「図書館って、強い能力だよな」「お前は何を言ってるんだ」   作:クラウディ

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感想嬉しいやったー!

テンションが上がりすぎて、本日四度目の投稿です!

明日はバレンタインだ!
やっべー!?
バレンタインに投稿しようと思っていた、ウマ娘の話が書ききれてない!?
もういっそ諦めようかな……。

そんなこんなで忙しいですけど、皆様のおかげで頑張れてます!





第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン
第一特異点へ向けて


 朝食を食べた後、私達はブリーフィングルームに集まっていた。

 そこには、ダヴィンチちゃんを始め、ロマンやカルデアのスタッフ達が揃っている。

 

「それではこれより、レイシフトの作業を開始する。今回は初の試みとなるので、万全を期すため、彼にも来てもらった!」

「やぁカルデアの諸君。初めましての方は初めまして。そうでなくてもこれからよろしく。私立魔導図書館の管理人だ。『管理人さん』って、気軽に呼んでくれてかまわないよ」

 

 そう言って、朗らかに笑う管理人さんがそこにいた。

 相変わらずのイケメンだ。

 あの後、皆が集まるまでの間にマシュとかメディアさんから聞かされたんだけど、でるわでるわすっごい偉業……というよりかは異業の数々。

 やれ、私でも知ってるヘラクレスっていう大英雄と正面から戦って勝ったことがある。

 やれ、とある女の人が海の神『ポセイドン』に襲われそうになってるときは、海を真っ二つにして邪魔した。

 やれ、魔術よりも高度な(というかメディアさんでもできない)『魔法』を会得している。

 などなど……、とにかくすごい人なのだ。

 そんな人と、今からレイシフトをするのか……緊張するなぁ……。

 ちなみに、メディアさんは、さっきの食堂での一件以来一言も喋っていない。

 やっぱり苦手意識があるみたいだ。

 

「それでは、立香ちゃん。レイシフトの用意を」

「はい!」

 

 所長代理のロマンに言われ、すでにレイシフト用のスーツに着替えている私は、レイシフトをするためのポッド――「コフィン」に入る。

 マシュも同じくコフィンに入るが、管理人さんは先程から動かないどころか、部屋を出ていこうとしている。

 

「ちょちょちょ! 管理人さん!?」

「どこ行こうとしてるんですか!?」

「ん? いや、図書館を通して君達が向かう先に行こうかな~って考えてるけど?」

 

 図書館にそんな機能が!?

 え? どういうこと?

 訳がわからず混乱している私達に、ロマンが説明してくれる。

 なんでも、サーヴァントは、私達のような今を生きる人間ではなく、幽霊みたいなものであると。

 そのため、私達みたいな手段では移動することができないらしいのだが、管理人さんにはその制限がないらしい。

 つまり、管理人さんがいれば、どこでも行けるのだそうだ。

 へぇ~便利だなぁ。

 そんなことを考えていたら、いつの間にかレイシフトまであと秒読みというべき状態になっていた。

 もう、やるしかない! 私は覚悟を決めると、カウントダウンが始まる。

 そして……

 

5、4、3、2、1、0!

 

 カウントダウンが終わると意識が沈んでいった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「……ふう。無事に転移できましたね、先輩」

「うん。でもここ何処だろう?」

 

 マシュに声をかけられて、足元の感覚がしっかりとしてきて、目が覚めるとそこは、草原だった。

 辺りを見回すが、一面に広がる緑の絨毯。

 それ以外何もない。

 どうしよう。

 本当にここは一体……?

 

「っと、無事に着いてるみたいだね」

「ひょわっ!……あ、管理人さん」

 

 突然後ろから声をかけられたのでびっくりしてしまった。

 振り向くとそこには、いつもの格好をした管理人さんがいた。

 よかったぁ~。

 2人だけじゃなくて心強いなぁ……。

 

「それで、マシュは大丈夫かい?」

 

 そう言って、管理人さんはマシュに話しかける。

 

「はい。体調に身体機能、ともに正常です。問題ありません」

 

 マシュの言葉を聞いて安心したようにうなずくと、今度は虚空に浮かぶ波紋から一冊の本を取り出したかと思うと、パラパラとひとりでにページがめくられていく。

 すると、本が光り輝きだし、収まるころには、空中に魔法陣が浮かび上がっていた。

 ってか、あの本は何なんだろう?

