ドラゴンガールのヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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職場体験
ヒーロー名


「明日は早めに?」

 

そう聞いたのはこの間の体育祭で3位をとったミツネ。先ほどエンリューから明日の登校日はいつもより早めに行くように言われたのだ。

 

「ああ。体育祭はTV中継されるだろ?だから生徒たちは注目の的なんだ。特にトップ3になった奴は色んな奴に囲まれる」

「実際1位になったお父さんも囲まれたそうよ?」

 

美魚の言葉にエンリューは「あの時は遅刻ギリギリだったなー」と遠い目をしていた。3位になったミツネは間違いなく色んな人たちに囲まれ、エンリューの様に遅刻ギリギリになりかねない。なのでエンリューはいつもより早めに行くことを勧めたのだ。

 

「わかった。早めに行くよ」

 

この話を聞くと確かに早めに行かないといけない。そう察したミツネは助言通り早めに家を出ることにした。

 

こうして翌日

 

 

「え!?3位とったミツネちゃん?」

「あ、はい」

 

「あー!ユウくん、ドラゴンのお姉さんだよ!」

「わー♪」

「こ、こんにちは」

 

「ねえねえあの子体育祭のミツネちゃんよね?」

「あー。ドラゴンになった子!水ブレス凄かったなー」

「あ、ありがとうございます」

 

本当に進むたびに色んな人に話しかけられた。電車の中でも…

 

「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん。ヒーロー科の竜間ミツネちゃん!」

「え?」

『?』

 

話しかけてきたのはスーツを着た女性。

 

「体育祭観たよ!凄かった!」

 

それによって周りもミツネに気づく。

 

「3位だって?女の子なのに凄いな!」

「ドラゴンも凄かったけど泡でスケートしたりシャボン玉に入るってのも凄いね」

「俺の子供達シャボン玉に入りたいって言うんだぜ」

「うちもうちも!娘がな!」

「息子はドラゴンに乗ってみたいって言ってるぜ」

 

『頑張れよ!ヒーロー!』

「は、はい」

 

恐るべし。TV効果

 

(お父さんもあんな目に遭ったんだな)

 

実際、ミツネが校舎に到着したのはいつもより遅めだった。エンリューの話を聞いてなかったら確かに遅刻ギリギリだっただろう。

 

「おはよう」

「おはよー!ミツネちゃん」

「ケロ。おはよう。いつもより遅かったわね」

「そりゃそうだぜトップ3に入ったんだから注目の的だ」

「やっぱ話しかけられた?」

 

その問いにミツネは答える。

 

「物凄く話しかけられた。本当に凄かったよー。お父さんから聞いた話なんだけどお父さんも囲まれて遅刻ギリギリだったって」

『おおぉ~~~…』

 

「おはよう」

 

『おはようございます!!』

 

包帯が取れた相澤が現れた。怪我の具合はもう大丈夫みたいだ。本人曰くばあさん(リカバリーガール)が大げさとのこと。

 

「んなもんより今日の”ヒーロー情報学”ちょっと特別だぞ」

 

その言葉にA組は身構える。またテスト?まさか今度こそ除籍処分か?と思った。しかしそれは杞憂に終わった。

 

「「コードネーム」ヒーロー名の考案だ」

『胸ふくらむヤツきたああああ!!』

 

ギロリ

 

しーん

 

睨んで黙らせた後、相澤は説明する。プロの活動を実際に体験して より実りある訓練をするために「職場体験」をしに行くのだ。ヒーロー名考案はそのためである。

 

「まぁ仮ではあるが適当なもんは……「つけたら地獄を見ちゃうよ!!」

 

現れたのはミッドナイト。彼女曰くそのまま世に認知されプロ名になってる人が多いらしい。こうして生徒たちは配られた小型ホワイトボードに考えたヒーロー名を書くことになった。

 

(うーん。私はドラゴンの方が印象的だよね。あの姿にあった名前…)

 

ー15分後ー

 

「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね!」

 

最初は青山。彼は自信満々に見せる。

 

「輝きヒーロー、"I can not stop twinking.(キラキラが止められないよ☆)"」

『(短文!!!)』

(シャインじゃダメなの!?)

 

まさかの英短文だった(しかも達筆)。ミツネは輝きが良いなら英単語のshine(シャイン)(光り輝く)じゃダメなのかと思った。ちなみにミッドナイトの判定はと言うと

 

「Iを取ってCan'tに省略した方が呼びやすい」

 

省略を薦めていた。次は芦戸だ。彼女も自身満々で見せる。

 

「じゃあ次アタシね!エイリアンクイーン!!」

「2!!」

(可愛いのになぜグロテスク系を!!)

 

元ネタが危険な奴・グロイ系だった。ミッドナイトも元ネタ(血が強酸性で危険)と知っているため青ざめながら「やめときな!!」と叫ぶ。とりあえずこの空気はかなりマズイ。悩む生徒たち。すると梅雨がヒーロー名を発表した。

 

「フロッピー」

「カワイイ!!親しみやすくて良いわ!!」

 

好評だった。こうしてやっと変な空気が無くなった。この後、生徒たちは憧れのヒーローのリスペクト。自分の容姿。個性にあったもの。芦戸は自分のピンク髪、ピンク肌に合わせてピンキーにしたり自分の名前そのまま等のヒーロー名を発表する。どれもなかなか良かった。ただし…

 

「爆殺王」

「そういうのはやめた方が良いわね」

 

流石爆豪。出久をデクまたはクソナード。お茶子を丸顔。ミツネを泡トカゲ女などネーミングセンスは悪い。自分のヒーロー名もカッコ悪かったためやり直しになった。

 

「それじゃあ竜間さん」

「はい」

 

前に出てミツネは発表する。

 

「シャボン玉の玉と名前を合わせてタマミツネ」

「OKOK!ドラゴンフォームにぴったり!」

 

合格だった。その後、出久はデク(曰くある人が頑張れって感じと言ってくれた)にしたり、飯田は自分の名前そのままに決まった。そして最後に回された爆豪はと言うと

 

「爆殺卿」

 

全然変わってなかった。

 

(……誰かにつけてもらった方が良いと思う)

 

心からそう思うミツネであった(実際、メディアに出たくなかった相澤はクラスメイトだったプレゼントマイクにつけてもらっていた物をそのまま使っている)。

 

 

 

 

 

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