どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい 作:壊れたファングメモリ
ミデンとアヤメです。
画力の限界を感じました。
…ン? なんだ、お前らか。どうした?
あァ、覚えてねェなァ。それはオレだって例外じゃねェからな。だが、覚えてはねェが知ってはいるぜ?
まァまァ、そう焦んな。落ち着けって。
オレの過去は…まァ、いろいろあるらしくてな。
いや何、この前ミデンから聞いたんだよ。…ン? あァ、お前達のお父さんが『姉さん』って呼ぶ…つまり伯母に当たる人だな。
あ、でもアヤメのことは『オバサン』って言うと怒られるから気ィつけろよ? 面白そうだから呼ばれてるところは見てェが。
でだ、どうにもオレは王族だったみてェでな。今から話すのはそん時の話だ。
あァー…国で一番偉い人とその家族、とかだな。ジークは王族だぜ? そうは見えなくても王族なんだよ。『あれで?』とか言うな。
いや、オレの場合は結婚とかで王族になったわけじゃねェ。
どうやらオレは国王の娘のブレイドだったらしい。
□
まだ日も高いある日、倉庫に忍び込んだ女の子はあるモノを見つける。
「なんですのこれ? 青色に光る宝石……もしかして、これがお父様の言っていたコアクリスタルですの?」
女の子はコアクリスタルを手に取り、様々な角度から眺める。
「綺麗ですわね。部屋にでも飾っておきましょうか? …でもどうしてこんな変なところに置いてあるんですの?」
そのコアクリスタルが置かれていたのは、木の板の上。近くには釘の入った箱やノコギリなどがある。
女の子の疑問に答える者はこの場にいないが、それでも彼女は倉庫を漁る。
「これは…錨? こっちは計測器ですの? これは竹箒でしょうか? ……?? 黒いスカーフ? まるで統一感がありませんわ…貰いますけど。」
次から次へと物色を続け、気に入ったものがあれば懐に仕舞う。
そうして約1時間後、満足した女の子はいくつかの物を自分の部屋に戻ろうとする。
「……っていけませんわ。かくれんぼの途中でしたわね。完全に忘れておりましたわ。」
「あー! クルルちゃん見っけー!! みんなー! クルルちゃんいたよー!!」
「はっ! やってしまいましたわー!」
クルルと呼ばれた女の子に、赤色の髪の天真爛漫な女の子は走って寄っていく。
「んー? クルルちゃん、それなにー?」
「これはコアクリスタルですわ。倉庫で見つけたんですのよ。」
「すごーい! …でも、コアクリスタルって危ないんでしょ? お母さんがそう言ってたよー?」
「ちょっと触るくらいなら問題ないはずですわ。」
「そっかー。クルルちゃんが言うなら大丈夫だね! そういえば、コアクリスタルからぶれいど?が生まれるんだよね? どんな姿なんだろうね!」
「た、たしかに気になりますわね…。」
クルルは想像した。国王の娘である自分に相応しいブレイドの姿はどんなものかを。…コアクリスタルに触れながら。
キィィィン…!!
「え…?」
「うわー! すごい光ってるー!」
「え、あ、えっと…どうすればいいんですの!?」
コアクリスタルが強く光り輝き、クルルの手から離れる。地面に着いた光はその形をゆっくり変えていく。
そして、1体の白い蛇が現れる。
「…私はウワバ。これからよろしくお願いしますね。私の可愛いドライバーさん。」
「…………よ、よろしくお願いします。クルルですわ。」
「わー! すごいすごーい! ぶれいどさんだー! 私はララだよ!」
心からの笑顔を浮かべる赤い髪の女の子ララと、その隣で引き攣った笑みを浮かべるクルル。
(わ、
(ふふ…。楽しくなりそうですね。)
□
今のが、オレの最初のドライバーとの出逢いってやつだなァ。
続きは…お前達には少し早ェな。そうだなァ……具体的には、15歳くらいになってからじゃねェかな。
オイオイ、変な事教えると怒られるのオレなんだぜ? そういうのはちゃんと段階踏んでからだ。
ホラ、そろそろ昼飯だから戻るぞ。沢山食わねェとデカくなんねェからな?
子供が遠慮なんかすんじゃねェよ。……あァそれは、その、なんだ…災難だったな。ニアはともかくヒカリのはなァ…。
だったら、今度一緒に簡単なクッキーとかでも作ってみたらどうだ? さすがにできるだろ? 火加減は適任がいるしな。
他は…かき氷くらいしか思いつかねェなァ。いや料理とは言えねェか。
それはアヤメに頼め。『アヤメお姉ちゃん』とか呼んでやったら余裕だろ。
……これからもいろいろあるとは思うが、家族想いのあいつらがいる限りは心配なさそうだな。