 

「ねぇ、管理人さん。その本は何?」

「ん~……カルデアの説明書。昨日のうちに書いておいたよ」

 

 そう言って私に見せてくれたのは、確かに説明書だった。

 にしては分厚いんだよねぇ……まるで辞書みたいだなぁ……。

 それにしてもカルデアのマニュアルってこんなに分厚くなるのだろうか?

 不思議である。

 そう思っているうちに、マシュが準備を終えたようで、こちらに来る。

 マシュの準備が終わったのを確認すると、管理人さんは魔法陣に手を向ける。

 すると、その魔法陣に重なるようにして、空中にカルデアの様子が投影された。

 

『こちらカルデア管制室。聞こえてるかい? 立香ちゃん、マシュ、それと管理人君』

「聞こえてま~す!」

「はい。感度良好です」

「やっぱり作っておいてよかったね。カルデアのシステムマニュアル」

 

 ロマンの声が聞こえる。

 その言葉を聞き届けた管理人さんは、満足そうに微笑むと、状況を報告し始めた。

 

「ロマン君。こちらは三名……」

「フォーウ!」

「きゃっ! ふぉ、フォウさん? 何故ここにいるのでしょうか?」

「……それと一匹がいて、それぞれ問題はない」

 

 管理人さんの言葉を遮るようにして現れたのは、マシュに抱き着いてるフォウさんだ。

 しかも、管理人さんにはぎ取られて抱っこされてるし……。

 何やってんだろこの子?

 ロマンも苦笑いしながら、報告を続ける。

 曰く、現在、レイシフトは無事完了しており、前回のコフィンなしで行われたレイシフトと比べて非常に安定しているとのこと。

 

『……という感じだが、本当に異常はないのかい? 何せ人類初の試みだからね。気になるところがあれば、何でも報告してくれ』

「あぁ、報告したいことは他にもあるよ。例えば……」

 

 そう言って、管理人さんは空を見上げる。

 それにつられて私達も空を見上げるんだけど、そこには驚愕すべきものが存在していたんだ。

 

『これは……光の輪……?』

「おそらく、衛星軌道上に展開された大規模な魔術式だろう。まだ完成には至っていないようだが、間違いなく人類の作った代物じゃない」

 

 それは、巨大な魔法陣。

 私達が今立っている場所の遥か天高く(管理人さんが言うには衛星軌道上)に、そんなものが展開していたのだ。

 それを見て私達が驚く中、管理人さんが冷静に解析を行う。

 そんなことができるなんてすごいなぁ。

 

「そうも言ってられなさそうだね。あんな術式、よほどの術者じゃないと展開すらできない。今回の黒幕は相当な相手だろうね」

「……はい。私達の周囲には生命反応が存在しません」

 

 管理人さんの言葉を引き継いで、マシュが周囲の安全を確認。

 それを聞いたロマンが声を上げる。

 

『よし。それじゃあ、今から周辺の地形情報を送るから、そこで情報を集めてきてくれ』

「分かった!」

「了解しました」

「分かったよ」

「フォウ!」

 

 ロマンの指示を受けて、私達は移動を開始する。

 とりあえずは、道なりに進んでみようかな。

 私の提案に、全員が賛成してくれたので、道なりに進んでいくことにしたのであった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 しばらく進んでいると、マシュと管理人さんが私を守るように前に立つ。

 どうしたのだろうか? と思っていると、少し遠くに見えるのは鎧を纏った騎士達だった。

 

「先輩、止まって下さい」

「どうやら、この時代……『1431年』のフランスの人間だね。どうする? 話を聞きに行くかい?」

 

