今、雄英高校には悩みがある。それは…
「オールマイトの様子を教えてください!」
オールマイトが教師になったことにより連日マスコミが押し寄せてくるのだ。生徒たちは「用事があるから」と逃げるように校舎に入ったり、見た目の筋骨隆々と答えたり、不機嫌そうに無視をしたりする。
(体操選手の様に行けばギリギリかな?)
遠くからその様子を見ていたミツネは考えている。すると
「お願いしますってー!」
「オールマイトの様子を一言教えてください!」
「…!…!(汗)」
(口田くん!?)
同じクラスの男子、口田甲司がマスコミに囲まれていた。口田は岩っぽさを感じさせ、一、二を争うぐらいクラスで体格が良いのだが心優しい。その為にマスコミから逃げ出すことが出来なくなってしまったようだ。このままでは口田が可哀想である。
(よし。こうなったら…)
ミツネは口田を助けることに決めた。
「あ、すみません!オールマイトの様子を教えてください!」
女性がミツネに聞いてくる。するとミツネはスマホに耳を当てていった。
「聞こえました?お宅のリポーターが私たち生徒の邪魔をするんです。ちゃんとアポを取ったんですか?」
『!?』
上司に文句を言っていた。これはマズイ。マスコミたちは青ざめる。
「いいえ。判ればいいんです!ありがとうございます!それでは私は他のTV局に電話するので切りますね。はい」
そう言った後、ミツネはスマホを降ろす。
「………何か?」
『いえ!!なんでもありません!!お通りください!!』
モーゼに割られた海の如く両側に下がった。
「ありがとうございます。さ、口田くんも行きましょ?災難だったね」
「(こくこく)」
口田は助けてくれたミツネに心から感謝しながら彼女に続いた。ちなみに言うとミツネはTV局には電話をしてない。フリだった( ´艸`)
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見させてもらったよ」
朝のホームルームが始まり、相澤が昨日の戦闘訓練の事を話し始める。やはりと言うべきか危なっかしい行動をした爆豪と出久は厳しく注意された。
「さて、HRの本題だ。………急で悪いが今日は君らに……」
また除籍処分ありの臨時テストが始まるのかと身構えるA組。しかしだ
「学級委員長を決めてもらう」
『学校っぽいの来た———!!』
そう忘れてはいけない。雄英はヒーロー育成学校で有名だが正真正銘高校である。なので学級委員長を決めるのは当然だった。
「委員長‼︎やりたいですソレ俺‼︎」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニフェストは女子全員ひざうえ30cm‼︎」
「ボクの為にあるヤツ☆」
「リーダー‼︎やるやるー‼︎」
「俺にやらせろー‼︎」
ヒーロー科にとって学級委員長はトップヒーローに必須なスキルを鍛えられる役割である為にこぞってやりたがっているのだ。
(うーん。ただ目立つからって理由で手を上げてるのがほとんどだな。さらに独裁的なことをやらかしそうな男子もいるし。やっぱりこういうのは常識のある…)
「静粛にしたまえ!!」
声を上げたのは飯田。
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ…‼︎『やりたい者』がやれるモノではないだろう‼︎周囲からの信頼あってこそ務まる聖務‼︎民主主義に則り真のリーダーを皆で決めると言うのなら……これは投票で決めるべき議案‼︎」
(うんうん。正論。選ぶなら飯田君のような子だよね)
責任重大な仕事と理解している人なら良いだろ。ミツネは飯田を選ぼうと考えている。ただし
「聳え立ってんじゃねーか‼︎何故発案した‼︎」
見事な挙手をしていた。それがなかったらカッコ良かったのに。とりあえず飯田の提案は通ったので投票になった。結果は…
「僕 三票――――!!!?」
委員長は出久。副委員長は二票だった八百万に決定した。
「1票…!?誰が俺に入れてくれたんだ!?……すまない!君の気持ちに応えられなかった!!(泣)」
「他に入れてたのね……」
一番やりたがっていた飯田は他に入れていたようだった。こうして授業が開始されたA組。4時間目が終わり、お昼になった。
出久はまだ不安そうだ。そんな彼にお茶子、飯田は「ツトマル」「大丈夫さ」と言ってあげた。ミツネは「ギリギリ大丈夫」と失礼だが。
そうお話をしている中、驚きの事実が判明した。実は飯田はミツネと同じくヒーロー一家の息子だったのだ。しかも兄は大人気のターボヒーロー・インゲニウム。インゲニウムの話をしている飯田の表情は生き生きしている。尊敬しているんだとよくわかった。
「確かにお父さんも若者ヒーローの中では頼もしいって言ってたよ」
「そうなのか!?それは嬉しいな!!」
友達の父から頼もしいと言われ、飯田はご機嫌になる。するとだ。
ウウ―――――――――
「警報!?」
警報が鳴り響いたのだ。しかも《セキュリティ3が突破されました》と放送が入る。
「セキュリティ3!?」
「え!?ミツネちゃんどういうこと!?」
「つまり校舎に侵入者がいるってこと!!」
「「「ええぇぇぇぇ!?」」」
4人は他の生徒たちと共に避難することになった。ただしだ
「いてえいてえ!!」「押すなって!」「ちょっと待って倒れる!」「押ーすなって!!」
危機への対応が迅速すぎてパニックを起こしてしまったのだ。
「どわ――――しまったー!!」
「緑谷くん捕まって!」
人の波に流されそうになる出久の腕を掴むミツネ。ただし
「アアアア――――――!!(汗)」
ミツネも流されてしまった
「デクくん!!ミツネちゃん!!」
「緑谷く―――ん!!!竜間く―――ん!!!」
流されてしまった出久とミツネ。するとミツネはあることに気づく。
「緑谷くんマスコミ!帰ってなかったんだ!」
「えぇ!?」
外に居たのは敷地内に入り込んでいるマスコミだった。相澤やプレゼントマイクは彼らの対応をしている。
「この場合どうするの!?」
「お父さんが言うには大声で静かにさせてね。それで誤報だって説明すればいいの!」
人にもみくちゃにされながらミツネは説明する。すると
「ヌオオオオオオオオ!!」
「ほら、あんな感じに……って」
「飯田君!?」
なぜか回転しながら飛んでいる飯田が居た。
飯田は非常口に到着。非常口ポーズをし、あることを大声で叫んだ。
「皆さん……大丈ー夫!! ただのマスコミです! なにもパニックになることはありません大丈ー夫!!」
こうして飯田の派手な行動によりパニックは治まった。ちなみにマスコミたちは到着した警察と警察から事情を聞いた上司によってお説教及び減給を喰らったと言う。
ー午後ー
他の委員決めをする。その前に出久はあることを言った。
「委員長はやっぱり飯田くんが良いと…思います!」
皆パニックになった時、飯田は見事落ち着かせた。カッコよく人をまとめられるなら彼がやったほうがいいと思ったのだ。出久やあの時の様子を見た同じクラスの男子、切島鋭児郎と上鳴電気によって飯田が委員長になった。