戦姫絶唱シンフォギア 夜空に煌めく星   作:レーラ

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遂にAXZもラストバトル!


黄金に輝く歌

 アダムの左腕に宿った神の力を、腕ごと破壊した事で、アダムの目論見は完全に潰えた。しかし、響は悲しみに暮れている。やっと分かり合えると、もっと言葉を交わせると思っていたサンジェルマン達が、自分達を守る為にその命を燃やして散ったのだから。

 

(サンジェルマンさんの歌は、胸に届いていた……。だけど……!)

「何もできなかった……私はまた……!」

 

 悔しさと悲しみを滲ませた拳を地面に叩きつけた。

 

「ありがとう……サンジェルマンさん……。だけど、望んだのはこんな結末じゃない……!もっと話したかった、分かり合いたかった……!」

 

 空を見上げながら涙を流している。だが彼女の悲しみを理解しようとしない人でなしがいる。

 

「分かり合いたかったぁ……?」

 

 もはや片言しか話せないティキの身体を踏み抜いて、機能停止させた。

 

「分かり合えるものか!バラルの呪詛がある限り!呪詛を施したカストディアン、アヌンナキを超えられぬ限り!!」 

「だとしても……」

「だが一つになれば話は別だ。統率者を得ることで……無秩序な群体は完全体へと!!」

「だとしても!分かり合うために手を伸ばし続けたこと!無意味ではなかった!」 

 

 サンジェルマン達を否定したアダムのように、響もまた、アダムの持論を響は真っ向から否定した。そして、クリス達もまた響と同じ思いだ。

 

「ああ!この馬鹿の言う通りだ!」

「お前が語ったように、私達の出来は良くない!」

「だから!なんちゃらの一つ覚えで、何度だって立ち上がってきたデス!」

「諦めずに、何度でも!そう繰り返すことで、一歩ずつ踏み出してきたのだから!」 

「たかだか完全を気取る程度で、私達不完全を、上から支配出来るなどと思うてくれるな!」 

 

 翼が刀の剣先をアダムに向けた。

 

「どうしてそこまで言える?大きな事を、大きな顔で?!」

「あなたには分からないでしょうね!」

 

 並び立つ装者達の後ろにいる瑠璃が、ギアペンダントを握って叫んだ。

 

「私達が……私達を守る為に命を燃やした錬金術師達が、どれだけの絆でここに立っているのかを!」

 

 怒りに似た叫びが木霊する。互いに信じるもの、目的も進む道も異なる立場だったが、ほんの一瞬だけ、確かに絆は結ばれた。完全のみにしか眼中にないアダムには永遠に分からない。

 

「何が出来る、不完全の貴様にいぃ?!」

「やるよ……私は!」

 

 ギアペンダントを強く握りしめる。だが……

 

「っ……!」

 

 蘇るあの地獄。額には脂汗が滲み出て、息も荒くなる。手足も震えている。記憶が戻った今、あの地獄を忘れる事など不可能だ。

 

(怖い……でも……でも!)

 

 恐怖に押し潰されそうになる。今にも逃げ出したい。だが振り返れば、そこには仲間がいる。

 

「姉ちゃん!!」

「瑠璃さん!」

「「瑠璃!」」

「「瑠璃先輩!」」

 

 背中を押して、支えてくれる仲間と家族がいる。差し伸べられた手を、見て見ぬふりをして逃げ出したくはない。瑠璃は右足を大きく踏み込んだ。

 

 

 

ティアライト……バイデント……トロオオオオォォォーーーーーーーン!!

