10ハロンの暴風   作:永谷河

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閑話4

・とある競馬ブログ

もはや世界に敵なし。史上最強馬、テンペストクェーク
 現地時間12月10日、香港・紗田競馬場で行われた香港カップ(芝・2000メートル)で、テンペストクェークが勝利した。先頭集団の4,5番手でレースを進め、ラスト400メートルで先頭に立つと、猛追するプライド、アドマイヤムーン、エレクトロキューショニストを寄せ付けず、そのまま先頭でゴールを駆け抜けた。

 これでテンペストクェークはGⅠ競走を9勝したことになり、日本記録をさらに更新した。そして4歳シーズンは8戦して8勝と、無敗であった。4歳シーズンを無敗というと2000年のテイエムオペラオーを思い出す。今回のテンペストクェークの偉業は、それを超えるものであると言えよう。

 

2006年のテンペストクェークの勝ち鞍

2月26日中山記念GⅡ1T1800中山競馬場
3月25日 ドバイデューティフリーGⅠ1T1777ナド・アルシバ競馬場
6月24日宝塚記念GⅠ1T2200京都競馬場
8月22日インターナショナルステークスGⅠ1T10F88Yヨーク競馬場
9月9日アイリッシュチャンピオンステークスGⅠ1T10Fレパーズタウン競馬場
9月23日クイーンエリザベスⅡ世ステークスGⅠ1T8Fアスコット競馬場
10月14日チャンピオンステークスGⅠ1T10Fニューマーケット競馬場 
12月10日香港カップGⅠ1T2000沙田競馬場

 改めて表にすると、勝ち鞍の異次元さが際立つだろう。GⅠ競走を7連勝はロックオブジブラルタルに並ぶ世界タイ記録である。

 宝塚記念は無敗の三冠馬にして、凱旋門賞馬であるディープインパクトを破っての勝利。また英国際Sでは12馬身差の圧勝劇。QEⅡSでは欧州のマイルの王者たちを大外一気で撫で切っての勝利。現状の芝の世界最強決定戦ともいえるメンバーが揃ったチャンピオンステークスでも、鼻差の死闘を制して勝利した。そして、11月に発表されたカルティエ賞では年度代表馬と最優秀古馬を受賞し、日本初の快挙を達成した。

 こういった経緯もあり、今回の香港カップはやや消化試合感が強かった。むしろ、テンペストクェークに1馬身差まで迫ったプライドとアドマイヤムーンを褒めるべきである。特にアドマイヤムーンは3歳馬であるので、来年以降が楽しみな一頭になっただろう。

 

~中略~

 

 さて、テンペストクェークの強さの特徴としては、その圧倒的な末脚だろう。一気にトップギアに持っていき、上がり1Fを10秒ジャストで走り切る馬は歴代の名馬でも数少ない。また、中団後方や最後方からの末脚勝負が目立つが、ドバイDFや香港Cのように、先行策からの好位抜出も上手く、レース展開によってさまざまな戦法を採ることが出来るのも強みである。これはテンペストクェークのレースでの気性の良さが生み出している長所であるといえるだろう。

 適正距離がマイル~中距離であるため、長い距離が走れないこと以外、欠点らしい欠点は見当たらない。スピード、瞬発力、パワー、タフさ、勝負根性、気性、全て最高峰の能力がある。日本の高速馬場、欧州の重たい洋芝双方を苦にしないで走ることができる変幻自在な適正。輸送を全く苦にしない強靭な精神力。彼に走れない国、馬場はないのではないだろうか。ダートが走れるなら、アメリカの競馬に遠征するというのも考えられる。いずれにしても最強馬にふさわしい能力を有していることに間違いはない。

 テンペストクェークの次走はまだ発表されていない。連覇を狙ってドバイDFに挑むのか。はたまたそのパワーを活かしてダートを走るのか。それとも父ヤマニンゼファーが成し遂げることが出来なかった3階級GⅠ制覇のため、高松宮記念に出走するのか。これからも目が離せない。

 

 

 

・島本牧場2006年の騒乱

 

テンペストクェークを生産した島本牧場。繁殖牝馬の数もそこまで多くはないが、地方競馬を中心に馬を送り出している優良牧場であると評判の牧場であった。

そんな小規模牧場は、昨年度より、忙しい毎日を送っていた。

 

 

「ええ、セオドライトは確かに所有馬ですが……。はい、はい。申し訳ありませんが、それは私の一存では決めることはできませんもので……」

 

 

『テンペストクェークを産んだ牝馬が見たいですか?日程については……』

 

 

日本だけでなく、海外からも電話が多くかかってきていた。英語が流暢に話せるのが従業員の大野だけであるため、かなりの負担がかかっていたが、そろそろ休みたいですねと笑いながら電話や見学の対応をしていた。

