【急募】貰った悪魔召喚プログラムの使い方   作:貴司崎

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本編
悪魔召喚プログラム(と厄ネタ)との出会い


 俺の名前は木原(きはら)通行(みちゆき)、香川県の何処にでもある街に住むごく普通の中学生である。強いて変わった事があるとすれば俺が所謂“前世の記憶”を持った【転生者】であるって事ぐらいか。

 ……まあ、前世の記憶があるからと言って何か特別な出来事が起こる訳でも無く、今まで両親と妹とペットの白い犬であるハヤタと一緒に普通に暮らしていたのだが……。

 

「……それで兄さん、いきなり自室に呼び出して超なんの用ですか? …………ハッ⁉︎ まさか思春期の劣情を抑えきれなくなってとうとう実妹に手を……!」

「ンな訳あるかこの愚妹」

 

 それで今アホな事をほざいたのは俺の妹である木原(きはら)最愛(さいあい)、実はコイツも前世の記憶がある転生者だったりする……昔コイツの行動が明らかに年頃の子供では無か(かつての自分と同じだ)ったからカマをかけてみたらあっさりとバレたんだよな。

 ……その後はお互いにどんな関係で居るか一悶着あったり、互いの容姿と名前が前世で見たラノベのキャラを思わせるモノだったから何か事件に巻き込まれるんじゃないかと戦々恐々としたりしたが、今になるまで特に何も無かったのでとりあえず普通の兄妹として振舞っていた……ンだがなァ……。

 

「冗談ですよ愚兄。……それで本当に超何の用なんですか? 態々両親にも気付かれない様に自室に呼び出して。ハヤタまで居ますし」

「あァ……まあ、何というか色々と説明が面倒なんだが……とりあえず一つ目の相談なんだが、まず『コレ』を見てくれ」

「何ですか『コレ』? パソコンっぽいですけど随分と小さいですね」

 

 そうして俺が取り出したのは小型の液晶モニターとキーボードが付いた機械であり、それは何かに巻き付ける用に使えそうなベルトが付いているという非常に奇妙な形状をしていた。

 

「コレは所謂『ハンドヘルドコンピューター』ってヤツみてェでなァ。腕に巻き付けて持ち運んで使うんだと」

「え? こんな超ダサいデザインの機械を腕に付けて表を歩くんですか? ……貴方の趣味に文句を言う気は無いですけど、それ付けたまま屋外で話し掛けないでくれません?」

「俺だってこんなダセェデザインの機械を腕に付けて歩く趣味はねェよ。絶対職質とかされるだろ。……そうじゃなくてだな。コイツはさっきハヤタを連れて散歩に行ってた時に『スティーブン』を名乗る怪しげな車椅子のおっさんに押し付けられたンだよ。曰く『悪魔召喚プログラム』入りだとか」

「はァ??? ……熱中症で頭おかしくなりましたか愚兄。そろそろ夏休み近いですからね」

 

 俺も出来れば先程までの遭遇とこのコンピューターが白昼夢の産物である事を祈ってるんだが、頬をつねっても目の前のこのクソダサコンピューターは消えてくれなかったんだよなぁ。

 ……さっき会ったスティーブンは『やはりこの悪魔召喚プログラムは()()に渡すのが最も人類の為になる様だ。人類の存続の為に有効活用してくれる事を願う』『中身に関しては悪魔の召喚・契約・保存・使役のプログラムと悪魔を察知する“エネミーサーチ”及び“デビルアナライズ”、そしてついでにオートマッピング機能を入れておいた』『“これまで”散々君達に文句を言われたから()()はネットにばら撒かずに直接手渡す事にしたよ。それに覚醒者でないと悪魔召喚プログラムは起動出来ない様にロックを掛けてある』『後は所有者より弱い悪魔しか召喚されない上に手動で操作しなければ発動しない様にしたから、手に持っただけで“外なる邪神群”や“狂った大天使”が自動で召喚される様な事もない筈だ』とか言ってたな。

 

「しかし、まさかここが『女神転生』の世界だったとはなァ……悪魔召喚プログラムとかマジかよ」

「一人納得してるところ悪いんですが、私の前世知識に『女神転生』についての情報は大して無いンですけど。確かペルソナ派生のゲーム作品って事ぐらいしか。肝心のペルソナもアニメを少し見た事があるぐらいでゲームとかはやってませんし」