 

 

 

 

 詠唱を叫ぶように唄った。バイデントのギアを纏った瑠璃。もう過去に囚われた瑠璃ではない。みんなと繋いだ絆を武器に、未来を生きると決めた。

 

「もう逃げない……!私は、私を信じる人達、何気ない日常を守る為に私は戦う!」

「思い上がるなよ、不完全の分際でぇ!」

 

 残った右腕でアルカ・ノイズの召喚石をばら撒いたアダム。地面からはアルカ・ノイズが大群となって現れる。

 

「人でなしには分からない!!」

 

 響が地面に拳を打ち付け、その衝撃波で周囲のアルカ・ノイズを粉砕する。

 翼は剣を連結させて、その刀身に青い炎を纏わせながら脚部のバーニアを点火、アルカ・ノイズを一瞬で焼き斬る。

 

【風輪火斬・月煌】

 

 クリスの二丁拳銃から放たれる弾丸でアルカ・ノイズを撃ち抜かれる。そして復活した瑠璃も、黒槍と白槍を3本複製、それを六角形を象るように周囲に突き刺し、自身の手に持つ連結させた槍を突き刺すと、そのフィールドにいるアルカ・ノイズを塵にさせる。 

 

【Sevens Rord】

 

 マリアの短剣を大量展開させ、それを高速回転による竜巻のエネルギーでアルカ・ノイズを一網打尽にする。

 調が禁月輪を展開させて、その中に切歌も乗り込んで大鎌のブースターを点火。共に高速回転させてアルカ・ノイズへと突撃して切り刻む。

 

「どうしてこんなにも、争いが続くのデスか?!」

「いつだって、信念と信念のぶつかり合い!」

「正義の選択が、争いの原因だとでもいうのかよ!」

「安易な答えに、歩みを止めたくはない!だが!」

 

 7人によるユニゾンによってフォニックゲインが大幅に上昇し、アルカ・ノイズもその数を減らしている。さらに絆を大事とする故に、瑠璃は初めてのユニゾンとは思えない程の連携を発揮している。

 しかし、エクスドライブを起動させるのに必要なフォニックゲインには届いていない。

 

「それもこれも、相互理解を阻むバラルの呪詛!」

 

 地面から気配を察知したマリアは高く跳躍する。そこからアルカ・ノイズが地面を貫いて出現するが、マリアの蛇腹剣を鎖のようにアルカ・ノイズを縛りあげ、そのまま細切れにする。

 

「どうして神様はそんな呪いを作ったのか、考えても考えても分からない……!」

 

 連結させた槍を高速回転させてエネルギーの竜巻をアルカ・ノイズに放った。

 

「だとしてもです!」

 

 目の前のアルカ・ノイズを殴り抜いた響がアダムに拳を振るう。だがアダムは余裕で避ける。

 

「使わないのかい?エクスドライブを。いや使えまい。ここにはないからね。奇跡を纏うだけのフォニックゲインが!」

 

 アダムの右手から放たれた光弾を防いで殴り掛かるが、その拳を掴まれ天高く投げられる。

 

「乗るなよ、調子に……っ!」

 

 響にエネルギー波を放とうとする直前、背後から瑠璃が投擲した二本の槍がアダムに襲い掛かる。

 

「神の力がなければ!」

 

 それを防いだ事で響がバンカーユニットを変形、両腕ガントレットのブースターを点火させてアダムに殴る。両腕で殴りかかれば、失っている左手の方からアダムに届く。響の一撃によって、大爆発が起こる。だが……

 

「左腕?!」

 

 なんと失ったはずの左腕が生え、響の拳を受け止めていた。それも人間とは程遠いおぞましくも醜い左腕が。響はそのまま殴り飛ばされるが、すぐに体勢を立て直す。

 

「そうさ……力を失っているのさ、僕は。だから保っていられないのさ……僕は……僕の完成された美形をおおぉぉぉ!!」

 

 叫びと共に服が弾け飛ぶとその身体は炎に包まれる。そして、人の姿だったアダムは巨大なバフォメットのような異形な姿へと変えた。これがアダムの真の姿である。

 

「知られたくなかった……人形だと……。見せたくなかった……こんな姿を……!だけど頭に角を頂くしかないじゃないか!僕も同じさぁ負けられないのはぁ!!」

 

