ライブが終わり、生徒たちは大満足の様子で去っていく。全員が外に出た後、A組はというと
「お、終わった?」
「終わった」
「満足そうだったよな」
「うん」
『よっしゃあああぁぁぁぁ!!!』
ほぼ全員大声を出した。
「全員よく頑張ったぜ!!」
「ほんと頑張ったかいがあったよ!!」
「あー俺大満足」
「うん!あたし達も―!!」
「やり遂げたなー」
「耳女。テメェ俺に言っておきながら自分は勝手にやるのかよ」
「あ、ゴメンつい」
「いやお前よりはいいじゃんか」
ライブは大成功で終わらせたことにA組は大満足。やりきった。次は片付けである。大量のテープや紙吹雪をホウキではいて回収したり、轟が作った氷を破壊して回収する。
「あーお茶子ちゃん顔色悪いよ」
「ケロ。少し休んだら?」
お茶子は個性圧縮訓練のおかげで負担は軽減されてきたが、今日は沢山の人を無重力にしたおかげでミツネの言う通り顔色が悪かった。梅雨もお茶子の様子に心配したが
「うー…でも片付けないと」
最後まで一緒にやりたいのでお茶子は休まなかった。すると
「緑谷少年、緑谷少年」
「オールマイト」
オールマイトが来た。理由はこれ。
「どーして遅れちゃったのかなー?」
「う!」
戻るのが遅かったことについてのお説教だった。オールマイト曰く「着歴見たら驚くぞきっと」と言う。10件以上出したのは確実だった。
(お説教は別にいいか)
オールマイトがお説教しているし、ライブはギリギリ間に合ったのでミツネは出久にお説教しないことに決めた。するとミリオと来たエリちゃんが感想を興奮気味に言う。
「女の人の声がワーってなって私…わああって言っちゃった!」
心から楽しんだこと身振り手振りで頑張って伝えるエリちゃん。それを聞いた出久は涙が出る。そしてすぐに涙を拭いて笑顔で言った。
「楽しんでくれてよかった」
エリちゃんが年相応な女の子らしくできるようになったので心から喜んだ。
「早く氷全部!!片付け!!済ませようや!!」
峰田がイラつきながら急かしている。
「峰田君どうしたのさ。ハーレムパートが不評なのがそんなにやだった?」
ミツネが聞くと峰田は真剣な表情で言う。
「早くしねえとミスコン良い席取られるぞ!!!」
「……あっそうですか」
***
片付けを終えた後、A組と通形はエリちゃんを連れてミスコンの会場へ向かった。ミスコン会場は当然人が一杯。エリちゃんは興味津々で周りを見る。
「そういえばミスコン波動先輩出るんだよね?」
「そうだよ。去年も一昨年も準ミスだから気合入れてるって言ってた」
ミツネの言葉に梅雨は疑問符を浮かべる。
「ケロ?波動先輩が1位じゃなかったの?」
ねじれは容姿もスタイルも良い。だからミス雄英に選ばれても納得だ。1位じゃなかったことが疑問なのだ。
「去年ねじれ先輩たちに誘われて来たんだけど……ミスに選ばれた人がある意味凄い人なんだよね(汗)」
「ある意味?」
「ある意味。見れば納得する」
そうしている内にミスコンが始まった。自分の個性でどれほど魅力的に披露することが出来るのだ。色んなカワイ子ちゃんたちが自分の個性で自分の魅力を披露する次は八百万と一緒に職場体験した拳藤だ。拳藤は緊張気味に現れる。
《それではスタート!》
それを聞いた拳藤はドレスのスカートを掴む。そして
ビリィッ
『え!?』
スカートを裂き即席スリットを作った。彼女は驚く観客を気にせず、走る。
「ふ!」
拳藤は個性”大拳”。手を大きくするを使い、手刀で1列目の板数枚を破壊したのだ。それを見た彼女のファンは盛り上がった。
『ケンドー!!シュシュッと一吹きケンドー!!』
その言葉に応えるかの様に拳藤は2列目の板を破壊する。その様子に司会も《素晴らしいパフォーマンスです!!》と褒める。
「オオ―――!カッコイイ!!」
「すっすごい!」
可愛く披露するよりカッコよく自分の魅力を披露する拳藤。彼女らしくてとても良かった。エリちゃんも目を輝かせる。
《さあ次は去年、一昨年ミス雄英に輝いたサポート科3年絢爛崎美々美!!3連覇になるか!?ではどうぞ!》
ゴゴゴゴゴゴゴ……
2年連続ミス雄英に輝いた絢爛崎。自分の顔を大きく作った乗り物に乗っている。彼女の事を知らない1年は思わず
『すご!!!Σ(・□・;)』
と言った。
「た、確かに」
「あれはある意味凄い」
「ミツネちゃんの言う通りね」
「でしょ?」
絢爛崎はマツゲがとてつもなく長い。顔面力が凄い。ミツネの言う通りある意味凄かった。出久達は納得してしまう。個性的な大きな顔がステージを走る姿にエリは理解できないためか「何する出し物?」と聞いてくる(無理もない)。ちなみにあの乗り物にはサポート科らしくサポート機能があったことに驚いた。
《お次は去年の準グランプリ!!3年の波動ねじれ!今年はどんなパフォーマンスを披露してくれるか楽しみです!!》
現れたねじれ。彼女は個性を使い、宙に浮かぶ。その姿は踊る純真無垢な妖精。周りは誰もが驚き、見惚れた。一通り舞うとねじれは降りてくる。
《幻想的な宙の舞!引き込まれました!》
観客もねじれに拍手を送る。ねじれはやりきったという表情だ。しばらくして全員のパフォーマンスが終わった。こうしてA組たちは各々文化祭を楽しむ。エリちゃんも楽しそうだ。
「あ、皆!そろそろミスコンの結果発表だよ!」
通形の言う通り、そろそろ結果発表の時間。一行はミスコンの会場へ向かう。
《それではみなさん!ミス雄英の座は誰のものか!!結果発表します!!》
司会が叫ぶ。
《第3位から発表します!第3位……拳藤一佳!!》
「え!?うそ!!」
拳藤は3位に入ったことにビックリする。ファンたちは大喜びだ。
《第2位!準グランプリ!!準グランプリは……絢爛崎美々美!?》
「なんですって!?」
絢爛崎は準グランプリになったことにショックを受けた。まあ連続でグランプリだったから無理もない。
《絢爛崎が準グランプリということは新しいミス雄英は誰なのか!!それでは栄えある第1位を発表します!!》
全員緊張気味に司会を見る
《今年のミス雄英は……波動ねじれ!!!》
「や、やった!!」
「ねじれ先輩おめでとー!」
ミツネはねじれに向かって叫ぶ。それをきっかけにねじれの友人やファンたちも「おめでとう!!」「ステキです!!」と贈る。そしてミスコンのライバルである絢爛崎は笑みを浮かべながら手を差し出す。
「おめでとう。」
「あ、ありがとう!」
こうしてエリちゃんを楽しませた今年の雄英文化祭は幕を閉じた。エリちゃんは相澤とミリオに連れられて病院に戻る。相澤に「近い内にすぐにまた会えるハズだ」と言われて
11月下旬
「雄英で預かることになった」
「Σ近い内にまた会えるどころか!!」
再会はとても早かった。