機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜 作:残月
いやまぁ……さっき嫌な予感がするとは言ったよ確かに。
『くそっ!振り切れない!』
『ホーホッホッホッ!隙を突かれてクルーゼは堕とされたが私はそんなに甘くないネ』
なんで火器運用試験型ゲイツ改が居るんだよ!?デュエルとバスターは武器を収めて対話を始めたっぽいけどストライクと白いゲイツは中破して地面に墜落したのは見えた。そして本来なら逃げたクルーゼ隊長をムウさんが追い掛けてキラも後を追うのだが……あの火器運用試験型ゲイツ改いや、長いからゲイツ改でいいや。ソイツがキラのフリーダムを追い回して援護に行けなくなってる。
多分だけどストライクVSクルーゼゲイツ&ゲイツ改になっていてクルーゼゲイツの攻撃でストライクが中破。そこへキラのフリーダムがクルーゼゲイツを撃破。しかし、その後ゲイツ改がフリーダムを追い回したって所か?
どちらにせよ放ってはおけないな。
「キラ、コイツは俺が相手にするからムウさんを追え!」
『わ、わかった!ラスティも気を付けて!』
『ほ?テスタメント……?強奪されたとは聞いていたけど、まさかメンデルで会えるとは思わなかたネ』
俺はテスタメントでゲイツ改を蹴り飛ばして距離を空けさせる。キラは戸惑いながらも俺が来た事でムウさんの援護に向かえる事から最低限の言葉を残してメンデルの研究所へと急いだ。
『なるほどなるほど……何か面白い予感がしたからクルーゼの部隊に付いてきたけどコレは儲け物ネ』
どこか怪しさを感じさせる妙なカタコトの喋り方。そして状況的に不利だったとは言えどキラのフリーダムが振り切れない程の強さか……なんこ貧乏くじばかり引いてねーか俺?
デュエルとバスターを横目で見れば地表に降り立って会話を始めたみたいだな……
「胡散臭いオッサンみたいだけど話し合い……は無理だな!?」
『破っ!!』
話し掛けようとしたらフルバースト撃ってきやがった!咄嗟に避けたけど間違いなく殺しにきやがった!
「会話と言う文化はねーのか!?」
『これは可笑しな事を言うネ。強奪されたテスタメントにフリーダムを使う組織に気遣う道理は無いヨ。ボディさえ残ってれば問題無いでしョ』
俺のツッコミに尤もな返答が返ってきたけどゲイツ改の全身の射撃武装が雨の様に降り注ぐ。
しかもゲイツ改のパイロットはキラの時もそうだったけど力量を見極めた上で撃ってきてるみたいでフルバーストで広範囲に撃ちながら手持ちのビームライフルの射撃はMSの手足や武装を撃ち抜こうと狙ってきてる。さっきのゲールとか言う奴は殺る気MAXだったけどコイツは計算高い。フリーダムやテスタメントの動力部を残していれば後はどうでも良いと言い放つ辺り、多分フリーダム、ジャスティス、テスタメントの奪還を命じられ……ん?ちょっと待て。
『逃がさないヨ。精々抵抗して見せるがイイ。楽しもうじゃないカ』
現在俺のテスタメントはゲイツ改の攻撃から背を見せながら逃げている状態だが……明らかにおかしい。
そもそもゲイツ改がテレビ本編での出番がなかったのはゲイツ改の動力源がバッテリーで即エネルギー切れを起こすからだった筈。にも関わらず現状、ゲイツ改は俺のテスタメントに対してビーム砲とかをバンバン撃ってきてる。つまりは本来ならとっくにエネルギー切れを起こして良い筈なのに普通に攻撃が続いてる。つまり……
「まさかゲイツ改も核動力なのか!?やっかいな……って事で作戦変更!」
「ヌゥ!?逃げの一手から転じての居合い斬りとは見事だネ。だが、まだまだ甘いヨ!」
相手がフリーダムやテスタメント同様に核動力で動いてるなら時間切れやエネルギー切れを狙うのは無理がありすぎる。俺は逃げていたが逆噴射と急旋回を駆使して一気にゲイツ改へと距離を詰めてゲイツ改のビームライフルとレール砲を片方斬り落とした。
「よし、これで『ラスティ!撤退だ!』っと!?」
このままゲイツ改を攻めようと思ったらディアッカからの通信が入った。モニターで確認すれば中破したストライクをフリーダムとバスターが牽引していた。キラとムウさん、クルーゼ隊長とディアッカとイザークの話し合いも終わったらしいな。
『ふむ……名残惜しいが時間切れの様だネ。私も彼等を引率しなければだからバイバイだヨ』
するとゲイツ改から通信が入る。モニターには胡散臭い笑みを浮かべた小太りのオッサンが映し出された。
『私の名はシェン・トンツー。私の任務はフリーダム、ジャスティス、テスタメントの奪還及び破壊。つまりは私はキミ達を狙う存在だヨ。覚えておくんだネ』
シェンからの通信が一方的に切られた。一方的に通信が来て一方的に切られたよ。しかし、まあ……
「なんでこう……厄介な奴ほど俺の相手になるんだろう……」
連合のゲールといいザフトのシェンといい、予想外のエースが出て来る。もう本来の流れとか無いんじゃないか?
取り敢えずムウさんのストライクの牽引はディアッカとキラに任せるとして……俺は周囲の警戒を続けなきゃだな。
『シェン・トンツー』
ザフトのエースパイロットの一人。
小太りで飄々とした雰囲気の男性。ニコニコとして温和そうに見えるが何かを見透かした様な言動が多々ある。
黒髪をオールバックに固めており、普段から丸メガネ型のサングラスを着用している。
語尾が片言になる癖のある喋り方をする。
射撃が得意。
『火器運用試験型ゲイツ改』
シェンの乗る機体。本来であればデータ収集の後にヤキン・ドゥーエの防衛に回された機体であったがシェンの専用機として運用されている。
元々核エンジン非採用である為、本機のデメリットであったエネルギー効率の悪さが問題視されていたが後に核エンジンを搭載し直した為、エネルギー効率の問題が解決されている。カスタムされた後はエース機に恥じない性能となっている。
武装
ルプス・ビームライフル
ラケルタ・ビームサーベル
ピクウス76mm近接防御砲
クスィフィアス・レール砲
リフター
フォルティス・ビーム砲
ファルクリス機関砲