 辺り一面に放たれた赤い稲妻。装者達は跳躍して避けたが、代わりに自らが召喚したアルカ・ノイズを葬った。

 

「人の姿を捨て去ってまで……」

「何をしでかすつもりデスか?!」

「勤まるものか、端末と創られたサル風情に……。わからせてやる……より完全な僕こそ支配者だと……。その為に必要だったのさ、彼らと並び立てる神の力は……!」

 

 響を片腕で吹き飛ばし、翼にその巨大な拳で何度も叩く。何とか刀身で防ぐが重すぎる一撃故に防いでもダメージが入る。何とか跳躍して避けるもそこに頭突きが腹部に直撃してしまう。

 

「お姉ちゃ……うわあああああぁぁぁっ!!」

 

 翼に攻撃したばかりというのに、目にも止まらぬ速さで瑠璃を宙へと吹き飛ばした。

 

「巨体に似合わないスピードで!」

 

 アダムの強さに調が驚愕する。そこに背後から電話の呼び鈴が鳴った。

 

「何でこんなところに電話が?!」

 

 だがそれに気を取られた調と切歌に、アダムの攻撃が直撃する。あまりの卑怯なやり方に、倒された切歌が悪態つく。

 

「おまけに、悪辣さはそのままデス……!」

 

「くそったれえぇ!」

「よくも!」

 

 クリスがガトリング砲を乱射するが、厚い皮膚に阻まれ、背後から急襲を仕掛けたマリアを尻尾に巻きつけて、クリスの方へと投げ飛ばす。さらにマリアをキャッチしたクリスをそのまま横殴りに吹き飛ばした。

 真の姿を現した途端、装者達は一方的に屠られている。何とか立ち上がろうとする響。

 

「力負けている……!」

(まだだ!立花響!) 

 

 どこからかサンジェルマンの声が聞こえた。その方を見ると、サンジェルマンの銃のスペルキャスターが落ちていた。それを手にしようと伸ばすが、先にアダムに拾い上げられる。

 

「何をするつもりだったのかなぁ?サンジェルマンのスペルキャスターでぇ!」

 

 銃を握り潰し、そのエネルギーを乗せたエネルギー波を響に放った。だが立ち上がった響はそれを正面から受け止める。

 響はファウストローブのエネルギーを使ってフォニックゲインを高めようと狙う。輪がファウストローブのエネルギーとフォニックゲインでそうしたように、響も同じ事をやろうとしている。

 さらにそれだけではない。マリアと瑠璃が響の背中を支える。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal……

Emustolronzen fine el baral zizzl……

 

 3人が絶唱を唄う。3人のアームドギアが変形し、フォニックゲインを束ね、掛け合う。そしてそれは3人だけではない。

 

「S2CAペプダゴンバージョンで!」

「応用するってんなら!」

「その賭けに!」

「乗ってみる価値はあるデス!」 

 

Gatrandis babel ziggurat edenal……

Emustolronzen fine el zizzl…… 

 

 翼達もその背を支え、7つの絶唱でフォニックゲインを高める。だが問題がある。

 

「無茶だ!フォニックゲイン由来の力じゃないんだぞ!」

「このままではギアが耐えられず、爆発しかねません!」

 

 藤尭の言う通り、フォニックゲイン由来ではない。下手をすれば輪の時以上の負荷になりかねない。そこにエルフナインが新たな策を講じる。

 

「その負荷は、バイパスを繋いでダインスレイフに肩代わり、触媒として焼却させます!」 

「でも可能なのか?!」

『出来るさ。』

 

 モニターに通信が繋がれた。顔は写っておらずUNKNOWNと表示されている。そしてそこに計算式と塩基配列が映し出される。

 

「これは……!」 

『私が出水輪の持つファウストローブを作る際に使った唯一の設計図。それを使うんだ。』

 

