急募:ラスボスに転生した一般人が平和に生きる方法 作:鬼怒藍落
520:一般ラスボス
まったく勝利を期待されてない鬼ごっこRTAを始めるよー
521:名無しの転生者
存分に遊んで負けろよ
522:名無しの転生者
楽しめよ
523:名無しの転生者
どうせこの先つらい目に合うのが決まってるんだこの癒しイベントぐらい楽しんで負けろ
524:名無しの転生者
優しいのか厳しいのか分からんね
525:名無しの転生者
だれかイッチにツッコンでやれよ
526:名無しの転生者
だってねぇ、拗ねた子供に何言っても無駄だし
527:名無しの転生者
アリアちゃんには勝ってほしいし
528:名無しの転生者
幼女から肉奪うのわねぇわ
529:有能ニキ
幼女の笑顔とイッチの身長どっちが大事なんだよお前ら
530:名無しの転生者
前者
531:名無しの転生者
↑に同じ
532:名無しの転生者
同意
533:名無しの転生者
小さいまま大人になってくれ
534:犬になれネキ
そして犬耳になってくれ
535:名無しの転生者
歪んだ欲望持ってる奴増えてて草
536:一般ラスボス
拝啓前世の両親へ味方がいません
537:名無しの転生者
しょうがねぇな、そこまで勝ちたいなら鬼ごっこで全て決まる世界に転生した俺が助けてやるよ
538:名無しの転生者
お前は
539:名無しの転生者
なぜおまえがここに!?
540:名無しの転生者
経歴が特殊すぎるんだけど有名なのかこの人?
541:名無しの転生者
あぁ、この人は鬼ごっこガチ勢だ
542:名無しの転生者
転生前に山で鬼ごっこして遭難して神に出会った猛者だ
543:鬼ごっこガチ勢
ふっバトルホビーの世界に転生させてくれって願ったら鬼ごっこで全てが決まる世界に転生させられたのは驚いたぜ
544:名無しの転生者
鬼ごっこで全てが決まるってなんだよ
545:名無しの転生者
バトルホビーものだからね仕方ない
546:名無しの転生者
あの玩具何処ですか?
547:鬼ごっこガチ勢
……そこにツッコむな
548:名無しの転生者
ないんだな
549:名無しの転生者
バトルホビー世界の概念壊れる
550:名無しの転生者
なんかアリアと話してる間に凄い人来てて笑う
551:鬼ごっこガチ勢
俺が来たからには勝たせてやるよ
で、いつ始めるんだ?
552:一般ラスボス
もう少しで始まる
今子供達集めてる感じ
553:名無しの転生者
けっこう大人数でやるんだな
554:一般ラスボス
田舎の村だからあんまり娯楽ないからね
遊ぶとなるとみんなでが多い
555:名無しの転生者
そうだイッチ視界共有とかする?
556:名無しの転生者
鬼ごっこで視界共有は贅沢すぎる気がするが、まあ俺達もイッチが負ける姿見たいしいいか
557:一般ラスボス
おk
……どうやるの?
558:名無しの転生者
念じろそうすれば全部解決する
559:一般ラスボス
あ、出来た
560:名無しの転生者
アリアちゃんやっぱり美少女だな
561:名無しの転生者
将来絶対美人だろこんなん
562:名無しの転生者
というか景色綺麗ね
563:名無しの転生者
すっごく緑
564:一般ラスボス
それで鬼ごっこガチ勢さん、何かアドバイスとかありますか?
565:鬼ごっこガチ勢
まずはフィールドを展開しろ
566:名無しの転生者
草
567:名無しの転生者
速報鬼ごっこガチ勢役に立たない
568:一般ラスボス
ふぃーるど?
569:鬼ごっこガチ勢
そっか、その世界ではフィールドが使えないんだな……じゃあ遮蔽物が多い場所でも選んで――――一面緑でなんもねぇ!
