、俺は電話を切った。そして、再び俺は家に向かって歩き出した。

 

翌日

午前7時

俺は朝早くから、学校に登校し、1人机に向かってある事をしていた。すると、

真由美「葉山くーん。」

と笑顔で七草がこちらに向かってきた。

裕翔「・・・。」

真由美「葉山君。おはよう。」

裕翔「おはよう。」

真由美「朝早くから、何をしてるの。」

裕翔「ちょいと、CADの調整だ。」

真由美「へぇ~、葉山君ってCADの調整もできるんだ。正直、驚いたわ。」

裕翔「こういうのは、自衛官として当然のことだ。」

真由美「ふぅ~ん。ねえ、それで今日の件受けてくれる。」

裕翔「あぁ、受けてやるよ。ただし、俺のやり方に意を唱えるのは無しな。」

真由美「分かったわ。それじゃあ、今日のお昼に一度生徒会室に来てくれないかしら。念のため、説明しておきたいことがあるから。」

裕翔「分かった。」

こうして、俺は真由美たちに協力することにした。

 

午前12時

コンコン

裕翔「来たぞ。」

と俺は生徒会室の扉をノックする。すると、

真由美「どうぞ。入って。」

と声が聞こえてくる。

ガチャ

俺は黙って、生徒会室に入る。すると、中には昨日と全く同じメンバーが座っていた。

真由美「いらっしゃい。葉山君。今回の件、引き受けてくれてありがとう。じゃあ、早速説明するから席に座ってくれる。」

そう言われると、俺は黙って席に腰をかける。

真由美「それじゃあ、早速説明していくわね。今回葉山君にやって貰いたい事は、生徒による魔法不適切使用阻止または、鎮圧ね。普通は風紀員がやる事なんだけどね。だから、もしもの場合は魔法を使用しても構わないわ。だけど、人の命を奪うような魔法は禁止よ。」