 輪が使ったファウストローブのみ、他の4つの設計図とは異なるやり方で作った。それをS.O.N.G.に提供出来る者など一人しかいない。その主にエルフナインは問おうとする。

 

「まさか……あなたは……!」

『急げ!手遅れになるぞ!』

 

 通信主が声を荒げた。

 

「四の五の言う余裕もなさそうだ!」 

 

 軌道演算とラピス・フィロソフィカスの設計図わ、最大限に使いアクセスする。

 

「本部バックアップによる変換とコンバートシステムを確立!響さん!」

「バリアコーティング!リリイイイイィィィーーーース!!」

 

 響が叫ぶと7人のバリアコーティングが解除され、ダインスレイフのエネルギーが装者達を包み、その姿は黒く染まる。その反動が7人に襲い掛かるが、耐える。

 

「何をしようと……?!」

「抜剣!」

「「「「「「「ラストイグニッション!!」」」」」」」 

 

 7人の呪いに包まれた身体に亀裂が入る。

 

「程がある悪あがきに……受け入れろ完全を!!」 

 

 宙高く飛び、掌に黄金錬成を作る。それも風鳴機関で放ったものとは一回り巨大な。それを振り下ろし、7人がいた場所が爆発して煙と炎に包まれる。

 

「補って来た錬金術で……いつか完全に届くために、超えるために!!」

「だとしてもおおおぉぉーーー!!」

 

 響が叫んだと同時に、煙から7本のミサイル、そしてそれぞれのミサイルに乗る7人の装者が姿を現す。エクスドライブではないが、ギアの形状が変化している。リビルドしたのだ。

 イグナイトの核であるダインスレイフを燃やした事で瞬間的にギアの出力を、エクスドライブに届くまで高めた。

 翼の刀と、マリアの短剣の刀身が伸び、ミサイルから飛び立つ。

 

「生意気に……人類ごときがあああぁぁぁ!!」

 

 アダムの両腕が伸びるも、翼とマリアの刃がそれを斬り落とす。瞬間的に引き上げたとはいえ、それも限定的。奏なら時限式と言うだろう。

 

「ギアが軋む……悲鳴を上げている……!」

「この無理筋は、長くは持たない!」

 

 アダムはすぐに腕を再生させるがヨーヨーの糸に身体を絡め取られる。

 

「つまるところは!」

「一気に決めれば問題ないデス!」 

 

 大鎌の刃が4枚へと変化させてそれを高速回転させて振り下ろしてぶつけた。さらに

 

「エクスドライブでなくても!」

「私達は戦える!」

 

 巨大な二本の槍と合体させたミサイルを発射させた。ぶつけられたアダムはそのまま建物の内部まで叩き落される。そこに響が追い打ちをかける。

 

「うおおおおおおぉぉぉぉ!!」

 

 だが響のコンバーターユニットに汚染が満ちた。それにより出力が一気に低下し、響は倒れた。インナースーツも灰色に落ちている。

 

「まさか、反動汚染?!」

「このタイミングで?!」

「そうだ……!響さんのギアは、汚染の除去がまだ……!」

 

 あの時響は神の力に取り込まれて反動汚染が除去出来る状況はなかった。最悪のタイミングで反動汚染が、響に牙を向いたのだ。その隙をアダムが見逃すわけもない。

 

「動けないようだな、神殺し……。ここまでだよ、いい気になれるのは……!」

 

 アダムの嘴が開き、口からエネルギーが収束される。何とか立ち上がろうとするが、反動汚染によるバックファイアがそうさせない。

 

「手を伸ばせ!」

 

 6人のギアのアームドギア、アーマー、持ちうるエネルギーを響に分け与える。だがまだ響は立ち上がっていない。

 

「終わりだ、これで!」 

 

 立ち上がる前に、アダムが収束させたエネルギー波を放ち、響のいた場所は爆発した。

 アダムの高笑いが響く。が、響は無事であった。響が伸ばした掌から逆三角形のエネルギーバリアが展開され、その身を守ったのだ。だがこの技に、マリアが一番驚いている。

 