「正確にはペルソナが女神転生の派生作品なんだか……つっても、俺の方だってメガテンに関しては笛吹きとかやる夫スレの二次創作で見て、それから興味を持って中古の『真・女神転生Ⅴ』を少しプレイしたぐらいのニワカなんだがなァ」

 

 そう言うわけで俺は知っている限りの『女神転生シリーズ』に関する知識を話していった……まあ、ここで重要なのは女神転生の世界が世界の崩壊が前提にあるレベルのクッソハードな世界で、その中でもこの『悪魔召喚プログラム』は主人公などのメインキャラが使う重要な要素であるって事だが。

 ……最も主人公達の様に使いこなせれば悪魔とだって互角に戦える武器になるが、特に二次創作だとネットにばら撒かれてそこらのモブがうっかり起動させて召喚された悪魔に殺されたりとプログラム自体が厄ネタの様に扱われる事が多かった気もするが。

 

「つまり、この悪魔召喚プログラムはゲームの主人公の様な特別な存在でないモブが使えば召喚された悪魔にオヤツにされる様な代物だと……超危険極まり無いじゃないですか。もうぶっ壊すべきでは?」

「そうしたいのは山々なんだがそれをするとスティーブンが怖い。……アイツって歴代メガテン主人公総がかりでも返り討ちにしかねないヤバイヤツらしいし」

『某から見てもあのスティーブンと言う男は人知を超えた魔性……某の目を持ってしても本質を測り損ねる様な“何か”でしたし、下手にあの男の不興を買いそうな事は避けるべきかと』

「ほら、()()()もそう言ってる事だしなァ」

「まあそう言う事なら……んンン???」

 

 そんな変な声を上げながら、最愛は首をグリンと擬音が出そうな勢いで動かし先程からずっと部屋の中で大人しくしていたハヤタの方を振り向いた。

 

「……ねェ愚兄、今なんかハヤタが喋った様な気がしたんですが気のせいですよね?」

「気のせいじゃねェなァ。つーか、それが二つ目の相談なんだが……」

『こうして話すのは初めてですな最愛殿。某は【聖獣 ハヤタロウ】を前世に持ち、お二人の母親であるできる子殿の祖母の代から一族を見守っている霊犬ハヤタと申す。改めて今後ともよろしくお願い申し上げる』

「……しゃ、シャベッターッ!!!」

 

 そう、実はうちの愛犬ハヤタがなんか凄いファンタジー的な動物だと言うのが判明したのである……スティーブンと相対してる時にいきなりハヤタから『通行殿! お下がりください!!!』とか言われた時は今の最愛と同じ様に超驚いたよ。

 ……あの時はそんな感じで驚愕情報の連打のお陰でショックで固まってしまったし、そのせいかスティーブンの言葉につい唯々諾々と従って悪魔召喚プログラムを受け取ってしまったしな。最もスティーブン相手じゃどのみち拒否出来る訳がないだろうけど。

 

『お二人の母方である【白鳥家】の血筋は強力な霊能を秘めた異能者の家系であり、某もその一族の一人であるお二人の先祖に当たる方に拾われて異能者としての訓練を積み霊犬として働いていたのです。……最も戦後のゴタゴタによって異能の才を持った一族の者は皆死に、残った者達も散り散りとなってしまい霊能者としての【白鳥家】は消滅してしまいましたが』

「白鳥って確か母さんの旧姓だったな。母さんは実家が長野県にあるって言ってたが」

『ええ、当時はあちらの方で主に活動していました。……それで【白鳥家】が離散した際にその中でも霊能の才が僅かながらあり、それ故に悪霊に狙われやすいお二人の曽祖母に当たる方とその子孫を守る為、某は彼女に付き従ってこの四国へと来たのです』

 

 とりあえず度重なる驚愕の情報の数々に目を白黒させてる最愛を放置しつつ、俺はハヤタから色々と詳しい話を聞いていた……要約するとハヤタは霊能一族の生き残りであり、戦う力は無いのに霊力は多いと言うそのままだと悪魔の餌に成りかねない曽祖母とその子孫である俺達を今まで守って来てくれていたらしい。

 ちなみにその方法は怪物退治を逸話とする【聖獣 ハヤタロウ】の権能を使って俺達家族に破魔の加護を与えて悪霊を近付けさせない様にする他、自宅に悪魔除けの結界を張ったりしていたとの事。更にタチの悪い悪魔が俺達に惹かれて近付いて来た時には誰にも知られぬ様にこっそりと退治とかもしてくれていたらしい。

