「図書館って、強い能力だよな」「お前は何を言ってるんだ」   作:クラウディ

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新しいキャラを使うから実質初投稿。





真名:『管理人』

「魔導図書館?」

「はい。魔術や神秘に関する書物が収められた、魔術的に非常に有名なところです」

 

 ここは、南極に存在する施設――「人理継続保障機関カルデア」。

 そこの一室で、2人の少女が話をしていた。

 一人は、橙色の髪を持ち、快活とした様子がうかがえる少女。

 もう一人は、雪のように白い肌とまるでなすびのような色の髪をした、人形のような美貌を持つ少女だ。

 そんな2人がいる部屋には、本棚に収まりきらないほどの本が山積みになっていた。

 

「先輩が持っていた本は、おそらくその図書館に収められていたのでしょう」

 

 少女の言葉に、橙の少女は首をかしげる。

 橙色の彼女の名は、「藤丸立香」。

 このカルデアに所属する、元一般人だ。

 もう一人の少女の名は、「マシュ・キリエライト」。

 カルデアで育った彼女もまた、立香同様、元はただの職員だったのだが、今は立香を守るためにサーヴァントとしての力を覚醒させ、立派に戦っている。

 しかし、そんなマシュにもわからないことがあった。

 それは……自分が持っている本についてだ。

 

「目に見えるほどの膨大な魔力が込められていますね……。先輩、本当にどうやって手に入れたのですか?」

「え? う~んと……なんか――」

 

 そう言って立香は自分の手の中にある本をまじまじと見つめる。

 表紙には、見たこともない文字で題名が書かれている。

 そして何より特徴的なのはその見た目だろう。

 絵本や漫画のような大衆向けではなく、まるで王族達が読むような豪華な外見をしており、それ相応の存在感を放っていた。

 こんなものを持っていること自体おかしいのだ。

 だが、立香とマシュはそれがなんなのかさっぱりわからなかった。

 唯一わかることは、これがとんでもない代物であるということだけ。

 だからこそ、マシュは立香に聞いてみた。

 それに対し、立香はこう答えたのである。

 

「――カッコいい男の人に、渡された……かな?」

「カッコいい……ですか?」

「うん。テレビに映るようなモデルさんが霞むぐらいのイケメンだったよ!」

 

 そう言いながら立香は目を輝かせて話す。

 どうやら相当にカッコよかったらしい。

 しかし、立香が言うには、その男は黒いコートを羽織っており、顔は隠されていなかったのだが、その時の立香は幼かったため、はっきりとは覚えていないとのこと。

 ただ、記憶に残っているのは、男が自分に向かってこの本を渡したことだけだった。

 それをマシュに伝えようとした時である。

 ドォン!! という轟音と共に、部屋の扉が大きく開かれた。

 そこに立っていたのは、1人の女性。

 彼女は立香達を見つけるなり、目を輝かせながら近づいてきた。

 

「あ、ダ・ヴィンチちゃん! よっす~!」

「ダ・ヴィンチさん。お疲れ様です」

「よっす~立香ちゃんにマシュ。挨拶をするのは良いんだけど、それより先に聞きたいことがあるんだけどいいかな!?」

 

 目を輝かせていた女性――「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は、興奮気味に立香達に詰め寄る。

 それに対して立香達は、少し引き気味にだが理由を聞く。

 

「失敬、要件を言ってなかったね。実は監視カメラの点検をしていた時、立香ちゃん達が話しているのが聞こえたんだ。そうしたら、君達が見覚えのある本を手に談笑している! これは私も参加せねば! と思い、こうして駆け付けたわけだよ!」

「えーっと……」

 

 あまりの勢いに困惑する立香だったが、「そういえば、この人はこういう人だったな~」と思い、 とりあえず落ち着かせることにした。

 そして、一通り説明を終えると、今度はダ・ヴィンチの方が質問する。

 

「それで立香ちゃん。その本はどうやって手に入れたんだい?」

「えぇっとですね……」

 

 立香は手に持った本を見ながら説明する。

 最初は普通に答えていたが、次第に熱が入り始め、最終的には自慢げに語り始めた。

 

「なるほど……まさか、彼自ら本を託すとは……」

「彼って、まさかこの本の持ち主を知ってるんですか?」

「もちろんだとも! 彼とは私が生きていた頃に知り合ってね! 彼が早々死ぬとは思ってなかったけど、まさか、現代まで生きていて、そして立香ちゃんに渡していたなんてね!」

 

 そう言いながら、ダ・ヴィンチは本の表紙を見る。

 そこには、今だ凄まじい存在感を放つ()()があった。

 

「そうだ! ねぇ、立香ちゃん。これを使って、『英霊召喚』をしてみない?」

「え? 『英霊召喚』って何?」

「あぁ、そういえば説明してなかったね。『英霊召喚』というものは……」

 

 それから、ダ・ヴィンチの説明が始まった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「召喚陣、展開完了。どうぞ、先輩」

「ありがとね、マシュ」

 

