岸くんに憑依したので世界は救われないかもしれない   作:Iaなんとか

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第一部完!
改稿してたら遅くなった。


星に願いを

 

覇瞳皇帝  「あら、私に敵うとでも思っているのかしら。」

 

ダイゴ   「確かに、ニセモノのお前にすら、オレ様は苦戦するかもしれねえ…。

       だがなっ! オレ様の方が強えぇ!!」

 


 

―――When you wish upon a star―――

 

―――Makes no difference who you are―――

 


 

―――嘗ての友人へ――カルデアの者( Lord Chaldeas )が告げる―――

 

 

―――灯の形(Stars)――夢の形(Cosmos)――願の形(Gods)――心の形(Animus)―――

 

―――天球は空洞なり(Antrum)――空洞は虚空なり(Unbirth)―――

 

―――されど、虚空には星ありき(   Animus・Animasphere   )―――

 

 

 

―――地を照らし、空に在り、天上(シリウス)の座標を示せ―――

 

―――輝ける星(シリウスライト)よ――どうか今一度、旅人の(しるべ)とならん事を―――

 

 

 

   TIPS : 理想魔術 聖杯探索(Grand Order)/星に願いを( Lord Chaldeas )

 

   それは、星辰を合わせ 星海の彼方より 流星群を呼び出し 神を撃ち落とす 惑星轟(占星術)

   そして、キリシュタリア・ヴォーダイム(カルデアのマスター)が理想とした天体魔術。

 

   理想魔術は極度の困難さから、実現を諦められており、

   大陸を魔法陣とした天体魔術でさえ、『理想』には程遠かったが、

   ロゼッタ(フォトニック結晶)による観測と演算、空想具現化(マーブルファンタズム)による大陸全体の神代回帰に加え、

   ルナの塔(ロンゴミニアド)の莫大な神秘と魔力を魔法陣に装填することで解決した。

   また、アンナの遷延の魔眼とクリスティーナの乱数聖域(ナンバーズアヴァロン)を併用し、

   未来観測及び確率操作を行うことで、命中精度、貫通力が極限まで向上する。

 

   本来ならば、覇瞳皇帝(星を継ぐ者)からユウキ(虚空の者)に向けられるべき魔術である。

   だが、『理想』を諦めない意志がそれを覆した。

 

 

―――Anything your heart desires―――

 

―――Will come to you―――

 


 

覇瞳皇帝(千里真那)と戦うメンバーは、

覇瞳皇帝(千里真那)の逃亡を阻止するために張った、転移を阻害する結界を突破し、

戦場まで特攻…空輸する騎空艇を操縦する騎空士であり、最高峰の戦闘能力を持つジータさん。

ジータさんは原作とは違って、ヴァイスフリューゲルに所属している。

プリコネの設定通り、変身能力があるようで様々な衣装(ジョブ)にフォームチェンジしながら戦うらしい。

覇瞳皇帝(千里真那)との初戦の時のバリアの異様な耐久力を不自然に思ったロゼッタの精密検査によって、

どこからか莫大な魔力が供給されていることが判明した後衛のユイ。

ゲームに囚われる前(『プリンセスコネクト!』の頃)から、近接戦闘においては最強と目された跳躍王(ラジラジ)とルカさん。

中衛として優れた火力を発揮するシズルとリノ。強化支援役(バッファー)として、プリンセスナイトのキャル。

遊撃としてオブジェクトの改竄能力を持つラビリスタさんと、

視ることに特化した龍眼を持ち、シャドウを喰らうことで強くなったホマレさん。

覇瞳皇帝(千里真那)への致命打を与えることが可能な固有能力を持つ俺。

以上の10名と魔力不足で蝶の姿をしているネネカさんの分身一匹だ。

 

覇瞳皇帝(ラスボス)を倒すには心許ないメンバーだが、切り札の天体魔術の発動の他に、既に総力戦体制が敷かれた世界各国での防衛戦、最低でも数十万人規模の避難民への対処などに、多くの人員を割いているのでこれが限界らしい。

 

