ドラゴンガールのヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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雄英高
個性を把握!


「着てきたよー」

 

現れたのは雄英高の制服を着たミツネ。とうとう入学する日が来たのだ。

 

「おお!カッコいいぞミツネ!」

「写真撮りましょ!」

 

あの名高い雄英の制服を着た姿にエンリューと美魚は興奮する。

 

「ほらチーズ」

 

カシャ!

 

ノリノリでポーズを決めたミツネを写真に納めるエンリュー。娘があの雄英に入学するのが嬉しいのかミツネに言う。

 

「ミツネ。雄英は理不尽の連続だぞ」

「うん。分かってる」

 

雄英高OBであるエンリューの言葉にミツネは頷く。

 

「大丈夫よ貴方。だってミツネは私たちの娘よ!」

 

美魚は愛する夫と自分の間に産まれた可愛い我が子を信じている。

 

「うん!プレゼントマイクも言っていたよ。Plus Ultraだって」

 

ミツネは笑顔で言う。

 

「それもそうだな!それじゃあミツネ」

「友達沢山作って頑張ってね」

「うん!行ってきます!」

 

「「いってらっしゃい!」」

 

 

こうしてミツネは両親に見送られて出発した。

 

 

 

 

 

電車に揺れられて雄英高がある駅に到着する。駅から出て少し歩くと、ミツネ達が通う雄英高が見えてきた。校舎前には新入生が行くクラスが書かれている。ミツネはA組だ。

 

「……よし!」

 

エンリューはOB故、雄英高はどんな所かよく知っている。友達と共にたくさんの試練を乗り越えて強くなったとミツネに教えた。ミツネは気合を入れて校舎に入るのだった。

 

 

***

 

そろそろA組に到着するミツネ。すると茶髪ボブの女子と委員長メガネ男子。彼に注意されていた男子が話していた。

 

「おはよ!あなた達もA組?」

「え?うん」

「ご、ごめん。入るの邪魔しちゃって」

「本当にすまない」

 

慌てる3人。そんな3人にミツネは「別に大丈夫」と言う。

 

「竜間ミツネだよ。どうぞよろしく」

「あ。麗日お茶子だよ」

「ぼ…俺は飯田天哉だ!」

「み、緑谷出久です」

 

女子はお茶子。委員長メガネ男子は飯田。注意されていた男子は出久だ。自己紹介しているとだ。

 

「お友達ごっこは他所へ行け ここはヒーロー科だぞ」

 

『(なんか!!!いるぅぅ!!!)』

 

寝袋に入り寝っ転がった男(しかも栄養ゼリー一気飲み)がいた。ドン引きするクラス内。するとミツネが言う。

 

「あ、相澤さん」

『(え!?知り合い!?)』

 

相澤と呼ばれた男と知り合いのようだ。

 

「ハイ。静かになるまで8秒かかりました」

 

起き上がった相澤はミツネ達A組の担任。そして体育着を出し、「グランドに出ろ」と言う。

 

ー女子更衣室ー

 

「ねーせっかく同じクラスになったから自己紹介しよ!」

 

透明人間が提案すると「さんせー!」とミツネ以上に濃いピンクの髪と肌。角が生えた女子が言う。

 

「やるやる!」

 

お茶子も同意した。

 

「それじゃ言い出しっぺのあたしから!見ての通りの透明人間!葉隠透!」

「芦戸三奈って言うの!」

 

透明人間は葉隠透。ピンク肌の女子は芦戸三奈だ。

 

「麗日お茶子だよ!」

 

お茶子が言う。

 

「八百万 百ですわ」

 

お嬢様なのか八百万はお上品な立ち振る舞いだ。

 

「ウチは耳郎 響香。よろしく」

 

個性なのか耳郎の耳たぶがイヤホンジャックになっている。

 

「ケロ。蛙吹 梅雨よ。」

 

雰囲気が蛙の梅雨は早く仲良くなりたいのか「梅雨ちゃんて呼んで」と皆にお願いする。

 

「最後は私ね。竜間ミツネだよ。」

 

こうして着替え終わった後、女子たちはグランドへ行くために廊下を進む。

 

「そーいえばミツネちゃんって先生と知り合い?」

 

葉隠の問いにミツネは答える。

 

「うん。お父さん繋がりだけどね。さっき見た通りご飯は毎回栄養ゼリーで済ますからお父さん心配してね。だから朝一でお母さん特製弁当を持たせるのがお父さんの日課なの。流石に相澤さ…あ、先生も捨てるわけにいかないから食べてくれるんだ」

「な、なるほど」

「栄養失調にならないのはお父さんたちの頑張りのお陰かぁ」

 

エンリューと美魚がいなかったら確実に倒れている相澤であった。

 

 

ーグランドー

 

「個性把握…テストォ!?」

 

お茶子が慌てて「入学式は!?ガイダンスは!?」と聞くが相澤は「ヒーローになるならそんな悠長な行事に出る時間ないよ。」と言う。

 

 

「 雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り」

 

 

今から行う個性把握テストとは個性アリの体力テストだ。相澤は分かりやすく説明するためにミツネに言う。

 

「ミツネ……竜間が首席だったな。」

「はい。」

 

それを聞いた不良っぽい男子がミツネを睨む。

 

 

「中学の時ソフトボール投げ何メートルだった?」

「26メートルです」

 

中学女子の中では好成績だ。(【ハンドボール投げ】中学3年生女子 とても飛ぶ(上位2.5%)の目安は23.4m以上)

 