 

 

「あ~疲れました。もともとテンペスト関係で忙しくなっていましたけど、チャンピオンステークス以降さらに問い合わせが増えましたね。特に海外から」

 

 

「まあ、多くは日本人を通しての連絡なので、そこまで苦労はしませんよ。それにしても女王陛下の報道が大きかったようですね」

 

 

イギリスの女王がチャンピオンステークスの後にテンペストクェークに騎乗して、その強さを讃えたという話は日本でも話題となっていた。近代競馬発祥の地であり、その競馬に大きく関わった王族からの最大級の賛辞であった。また、11月に発表されたカルティエ賞では年度代表馬と最優秀古馬を受賞して、最高峰の栄誉を受けた。

また、WTRRやタイムフォームのランキングでも単独1位の評価を受けており、その数値も歴史的名馬と同等の値が与えられていた。

このことから、世界最強の競走馬であるテンペストクェークの両親に注目が集まるのは当然であった。

 

 

「それにしてもセイがこんなに人気になるとはなあ……」

 

 

「強い馬の弟妹は人気になりますからね。セオドライトの2004はいい値段で売ることが出来ました。彼のお陰でもありますね」

 

 

セオドライトの2003が売れたときはまだテンペストクェークがデビューする前だったこともあり、そこまでの値段では取引されなかった。またしても父の強行の結果、父トウカイテイオーというロマンの塊だったことも要因である。現在は地方競馬の中でもレベルの高い南関東競馬の重賞で掲示板に載るなど、そこそこの活躍を見せているようである。

妹のセオドライトの2004はテンペストが覚醒し始めたときに売れた馬である。再現性を検討したいという大野の意見もあり、テンペストと同じように、父がヤマニンゼファーの牝馬である。テンペストクェークの全妹ということもあり、結構な値段で取引がされた。現在は中央競馬でデビュー予定だという。スプリンターとしての素質があると聞いている。

 

今、牧場にいるのはセオドライトの2005(1歳)と今年の4月に誕生したセオドライトの2006である。2005の方は父がアグネスデジタルで、2006はフジキセキである。

 

 

「テンペストクェークは突然変異だとしても、その半弟や全妹にはそれなりの素質馬が生まれていますし、もしかしたらセオドライトの方が凄いのかもしれません」

 

 

「母父サクラチヨノオーの牝馬にも注目が集まっているらしいです」

 

 

「テンペストの母方方面にはサクラの馬が多いですからね」

 

 

テンペストの母の母の父はサクラユタカオーであるため、サクラ軍団のファンもテンペストのことをかなり応援していた。また、3代先まで父系、母系の大多数が日本馬であるため、古参の競馬ファンからも熱心に応援されている。

 

 

「テンペストクェークは5代先までの血統でインブリードはありませんし、何が作用しているのか全く分かりません。お手上げです」

 

 

日本中の馬産関係者がなんでこの血統であんなヤバい馬が生まれたのかと頭をひねっていた。

ヤマニンゼファー、サクラ軍団の意地がテンペストクェークを生み出したのだと島本牧場のスタッフは解釈していた。

 

 

「それにしても哲也君。英語の勉強は捗っていますか?私は忠告しましたよ。英語をしゃべれるようにしておきなさいと」

 

 

「会話は難しいですよ……それにテンペストが海外を走るなんてわかるわけないじゃないですか……」

 

 

大野は笑いながら、ドバイやイギリスで生産者代表として取材を受けていた哲也の様子を思い出していた。

 

 

「まあ、この騒乱も一時のモノですよ。ただ、この島本牧場は、「テンペストクェーク」という世界最強のサラブレッドを生産した牧場であるという栄誉は残り続ける。彼の残してくれたものを活用しないといけませんね」

 

 

島本牧場と親交があった牧場の閉鎖・統合が相次いでいる。島本牧場も無関係ではいられない。

テンペストとセオドライトが残してくれた遺産を有効活用しなければ、次は自分たちの番であるのだ。

 

 

「哲也、大野君!外務省の人から電話よ!」

 

 

「外務省~?なんでそんな場所から?」

 

 

「忙しい日はまだまだ続きそうですね……」

 

 

英国王室からの手紙が外務省を通じて島本牧場に送られたとのことであった。

女王陛下直筆の手紙は家宝になったことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

・高森騎手の年末年始

 

 

高森康明48歳は例年とは異なる年末年始を送っていた。

藤山調教師からは、年末年始の休暇をもらい、調教の手伝い等は免除してもらっている。

 

 

「……まあ、この歳でフリーじゃないのもあれだけどな」

 

 

ただ、藤山厩舎に所属していたからこそテンペストクェークと出会うことができた面もあるので、自分の現状には満足していた。

 

 

「あ~腰がいてえ、首がいてえ、体中がいてえ……」

 

 

騎手になって20年以上。職業病ともいえる腰痛は年々悪化してきていた。

高森は騎手人生に影響が及ぶような落馬事故を2回。そして交通事故で一度三途の川を渡りかけていた。毎回復帰困難と言われるようなケガをしているが、そのたびに復活して現役に戻り続けていた。

藤山調教師は、怪我から復帰した高森を気にかけてくれた人だったので、今でも厩舎所属の騎手として恩返しをしている最中だったりする。フリーで食っていけるほどの実力があるかと言われたら何も言えなくなってしまうが......

