《色々やってきましたが!!結局これだぜガチンコ勝負!!》
とうとう始まるトーナメント。最初からやる出久と心操以外は観客席へ向かう。
「あれ?青山くん?」
「ヤ☆」
席には保健室で寝ているはずの青山が居た。
「保健室で寝てんじゃねぇのか?」
「大丈夫なの?」
「昼もレクも寝ていたからね☆おかげで良くなったから応援に来たんだ☆」
昼休憩もレクリエーションの時も寝たおかげで体調が良くなったようだ。
「お!緑谷が出てきたぜ!」
二人の紹介をした後、プレゼントマイクは《START!!》と合図を出す。その瞬間、出久が怒った様子で走り始めた。
「様子から怒らしたようだね」
「緑谷は根っから良い奴だもんなぁ」
時々、心操は怒らせて会話をさせていたからチームを組んでいたミツネと尾白はすぐにわかった(ちなみに内容は「爆発男がヘドロに襲われたのは見た目の通り、悪いことをやったからじゃないのか。なんでヒーロー目指すのかわからない。いっそ敵に就職した方が良いんじゃないか」だ)。そして出久は当然、怒り、
《緑谷開始早々完全停止!?》
洗脳された。そして方向転換。このままでは場外となり、出久の負けになる。
(攻略は漫画でありきたりな行った本人が解く。または衝撃を受ける)
実際、騎馬戦の時、洗脳された騎手は仲間に殴られて正気に戻っていた。でも今の出久はそうしてくれる人はいない。そう思ったら。
バキ
《緑谷とどまったああ!!?》
「すげえ…無茶を…!」
「今の緑谷くんには有効的だけどさ」
まさかワザと指を壊し、その衝撃と痛みで正気に戻るとは。その後心操はまた煽ったが出久はもうだまされなかった。出久は隙をつき、背負い投げで心操を場外にしたのだった。
ー轟対瀬呂ー
轟対瀬呂は一瞬だった。轟が氷を出す前に場外に出す作戦を仕掛けた瀬呂だが、一瞬で氷山を作り出し、瀬呂とミッドナイトを氷漬けにした。流石だが
(……轟君)
氷を溶かす作業をする轟は悲しそうに見えた。
ー芦戸対上鳴ー
(三奈ちゃんも上鳴も良い感じなんだけど…)
芦戸はミツネと同じく個性で滑走。翻弄する。上鳴は女の子をいじめるのは嫌なので
「場外に逃げてくれよ?」
芦戸が場外に逃げることを願って、控えめに放電。その結果
「ウェーイ」
個性の使い過ぎで上鳴は馬鹿になった。なので
「てい!」
どん
「ウェイ」
「上鳴君場外!!芦戸さんの勝利!」
芦戸が勝った。
「竜間さん。そろそろ行こうか」
「うん。」
次は飯田と騎馬戦で出久と組んでいたサポート科女子の発目明。その次はミツネと尾白なので準備をしに行く
「ミツネちゃん達がんばってねー!」
「ちょっとは手加減しろよ尾白ー!」
「いやいやどうしても本気で行かないと(汗)」
「確かに竜間さんの個性はなー」
ー飯田対発目ー
「………何アレ」
舞台の出入り口で二人の様子を見ているミツネ。サポート科の発目は分かる。サポート科は自分で作った物だけなら使ってもいいルールなのだが何故か飯田も付けているのだ。
「彼女はサポート科でありながら「ここまで来た以上対等だと思うし対等に戦いたい」とオレにアイテムを渡してきたのです!この気概を俺は!!無下に扱ってはならぬと思ったのです!」
「……ホントに居たよアイテム渡すサポート科」
サポート科にとっては体育祭は自分の発明を披露する場。ギリギリトーナメントに進出で来たらヒーロー科の生徒に貸し出し、実際、どれ程の物なのか観に来ているサポート会社に売り込んでいるのだ(実際、エンリューの友人が被害に遭った)。
10分後
全てのアイテムを披露し終えた発目は大満足の様子で場外に出た。飯田哀れ。
ー尾白対竜間ー
《さあさあ次は騎馬戦で同じチームを組んだ巨大な尻尾を持った格闘家尾白!対するは美しい滑走するドラゴンガール竜間!どっちが勝つか!!》
(竜間さんがドラゴンになったら間違いなく勝てない。人型の時に場外にする!)