 あれから数日。

 立香は、マシュとともに召喚の準備を行っていた。

 といっても、カルデアの設備を使い、ただ魔力を流すだけではあるが。

 立香が本の説明を受けた日からすでに一週間が経過しており、その間にダ・ヴィンチの話を聞いた立香は、すぐにでもやってみようと思った。

 マシュの方も、立香に危険が及ばないようにサポートをすると約束した。

 そんなこんなで、立香は召喚サークルの真ん中に本を置き、呪文を唱える。

 今まで一度もやったことがない行為。

 それでも、驚くほどすらすらと言葉が紡がれていった。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

 立香の言葉に反応して、召喚サークルが光り輝く。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」

 

 サークルがさらに輝きを増していく。

 それはまるで、何か強大なものがこの世に呼び出されるが如く、眩いものだった。

 

「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。人理の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

 詠唱が進むごとに、光がどんどん強くなっていく。

 サークルの回転も速くなり、魔力が召喚ルームに吹き荒れる。

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」

 

 体を通る魔力の異物感に、頭がくらくらとするも、詠唱はやめない。

 ここで止めるわけにはいかないのだ。

 自分の夢を叶えるためには。

 あの日、図書室で出会った彼のようになりたいのなら。

 だから、立香は最後まで唱えきった。

 

「汝三大の言霊を纏う七天。抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――!」

 

 そして、ついに召喚が成功した。

 光の奔流が収まると同時に、立香達は目を開けていられなくなる。

 数秒後、ようやく視界を確保できた立香達の前には、1人の男性がいた。

 少しだけ赤みがかった短髪に、貴族服と魔法使いのローブが融合したかのような衣装を着込んでいる。

 立香達を見て微笑んでいる彼は、静かに口を開いた。

 

「君が、強大な力に抗う素晴らしいものかい?」

 

 その声を聞いた瞬間、立香はひどく懐かしい光景を思い出す。

 それは、召喚サークルの真ん中に置いている本をもらった日のこと。

 その時に言われた台詞と同じだったからだ。

 そのことに立香は驚きながらも、ゆっくりと答える。

 

「うん! 人理修復っていうよくわかんないものに巻き込まれちゃったけど、大切なものを守りたいから、頑張って世界を救おうとしています!」

 

 立香の言葉を聞き、男は満足そうに笑う。

 そして、立香達に右手を差し出した。

 握手を求めているようだが、まだ信用されていないのか、マシュが警戒しながら近づく。

 しかし、男の手に触れた途端、信じられないことが起こった。

 なんと、男のもう片方の手に、突然本が現れたのである。

 それも、立香達が持っているものと全く同じものだ。

 驚いている立香たちに、男は優しく言う。

 

「なら、その行く末を、僕にも見させてもらえるかな?」

「はい! 仲間が増えるなら、大歓迎です!」

「ふふっ。あの頃から変わらず元気だね。立香君」

「変わらないのはお兄さんもですよ。私のこと、覚えてくれていたんですね」

 

 そう言って立香は嬉しそうに笑ったが、すぐに表情を引き締めてマシュと共に男を見る。

 すると、男は立香と同じように真剣な顔になり、言った。

 

「さて、召喚に応じ参上した。サーヴァントクラスはアルターエゴ。真名は特にない。「管理人」とでも呼んでくれ」

「よろしくお願いします! 管理人さん!」

 

 こうして、人理修復の旅は始まったのである。

 心強い、新たな仲間とともに。







オリジナルキャラのステータス


真名:『管理人』

クラス:アルターエゴ
性別:基本的に男(やろうと思えば女にもなれる)
出身:?
身長:約180cm
体重:自分のことには興味ない
イメージカラー:赤、黒、金
特技:創作活動
好きなもの:創作物全般(主に本。イラストはあんまり)
苦手なもの:退屈、悪人、
天敵:特にいない
属性:中立・中庸


・能力値

筋力:B~EX
耐久:B~EX
敏捷:B~EX
魔力:EX
幸運:EX
宝具:EX


・クラススキル

陣地作成:EX
 自身が保有するほぼすべての歴史を記した図書館の端末をどこでも作成する。
 そこに保管されている本の一つ一つが現代に生きる魔術師からすれば卒倒するようなものばかり。

道具作成(本):EX
 どこであろうと、物事を記録する本を作成可能。
 作成した本が完成すれば、『管理人』の新たな宝具の一つになる。

対魔力:B~EX
 自身の『本棚』に存在する『本』を入れ替えることで耐性が変化するが、それでも並大抵の魔術は無効化される。
 詠唱の数ではなく、魔力の量による耐性なので、神代の魔法でも魔力が少なければ突破できない。


・スキル

魔導図書館:EX
 自身の保有する図書館の力そのもの。
 この図書館に納められている本の一つ一つが『魔導書』レベルの代物なので、それらを総合すると、インド神話出身の英雄ともやり合える。
 中には『魔法』じみた物も……?


・宝具

???:?
 まだ情報のアンロックがされていません。


・キャラクター詳細

 まだ情報のアンロックがされていません。



 好評だったら続けるかも……?


何時に投稿すると見やすいのか?

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