そんなこんなを考えながら、俺は気嚢がなく翼の生えた小さな騎空艇を観察する。

どうやら、騎空艇は金属製で、後部にブースターらしきものが取り付けられている…。

というか、騎空艇の先端には二つのプロペラまで付いている…

どこからどう見ても飛行機、それも双発機にしか見えない…。

…俺がルーセント学院で学んだ騎空艇の知識は役に立たなかったようだ。

 


 

俺たちは撃墜されにくいロフテッド軌道で、結界の上空から突入しようとしたが…、

ジータさんのトラウマになりそうな操縦も空しく、ビームに貫かれて騎空艇は空中分解した。

そして今、俺たちは空中に投げ出されている…。

 

「死にたくなければ、私の見える範囲に居て下さい。 5秒後に跳躍します。」

 

結界を自由落下で突破するつもりだろうが、ビームが飛び交う中、空中で5秒も耐えられるのか…

って思ったら、皆は壁を創る、ビームを刀で斬るなど、思い思いの方法で回避していた…。

 

「助けなさいよ~!」

 

キャルの鳴き声が遠く響く… 仕方がないので、助け舟を出す…

 

キャルがビームに当たる直前、残骸を蹴り飛ばし、キャルにぶつけて軌道を変える…。

 

「うみゃッ!」

 

直後、ワープの独特な感覚に俺たちは包まれた…

 


 

覇瞳皇帝(ビーストⅣ/R) 「…来たわね。 …令呪を以て命ずる。 アナタたち全員…死になさい!

 

ネネカ  「無駄ですよ、真那。 貴方が霊基に仕掛けたバックドアは無力化しましたから。」

 

キャル  「陛下には、もう誰も殺させないんだから…!」

 

覇瞳皇帝(ビーストⅣ/R) 「言うようになったわね、キャル。 止めれるものなら、止めてみせなさい!」

 

キャル  「望むところよ!」

 


 

鏡像の月がランドソルに落下を始め、無数の昏い光芒が大地を奔る。

まるで、神話の戦いを描いた絵を現実にしたような光景だ…。

 

セイクリッドビヨンド!

強化されたシズルの攻撃は、偽物の月を砕き、群青色の大空が戻った。

 

続いて、覇瞳皇帝(千里真那)は、無数の様々な大きさの分身を作り出し、俺たちに襲いかかってくる。

小動物くらいの大きさの分身から、山ほどの大きさがある分身まで様々だ。

 

コロナレイン!

リノが必殺技を放つと、矢が豪雨となって覇瞳皇帝(千里真那)たちに降り注ぐ。

大半の分身は消滅したが、油断はできない。

不謹慎だが、俺には『コロナ』という名称が()への不幸の贈り物のように感じる。

 

ラビリスタさんが巨大なゴーレムを作り出し、巨人(覇瞳皇帝)を殴り倒し、足元の敵を踏み潰す。

 

跳躍王は、蝿のように集る覇瞳皇帝(千里真那)を拳で叩き落とし、

ルカさんは双刀を振り、その衝撃波のようなナニカで撃ち落としていく…

刀を振った回数に対して、やけに多い気がするが…

 

ジータさんに至っては、放たれた黒色のビームを刀身で弾いて、小さな覇瞳皇帝(千里真那)を撃墜している。

というか、目まぐるしい早さでジョブチェンジ?を繰り返して、戦っている。

 

ホマレさんの龍眼は本体を捕捉し続けているらしく、的確に魔法を浴びせ消耗させてるようだ。

 

俺も盾で攻撃を防ぎながら、味方への強化を続け、剣で斬りつける。

 

 

空に花火が揚がった。 天体魔術の二射目の合図だ。

威力は一射目に遠く及ばないが、それでも戦術核程度の威力はあるらしい。

 

俺たちはラビリスタさんが固有能力で造った地下シェルターに収容される。

ワープで侵入されないよう、ユイが結界を張った。

 

ドォォン…

 

衝撃の後、重い爆音が鳴り響いた…。 …結構地下深くにいるな…俺。

 

 

