ドラゴンガールのヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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その後

あの後、出久、飯田、轟、ネイティブは当然入院した。3人がギリギリ倒したのだがヒーロー以外は公的な場所での個性使用を許可されていない(建築など役に立つ個性だったら申請すれば使える)。つまり出久、飯田、轟は規則違反をしたことになり、公になれば世間からの多大な称賛は浴びるだろうが、処罰は免れない。顔が犬の警察署長・面構犬嗣はボロボロになるまで戦ってくれた3人を守るために「ヒーロー殺しを捕まえたのはエンデヴァーとエンリュー」と公表することに決定したのだ(面構は公表できないのが残念そうだが「共に平和を守る人間としてありがとう」とお礼を言った)。

 

 

 

 

「うわ…お父さん苦笑いで、エンデヴァーは凄い顔してるよ」

「いい気味だ」

「いやいい気味とは言ってはいけない!!」

 

出久は心配しているだろうクラスのみんなに連絡するために病室を出ている一方、新聞を見ているミツネと轟の言葉に飯田はツッコむ。新聞にはヒーロー殺しを捕まえたと公表されたエンリューとエンデヴァーの写真もあった。エンリューとエンデヴァーは戦ってくれた3人を守るためとはいえ、彼らの称賛を奪ったものだから複雑そうな表情だ(しかもエンデヴァーにとっては自慢の我が子の称賛だからか余計に嫌そうだ)。

 

するとだ。

 

ガラガラ

 

「診察に来たよ」

 

医者と看護師が数人現れた。ミツネは邪魔しない様にベッドから離れる。

 

 

「轟君、少しでもいいのでなんか変だなっと思うところあるかい?」

 

医者の問いに轟は軽く体を確認する。

 

「大丈夫そうです」

 

轟は素直に答えた。医者はその様子をカルテに書く。

 

「飯田君はどうだい?」

 

今度は飯田に聞く医者。するとだ。

 

「………左手の指が動かしづらいです」

『え?』

 

その言葉に飯田以外は固まる。

 

「大至急レントゲンの確認!!」

「はい!!」

「飯田君レントゲン撮影するから移動できるかな?辛いなら車椅子用意するけど…」

「それは大丈夫です」

 

飯田はゆっくり立ち上がり、医者たちに連れられて病室を出た。

 

「……飯田君」

「あの時、特に酷かったのは左手だったからな」

 

ミツネと轟は不安そうに飯田たちが出た扉を見た。

 

かち…かち…

 

「「…………。」」

 

病室の時計の音が大きく聞こえる。静かに飯田を待つミツネと轟。すると

 

「ただいま」

「飯田君!」

「飯田」

 

飯田が戻ってきた。飯田はベッドに座ると診察結果を二人に言う。

 

「左手……後遺症が残るそうだ」

「「え」」

 

後遺症が残る。個性がある両足じゃないとはいえ後遺症が残ると結果が出たのだ。タイミング良いのか悪いのか出久が戻ってきた。

 

「あ、飯田くん。今、麗日さんがね……」

「緑谷。飯田、今診察終わったとこなんだが……」

「その……飯田君ね」

 

 

「…左手、後遺症が残るそうだ」

 

「……!」

 

医者から聞いた話によると、左の腕神経叢という箇所を傷つけられたらしい。それにより、手の痺れや動かしづらさが残ると言う。幸いなのは、日常生活にまで大きな影響を及ぼすものではなく、また、手術で神経移植をすれば治る見込みもあるということだ。でも飯田は手術を受けないと決めた。

 

「奴は憎いが……奴の言葉は本当だった。だから、俺が本当のヒーローになれるまで、この左手は残そうと思う」

 

もうこんなバカなことをやらない。強くなる。そう思っているようだ。それを察した出久とミツネは言う。

 

 

「僕も……同じだ。一緒に強く……なろうね」

 

「…うん。二人とも強くなれるよ」

 

それを見て、はっとする轟。

 

「なんか……わりィ……」

「何が…?」

「轟君どうしたの?」

「?」

 

疑問符を浮かべる3人。轟は真剣な表情で言う。

 

「俺が関わると……手がダメになるみてぇな……感じに……なってる……呪いか?」

 

 

・・・・・・・・・・。

 

 

「あっはははは! 何を言っているんだ!」

「轟くんも冗談言ったりするんだね」

「あははははははは!!轟くんたらも―――!!」

 

一匹狼な轟だがエンデヴァーのせいであんな性格になっただけで本来はかなりの天然のようだ。飯田、出久、ミツネは轟の意外な一面に大笑いだ。

 

(そういえば緑谷くんのことをオールマイトの隠し子って勘違いしてたなぁ)

 

ミツネが笑いを一生懸命抑えながら思い出していたら

 

「いや、冗談じゃねえ。『ハンドクラッシャー』的存在に……」

 

「「「ハンドクラッシャー!!!」」」

 

ハンドクラッシャー発言にまた笑う。

 

「あははは…轟君それだったら私はどうなの?戦闘訓練の時は膝枕してあげたり、USJの時はドラゴン姿の私に乗って移動してたじゃん!呪いだったら今頃私は全身大怪我だよ!?」

 

笑うミツネの言葉にハッとした表情で轟は思い出す。確かにミツネは気絶した轟に膝枕したし、USJの時はドラゴン姿のミツネに葉隠と共に乗った。呪いなら今頃ミツネは全身大怪我だ。

 

「た、竜間大丈夫なのか!?怪我は!?………責任取った方が良いか?」

「あはははは大丈夫大丈夫!!責任取らなくっていいよー!」

 

自分のせいで傷が残って彼氏が出来なかったら?自分は責任もってミツネを幸せにしたほうがいいのか?と勘違いしている轟。すると

 

「ほ―――…なんだなんだ面白そうな話をしているな―――」

「お父さん」

「「「エンリュー」」」

 

そこにはお見舞いに来てくれたのだろう。フルーツセットを持ったエンリュー。ただし

 

((((ブチ切れ!!!))))

 

エンリューの表情はどう見ても「娘はやらん!」と叫びそうな頑固親父そのもの。これはマズイ。

 

「娘を嫁にしたかったら俺を倒せよ」

「「「は、はい!!!」」」

 

ミツネとは普通の友達。ただそれだけなのだがエンリューのドスの利いた声に思わず応えてしまう3人。ミツネは「お父さんそんなんじゃないから!!」と急いで誤解を解くのだった。

 

 

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