克人「後、この事は、部活

裕翔「了解。」

と俺が言うと、

ガタガタガタガタ

と窓が強い風を受けて、大きな音をたてる。すると、

ガタン

風のせいで、窓が勝手に開く。

真由美「随分、強い風ね。」

鈴音「ですが、今日の風は穏やかだと聞いていましだが、・・・・・。」

摩利「私が閉めてこよう。」

と言うと、摩利は立ち上がり勝手に開いた窓のは元に向かう。すると、俺は

裕翔「開けておいた方がいいぜ。今の風、自然に吹いたものじゃないから。」

摩利「それは、どういう事だ。」

と摩利が振り返り、俺に聞いてくる。

裕翔「渡辺。後ろを見てみろ。」

摩利「え、後ろって。一体何が・・・・・。」

摩利は窓の方を見ると、突然黙り込む。その視線の先には、巨大な鳥が摩利の目の前でじっと見つめていたからだ。そして、

巨大な鳥「クェェェー!!」

と巨大な鳥は大きな鳴き声をあげる。

摩利「うわぁぁぁー。」

摩利は驚き、腰を抜かす。すると、俺はその鳥に近づき、

裕翔「よしよし。良い子にしてたか。」

と言いつつ、俺は巨大な鳥を撫でる。

真由美「ちょっと、葉山君!?危険だから、離れて‼︎」

克人「何だ、この巨大な鳥は!?」

と2人がその巨大な鳥に向かってCADを構える。そんな2人に対して、俺は

裕翔「落ち着け。コイツは俺のペットだ。何の心配もないよ。ほら、ホルス挨拶。」

と言うと、巨大な鳥は4人に対して一礼する。

摩利「葉山。この巨大な鳥は。」

裕翔「コイツは、俺が召喚した召喚獣、ホルス。普段は、家でじっとしているだが、時々勝手に家を飛び出して俺の後を着いてくるんだ。」

真由美「人に害を与えたりとかは・・・・・。」

裕翔「基本、こっちから手を出さなければ、何もしてこないよ。」

そう言うと、

真由美「触っても、大事なかしら。」

裕翔「ああ、別に大丈夫だぞ。」

そう言うとと、真由美は、そっとホルスを撫でる。すると、

ホルス「クワァ」

と鳴きながら、真由美に顔を擦りつける。

真由美「うふふ。可愛いわね。」

と言いつつホルスを撫でる。

裕翔「ホルスに気に入られたみたいだな。」

と言うと、

真由美「葉山君。この子、普段は家にいるのよね。」

裕翔「ああ、基本は家で寝てるな。」

真由美「なら、今度お邪魔するわ。」

裕翔「えっ!?」

摩利「じゃあ、私も。」

裕翔「はっ!?」

とその後、俺は家に絶対来るなと言うと、真由美と摩利が抗議してきて、言い合いになった。そして、そのまま部活勧誘遠迎えたのだ。

 

午後1時10分

「ぜひ、うちを見学して行ってください。」

「13時20分から体育館で剣道部のデモンストレーションがあります。ぜひ見に来てください。」

などと、どこの部活もう必死になっていた。そんな中俺は、

裕翔「ああ、暇だ。こんなんなら、受けなければよかった。」

キリト「なら、なんで俺を強引に連れて来たんだ。」

とキリトが言い返してくる。実は、部活勧誘が始まってすぐに、暇そうにしているキリトを見つけたため、強引に連れて来たのだ。

裕翔「仕方ないだろ。暇なんだから。」

キリト「理由になってねぇよ‼︎」

裕翔「まぁ、暇人同士なんだから付き合え。」

と言っていると、

鈴音『至急、南西の部活勧誘エリア付近にいる風紀員は現場に向かってください。』

と無線がはいる。そして、

裕翔「ほな、行くとしますか。キリト、お前も来い。」

キリト「今度、何か奢れよ。」

裕翔「ヘイヘイ。」

と言うと俺とキリトは加速魔法を使って現場に向かった。

そして、現場につくと、

「俺たちが先だ。」

「何だと。」

既に2人が掴み合いになっていた。

裕翔「まだ、魔法は起動していないみたいだな。」

キリト「そのようだな。」

すると、

摩利「葉山。」

と摩利と合流する。

裕翔「ああ、渡辺。」

摩利「悪い、遅くなった。って何故、桐ヶ谷が。」

裕翔「話は後だ。それより先に・・・・・。」

と言いかけたその瞬間、

ズドーン

突然、大きな騒音が響き渡る。

摩利「しまった。」

裕翔「チッ・・・使いやがったか。おそらく、使ったのは爆風。渡辺、お前は周りにいる取り巻きどもを抑えろ。あの2人は俺が何とかする。」

そして、俺は2人を止めるために突っ込んでいった。

渡辺「今の魔法をあの短時間で、読み取ったのか。普通じゃない。」

キリト「それが、アイツなんだよ。」

と2人が話している内に、俺は

「グハッ。」

「グホッ。」

裕翔「先輩、おふたりには魔法不適切使用の件においてご同行してもらいます。それなりの処罰は覚悟しておいて下さい。」

と俺は能力で2人のCADを無効化し、後は力技で2人を取り押さえた。

すると、

「おい、アイツ。例の・・・・。」

「あぁ、SAOサバイバーの味方をする一科生だ。」

「少し、強いからと言って調子に乗りやがって。」

と言うと、取り巻きの1人が俺に向かってCADを構える。しかし、俺はそれを見逃す事はなく、すぐに胸元に隠していたP08を構える。すると、それを見た摩利は

摩利「葉山!!それは・・・・。」

裕翔「安心しろ!!実弾は入ってねぇよ!!」

そう言うと、俺は引き金を引いた。そして、

ダァーン!!

