怖い。
本当は怖かったんだ。霊夢。お前と一緒にいないと私は寂しくて死んじゃいそうだ。でも、よくお前と異変の解決の速さ比べしてたけどよ。
皆んなに霊夢の強さに嫉妬していると嘲笑されていたけどよ。
怖い。
霊夢と離れるのが怖かったんだ。いっつも私を先回りして、いっつも簡単に異変解決していく。私は、その後をいっつも追っていて。
怖い。
皆んな皆んな霊夢を評価して。どんどん霊夢は遠ざかっている。私は霊夢の側にいたい。だけど私に纏わりつく弱さがそれを阻んでいた。
怖い。
だから、自分の弱さを隠すために、色々研究し、試行錯誤した。自分に纏わりつく弱さが無くなれば、霊夢の側にいれる。
怖いよ霊夢。
だから、異変を解決する時はお前と別で行動して、一人で手柄を上げようとした。だが、ほとんどお前が解決し、手柄を上げた。
怖いよ霊夢。
私はお前の隣にいたい。
怖いよ霊夢。
皆んなは、皆んなは、私が霊夢の側に居ることを、許してくれないだろう。いつかきっと。私は引き剥がされる。
怖いよう霊夢。
だから、私はお前を認めない。
怖いよう霊夢。
だから、お前に弱さを見せない。見せてはいけないのだ。
怖いよう霊夢。
だから、目の前で家族が喰われたことも言わない。勘当する父親すらいないのに勘当して家には絶対帰らないっていつも言っている。
怖いよう霊夢。
だから、皆んなに弱さを見せてはならない。
怖いよう霊夢。
いつも私の中に憎悪が渦巻くんだ。いっつも霊夢は怠け者で、でも強くて、誰よりも強くて。その強さが私を憎悪へと引き込む。その強さが私を恐怖へ引き摺り込む。どんなにお前と楽しい時を過ごそうが一瞬で恐怖と憎悪が渦巻く世界へ飲み込まれていく。その世界が、私を締め付ける。
怖いよう霊夢
怖いよう。怖いよう。もし、皆んなに私が霊夢の側に居るのにふさわしくないって言われたらどうしよう。霊夢は私のこと何て思う?霊夢は私のこと、嫌いにならないかな?霊夢が他の奴にくっ付いたらどうしよう。私、死んじゃうよ?私安心するんだ、貴女がね、私がひねくれたこと言ってもちゃんと返してくれると。まだ霊夢は私の側に居てくれるんだって。
「さようなら、魔理沙。良い人生を。」
訳がわからないよ霊夢!
「これ、使って?」
リボンに髪飾りって。ねえ!待って!私良い子にするから!もうひねくれたことなんていわないから!なにが悪かったの?ねえ!
「行かなくちゃ。帰ってこれるかわからない。」
私も連れて行って!お願いだから!きっと貴女の役に立つから!
にとり「おきろ。」
魔理沙「ふごお!!」
にとり「出来たぞ。すまなかった。まさかミスが見つかるとは。」
魔理沙「んなことはいいんだよ!もうちょっと起こし方があるだろうが!」
にとり「さて、こちらの頼みだ。盟友よ。」
魔理沙「無視かよ。」
にとり「人間の少女を探して貰いたい。ここに避難してきた人間達の強い要望でね、彼らはよく役に立ってくれているからこちらも盟友として答えてあげなくてはならない。」
魔理沙「めんどくせえ前置きは良い。要点を言え。」
にとり「あいわかった。名前は確か…北条三咲と言ったかな?」