次の戦い
登校日。雄英に行く支度を整えたミツネは玄関に居た。
「ミツネ本当に大丈夫なの?ちゃんと学校まで行ける?なにかあったら警察やお父さんたちに連絡するのよ?」
USJ襲撃事件の時は轟が一網打尽。主犯格はオールマイトたちが相手してくれたおかげで無傷のミツネだが、やはり美魚は母として凄く心配していた。
「大丈夫だって。お父さんが手傷を負わせたから暫く来ないと思うし、緑谷くんやオールマイトたちが心配だから」
「……そうよね」
友人、オールマイト、相澤、13号は重傷を負った。確かに心配になってしまう。
「分かった。本当に気をつけて行ってね」
「うん。行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
ミツネは鞄を持ち、いつもより少し遅めに出発した。
***
「おはよう」
「おはよー」
ミツネが教室に入ると重傷を負っていたはずの出久が居た。
「緑谷くん、おはよう。怪我の具合はどう?」
「うん。リカバリーガールのおかげでなんとか」
雄英の保険医・リカバリーガールは老婆だが治療に特化した個性を持っている。そのおかげで出久は雄英に来れたのだ。
「……でも相澤先生は心配だな」
「確かにそうだよね」
「両腕粉砕骨折、顔面骨折と言っていたからな」
お茶子と飯田も心配する。ただしだ。
「いや…あの人の事だから絶対来るよ」
「「「え」」」
A組の皆より先に相澤の事を知っているミツネは絶対来ると確信していた。
「相澤先生はかなりの合理的な思考。治療したなら学校に来て良いだろって来るよ」
「ほんまに!?」
「えー大丈夫なのかなそれ」
「怪我が治るまで休みを取った方がいいんじゃないか?」
やはり驚き、心配そうだ。そうしている内にホームルームの時間になった。ミツネの言う通り相澤が来るのか。それとも代理が来るのか。真剣に出入り口を見るA組。その結果は
「お早う」
『相澤先生復帰早えええ!!!』
「マジできた!!」
「先生大丈夫なんですか!?」
包帯グルグル巻きのミイラになって現れたのだ。本当に来たことに驚きつつも動きが危なっかしいから心配している。そんなA組に彼は表情は見えない(包帯のせい)が真剣な様子であることを伝える。
「戦いは終わってねぇ」
それを聞いてミツネたちは身構える。まさかまた敵が現れたのか。
「雄英体育祭が迫ってる!」
『クソ学校っぽいの来たあああ!!』
学校生活の定番イベントだった。しかし雄英体育祭はそんじょそこらの体育祭とはかなり違う。かつて4年に一度のお楽しみであったスポーツの祭典オリンピック。それは個性が増えていくにつれて人口は減っていった。雄英体育祭はそんなオリンピックの代わりになった日本のイベント。テレビの生中継もあり、何より生徒たちは自分の実力をヒーローたちに見せることが出来るのだ。なので敵が来た後でも中止にしてはいけない。こうしてA組は大変だった。その他のクラスから敵情視察される。ヒーロー科入試に落ちた者が多い普通科に宣戦布告されつつも自らを鍛えていった
そして
《群がれマスメディア!今年もお前らが大好きな高校生たちの青春暴れ馬…雄英体育祭が始まディエビバディアァユウレディ!!??》
雄英体育祭当日になった。