地上に戻ると、俺は自身の固有能力で決着を付けるために本体に突撃することにした。

俺はネネカさんが視界に投影した、覇瞳皇帝(ラスボス)に辿り着くためのルートを駆ける。

時間(主観)が引き伸ばされた世界を、俺はガラス質の地面を踏み締め、着実に進んでいく…。

 

 

幾許かの時が経過した時、停滞(加速)する時間(思考)の中で、ふと俺は思った。

『俺の固有能力で覇瞳皇帝(千里真那)ロストさせたら(殺したら)どうなるんだろう』って

固有能力で霊基を破壊したら電脳死して、本当に(現実でも)死んでしまうんじゃないかって

 

どうしてこんな肝心な時に、俺は気づいてしまったんだ… 俺に人を殺す度胸なんてないことに…

 

容赦ない現実(リアル)に、足が竦み、剣が震える。

 

もう、覇瞳皇帝(千里真那)は目の前だ。 でも、あと数メートルが届かない… 俺には…無理だ…

 

「大丈夫かい、少年!?」

 

「俺には無理だ… 俺には(千里真那)を殺せない…」「あぁ…恨みますよ…(主治医)… 」

 

俺は主人公(英雄)じゃない… 

ゲーム(プリコネ)のように生き返る(ログアウトできる)保証なんてない…人殺しなんて…無理だったんだ… 

 

 

 

 

 

 

 

「…私の勝ちね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

跳躍王(ラジラジ)  「いいえ、貴方は此処で終わりです。」

 

ルカ   「無明に死になっ! 双刀陸段突き!

 


 

―――If your heart is in your dream―――

 

―――No request is too extreme―――

 


 

千里真那(ビーストⅣ/R) 「私たちの世界にも、その剣技が存在していたなんて…世界は広いのね…

      嗚呼…アストルムの…プレイヤーに…倒される…なら……満…足…だ…わ……

 

キャル  「おやすみなさい、陛下…」

 


 

―――When you wish upon a star―――

 

―――As dreamers do―――

 


 

俺は覇瞳皇帝(千里真那)が放った黒い光線に突き飛ばされたが、

直後、血溜まりの中にいる覇瞳皇帝(千里真那)が光の粒子となって消えていくのが見えた。

一か八かの賭けだったが、俺の保険…『()()()()()()による霊基(霊核)の破壊』が成功したようだ…

 

 

…? みんなの様子が可笑しい… 俺を見てみんな(ユイ)の顔色が悪くなっていく…

 

視線の先を見ると…胸から大量の紅い液体()(こぼ)れていた…。

 

駆け寄ってきたユイが回復魔法を掛けてくれる。

一向に治らない…覇瞳皇帝(千里真那)は俺からコピーした固有能力を使ったようだ…

 

それでも、ユイは俺の手を握って、必死に魔法を掛け続ける。

 

血の流れとともに視界が霞んで…

意識がだんだん遠ざかる…

 

「ねぇ! 起きてよ、ユ■キ君! お■いだから、死■■いで!」

 

原作だと…ラビリスタさんがどうにかしてくれる…

だから、俺はユイを安心させ…

 


 

「医者なんだよね、マスター!」

 

()()()()()()()()()()… アタシには治せない…」

 

「そんな…」

 

()()()()()()()()()』なんて…私は理解したくない。

 

ユウキ君から血が(あふ)れ続けている。

 

時間が止まれば、血も止まるのかな…

 

ユウキ君が死ぬくらいなら… いっそ、時間なんて…止まってしまえばいいのに…

 


 

―――Fate is kind―――

 


 

―――この刹那に私は願う( Werd ich zum Augenblicke sagen )―――

 

―――時間よ、止まって!(   Verweile doch !  )――君が世界の全てに優るから!(     du bist so schön !     )―――

 


 

―――She brings to those to love―――

 


 

…長い時間が過ぎて、わたしは世界が止まっていることに気づいた。 

私は『新世界へ語れ超越の物語(Res novae――Also sprach Zarathustra)』みたいだなって思った…

 

わたしのそっくりさんが現れて、ユウキ君に近づく。

 

「あなたが、時を止めたの?」

 

「…うん。 早く騎士クンを助けよう…もう一人の(ユイ)。」

 

私の霊基(なか)に止め処なく知識が(あふ)れるのを感じる。 今なら、ユウキ君の霊基(からだ)の治し方が理解る!