 管理人さんの言葉に、私は首を横に振る。

 正直、怖いというのが本音だ。

 いきなり襲われたりしないよね?……でも、このままじゃ何もわからないままだし……。

 悩んでいる私の横で、フォウさんが声を上げた。

 

「フォウ」

「へぷ。どうしたのフォウさん?」

「フォウ、キュウ、フォーウ!」

「前足をあの人たちに向けてどうしたの? もしかして、話を聞きに行った方がいいの?」

「フォウ!」

 

 「そうだ!」と言いたげに、ふんすっと鼻息を荒くするフォウさん。

 その姿に、管理人さんが感心するように言った。

 確かに、フォウさんみたいな野生の嗅覚なら何か分かるかもしれないしね。

 管理人さんもそれがいいと思ったのか、私に話しかけてきた。

 

「それじゃ、僕が話を聞いて来よう。安心してくれ。全世界を渡り歩いてきた僕にかかれば、フランス語など、節操のない下半神を叱るより簡単なことさ」

 

 …………ん?

 なんか、聞き逃せない言葉があったような気がしたけど……気のせいだよね?

 管理人さんは自信満々にそう言い切ると、マシュと私を下がらせて前に出ていく。

 ……うん。

 すっごい大人って感じがする。

 カルデアにいた大人と言えば、ロマンに、ダ・ヴィンチちゃんに、サーヴァントの皆がいたけど、やっぱり一番年長者って感じがするのは管理人さんだ。

 私が頼れるお兄さんって感じなのはドクターだけど……。

 

――あ、あれ? なんだか涙が出てきたぞぅ!?

 

 そんな幻聴が聞こえてきたが、それはともかくとして、管理人さんは堂々と近づいていくと、先頭にいる男性に声をかける。

 

「やぁ、旅の者だが、少し話を聞いてもいいかい?」

「な、なんだお前は……て、敵じゃないのか?」

 

 突然現れた男を警戒している様子の男性。

 まぁ、普通は警戒するよね。

 すると、管理人さんは懐から取り出した紙を広げ、それを読み上げ始めた。

 ちなみにその紙にはフランス語で文章が書かれていたんだけど、どういうわけか私にも読めるようになっている。

 マシュに聞いてみると、私が寝ている間に、管理人さんが翻訳魔術を私の体に刻み込んでたらしいのだ。

 すごいなぁ。魔術ってそんなこともできるんだ。

 そんなことを考えながら、管理人さんの話を聞く。

 内容は簡単。

 この時代の人達はどうして武装しているのか? という事についてだ。

 当然、男性は管理人さんの質問に対して答えてくれる。

 それによると、ここ最近は戦争の休戦中(マシュに聞くと、百年戦争というものらしい)なので武装だけはしていたのだが、最近は未知の襲撃者によって町を攻撃されているため、こうして警戒を強めていたのだという。

 なるほど。

 

「ねぇマシュ。謎の襲撃者ってなんだろうね?」

「情報が少なすぎて分かりません。もしかして、特異点の原因となったものでしょうか?」

 

 マシュと二人で頭を悩ませる。

 うーむ。

 これは、情報を集める必要があるかも。

 とりあえずは、目の前の人達と話をしてみよう。

 管理人さんが色々と聞き出しているみたいだし。

 そう思って、マシュと一緒に歩き出す。

 

「すみません。ちょっといいですか? その謎の襲撃者とは?」

「あ、ああ。実はだな――」

 

 私の言葉に、男性が教えてくれた。

 だけど、私にとっては信じがたく、そしてマシュ達のような私より詳しい者達であっても驚愕すべき情報だった。

 

「――ドラゴンが襲ってきたんだよ」







・管理人のちょっとした秘密

管理人は、様々な英雄や人と出会い、その人達のことを記した本を書き続けており、その人達からいろんなものをもらったりしているので、図書館の中は触媒となりうるものでいっぱいだ。

なので、この世界の立花ちゃんはガチャで爆死するという悲劇は起こらないぞ!


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