紅魔館のメイドになりました   作:魔王ヘカーテ

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モーヴ「そう、そうやって魔法陣を組み立てていって…」
三咲「う、うわあ!」
モーヴ「良いじゃない。なかなか。」
三咲「こ、これ大丈夫?森、燃えない?」
モーヴ「大丈夫!大丈夫!もう夕方だし!妖怪避けになるよ!」
三咲「ああああ!なんか熱いんだけどこれ!」
モーヴ「魔法陣をこう組み替えると、ほらほらやって!」
三咲「まぶしいいい!」
モーヴ「発光魔術であーる!!」
ケン太「ワン!」
魔理沙「だはははははははは!やっぱり見込んだだけのことはあるぜ!」
アリス「あーあ、なーにやっちゃってんの。」


第七話 旧友

 眼球となる高強度魔法硝子玉を完成させるとアリスは下でお茶でも飲みながらゆっくりやりましょう?と三咲の眼球製造の場を下の階に移し、魔理沙とモーヴと談笑しながら作業していた。

 

「見える、見えます!」

 

三咲は左目に目隠しをし、出来たての自らの眼を忙しく動かしていた。その表情は歓喜に満ちており、魔理沙に散々愚痴をぶつけていたアリスもまんざらではない様子だった。

 

「そう、よかった。また微調整していくから、一旦取り外して。」

 

通常の義眼というものは球体ではなく薄っぺらく、それを半円状にした物のようであるが、アリスはモーヴを作る時に培った技術を活かし、眼球を硝子玉、神経は河童製特殊マイクロケーブルで構成させており、義眼ではなく本物と言っても良い義眼をアリスは作った。

 

「おお!やっぱり良い物作ってくれるじゃねえか。」

 

「フ、フン!この子の為よ。魔理沙だったら装飾なんて施してあげないんだから!」

 

「装飾までしてくれているんですか!?」

 

「アリスは優しいんだよ、とぉーってもね。なんせ魔理沙さんが種族としての魔法使いになる時だってねー?」

 

「あんたはまだ人間を捨てられないかもしれないけどそれでいいのよ。ってなんかしんみりしてたもん」

 

ねー。と魔理沙とモーヴはアリスの顔を覗き込む。アリスは窓の外の夕日に照らされた空のように赤面していた。

 

「う、うるっさい!!」

 

「なんなら地底異変とか花空異変の時、一緒に異変解決しにいったもんなー。」

 

「え?それ初めて聞きましたよー!」

 

「それ以上言っちゃダメぇ!」

 

アリスの顔は地獄の太陽の如く真っ赤になっていた。

 

「アリスさんと魔理沙さんってすごい仲良しなんですね。」

 

「ほ、ほら出来たよ。はめてみて。」

 

(話逸らされた。)

 

「あと、目の周り、傷が跡になっちゃってるから魔法で隠しておいてあげる。」

 

「ありがとうございます!」

 

三咲の傷はそこそこ深いもので、義眼安定装置を取り付ける時もまずは擬似麻酔魔法をかけなければいけないほどだった。アリスは三咲の右目周辺を影で覆わせた。

 

「まぁ、このガキンチョは召喚士でな。犬っころみたいなの仲魔にしてんだ。この年でだぜ?霊夢じゃあるまいし妖怪を仲魔にするって相当才能が有るって私は睨んでんだ。」

 

魔理沙はその不敵な笑みを一層強め、アリスは目を丸くし、モーヴはいつの間にか出て来ていたケン太をなでなでしていた。

 

「で、まさかこの子を弟子にでもしようっての?」

 

「すごーい!!アリス!この子かわいい!」

 

「ケン太って言うの!」

 

「まあそのまさかってとこだ。」

 

「へー!鳴く時ケーーンッて鳴くんだ!」

 

「そうそうだからケン太って名前つけたの!」

 

「貴女、何企んでんの?」

 

「アリスー!うちもこんなの欲しいー!」

 

「森の深くとかにいたから、そこに行けば見つかるかもよ?」

 

「うるっさいわね!あんた達!ちょっと外で遊んできなさい!」

 

こんな絵本であるようなくだりがあるもんだなあと三咲は感心した。

 

「はーい!」

 

モーヴは悪びれる様子も無く三咲の手を引く。

 

「モーヴ!お前、魔法使えるよな?」

 

「使えるけど。何?どうしたの?魔理沙さん?」

 

「三咲に魔法の基礎を教えて欲しいんだ。まあちろっとでいい。」

 

「魔理沙!!貴女本気?」

 

「才能が有るかもしれん奴を放って置けるか?ハハハ!」

 

「わかったー!!行くよ!三咲!!」

 

「わわ!そんなに引っ張らないで!」

 

ドアが勢いよく閉じた。

 

「さて、例の件はどうなっている?」

 

魔理沙はテーブルの上に置いてあった紅茶を啜る。

 

「全く、次から次へと忙しい奴ね。最近頻発している幻覚事件のこと?」

 

「ああ。」

 

「そうね。まず貴女、アレを幻覚魔法って言ってたわね?」

 

「違うのか?」

 

「魔法っぽいもの。だけど魔法じゃないわ。裏返せないもの、アレ。」

 

「なっ!!」

 

「この前貴女が紅魔館からくすねて来た本にも書かれていたわ。」

 

「どんな魔法でも裏返して真逆の効果を得ることができる。だろ?裏返して症状を改善できればと思ったんだが…」

 

「なんだ。知ってるのね。」

 

「じゃあ、ただの物質ってわけか?」

 

「いいえ、そうじゃないみたい。河童がここに来てね……あ!」

 

「?、どうした?」

 

「そうよ!貴女、河童から伝言頼まれていたのよ!人探しして欲しいんのとあと、八卦炉の修理終わったから取りに来いって!」

 

「八卦炉は嬉しいとして、人探しってなんだ?」

 

「わかんないわよ。人間の女の子らしいわよ?」

 

「めんどくせえ。それやったら八卦炉の修理代チャラにしてほしいもんだぜ。」

 

「貴女お金はらってんの?」

 

「人をお金踏み倒し魔みたいに言うなよ。」

 

「どこのどいつが言ってんだか。」

 

 

 

 

 




紅魔館isファミリー 次回予告



神子「ここは平和ですねー♪」
邪仙「何か刺激的なことはないですかね?」
布都「おお!ならば!こころ殿〜」
こころ「ふっふっふ…」
神子「な、なにい!?」
こころ「希望の面だ。さあ!これで人里へえええええ!!」
神子「や、やめてえええええ!!」
レミリア「貴女達紅魔館に来てまでなにしてるのよ!」


次回もお楽しみに
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