ー2日目の朝ー
ここはエンリューヒーロー事務所の訓練場。そこにはドラゴン姿のミツネが居た。なぜここに居るのかというと
バシュン
発射され、遠くで飛ぶ皿を
ブシャアアアアアアアアアアア
水ブレスで破壊するミツネ
「ガアア……」
咆哮をあげかけたが、すぐに口を閉ざす。
バシュン
また皿が飛ぶと
ブシャアアアアアアアアアアア
水ブレスで破壊
「ガアア……」
先程の様に咆哮をあげかけたが、すぐに口を閉ざす。現在、ミツネは水ブレスの命中率を上げるため、そして水ブレスの後に咆哮を上げる癖を治すためにクレー射撃で訓練をしているのだ。そのおかげで水ブレスの命中率は上がってきた。後は癖を治すだけである。すると
♪~
「!」
ミツネのスマホから着メロが鳴った。ミツネは人間姿に戻る。
「(お父さんから…)はい。タマミツネです」
《タマミツネ。明日の予定の説明する。至急第3会議室に来てくれ》
「はい。分かりました」
ミツネはすぐに指定された会議室へ向かった。
コンコン
「タマミツネ来ました」
中からエンリューがどうぞ。と言う。
「失礼します」
ミツネは会議室に入る。
「さてタマミツネも来たので明日の予定を言うぞ。保須市長から依頼が来た」
「保須!?」
「じゃあまさか」
「ヒーロー殺しってことなの?」
「タマミツネの言う通りヒーロー殺しだ。」
(飯田君)
ヒーロー殺しとはその通り名の通り、数多くのヒーローを死傷させる敵だ。最近、保須市に現れ、体育祭の最中、飯田の兄・インゲニウムに再起不能、引退に追い込んだのだ。そのせいで飯田の様子はどう見ても強がっているとしか思えない。更には職場体験先が保須市なのインゲニウムが兄だと知っている者達は心配なのだ。
「なのでAチームとC-1チーム、タマミツネは保須市へ。Bチーム、C-2チームは留守を頼む」
エンリューヒーロー事務所はA、B、Cのチームに分かれている。Cチームはサポートチーム(C-1チーム)、または事務所に入りたての新人(C-2チーム)。BチームはCチームに指示を与えるようになった実力を上げたチーム。そしてAチームはエンリューヒーロー事務所の中でもトップクラスの実力者である。やはりヒーロー殺し相手だとAチームになった。
『ハイ!!!』
会議が終わり、みんなは解散する。
「お父さん」
「やっぱりお友達が心配か?」
「……うん」
マスコミ暴走事件があった日、インゲニウムの弟が居た。兄であるインゲニウムを心から尊敬していた。エンリューの「若者ヒーローの中では頼もしい」の言葉にご機嫌になったとエンリューに言っていたのだ。
「最近の若者は有名人になりたいからヒーローを目指す奴が多い。まあお前や龍子は違うけどな。インゲニウムも同じだ。「現場で不安な思いをしている人を一秒でも早く安心させる」という嘘偽りのない気持ちとそれを表明する実力は見事な物だ。だからとても残念だ。それ以上に弟君は悔しいだろう」
「……飯田君。大丈夫かな」
「…ああ。まだまだ高校生だからな」
こうしてエンリュー、ミツネ、Aチームは明日に備え、保須市へ向かう準備をした。