翌日、ミツネ達は授業を始めた。ただし…
「んじゃ次のうち間違っているのは?」
『(普通だ)』
午前中は小・中と変わらない普通の授業。なので新入生は学科関係なく普通だと思ってしまう(しかも英語担当はプレゼントマイクだった)。
午後は全員が楽しみにしているヒーロー基礎学。そして教師は……
「わーたーしーがー!! 普通にドアから来た!!!」
通知の映像で言った通りオールマイトが現れた。しかもサービスなのか以前着ていたコスチュームを着ている。なのでA組は大興奮。オールマイトも今日を楽しみにしていたのかノリノリで説明する。
「今日はコレ!! 戦闘訓練!!!」
さっそく敵との戦闘に関することをするようだ。
「そしてそいつに伴って……こちら!!!」
オールマイトがリモコンを押すと壁から人数分のケースが現れた。これは生徒の要望とサポート会社によって出来上がったコスチュームだ。自分専用のコスチュームに生徒たちは大盛り上がりである。
「着替えたら順次グランド・βに集まるんだ!!」
『はーい!!!』
ー女子更衣室ー
「ヤ、ヤオモモ大胆」
ロック系デザインのコスチュームを着た耳郎が羨ましそうに胸元から臍まで露出するレオタード風のスーツを着こなす八百万を見る。耳郎の胸はいわゆるアレ。だから八百万の抜群なスタイルが羨ましいのだ。
「でも、これは手直しされたものですわ。説明書には「”コスチュームの露出における規定法案”に触れてしまう」と書かれていましたの」
残念そうに八百万は言う。説明書に書かれていた”コスチュームの露出における規定法案”とは一言で言うと「過激な露出のコスチューム・ダメ絶対」という法律だ。それに触れてしまうという事は八百万の提案したデザインは凄い物のようだ。
「へー梅雨ちゃんのコスチュームは蛙なんだ!」
「イメージぴったりじゃん!」
お茶子と芦戸は言う。梅雨のコスチュームは蛙デザインだ。
「ケロケロ。ありがとう。二人も似合ってるわ。三奈ちゃんはダンサーで…お茶子ちゃんは宇宙服かしら?」
「うん!ダンスが趣味なんだ!」
芦戸はご機嫌よく言うがお茶子は「お任せにしちゃったからぱっつんぱっつんだよー」という。お茶子の個性は無重力。触れた物を浮かばせる個性だが使い過ぎると酔ってしまう。なので吐き気緩和するためにツボマッサージや三半規管に優しい機能をつけてもらったのだがデザインはお任せにしたせいで宇宙服に見えるぱっつんぱっつんスーツにされてしまったのだ。
「えー?でも可愛いよ?」
「え?透ちゃん。そのコスチューム機能付きだよね?(汗)」
そう言ったのは葉隠とミニスカ着物ドレスのようなコスチュームを着たミツネ。葉隠は手袋とブーツだけ浮いている。つまりだ
『(ぜ…全裸)』
透明人間としては正しい考えだが女子の考えではアウトだ。
「透ちゃん!授業が終わったら作り直して貰って!!」
「え?どういうこと?」
全裸は流石にいけない。そう思ったミツネは慌てて説明する。
「髪とか爪とか入れればコスチュームも個性が使えるの!実際、私のコスチュームだって髪とか爪を混ぜて貰ってるの。そうすればわざわざ裸足にならなくても泡スケートできるから!」
そう言ってミツネは白いブーツを履いたまま床をこするとぶくぶくと泡が出来た。
「おーなるほど!じゃあ授業が終わったらお願いしてみるね!!」
「うんうん。すぐにやってもらおうね」
『ほー…』
その言葉に胸を撫で下ろす女子たち。こうしてミツネの頑張りによって葉隠は全裸でヒーロー活動するのは免れたのであった