570:名無しの転生者
さらに草
571:名無しの転生者
やっぱり役に立たない
572:名無しの転生者
何しに来たんだよ
573:鬼ごっこガチ勢
……これじゃあ熱い鬼ごっこが出来ねぇじゃねぇか。もういいや、とにかく避けて距離をとってスタミナ減らせば勝てるんじゃないか? 木ぐらいはあるし回って体力減るの待ったり魔法が使えるなら高く飛べるだろうし村まで逃げて壁ジャンプでもするんだな
574:名無しの転生者
不貞腐れて出された情報が一番有能な件について
575:名無しの転生者
なんだこいつ
576:一般ラスボス
おっけーやってみる
「クラマーもう始めるよー」
「分かったよアリア、もう準備できたからいつでもいけるよ」
掲示板のみんな……主に鬼ごっこガチ勢さんのアドバイスのおかげで作戦は立てれた。
目標はアリアのスタミナ切れ、そして日が暮れるまで逃げ切れば僕の勝ちだ。
「じゃあ二十秒数えたら追いかけるね! 魔法ありの全力鬼ごっこ楽しもうね」
「上等、今日こそ勝つからねアリア!」
もう今日は絶対に勝って勝利のステーキを手に入れるんだ。
そんな思いで僕はこの場所に立ち、始まった瞬間に魔法を使えるように構える。
577:名無しの転生者
アリアちゃん声可愛いな
578:名無しの転生者
声も美少女
579:名無しの転生者
イッチはもう子供にしか見えんわ
580:名無しの転生者
微笑ましいな
581:名無しの転生者
俺の転生先とは大違いで安心した
このまま平和が続いてくれ
582:名無しの転生者
分かる
583:名無しの転生者
……それな
584:名無しの転生者
転生先なんて大体地獄だからね
585:名無しの転生者
皆何があったんだよ
586:名無しの転生者
戦争真っ只中
587:名無しの転生者
ディストピア
588:名無しの転生者
異星人との生存競争
589:名無しの転生者
人類俺一人残りサル
590:名無しの転生者
皆過酷で草
ちなみに俺は虫に転生した
591:名無しの転生者
脱線してるぞ、イッチの話題に戻れ
592:名無しの転生者
さーせん
593:名無しの転生者
ほらもう始まるぞ、見守ろう
「じゃあいっくよー! スタート!」
「借りるよキキョウ、憑依:黒狼!」
合図があると同時に僕は魔法を使って姿を変えて、自分の体に狼の特性を宿して全速力で駆け出した。
他の子どもたちがずるいとかいう中、それを無視して僕は風になる。
今夜の夕食の為に、そんな思いを胸に秘め僕は初めてアリアから勝利を奪うんだ。
594:名無しの転生者
狼だったのか
595:名無しの転生者
狼耳のショタはいいな
596:名無しの転生者
一瞬イッチの影から狼が出てきたけど近くに他の種族がいないと魔法が使えないのか?
597:名無しの転生者
考察がはかどるな
598:名無しの転生者
他の種族の特性を宿す魔法なんてレアだからね
599:名無しの転生者
いくらでも成長できる良魔法
600:名無しの転生者
聞けばチートだけど、制限ありそうだしどうなんだろうな
601:名無しの転生者
というかはっや
602:名無しの転生者
子供が出していい速度じゃないだろ
603:名無しの転生者
ちらっと横目でアリアちゃんの方見てたけど、もうすでに二人確保してたね
604:名無しの転生者
最後にイッチを狙う感じか?
605:名無しの転生者
まあアリアちゃんはイッチメインで遊びたいっぽいしそうなんじゃないか?
――――――
――――
――
640:名無しの転生者
全員捕まったな
641:名無しの転生者
あとはイッチだけか
642:有能ニキ
ここからが本番だ
気を抜くなよイッチ
643:一般ラスボス
任せろ
644:名無しの転生者
任せろ(全力で茂みで息潜める)
645:名無しの転生者
任せろ(子供たちを囮に)
646:名無しの転生者
任せろ(茂みに隠れて見つかり続ける)
647:名無しの転生者
何も任せられねぇ
648:一般ラスボス
だって怖いんだよ、弾丸みたいに走ってくるんだよ?
649:名無しの転生者
いやまぁ気持ちは分かるが
650:名無しの転生者
確かにどこに隠れても見つかるのは怖いよな
651:名無しの転生者
なんで分かるんだろうあの子?
652:名無しの転生者
イッチは狼の特性借りて鼻いいはずなのにな
653:名無しの転生者
アリアちゃんだからね仕方ない
654:名無しの転生者
というか、なんか来てね?
655:名無しの転生者
ん?
656:名無しの転生者
え?
657:一般ラスボス
ほんと――だってちょまって!?
658:名無しの転生者
なんか子供たちも速くなってね?
659:名無しの転生者
というかなんで迫ってきてるの?
迫ってくるは子供の大群。
今まで逃げる側に回っていたはずの子たちがアリアと一緒にこっちに向かってくる姿が目に入る。
僕は慌ててしまい、茂みから出てこの状況にツッコみを入れる。
「ねえアリア!? なんでみんなでこっち来るのかな!?」
「だってみんなはやく捕まっちゃってつまらないらしいから、いっそみんなで鬼やろうってなったんだ!」
「一対十二は反則じゃない?」
「クラマお兄ちゃんが早いのが悪いの」
「おとなしく捕まれー」
「盾にしたの許さない」
次々にそう言われ全員が敵になってしまった事を確信した僕は、覚悟を決めてその場所から逃げようとしたんだけど、次の瞬間身動きが取れなくなってしまう。
660:名無しの転生者
なんでイッチの動きが止まったんだ!?
