3人の技によって壁は破壊された。進もうとした時だ。
ズズズ
「道が!!うねって変わっていく!!」
地下を形成するコンクリに入り込んで”生き迷宮”になっているのだ。ここは透過の個性を持つ通形が行くことになった(コスチュームは彼の髪で出来てるため脱げない)。
「おいおいおいおい空から国家権力が…」
「!」
やつらは本当に全面戦争をしたいようだ。それを見たヒーローたち、警官たちも戦闘準備をしようとしたが天喰が「俺一人で充分だ」と言う。何人ものヒーローがこの場に留まっている状況が相手の思うつぼだからだ。天喰の説得と「ミリオを頼むよ」の言葉を受け、一行は先に進む。だが…
「先輩…大丈夫かな…やっぱ気になっちまう」
「うん…」
ねじれからはノミの心臓、瀬呂からはMrガラスのハートと呼ばれた天喰が残ったため切島と出久は心配する。
「まあデクと
「え、えー?」
その説明に嘘臭そうな様子の切島にミツネは言う。
「昔聞いたんだけど先輩のサンイーターって言うヒーロー名。あれは太陽のような
ミツネの言葉に同意したのかファットガムが大声で聞かせる。
「タマミツネの言う通りや!!それに背中預けたら信じて任せるのが男の筋やで!!!」
天喰はどんな人物なのかよく知っているからこそ言える言葉だ。
「先輩なら大丈夫だぜ!!」
「逆に流されやすい人っぽい」
「タマミツネ。彼、詐欺に遭ってないよな?」
「エンリュー。私もそう思うよ」
流されやすい切島に出久とミツネは当然。エンリューも心配してしまう。「これを付ければ男らしくなるよー!」と言われて騙されないか心配だ。
更に進んだ時だった。相澤の近くの壁が動き始めた。邪魔な個性を持つ相澤を確実に一人にするためだ。しかしファットガムが相澤を突き飛ばして強引に救出する。相澤は助かったが代わりにファットガムがどこかに連れていかれた。
「どうしようエンリュー!烈怒頼雄斗がファットガムの肉布団に埋まっちゃった!!」
「ええ!?」
出久はそれを聞いて驚く。ファットガムの個性は『脂肪吸着』。突っ込んできた敵を問答無用でその身体に沈めて吸着。捕獲・窒息・気絶させることが出来るのだ。それを知っているヒーローオタクの出久は「エンリュー!どうしますか!?」と慌てて聞く。
「窒息する前に顔だけ出せればいいんだが」
「合流したいなら行くぞ。その方が合理的だ」
グニャリ
『わあ!?』
天井、壁、地面が勢いよくグニャグニャ動き始めた。思うように進めなくなる一行。更には全体が迫って来るのだ。錠前ヒーロー・ロックロックがしばらく動かせないようにしたが…
「ホラ!また!来るぞ!!」
でもそれは出久が破壊した。エリちゃんを救うために紡いだ道を止めないためにも。
ブアッ
「開いた!?」
今度は広くした瞬間
ドドドドド
一行を分断した。
「おまえら無事か!?返事しろ!!」
「デク―!?イレイザー!?サー・ナイトアイ!?ロックロックー!?警官の皆さん!?大丈夫ですか!?エンリューの言う通り応えてください!!」
バンバンと壁を叩くミツネ。するとだ
「おい!!皆!!無事か!?」
ロックロックが応えてくれた。更に他から警官の声が聞こえてくる。
ゴゴゴゴ
「また!?」
「タマミツネ!壁を壊すぞ!!」
「はい!」
エンリューとミツネはドラゴンになる。
「「ドラゴンテールアタック!!」」
ドゴオォン!!
物凄く手加減したドラゴンテールアタックを放つエンリューとミツネ。わずかに開いた穴をこじ開ける。
「無事か!?」
「エンリュー!実は…」
警官曰く敵連合の1人が現れたそうだ。
キエエエエェェエエエ!!!
『!!?』
謎の大声に驚く皆。さっきの様に全体がミツネたちに押し寄せてきたのだ。が止まった。壁から聞こえる会話から出久達が止めたようだ。
その後、死穢八斎會の若頭・治崎は逮捕され、エリちゃんは保護された。ただし出久を助けるために個性を暴走させたのが原因で高熱、さらには治崎の「お前のせいでまた死ぬぞ」によって精神的に弱っているせいで入院した。