 

不死鳥の如く復活した彼でも、近年は事故の古傷が痛むことが多く、目の前には「引退」の文字がちらついていた。

 

 

「それにしても、この俺があのトークショーや競馬番組の主役で呼ばれるとはなあ」

 

 

去年まで通算GⅠ勝利数0勝だったが、今は通算9勝の騎手となっていた。その内海外が6勝である。口の悪いファンはテンペストのリュックサックであると馬鹿にするが、宝塚記念の騎乗や海外での騎乗を見た関係者は、決してテンペストのリュックサックなどではないと評価している。

テンペストに騎乗してから、騎手成績も良化しており、ベテランの意地を見せていた。

昨年から人生の絶頂期にいる高森であったがその終わりも少しずつ近づいているのがわかっていた。

 

 

「まだ、終われない......」

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

2005年のディープインパクトブームから続く競馬ブームもあり、馬だけでなく騎手についても人気が高まりつつあった。そのため、テレビ局はスポーツ番組などの企画で人気騎手のトーク番組などが作成されていた。

 

『昨年から続く、今年の競馬を振り返りましょうのコーナーが始まりました。昨年も好評だったので、恒例行事になりつつあります』

『今日のゲストはディープインパクトで凱旋門賞を獲りました……騎手と、テンペストクェークで海外GⅠ6勝を含む、GⅠ7連勝を達成した高森康明騎手です』

『『よろしくお願いします』』

『今日は2006年の競馬の振り返り企画ということで、今年の競馬界を盛り上げた二人の騎手からいろいろな話を聞いていきたいと思います』

『いや~いろいろなことがありましたね。正直私はテンペストクェーク以外で大した成績は残していないので、ここに呼ばれていいものかと緊張しておりますよ』

『何言っているんですか高森先輩。獲ったGⅠは自分より多いじゃないですか』

 

―ディープインパクトで春天・凱旋門賞・JC・有馬記念を制し、フェブラリーステークス、NHKマイルカップの計6勝。一方の高森騎手はテンペストクェークでGⅠを7勝している―

 

『さて、今年はまさに世界へ飛翔した年となりました。ハーツクライがドバイシーマクラシックとキングジョージを、ディープインパクトが凱旋門賞を、テンペストクェークはドバイDFを含めて海外6勝をしました。また、テンペストクェークはカルティエ賞年度代表馬と最優秀古馬を受賞しており、日本馬初の快挙を達成しております』

 

―11月に発表されたカルティエ賞では、テンペストクェークが年度代表馬と最優秀古馬を受賞した。これは日本馬として初めての快挙である―

 

『ドバイでユートピア、ハーツクライ、テンペストクェークと幸先よく獲りましたからね。そこから流れが来ていたのかもしれないです』

『多分その流れを決定的にしたのがハーツクライのキングジョージ制覇ですね。テンペストはその流れに乗ることが出来ましたね』

『本当に、2頭のお陰でディープを侮る人がいませんでしたよ。特にテンペストクェークのお陰で。いい意味でも悪い意味でも……』

『インターナショナルステークスとクイーンエリザベスⅡ世ステークスでやり過ぎましたね』

 

―8月のインターナショナルステークスでは、12馬身差をつけての圧勝。9月のクイーンエリザベスⅡ世ステークスでは最後方から11頭をごぼう抜きしての勝利であった―

 

『クイーンエリザベスⅡ世ステークスでは大捲りからの大外一気、あれ結構ディープインパクトを意識したんですよ。伝わりましたか?』

『十分伝わりました。国際電話で、『なんだ、あのフォア賞は。舐めてんのか?』ってわざわざ言ってきたぐらいですからね。怖い先輩です』

『そんなこと言ったかな?』

『とぼけないで下さいよ……』

 

 

『ディープインパクトのフォア賞は辛勝といった形での勝利でした。改めてお聞きしますが、やはり環境が異なるという要因が大きかったのでしょうか』

 

―9月に行われたフォア賞では、ディープインパクトは苦戦を強いられ、ぎりぎりの勝利であった。そのため本番に向けて不安の残る結果となった―

 

