ドラゴンガールのヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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メダル授与

終わった決勝。轟と爆豪は気絶、寝ているためしばらくしてから授与式が行われることになった。ミツネは轟が心配なので保健室へ向かう。

 

「失礼します。轟君は大丈夫ですか?」

「ああ。大丈夫だよ。まぁしばらくは怠いと思うけどね」

 

そう言って寝ている轟を見た老婆は看護教諭・リカバリーガール。個性は治癒という医療に役立つ個性を持っている(その代わり傷に応じて対象の体力を使い活性化させるため、怪我人はだるそうにしている)。

 

「にしても爆豪は心配してないんだねェ」

「ミッドナイト先生に寝かされただけじゃないですか」

「あ、確かに」

 

そう。爆豪はミッドナイトに寝かされただけなので呑気に寝ていた。なので別に心配しなくても大丈夫だ。

 

「……ゔ」

「あ、轟君」

 

轟が起きてくれた。まだ怠いのか横になったままだ。

 

「起きたかい。ハリボーお食べ」

「は…はい」

 

起きて怱々お菓子を渡されたことに轟は少々驚いていた。

 

「竜間悪い」

「何が悪いの?」

 

轟の謝罪にミツネは聞く

 

「緑谷と一緒に負けるな勝てって叫んだじゃねェか。けど…」

 

せっかくこんな自分のために叫んでくれたのに応えられなかったことに罪悪感があるようだ。

 

 

「仕方が無いよ。轟君まだまだ悩んでいたんだから。」

 

ミツネは優しく気にしていないことを伝える

 

「けどせめて攻撃は避けてほしかったなぁ。私も緑谷くんも心配してたんだから。表彰台に立って元気な姿見せてあげてね?」

「……ああ」

 

そう言って轟はゆっくり起き上がる。

 

「それじゃあ爆豪も起こすとするかね。起きなさい。授与式が始まるよ!」

 

リカバリーガールが爆豪を揺さぶる。

 

「ババァ…今日は休み…」

 

寝ぼけているためか今日は休日。リカバリーガールを母と勘違いしているようだ。

 

「爆豪君!起きなさい!授与式出来ないでしょ!?」

 

今度はミツネが強めに揺さぶる。

 

「……じゅよしき?」

「授与式!立つのは私と轟くんに一位の爆豪くん!」

 

「……半分野郎!!どーゆ―ことだゴラアアアアアアア!!!!」

 

意識がはっきりし、寝る前の事を思い出したのか轟にキレた。

 

「ふ―――――」

 

ぽよん

 

「てめぇ!!泡トカゲ女出しやがれ―――!!」

「誰がトカゲだドラゴンよ!!」

「おやおや毛先が赤くなってるねぇ」

「怒ったら赤くなるみたいです」

 

とりあえずミツネと轟はシャボン玉に閉じ込めた爆豪を連れて廊下に出ることにした。

 

「てめぇら勝負しろ!!完膚なきまで叩きのめしてやる!!!」

「授与式暴れるね」

「先生たちに言っておくか」

 

「あらー二人とも起きたのね!」

「それと……爆豪何で暴れてんだ?」

 

現れたのはミッドナイトと切島だった。

 

「起きたらこの通り暴れています」

「うわ」

「他の先生たちにお願いするしかないわね。切島君は先に戻っていてね」

「ラジャッス!」

 

切島は先に会場に戻る。

 

「轟君と竜間さんはついてくるように」

「「はい」」

 

こうして表彰台に到着した4人。轟とミツネは表彰台に乗り、爆豪はセメントス、ハウンドドッグ、ブラドキングによって鎖や猿轡で拘束され、乗せられた。

 

ぱーん!

ぱぱーん!

 

しばらくして花火の音が聞こえ、天井が開き、三人が乗った表彰台が地上に現れた。やっぱり生徒たちは爆豪の姿にドン引きである。

 

(拘束された敵だ)

 

「メダル授与よ! 今年メダルを授与するのはもちろんこの人!」

「私が、メダルを「我らがヒーローオールマイト!」来た!!!」

 

(・・・・・・・被った)

 

引退した元ヒーローの祖父が言っていた。人を救えなかった。敵を倒せなかった。自分が大怪我して心配された等々ヒーローにも悲しいことが沢山ある。その中には決め台詞を被さられたこともあると。実際、オールマイトも悲しいのか震えていた(ミッドナイトは手を合わせてジェスチャーで謝罪していた)。とりあえず気を取り直してメダル授与をすることになった。まずは3位になったミツネ

 

「竜間少女!3位おめでとう!宣誓も良かったし、技なども見事だ!」

「ありがとうございます」

 

ミツネの首に銅メダルを掛けたオールマイトはミツネを抱きしめながら助言を言う。

 

「次がそう簡単に怒らないよう。そして水ブレスの命中率を上げような?」

「…はい!」

 

しっかりと応えるミツネ。次は2位の轟だ。

 

「轟少年、おめでとう。決勝で左側を収めてしまったのはワケがあるのかな?」

 

その問いに轟は答える。すべてを答えた轟にオールマイトは抱きしめる。

 

「今の君ならきっと清算できる」

 

そう言って。

 

最後は爆豪。………なのだが

 

 

「さて爆豪少年! ……っとこりゃあんまりだ。」

(やっぱりオールマイトもそう思うよね)

 

流石にガチガチの拘束具に猿轡は可哀想。なので猿轡だけ取ってあげた。……が

 

「こんな1番なんの価値もねえんだよ!世間が認めても自分が認めてなきゃゴミなんだよ!!」

 

やっぱりだった。そのセリフと表情にドン引きしつつオールマイトは「メダルは受け取っとけよ。自分の傷として!決して忘れぬよう」と金メダルを首にかけようとする。当然嫌がったが

 

「セイ」

「!!!」

 

下の歯に挟まるようにしておさまった。三人のメダル授与を終わらせた後、オールマイトはこの場にいる全員、テレビの前にいる全員に向かって言う。

 

 

「今回の勝者は彼らだった! しかし皆さん! この場の誰にもここに立つ可能性はあった! 競い、高め合い、さらに先へと登っていくその姿! 次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている! てな感じで最後に一言! 」

 

 

(あ)

 

ミツネや周りのみんなはアレだと構える。雄英で一言と言えばやっぱりアレだからだ。

 

「皆さんご唱和下さい!」

 

そして「せーのっ!」に合わせて皆は叫ぶ

 

『プル「お疲れさまでした!!!」トラ!!!……え?そこはプルスウルトラでしょオールマイト!!』

 

締めもかっこよく決められなかったオールマイト。とりあえず。雄英体育祭は終了した。

 

 

 

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