()()()()()()()みたいに二人で一つのプリンセスだから…

 

 

 

エリス()は…あなた(ユウキ君)の側にはいられない…から、騎士クンの側にいてね…もう一人の(ユイ)。」

 


 

―――The sweet fulfillment of―――

 


 

変な槍と盾を持った大男が追いかけてくる…。

へんたいふしんしゃさんがでるから気をつけてって真琴ちゃんも言っていたけど…

こんなの想定外だよ…!

 

「Guaaa!」

 

路地裏の行き止まりに、光る白い落書きを見つけた。

 

…真琴ちゃんに薦められて見た小説に魔法陣から騎士が現れて助けてくれる展開があった。

こんな落書きに、最後の希望を託すなんてホントは嫌だけど…

そう思いながら、私は落書きに触れた。

 

…何も起こらない。 こんなのに期待した私が馬鹿だったんだ…

 

曲がり角の大男がこっちを向く…

 

「Guaaa!」

 

いやだっ! 死にたくないよ! 誰か助けて!!

 

 

……? ……!? 私…生きてる…!?

 

恐る恐る顔を上げると…見知らぬ若い男がいて、剣で大男を一突きしていた…

そして、心臓のあたりを貫かれた大男は光る粒子となって消えた…。

 

私を助けてくれた彼は私の方へ振り向いて、夜光に照らされながら…

 

問おう、オマエが俺のマスターか――

 

うん…!

 

私は彼に見惚れてしまった。 その一瞬(刹那)ずっと(永遠に)続くようにさえ感じた…

 

 

「じゃあユイ、俺が安全なところまで運ぼう。」

 

彼は教えてないはずの私の名前を呼びながら、腰が抜けた私をお姫さまだっこしてくれる。

恥ずかしいけど、抵抗する気は湧かない。 …逃避行も悪くないって、私は思った。

 


 

―――Their secret longing―――

 


 

――劇的な2週間だった――

 

 

■■■   「早く逃げないと、私の超能力で どるるるるる~ん☆ しちゃいますよ~♪」

 

 

――昨日の敵と絆を結び――

 

 

■■■■  「わたし… みんなのために歌えるかな…」

 

 

――みんなと力を合わせて――

 

 

■■■■■ 「無垢な子供を傷つけるなら、ワタクシにも覚悟がありますぞ!」

 

 

――巨悪と対峙したんだ――

 

 

■■■   「ナラカ(火の時代)より来たれ、アムリタ( 古竜 )化身(同盟者)よ!」

 

 

――君は名前すら、教えてくれなかったけど――

 

 

■■■   「訳あって、名乗れないんだ。 ごめんな、ユイ。」

 

 

――私もみんなも助けてくれた――

 

 

■■■   「わらわのせいなのじゃな…… わらわが世界を燃やさなければ…」

 

■■■   「■■■たちが足掻いた末の、今この世界だから…

       その『結末』は『無意味』でも『無価値』でもない…俺はそう信じてる。」

 

――私はそんな君が好きでした――

 


 

―――Like a bolt out of the blue―――

 


 

アストルムで出会ったユウキ君は、あの時の彼(初恋のひと)ではなかった。

別人だって割り切れないくらいには似ていて、どこか違う。

 

ユウキ君は彼よりも余裕がなくて…、何よりずっと仮面を被っていたんだ。

そして、ユウキ君は泣きじゃくる子供のように、誰かに救いを求めているようだった。

だから、私は見てられなかった。 誰かを救う度に自身を傷つける…そんなユウキ君を…。

 

私は彼に救われた。 だから、今度は私が君を救う番。

 


 

―――Fate steps in and sees you through―――

 


 

「■してる。」

 

「やめてくれ…!」

 

「あなたを…他の誰でもない、()()()()()()()()()愛しています。」

 

「お願いだから、やめてくれ…!

