林間合宿!……の前に
皆がどれだけ成長したのか。または機動力が課題とわかった救助訓練レース。その数日後。相澤がある連絡をする。
「えー……そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間一ヶ月休める道理はない」
「まさか……」
また敵が来たと身構えるA組。ただし
「夏休み林間合宿やるぞ」
『知ってたよやったー!!!』
体育祭と同じく学校定番行事だった。自然の中でヒーローとしての訓練が出来るし、肝試し、花火、カレー等(峰田が風呂と叫んだ)、お楽しみイベントもある。寝食を共にするという滅多にないことがあるのでA組は楽しみだ。
ただしだ
「その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は……学校で補習地獄だ」
「みんな頑張ろーぜ!!」
そう……夏休み前にあるのは期末テスト。赤点を取ってしまったら林間合宿に行けない。それどころか学校で補習地獄なのだ。切島は思わず皆に叫ぶ。皆と一緒に林間合宿へ行きたい!そう聞こえる。無理もない。
(切島君の気持ち。よーくわかる)
ミツネだって皆と一緒に林間合宿へ行きたいからだ。
***
時は流れ6月。期末テストまで一週間を切った。……切ったのだが
「まったく勉強してね――――!!」
そう叫ぶのは上鳴。体育祭、職場体験など行事が重なったせいで全然勉強が出来ていないのだ(実際、21位/21名と最悪)。更にはヒーロー科らしく演習試験もある。出久達は励ましてくれたが上位の為、逆に抉っていた。
「お二人とも、座学なら私、お力添えできるかもしれません」
「そうそうヒーローなら諦めちゃ駄目だよ。私も教えるからさ」
「「ヤオモモ―――!!ミッツ―――!!」」
座学1位の八百万と2位のミツネは天の助け同然だった。更には耳郎、瀬呂、尾白も入って勉強会をすることになった。これだったらギリギリ赤点は免れるだろう。ちなみに演習試験はというと……
「入試ん時みたいな対ロボットの実戦演習らしいよ」
B組の拳藤から「対ロボットの実戦演習らしい」と情報を貰った。曰く先輩から聞いたそう。しかし
(うーん違うと思う)
ミツネは違うと考える。
入試は不意打ちスタートで0p仮想敵は受験生たちにとっては恐ろしいロボット。個性把握テストでは相澤先生に最下位は除籍処分と言われ、体育祭では0p仮想敵、恐怖の綱渡りに地雷原。さらに授業の訓練を乗り越えたヒーロー科に「対ロボットの実戦演習」なんて簡単すぎると思う。自由が売りの雄英教師たちの事だ。おそらくまた理不尽な内容の実戦演習を考えているだろう