ドラゴンガールのヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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久々の学校

職場体験が終わり、久々の登校日だ。

 

(皆どう変わってるかなー)

 

3年の先輩曰く学んだ者もいれば、行くところ間違えたと後悔する者もいるそうだ。そう思い出しながらA組の扉を開けるミツネ。

 

「おはよう!」

「おはようミツネちゃん!」

「久しぶりー!」

 

皆元気そうだ。自分の席に行こうとするとミツネは固まってしまった。髪が8:2分けになった爆豪が居たのだ(しかも目が合った)。

 

(え―――?どういうこと?どういうこと?爆豪君って絶対あんな髪型しないよね?じゃあなんで8:2?えー?)

 

あの爆豪がキッチリ8:2分けにしている。性格がアレな爆豪なら絶対しない。なのになぜ8:2分けなのか。頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうミツネ。するとある事を思い出した。

 

(あ!ベストジーニスト!)

 

オールマイトやエンリューと同じく雄英OBのNo5ヒーロー・ベストジーニストだ。確か爆豪は指名してくれたベストジーニストの下へ行ったはず。ベストジーニストは「凶暴な人間を"矯正"するのが私のヒーロー活動」という信条を掲げている。つまり爆豪を"矯正"した結果が8:2分けなのだが…

 

「・・・・・・・・・・。(怒)」

 

性格は全然"矯正"されていなかった。

 

「(うーん。絶対触れちゃいけないことだな。これは爆豪君のために無視した方が良いな)あー。今日の授業何かなー(棒読み)」

 

爆豪のために触れないことにしよう。ミツネは棒読みで無視することにした。ただし

 

「無視すんなぁ!!」

「じゃあどうすればいいのさ!絶対触れないほうがいいでしょ!?爆豪君のために無視したのに!!(汗)」

 

無視することは許されなかった。おそらくプライド高い爆豪にとって気遣いは物凄く嫌なことのようだ

 

「おーっす!」

「久しぶりー!」

 

切島と瀬呂が教室に入ってきた。当然彼らは爆豪を見て固まる。

 

「「アッハッハッハ!!マジか! マジか爆豪!!」」

 

大爆笑だった。

 

「笑うな!クセついちまって洗っても直んねえんだ」

 

しかし瀬呂に「8:2坊や」と呼ばれ、爆発。元の髪型に戻った。ベストジーニスト哀れ。

 

「ミツネちゃんは職場体験どうしてた?」

 

葉隠の問いにミツネは答える。

 

「パトロールしたり、お父さんがひったくり捕まえたり、サイン書いたり、写真撮影に応えたり、水ブレスの命中率を上げるクレー射撃やった」

「おぉー一杯やったね」

「う、羨ましいですわ」

 

そう言ったのは八百万。彼女は拳藤と一緒にウワバミのもとへ行ったのだが、指名された理由がヒーローとしての将来性があるとかではなくただ単にかわいかったから。さらに指名は二人だけしか選べないためミツネ、八百万、拳藤の誰にしようか悩み、ダーツで偶然、決まっただけ。職場体験は副業ばかり(しかも二人はCMに出演)、ヒーローとしての心得や訓練はほとんどできなかったのである。3年先輩の言う通り、学んだ者もいれば、行くところ間違えたと後悔する者が出た職場体験であった。

 

「ハイ私が来た」

 

本日のヒーロー基礎学の授業に現れたオールマイト。普段は派手に登場するのだが今回は普通の人と変わらない様子で現れた。

 

「パターンがつきたのかしら」

「うん。普段からアレだからね」

 

梅雨とミツネの言葉に尽きてないぞ!とオールマイトは律儀に答える。本日のヒーロー基礎学は遊びの要素を含めた救助訓練レース。ルールはとても簡単。複雑に入り組んだ密集工場地帯・運動場γのどこかでオールマイトが救難信号を出し、誰が一番にたどり着けるかを競うだ。

 

「じゃあはじめの組は位置について!」

 

 

1チーム目は、出久、飯田、尾白、芦戸、瀬呂だ。機動力が高い組になっている。

 

「緑谷さんが若干不利かしら……」

「確かにぶっちゃけあいつの評価ってまだ定まんないよね」

 

八百万の言葉に耳郎も言う。確かにいつも骨折するからだ。

 

「ミツネちゃんはどう思うかしら?」

 

梅雨の問いにミツネは考える。

 

「うーん。確かに緑谷くんは骨折しちゃうけど……職場体験の後だから意外と色々学んでいると思う」

 

たとえ爆豪や八百万の様にヒーローから教わらなくても自分で色々考えて自主練しているだろう。出久は観察力がある。何気ない一言をヒントにしていると思うからだ。

 

《START》

 

オールマイトの合図が出た瞬間、5人は走る。一番手は瀬呂。この場所では瀬呂が有利そうだ。その瞬間だった。

 

ダン!!

 

出久が骨折せず、見事な動きで瀬呂より進んでいるのだ。

 

「おお!?緑谷やるな!!」

「骨折克服か!」

「わー!すごいすごい!!」

「職場体験でのことが血肉になってるね!」

 

ミツネの言う通り、出久はグラントリノの会話のおかげで本気を出さない限り、負傷せず個性を使えるようになっていたのだ。

 

「あの動き、爆豪君だね」

「ああ。確かにアレは爆豪だ」

 

ミツネの言葉に轟も納得。出久は強くなるため、トップクラスの実力を持つ爆豪の動きを参考にしているようだ。もしかしたらこのレースは1位になるかもしれない。その時だ。

 

ずる

《Σあ~~~!!》

 

『あ』

 

出久が落っこちた。

 

「緑谷――!?Σ(・□・;)」

「落ちちゃったよー!!Σ(・□・;)」

 

骨折克服は出来たものの、動きはまだまだな出久であった

 

 

 

 

 

 

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