グランド・β
そこにはオールマイトが可愛い。またはカッコいいヒーローコスチュームに身を包んだA組を待っていた。
「さあ!!有精卵共!!戦闘訓練の時間だ!!内容は屋内の対人戦闘さ!!」
ヒーローの卵(忍〇ま風に言うとヒロたま)たちに授業内容を言う
(屋内かぁ。……苦手)
個性がドラゴンのミツネにとって苦手なフィールド。最悪、個性・巨大化の女性ヒーロー・Mt.レディの様に周りを壊しかねない。
(人型で行動か)
本来の個性を披露したかったのに残念そうなミツネである。
「先生!!ここは入試演習場ですが、また市街地演習を行うんでしょうか?」
「いいや!!もう二歩先に踏み込む!!屋内での対人戦闘さ!!」
敵退治は主に屋外で見られるが、統計でいえば屋内のほうが凶悪敵の出現率は高い。なので今日のA組は屋内に居る敵退治の設定で訓練をするのだ。詳しい内容はビルの何処かにある核の回収。敵組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦をやるだ。
「オールマイト質問」
「なんだね竜間少女」
ミツネは質問する
「私たちは奇数だけどどうするんですか?」
「ああ!一組だけ3人で行動してもらうよ」
生徒たちはくじを引く。ミツネはIだ。
「Iの人―。Iの人いる?」
「ミツネちゃーん。あたしもIだよ!」
「俺もだ」
ミツネが引いたIが3人組だった。同じくIを引いたのは葉隠と大きな尻尾がある男子、尾白猿夫。他のチームも出来上がった。
「Aコンビがヒーロー!!Dコンビが敵だ!!」
ヒーローチームは出久・お茶子で敵チームが飯田、そして出久の行動や結果に文句ばっかり。そしてミツネにも睨む不良男子、爆豪勝己(個性・爆破)だった。
「緑髪くん大丈夫なのかなー。幼馴染っぽいけど」
「うん。爆豪から一方的に睨まれてるし」
葉隠と尾白を心配そうに見る。
「緑谷くんもそうだけど私も睨まれてんだよね」
「あーそういえば」
そうしている内に4人の準備が出来た。こうして最初の戦闘訓練が始まったのだが、始まった瞬間爆豪が勝手に飛び出し、見つけた瞬間出久に攻撃を仕掛けたのだ。
(自分勝手な行動。爆豪くんの今まで様子からして自尊心の塊。多分幼馴染の緑谷くんが嫌いだから授業そっちのけの行動しているんだね。緑谷くんは爆豪くんの性格が分かっているお陰でギリギリ攻撃パターンを読んでいる。一方、飯田君はお茶子ちゃん対策で掃除。あ、見つかった)
様子からして飯田の言動が面白かったようだ。すると爆豪は出久に手を向け、手榴弾型の籠手に手を当てる。
「爆豪少年ストップだ殺す気か」
オールマイトが叫んだ瞬間だ。
ドゴオオォォン!!
「うお!」
「きゃあ!?」
大爆発だ。おかげで離れている此処にも震動が来る。
(ヒーロー希望に全然見えない。どう見ても敵。または過激な行動をするヴィジランテにしか見えない)
様子からして入試のレスキューポイントは絶対0点(実際、そうだった)だ。
(さらにあの攻撃…あれは自分にも危険すぎる。個性を扱う技術は凄いのに)
爆豪の様子、余裕がないのだ。すると出久は攻撃を仕掛けに行く。爆豪はカウンターを決めようとしたが……
ドゴオオォォン!!
出久は爆豪じゃなく、天井に攻撃をしたのだ。その瓦礫は上の階にいるお茶子の武器になる。飯田が怯んだすきにお茶子は核を回収した。
「ヒーローチームWIIIIIIN!!」
勝ったのはボロボロになった出久と個性を使い過ぎて具合悪くしたお茶子だ。でも飯田以外の評価は悪い。お茶子は戦闘中なのに飯田の言動を笑ったせいで気付かれる。核が傍にあるのに危険な攻撃をする。出久はお茶子の武器を作るためとはいえ大規模攻撃をする。そのせいで重傷。爆豪に至っては自分も危険な目に遭う。周りに被害がある。何より相手を殺しかねないヒーローにあるまじき攻撃をやらかしたからだ。