「じゃあ個性を使ってやってみろ。円から出なきゃ何をしてもいい。早よ。思いっきりな」

「はい(けど私の場合は思いっきりじゃないんだよねー)」

 

 

円の中に入ったミツネは個性の用意する。そして…

 

「えい!」

 

シャボン玉に包まれたボールはふよふよ浮いて行った。

 

『シャボン玉!?』

 

まさか首席の個性がシャボン玉だったことにA組は驚く。本当の個性がドラゴンだということを知っている相澤は(仕方がない)と思っていた(理由は円から絶対はみ出るため)。

 

「∞っと」

『∞!?』

 

「まず、自分の最大値を知る。それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

個性把握テストとはどんなものかを理解したA組は「面白そう!」と興奮する。

 

「………面白そう…………か。ヒーローになる為の3年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」

 

 遊び感覚の彼らに相澤は恐ろしいことを言った。………最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分にしようと言ったのだ。当然、周りは文句あり。お茶子が代表として「理不尽すぎる!!」と言う。でもミツネは全然気にしていない。雄英から与えられる理不尽はオールマイトの様に強くなるための試練だから。

 

 

こうして個性把握テストが開始された。

 

まずは50メートル走。エンジンがふくらはぎにある飯田は純粋に走り、お茶子は服や靴を軽くして走る。へそからビームを出す男子・青山はビームを出す勢いで進む中々良いアイディアを披露したが途中で落ち、またビームを出す前に芦戸に抜かれた。

 

(アイディア自体は悪くないんだよね)

 

ミツネは残念そうに見る。しばらく生徒たちが走ると次はミツネの番。一緒に走るのは瀬呂範太と言う男子。両肘がどこかで見たような形だ。

 

(うーん。どこで見たかな)

 

考えながら裸足になるミツネ。瀬呂は余裕そう。お茶子たちは心配そうに、不良男子はニヤニヤ見ている。

 

「ヨーイSTART!」

 

ロボットが合図を言う。

 

「よし!」

 

瀬呂は両肘からセロハンテープを出した。アメリカで有名なヒーロー・スパ〇ダーマンの様に行くのだ。ただし

 

シャアアアアアアアアアアアアアア

 

「へ?」

 

「4秒03」

 

泡で滑走するミツネの圧勝だった。

 

「ええええええ!?」

 

瀬呂も速くゴールしたが結果を聞いていない。まさか泡で負けるとは思っていないからだ。

 

「ミツネちゃんスゴーイ!!」

「スケートだスケート!」

「あーん。あたしもあんな風に滑ればよかったー」

 

芦戸の個性は酸。酸で地面を滑りやすいように溶かし、滑走すればミツネの様に好成績を残せたのだから。

 

「まだ走るのがあるし、そこでやれば良いよ」

「……それもそうだね!」

 

機嫌を直した芦戸は頷いた。

 

ー握力ー

 

 

「次 竜間だぜ」

「うん」

 

瀬呂から測定器を渡されるミツネ。持つ部分だけシャボン玉に入れると

 

「ふん」

 

バキャ

 

「なぁ!?」

 

仮想敵の様に潰したため測定不能になり、さっきからミツネを見ていた不良男子はショックを受けていた。

 

ー立ち幅跳びー

 

ふよふよ

 

「∞っと」

『また∞!?』

 

巨大シャボン玉に入って浮いているため、また∞になった。

 

***

 

進んでいく個性把握テスト。ミツネは首席に相応しい実力でクリアしていく。しかしミツネは不安だった。

 

「緑谷くん調子悪いのかな」

 

出久の記録が全然伸びない。個性を一回も使ってないのだ。次はミツネが最初にやったボール投げ。お茶子が初めて∞を出したボール投げをやったのだが

 

 

「46m」

 

 

 

出久は本気で投げようとしたのに結果が出なかった。理由は相澤は個性を「消した」から。それを聞いて出久は相澤の正体を叫ぶ

 

 

 

「視ただけで人の個性を抹消する個性!!!抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッド!!!」

 

「へぇ相澤先生 メディアに出ないのに」

 

まさかメディア嫌いなせいで知らない人が多い相澤の正体に気づくとはやるなと思うミツネ。すると相澤は出久に何かを言う。その言葉に腹を括ったのか、2回目のボールを投げた。結果は

 

 

 

705.3m

 

やっとヒーローらしい成績を出せた。

 

しかしもう遅い。ヒーローらしい成績を出せたのはボール投げだけ。出久は除籍処分だ。

 

 

 

 

 

 

と思ったら

 

「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」

 

 

『は―――――!?』

 

 

 

 

「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えれば分かりますわ…」

 

 

 

皆の様子に呆れる八百万だった。皆を本気にさせる嘘。そのことに安心した周りだが

 

「あれ?相澤先生本当にやるつもりだったよ?」

『・・・・・・・・・・・・え?』

 

「先生ったら154回も除籍処分したって。去年だって1クラス全員やったんですよね?」

 

「ああ。全員やっちまったなぁ」

 

にやりと笑う相澤。その笑みはマジだ

 

 

『ええええぇぇぇぇぇぇぇ!!?Σ(・□・;)』

 

驚きの声を上げるA組。除籍処分確定だった出久は慌てて相澤に確認する

 

 

「じゃ、じゃあ僕本当にされてたんですか!?なんでですか!?」

「………気分だ」

『気分!?』

 

 

緑谷出久は見込みありと思ったからである。こうしてA組最初の試練は終わった。A組が思った事は『心臓に悪い!!!』だった。

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