「あれは……私の!」

 

 マリアの技を響が使ったということだ。響の纏うギアに虹色の燐光が纏っている。

 

「この力……みんなの……?」 

「良いってもんじゃないぞ……ハチャメチャすればあぁぁ!」

 

 身体を一回り巨大化させて、その手から放たれる触手を放つ。

 

「だったらぁ!」

 

 響の左足のアーマーから2枚の碧刃が放たれ、その触手を切り裂く。

 

「私の呪りeッTぉデス!」

「借ります!」

 

 手刀から青い斬撃が放たれ、再び斬る。

 

「青ノ一閃!」

「はあああぁぁ!」

 

 両拳を振り抜くとそこから黒と白のエネルギー波が、アダムの身体に直撃する。

 

「Shooting Cometまで!」

「否定させない、この僕を誰にも!」

 

 アダムの掌を地面に当て、地面に散らばった触手を自身の分身として再形成する。

 

「みんなのアームドギアを!」

 

 響のマフラーが、紅刃の鋸として形成、それをタイヤのように操る。アダムの分身体は鋸によって切断される。

 

「禁月輪!私達の技を……ううん!あれもまた繋ぎ重ねる力、響さんのアームドギア!」

 

「してる場合じゃないんだ……こんな事を……!」

 

 だがアダムの巨大な手に、響は身体を掴まれる。そのまま握り潰すつもりだ。

 

「降臨はすぐそこだ……カストディアンの……。それまでに手にしなければならない!アヌンナキに対抗し、超えるだけの力を!なのにお前達はああぁぁぁ!!」

 

 怒りを乗せるように強く締め上げる。そこにクリスが叫ぶ。

 

「吹っ飛ばせ!アーマーパージだ!」

 

 ガングニールのアーマーを弾丸のように弾け飛んだことで、その手を破壊。ギアを解除した響はギアペンダントを手に、アダムの腕の上を走る。

 

「無理させてごめん、ガングニール!みんなの想いを束ねてアイツに!!」

 

 みんなの思い。瑠璃や翼達などの装者、S.O.N.G.の仲間達と、ともに戦ってくれた輪。それだけではない。

 

(借りを返せるワケダ!)

(利子つけて!のしつけて!)

(支配に反逆する、革命の咆哮を此処に!)

 

 理想の為に戦い殉じたサンジェルマン達3人の思いを乗せて、詠唱を唄う。

 

バウィシャル……ネスケェル……ガングニールトロオオオオォォォーーーーン!!

 

 歌わせまいと再生した手で握り潰そうとしたが、光とともにその手を吹き飛ばし、響は再びガングニールを纏った。しかもアーマー、インナースーツ、全てが黄金に輝いている。

 

「黄金錬成だと?!錬金術師でもないものがああああぁぁぁ!!」

 

 アダムの触手が響を襲うが、逆にそれを足場として利用してアダムに接近する。そして両腕のバンカーアームを変形させて、アダムの腹部を殴る。そして、バンカーユニットギアが高速回転させて、再び殴り打つ。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアァァァ!!」

 

 咆哮ととも高速で何度もその拳を叩き込む。何度も叩く度に天高く昇り、そしてブースターを点火させて最大出力の拳がアダムの身体を貫いた。

 

 

 

 

 

【TESTAMENT】

 

 

 

 

 

 

「砕かれたのさ、希望は今日に……。絶望しろ明日に……未来に!」

 

 身体を貫かれたアダムは呪詛に似た遺言を遺して、爆ぜた。落下する響を瑠璃とクリスが受け止めた。

 

「アダムを倒した……という事は……。」

「あたしらの勝ちだ!」

 

 パヴァリア光明結社の思惑は、統制局長アダム・ヴァイスハウプトと共に崩れ去った。




次回、AXZ編最終回
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