《START!!》
一気に走る尾白。しかしだ。
「ふ――――…」
ぽよん
「あ!」
ミツネを守るシャボン玉に防がれた。その隙にドラゴンになったミツネは尾白の周りを滑走する。それにより泡も増えていく。
「ごめんね尾白君。一緒に戦ったから極力怪我させたくないんだよ。だから滑ってね」
シャアアアアアアアアアアアアアア
「わあ!?」
シャボン玉に入れられた尾白は滑っていく。尾白は慌てて逃げようとしたがシャボン玉が特殊なので逃げられない。
ぱちん
割れると転ぶ尾白。転んだ場所は当然
「尾白君場外!」
フィールドの外だった。
《竜間勝利―!怪我無く場外にしたぞ―!》
お互い怪我もなく終わらせたミツネ。皆の下へ戻ろうとしているとだ。
「お。いたいた」
(エンデヴァー)
現れたのはエンデヴァーだった。
「君の個性は凄いな。泡だけかと思えば実際はドラゴン。機動力はそうだし、攻撃に防御も見事な物だ」
「(本当に来た)ありがとうございます」
ミツネはあの話を知らないふりをしてお礼を言う。
「それで提案なんだが焦凍……息子の嫁に来ないか。お互い父がヒーロー。見事な個性。お似合いだと思うぞ」
ミツネはニッコリとステキな笑顔で言う。
「DVやらかす馬鹿親父が舅になるなんて嫌♪」
「なぁ!?」
そう言って泡スケートで逃げた。観客席に到着すると
「八百万さん場外!!常闇くんの勝ち!」
八百万と同じA組、首から上がカラスの男子・常闇の試合が終わっていた。
「見逃したぁ―――」
「だ、大丈夫!教えるからさ!!」
嘆くミツネに出久が慌てて言う。
「常闇君は先手必勝。八百万さんは盾とか出したけど場外になった」
「そっかぁ。百ちゃん間違った物出しちゃったんだね」
「え?」
疑問符を浮かべる出久にミツネは説明する。
「私みたいに変身タイプなら大丈夫だけど。変身しない人はどうしても負ける。けどなんでも作り出せる百ちゃんだったら、トリモチ弾なり催涙弾なりネットランチャーなりだせばそれなりに戦えるでしょ?」
「あ。そっか」
実際0ポイント仮想敵を大砲で倒した。怯ませるなり、動けなくするなりすればギリギリ戦える。八百万は出す物の選択を間違えたのだ。
ー切島対鉄哲ー
《次はA組個性硬化!切島!対するB組!個性スティール!鉄哲!個性ダダ被り同士の戦いだぁ!》
次は切島と鉄哲。合図が出される。
「「おおおおおりゃああああああ」」
バキィ
「「グハ!!」」
「「でやあああああああああ」」
バキィ
「「グハ!!」」
「…………全然決まらないな」
「プレゼントマイクの言う通り、個性はダダ被り。実力も同じくらい。引き分けになるかな?」
結果
「両者ダウン!!引き分け!!」
やはり引き分けになった。
回復後、腕相撲をすることになった。そしてとうとう一回戦最後の組が始まる。
「次ある意味最も不穏な組ね」
「ウチなんか見たくないなー」
梅雨は心配そうに、耳郎は恐ろしく感じるのか腕をさする。
「ミツネちゃん。お茶子ちゃん大丈夫かな」
葉隠は心配そうに聞く。
「お父さん曰く攻撃タイプじゃない個性の人は作戦次第って言ってたよ。相手の攻撃パターンを出来る限り早く見抜き、そこらへんに落ちているのはすべて武器。相手の性格や個性さえ利用するんだって」
「な、なるほど」
《START》
プレゼント・マイクの合図が出た瞬間、お茶子は姿勢を低くし、速攻を仕掛ける。お茶子の個性は無重力。触れた物を浮かべる。なので爆豪も浮かんだら流石に行動できない。ただしそれでも爆豪の方が断然上。観客のヒーローたちは「女の子をいたぶるな」とブーイングを出す。すると相澤がマイクを通じて《帰って転職サイトで見てろ》と言ったのだ
「相澤先生!?」
「まあ相澤先生の言う通りだね」
『え?』
同意するミツネに周りは驚いた。
「お茶子ちゃんを見なよ。全然諦めていない。作戦もよく考えている。私の真似したのかな?」
そう言ってミツネは上を見る。空には沢山の瓦礫が浮いていた。姿勢を低くし、突撃しまくった理由。それは武器になる瓦礫を爆豪に「作らせていた」からだ。
「勝あァつ!!」
それを合図に瓦礫が流星群の様に降り注いできた。
「そんな捨て身の策……麗日さん!!」
ボオオオオオン!!!
しかし爆豪は大爆破をして瓦礫を回避した。爆風で倒れてしまったお茶子はなんとか立ち上がり、走ろうとしたが
バタ
限界が来たせいで倒れてしまった。こうしてお茶子対爆豪戦は終わった。
そして最後…切島と鉄哲による腕相撲の結果はというと
「「んんんんんんんんんんんん」」
「ガァ」
ガン!!
《引き分けの末キップを勝ち取ったのは切島!!》
「うおおおおおおお」
切島の勝利だった。