 ……ここがメガテン世界だと考えるとハヤタには俺達家族めちゃくちゃお世話になってたみたいなだなァ。これはマジで足向けて寝られんな。

 

「……成る程、つまりハヤタはスーパーシャーマン的な超ドッグで、悪魔云々に関しても通行の寝言とかでは無く超実在すると。……母さんが言っていた『ハヤタは自分の生まれた時からずっとこの家にいる』って話も超冗談では無かったと」

「お、ようやく復活したなァ。まあ俺が生まれた時からハヤタはずっと変わらずそのまんまだったからな。犬の寿命的におかしいとは思ってたが」

『某は“覚醒”しているので寿命も非常に長くなっているのです。異能に覚醒した生物は寿命を始めとする生命としての性能が大幅に引き上がりますからな。今の通行殿の様に』

「ゑ? 通行ファンタジー世界の住人に超なったんですか?」

 

 ……ハヤタの言う通り、どうやら俺は先程スティーブンに遭遇した事が原因で“覚醒”とやらをしてしまってるらしい。悪魔など高位の霊的存在に遭遇する事によって霊能に覚醒する事はままある事なのだそうだ。

 尚、覚醒というのは霊能ゼロの一般人から霊能を得た異能者になる事の総称らしい。確か前世で見たメガテンの二次創作ではレベル0からレベル1になって何かのスキルを覚える事を覚醒と言った気もするが大体同じ様なモノっぽいな。俺も()()()を覚えたっぽいし。

 

「……つーか、覚醒しても良い事ばかりじゃないみたいだがな」

『ええ、どれだけ霊能の才があろうとも“覚醒”さえしなければ某の加護によって普通の生活を送れたのですが、一度覚醒してしまうと霊力が増え過ぎて某の加護だけでは払いきれないレベルの悪魔を引き寄せてしまう可能性があります故』

「うわぁ……その悪魔召喚プログラムといい完全にババ引いてるじゃないですか」

 

 そうなんだよなぁ……悪魔って言うのはこの世界に存在する為に人間の霊力(生体マグネタイトとも言う)を求めて人を襲うので、覚醒仕立てのほぼ一般人なんてのは悪魔にとっては“凄く美味しいエサ”にしか見えないとはハヤタの言である。

 ……正直言って覚醒してもデメリットの方が目立つんだが。これも全部スティーブンの所為だ! おのれスティーブン! 絶対ユルサネェ!!! 

 

『正直言って覚醒しない方が人間として真っ当な生活を送れるでしょうし、それ故に某もあくまで“只の犬”として正体を隠しながら見守って来たのですが……覚醒してしまった以上は嫌が応にも怪異に巻き込まれます故、通行殿には出来れば異能者としての訓練を積んで欲しいのです。只でさえここ数年は霊地が活性化する気配があり、更にそこそこの力を持つ悪魔の姿も見られます故』

「……まあ、こうなっちまった以上は仕方ねェか」

「いや〜大変な事になりましたね通行。まあ頑張って下さいネ(笑)」

 

 ……最愛のヤツが『愚兄はなんか超ファンタジー面倒事に巻き込まれそうですが、私は覚醒とやらをしていないので超関係無いですね』って顔をして他人事みたいな感じになってるが、そもそも本当に関係ないならわざわざ呼び出したりはしないんだよなァ。

 

『いえ、最愛殿の方も今後は注意して頂きたい。……某の見立てによるとお二人はかつての白鳥家当主に匹敵、或いはそれ以上の霊的才能を保有しているのでいつ覚醒してもおかしくない状況です。通行殿もスティーブンとやらに遭遇しただけであっさりと覚醒しましたし、最愛殿もご兄妹という事で霊的に“縁”がある故に今後釣られて覚醒する可能性は十分にあります』

「ああちなみにお前の分のハンドヘルドコンピューターもスティーブンから貰ってあるからなァ。去り際に『妹の分も欲しいです』って言ったら追加であっさりくれたぞ(笑)」

「ちょ、ハヤタそれマジですか? ……それと愚兄は超マジでなにバカな事をやってるんですか⁉︎ 自分で厄ネタとか言った物の数を増やして超どうするんですか!!!」

 