CADを構えていた生徒に向かって魔法を放った。放ったのは、ちょっとした衝撃魔法で、当たったとしても腕を痛めるくらいの火力しかない。

「グッ。」

CADを構えていた生徒は腕を押さえ込む。俺はその生徒を睨んで、

裕翔「先輩。もし今俺が使った魔法が殺傷ランクBだとしたら、先輩の命はなかったと思いますよ。魔法とは人の命を簡単に奪える代物です。それを忘れないで下さい。」

そう言うと、俺は立ち上がり、先に取り押さえた2人を連行する。すると、

摩利「葉山。後で、お前がさっき使ったピストルに関して話してもらうぞ。」

と言われる。その後は俺は2人の生徒を風紀員に任せて生徒会室に向かった。

 

午後3時

俺は生徒会室で真由美と摩利、そして克人から尋問を受けていた。

真由美「ねぇ、葉山君。摩利から聞いたけど貴方が使ったCADを見せてくれないかしら。」

と言われると俺は、胸元に隠していたP08を取り出し、机の上に置いた。

克人「随分と古い銃だな。葉山。お前これは・・・・・。」

裕翔「俺が作ったオリジナルのCADだ。」

摩利「オリジナルだと!?お前、CADのライセンスを持っているのか。」

裕翔「あぁ、持ってるよ。取ったのは2年前かな。それ以来、趣味で旧式の銃をCADに改装しているんだ。」

真由美「そんなの、聞いたことないわ。そんな事が世間に知れ渡れば、各国の技術者が黙っていないわ。」

そう。現在、旧式のピストルやマシンガンをCADに改装できた事例は一つもない。そのため、俺は俺はこの事を基本表には出していないのだ。

克人「つまりお前は、竜の目の保持者であり、CADの技術者もあるのいうわけか。」

裕翔「その通りだ。」

と答えると、克人が

克人「・・・・・葉山。お前に聞きたいことがある。」

裕翔「何だ。」

克人「4年前、国際テロ組織《エンジェルハウンド》を潰したのはお前か。」

裕翔「・・・・何故、それを聞いてくるんだ。」

克人「世界でテロ活動を行なっていた《エンジェルハウンド》は4年前、突如謎の襲撃を受け、壊滅した。このテロ組織は日本でも数多くのテロ活動を行なっていた。そして、俺はこの事件を調べているうちにある仮説にたどり着いた。葉山。お前は、4年前妹の敵討ちとして《エンジェルハウンド》を潰したんじゃないのか。」

裕翔「・・・・・。」

克人「お前の妹、葉山雪は4年前《エンジェルハウンド》による学園での起きた爆破テロに巻き込まれ、重傷を負い、今でも意識を取り戻さない状態。それから数ヶ月後《エンジェルハウンド》のアジトが次々に襲撃を受け、最終的には壊滅した。そして、各国が調査をした結果、奇跡的残っていたカメラの映像に1人の少年が映っていた。その少年は次々にエンジェルハウンドの人間を殺していき、やがてその少年は「悪魔」として恐らるようになった。その少年は今でも正体は分かっていない。だが、その映像に映っていた少年とお前の戦い方は似ていた。特に、CADを無力化し、次々に敵を薙ぎ倒していく姿は瓜二つだった。違うか、葉山。」

裕翔「・・・・・。」

真由美「私も聞いたことがあるわ。確かに言われてみれば葉山君とその悪魔と言われた少年の戦い方は全くもって同じだった。」

摩利「じゃあ、葉山が・・・・。」

と言おうした瞬間、

裕翔「違うよ。俺じゃない。確かに似ているが、その悪魔は銃を一切使わずに刀のみで相手斬り殺していた。俺には、あんな真似はできないね。それに、克人。お前が今言った事はあくまでも仮説だ。証拠が無い以上、俺が犯人だという事は予想でしかない。それに仮に俺がその悪魔だとしたら、お前はどうする。仮にも国際テロ組織を潰した人間を捕らえるのか。」

と聞くと、

克人「・・・・なるほど。確かにお前のいう通りだ。疑って悪かった。」

裕翔「別に気にしてないよ。」

すると、俺は立ち上がり

裕翔「じゃあ、先に帰るぞ。俺もやる事があるから。」

そう言うと、俺は生徒会室を出た。

裕翔(悪魔か。4年前のあの日ねぇ。確かに疑われても仕方ないか。)

そう思いつつ、俺は学園を後にした。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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