661:名無しの転生者
待て何か白い縄のような者がイッチに!
662:有能ニキ
馬鹿な、なぜ今それを使えるんだ!?
663:名無しの転生者
知ってるのか有能ニキ!
664:有能ニキ
あれは、安直な名前だがバインドという魔法だ
本来ならレベル9で覚える技なのにどうしてなんだ?
665:名無しの転生者
効果は?
666:有能ニキ
十秒間相手の動きを止める
667:鬼ごっこガチ勢
なんだそのチート、鬼ごっこで動けない十秒は致命的だぞ!?
668:名無しの転生者
大丈夫かイッチ?
669:名無しの転生者
ここまで来たんだ勝ってくれ
「その魔法は反則じゃないかな、というかいつ覚えたの!?」
鬼ごっこガチ勢さんの言う通りこの魔法は鬼ごっこにおいて最強。
いつの間にこんなチートをアリアは手に入れたんだ?
「いつもクラマがいっぱい逃げるから捕まえれるように覚えたの! すごいでしょ」
「凄いけど、まったく褒めたくないよ!」
気合で魔法覚えるってどうかしてるとそう思いながらも、僕は四方から迫る子供たちの猛攻を避け続ける。子供たちの底なしの体力×12+アリアという状況で気なんか抜ける訳がなく少しでも隙を晒せば僕は捕まるだろう。
「でも、ここまで皆に助けてもらったんだ負けるわけにはいかない!」
僕がこの世界で初めて手に入れ相談できる仲間たちにあそこまでアドバイスを求めてここまで逃げ続けたんだ。絶対に負けられないし、何よりそんな結果は届けられない。
670:名無しの転生者
鬼ごっこで覚悟決めるのは草
671:名無しの転生者
あっつ
672:名無しの転生者
頑張れイッチ
673:名無しの転生者
鬼ごっこ如きって思って静観してたけど熱いんだな鬼ごっこって
674:鬼ごっこガチ勢
そうだろう! 鬼ごっこは世界を救うだぞ!
675:名無しの転生者
実際に鬼ごっこで世界を救った奴が言う事は違うな
676:名無しの転生者
世界救ったんだ
子供たちは振り切り続け、今や息も絶え絶えで休んでいる。
あとは後ろで様子を見ているアリアとアリアの第一子分を凌げば僕の勝ち。
「もう無理―、逃げすぎだよクラマー」
「よし後はアリアだけだ! こい!」
「おっけー! じゃあ本気出すね」
その瞬間溢れてくるのはこのクラマ君の記憶。
頭の中に過るのは、わかりやすく言えば強化魔法を使ってこのクラマ君を追いかける狂戦士と見間違うような後の聖女様の姿だった。
記憶の中のクラマ君はそれはそれは限界まで逃げていて、いつも家に帰って一歩も動かない屍と化しているようで、思い出した途端にその感覚が襲ってきた。
これはトラウマだ。幼馴染の数々の邪知暴虐な仕打ちに耐えてきたクラマ君の今までの痛みだ。
だけど、僕は今日敵を討って勝利する!
677:有能ニキ
おいイッチ魔力大丈夫か?
678:名無しの転生者
魔力ってどういうこと?
679:名無しの転生者
イッチが使う憑依魔法はな魔力を消費し続けるんだよ
680:名無しの転生者
ほうほうそれで
681:有能ニキ
今遊んでた三十分間最初から魔法を使ってるイッチの魔力は多分限界なんだ
682:名無しの転生者
……ってことは魔力が切れるって事?
683:名無しの転生者
切れるとどうなる?
684:有能ニキ
簡単だぶっ倒れる
685:名無しの転生者
え、やばくない?
686:名無しの転生者
なんでその情報イッチに与えなかったんだよ!
687:有能ニキ
だって知ってると思って……
688:名無しの転生者
それ以上魔法を使うなイッチ!
「さあ、アリア勝負――だぁ?」
唐突に襲ってくる疲労感。
そして魔法が解除される感覚、今まであった湧き出るような力が感じれずそれどころか果てしないほどの疲れが体を襲う。
「あ、魔力切れた?」
「ふふ、終わりだねクラマ」
「え、えへへ。見逃してくれない?」
「だーめ」
689:名無しの転生者
あ、終わった
690:名無しの転生者
あっけない最期だったね
691:名無しの転生者
あぁアリアちゃんが笑顔ですぐそばに
692:名無しの転生者
黙祷
693:名無しの転生者
バイバイ、イッチ
694:名無しの転生者
最後に笑って誤魔化したイッチ無事死亡。