 うん、それに関してはぐうの音も出ない。だってあの時はいきなりスティーブンとの遭遇や喋り出すハヤタとかの所為で凄くテンパってたから、最後にスティーブンが『何か質問はあるかい?』と聞いてきて思わずそう言っちゃんたンDA☆……いや、今思うと凄くバカな事をした自覚はあるんだが。

 

「言っちゃったンDA☆……じゃないですよこの愚兄! 必殺の超窒素装甲(オフェンスアーマー)パンチ(只の正拳突き)!!!」

「あ馬鹿」

【物理反射*1

「痛ァァァ────ッ!!!?」

 

 それに何故か(無理もないが)キレた最愛が格闘技をやっている故に腰の入ったパンチを打ち込んできたのだが、その拳は俺が覚醒した際に習得した【物理反射】スキルによって跳ね返され、そのまま最愛は手首を抑えたまま床に転がって悶絶した。

 

「お前はなァ、そうやって直ぐに手が出るのはやめろって言ってるだろ? お陰でつい反射しちまったじゃねェか。【物理反射】スキルはさっき習得したばかりでどんな効果があるかまだ分からねェンだから」

「それは先に言って下さいよ⁉︎ というか反射能力とか完全に一方通行(アクセラレータ)じゃないですか⁉︎」

『大丈夫ですか最愛殿。すぐに治しましょう』

【日輪の光*2

 

 悶絶したまま文句を言う最愛に対してハヤタが回復魔法を使ってくれた……曰く【日輪の光】って魔法らしいが、確か真Ⅴの【聖獣 ハヤタロウ】専用スキルで効果は『味方単体のHPを中回復し、状態異常を回復する』だった筈。

 ……そうして回復魔法の光が消えた後、最愛は驚いた様に手首を見ながら拳を開いたら閉じたりしていた。

 

「おおぉ〜、本当に怪我が治っていますね。それに何か身体中に活力が湧いてくる様な感じもしますし、本当に超マジで回復魔法なんですね。どこかの愚兄の所為でしばらくは包帯暮らしになるかと思いましたが……ありがとうございます、ハヤタ」

「ゴメンて」

『この程度であれば礼には及びません。……後、身体が軽いのは今のショックと回復魔法によって最愛殿が“覚醒”したからです。すみません』

「ええェ⁉︎ なんか覚醒までの流れが超雑じゃないですか⁉︎」

 

 回復魔法食らって覚醒ならいい方じゃねェか、俺なんて変なオッサン(スティーブン)と遭遇して覚醒だぞ? ……その後も最愛は少し騒いでいたが、ハヤタから『普通覚醒には年単位での修行が必要』と教えられて、この程度のキッカケで覚醒するなら時間の問題だっただろうと言う結論に落ち着いた。

 

「しかし覚えたスキルが【ぶちかまし*3】って超なんなんですか……通行の【物理反射】と比べると名前からして残念感が漂ってるんですが」

「確かゲームだと残りHPが多い程に威力が上がる仕様だから、戦闘開始時に使って大ダメージを与える用でよく世話になってた記憶があるぞ。バイコーンさんとか。……まあ俺の【物理反射】は抜けないが(笑)」

「ぐぬぬ……幻想殺し(イマジンブレイカー)的なスキルでも覚えられないもんですかね」

 

 記憶が確かなら貫通系スキルがあれば反射は突破出来たな、真Ⅴでは……それからはすったもんだありつつも俺の前世メガテン知識とハヤタのこの世界における裏業界の知識を話しながら、今後俺達がどうするのかを話し合う事となった。

 ……まあ、俺のメガテン知識は前世の二次創作ベースだから信頼性に著しく欠けるし、ハヤタの知識も戦後以降は只の犬のフリをして他の異能者とかには接触してこなかったから、現在の日本異能者組織がどうなってるのかは分からないそうだがな。

 

『某は戦後のGHQの裏にいたメシア教による日本の異能者狩りから逃れる為、全力で異能者と接触しない様に潜伏していましたから現状の日本の裏がどうなっているのかはさっぱり分かりませぬ。そもそも戦前もあくまで霊犬として過ごしていたので霊能組織に関してはそこまで詳しくはありませんし……確か四国の霊能組織が【大社】と言う名前だったのは覚えていますが詳細までは』