『そうですね。スタートが良くてそのまま先行で進まざるを得なくなってしまって、その上、早めに仕掛け始めてしまったのが大きな要因ですね。あとは初めての馬場やコースに慣れていなかったのも大きいですね。本当に本番でなくてよかったと思います』

『でも、その後の凱旋門賞は本当にディープらしい競馬でしたね。テレビで見てて、最後の直線に入ったときに勝ったなって思いましたよ』

『凱旋門賞では、しっかりと指示に従ってくれました。本当に賢くて我慢強い馬ですよ』

『まあ、テンペストはいきなり12馬身差だったけどね』

『……彼はサラブレッドの常識が通じない馬です。UMAで馬です』

『乗っている自分もたまにそう思うから何も言えない』

 

 

『お二人が揃っているということもあります。やはりファンの皆さんが気になるのはあの宝塚記念なのではないでしょうか。詳しいお話をお願いします』

 

―2006年、第47回宝塚記念。大雨の京都競馬場で行われた2200メートルのレースで、ディープインパクトとテンペストクェークが激突した。激しい死闘の末、テンペストクェークがアタマ差での勝利をつかんだ―

 

『そんな渋い顔しないでくださいよ』

『ちょっとしたトラウマなんです。今でもたまに夢に見ますよ』

『まあまあ。あの宝塚記念は本当に自分たちの思い通りの展開だったんですよ。もともと道悪が大得意なのはわかっていたので、馬場状態が悪ければ悪いほどこっちに有利だと思っていました。ディープにはそこまで関係ありませんでしたけどね』

『テンペストクェークの道悪適性が高いのはわかっていました。ただ、ディープも馬場状態が悪くても走ってくれることはわかっていたので、心配はなかったですね』

『むしろテンペストで心配だったのは距離です。実力を完全に発揮できるギリギリの距離がこの距離くらいでしたから。阪神競馬場での開催だったらスタミナ切れになっていたかもしれないですね。こういう事情もあって、本番では徹底してインコースを走らせました。芝の状態は悪かったですけどテンペストにはマイナス要素にはなりませんでした』

『テンペスト陣営が最短距離を走ってくるのはわかっていましたね。第4コーナー付近で囲まれていたときも、多分抜け出してくるとは思っていたので、全力でディープを走らせましたよ。ただ、あの末脚を、馬群を突破しながら使ってくるのは想像以上でしたね。後ろからヤバいのが来たって瞬時にわかりましたね』

『あの時は本当に道筋が見えましたね。テンペストも怖がりもせずに馬群の隙間に突入したので、度胸も超一流だと思いましたよ。馬群を抜けたら、やっぱり前にディープがいたので、絶対に差し切るってつもりだったんですけど、後1馬身が縮まらなくて、これはやばいと思いましたね。あと少しだけ頑張ってくれって思って鞭を一回入れてのあの再加速でした』

『油断していたわけではないですが、ラスト100メートルくらいでは勝ったと思いました。そこから意味不明なレベルの加速をしてきたテンペストに差し切られました。さすがのディープでもあの再加速から逃げることはできませんよ……』

『藤山先生の人生の中で最高ともいえる仕上がりだったからできた荒業でしたね』

『ディープはいつものように最高の走りをしてくれました。ただ、テンペストクェークがそれを上回ったのだと思います』

『まあ、もう一回やれと言われたら勝つ自信はないですけどね。10ハロンなら負けませんが』

『10ハロンでテンペストクェークに勝てる馬は……探すのは難しいですね』

『ただ、あの宝塚記念が、テンペストとディープがぶつかる上で最高の条件だったのだと思います』

『距離、競馬場、天候。少しでも条件が違っていたら、あのようなレースはできなかったと思います』

 

 

『本当に奇跡的な条件が重なったからこそ生まれた死闘だったのですね』

 

 

番組はここでCMに入った。

その後、数十分にわたり、2006年の競馬のこと、そして彼らの競馬観についての話が続いた。

普段めったにメディア露出をしないベテラン騎手とトーク力抜群の人気騎手との珍しい対談番組は高視聴率を記録した。




高森騎手が、メディア露出が少なかったのは、そこまで大した成績を収めていないことと、藤山厩舎で新人騎手の如く働いているからです。


テンペストの血統の秘密
父父ニホンピロウィナー
父ヤマニンゼファー
母父サクラチヨノオー
母父父マルゼンスキー
母母父サクラユタカオー

実はセオドライトは、モデルの馬がサクラ軍団にいます。

追記
「セオドライト」のモデルになった馬は五代先にナスルーラ5×5のクロスがあります。テンペストクェークは5代先までクロスがありません。
紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ありませんでした。当該記述は削除致します。

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