「じゃあ霊能関係の修行が当然としても、下手に異能者勢力に接触するのは避けた方がいいな。うっかりメシア教に当たって餃子にされるとかしたら洒落にならない」

「メシア教とは飯屋か何かなんですか? 宗教組織ですよね?」

「餃子ってのは隠喩なんだが……二次創作では『世界征服を企む悪の秘密結社』みたいな描かれ方してたし」

「ショ○カーですかね?」

 

 二次創作でのメシア教と天使は完全にそんな感じなんだよなぁ。真Ⅴのベテルと天使は割とまともなのに……ともかく現状なにか行動するのはリスクが大きすぎるか。この悪魔召喚プログラム含めて。

 ハヤタ曰く『悪魔召喚及び使役は人の魂を現世から幽世に近づける危険があります。故に非常に強い霊能がある者にしか使えない秘儀だった筈です』との事だし。

 

「うーん……じゃあまずは現在の霊能組織云々について調べた方が超良さそうですね。丁度この前二人でお金を出し合ってパソコン買いましたし、ネットで色々と調べてみましょう」

「裏の組織の情報がネットに乗ってるかねェ。……まあ、メシア教やガイア教の情報とかを入手出来るかもしれねェし、他に取れる手段も無いからなァ」

 

 パソコンやインターネットが日本に普及された時に前世知識から『コンピュータ技術は将来的に役にたつだろう』って事でお小遣いを持ちよって買ったヤツだが、まさかこんな使い方をするなんてな。

 どうせ大した情報は集まらないだろうが、メシア教の表向きの教会の場所だとか僅かでも手掛かりが見つかれば良いんだが。ンな都合のいい情報が転がってるとはとても……。

 

「……ありましたよ通行! ()()()()()()()()()()()()使()()()()()らしい、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が!!!」

「…………マジかよ」

 

 なんか普通にあったわ。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

【転生者用】悪魔・怪異関係の事案相談スレpart69

 

 

965:名無しの転生者

車椅子メガネ赤スーツの不審者なオッサンから

悪魔召喚プログラム入りクソダサコンピュータを貰ったんだがどうしよう

 

【悪魔召喚プログラムの画面が表示されているハンドヘルドコンピューターの画像】

 

966:名無しの転生者

悪魔召喚プログラムktkr!!!

 

967:名無しの転生者

ピクシータソ! ピクシータソは召喚出来るのか⁉︎

 

968:名無しの転生者

馬鹿野郎! それよりもモーショボータソをだな

 

969:★名無しの巫女サマナー

あーとうとう来ちゃったかー

何やってんだよスティーブーン

 

*1
物理属性攻撃を反射する。

*2
聖獣ハヤタロウ専用スキル。味方単体のHPを中回復し、状態異常(特殊なものを除く)を回復する。

*3
敵単体に小~大威力の物理属性攻撃。自分の残りHPが多いほど威力が上昇する。




あとがき・各種設定解説

木原通行:一般転生者その1
・外見は『とある魔術の禁書目録』の一方通行が黒髪黒目になった感じ、ベクトル操作なんて出来ないので普通に紫外線に当たっていたのが原因。
・ラノベキャラに転生したのではないかと思って妹と一緒に格闘技をやっていたので原作よりもガタイはいいが、武芸の才能は凡人レベルだったので妹程積極的にやっていなかった。

木原最愛:一般転生者その2
・外見は『とある』の絹旗最愛そのものであり、兄と違って格闘のセンスがあったので殴り合いならこちらの方が強かったり。
・お互いに転生者だと分かった時には少しギクシャクしたが、今の兄である通行との関係は『普通に仲のいい兄妹』と言う形に落ち着いている。

ハヤタ:メガテン式の前世悪魔系転生犬
・戦前から現地人SSR枠の人に拾われてガチな霊犬として働いていたので、前世の【ハヤタロウ】から受け継いだスキル以外にも破魔の加護や結界、更には隠蔽系のカルトマジックまで使えるSSR限界突破系現地お犬様。
・兄妹の会話を聞いていたので彼等が転生者だとは知っているが、その高い霊能から自分と同じ前世悪魔系の転生者だと思っている(というか前世が別世界の人間とか流石に想像出来てない)
・外見は大体体長60センチ程の所々に黒い模様の入った白毛の雑種犬。


読了ありがとうございました。
最近のメガテン系二次創作が面白かったのでつい勢いで書いてしまった。反省も後悔もしてないが続くかどうかは未定。

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