 オレは人の立場を乗っ取って、本物のフリをしていただけなんだ!」

 

「あなたが自分を偽ってることくらい、知ってた。 

 でも、私はそんな不器用なあなたに恋をしたんだよ。」

 

「オレは■■を騙して、プリンセスにしたんだぞ…!」

 

「それでも、私はあなたのことが大好きです。 だから…自分を傷つけないで。」

 

「オレが最後まで演りきれば、みんな助かる。

 それでいいじゃねぇかよ…!」

 

「自分らしく生きてもいいんだよ。」

 

「そんなことしたら…」 ――また、大切な人(家族)を失ってしまう…

 

「安心して、私がずっと側にいるから。」

 

「…オレはもう…誰も、喪いたくないんだ。

 そのために、できることは全てやってきた…。

 人を助けることの何が悪いんだよ!」

 

「でも…、あなたが救われない。 そんなの、イヤだ!

 ワガママだっていい! 私は決めたの! いつか必ず、あなたの笑顔を見るって!」

 

「どうしてそこまで…オレに構うんだよ…」

 

「あなたに伝わるまで何度でも言うよ。 他の誰でもない(原作主人公じゃない)、あなたに恋をしたんだって。」

 


 

騎士クン(ユウキ君)…いつか…必ず…エリス()を殺しにきて……」

 

「ああ…! オマエを必ず…救ってやる……!」

 


 

目が覚めると、ベッド(知らない天井)だった。 

全く覚えていないが、ひどく懐かしい夢を見ていたような気がする…。

 

「起きたんだね、ユウキ君! あの時は死んじゃうのかと思ったんだよ…」

 

ユイが抱きついてくる。 苦しい…  案外、心配されてるんだな…俺。

 

「病み上がりだから、あまり弟くんに無理させないでね、ユイちゃん…♪」

 

姉を名乗る不審者(シズル)が原作的に、違和感ありまくりな発言をする…

現実世界の俺も岸くん(原作主人公)でないとは、薄々気づいてたけど…何をやらかしたんだ…?

 

「ところで、覇瞳皇帝(千里真那)はどうなったんだ?」

 

あの人(覇瞳皇帝)は死んじゃったらしい…。 

 マスターが言うには、霊基が汚染されていたから、現実には戻れないだろうって。」

 

そっか…

 

バタバタと足音を立てながら、部屋にキャルとコッコロが入ってくる。

 

「起きたわね、ユウキ! 今日の夜、オーンスタイン城でパーティーするわよ! 

 あたしの腕によりをかけて、おいしい(魔物)料理を作るんだから♪」

 

昆虫料理が出てくるのだろうか…

 

「あなたさま! わたくし、心配しておりました。」

 

「…心配かけてごめん。」

 

コッコロがいると日常に戻ってきたことを実感するなあ…

 


 

「ユウキ先輩! お久しぶりです!」「麦しゅわ~しゅわしゅわ~「ボス(ホマレ)がいなくなって心配だったんですよ!」

 

うわっ!?「ごめ~ん☆ ちゃんと埋め合わせはするから~」 

 

目の前にいるのに気づけなかった…! アユミ*1サンおそるべし! 「そういう問題じゃないです!」

 

「大丈夫ですか!?」「ごめん… 私が悪かったね…」

 

「少し、驚いただけだから…。 それにしても、相変わらず隠形(ストーキング)?すごいなあ…」

 

「はい♪ ホマレさんにも褒められたんです♪」「はあ…、今後はこんな無茶は厳禁ですよ、ボス…」

 

意外な繋がり…

確かに原作でもそういうイベントあったけど、今回のループではそんな時間なかっただろうに…

 

「ところで、パーティーに呼ばれたってことは潜入工作でもしてたのか?」

 

「えぇと、ファントムキャッツ(タマキ)*2さんと王宮に不法侵…仕事をしてました!」

 

へぇ… アキノ案件(イベント)に巻きこまれそうだから、深掘りするのやめとこ…

 

「おお! シグルド(スルト)ではないか!」

 

アンナ*3!? 俺はシグルドじゃねえよ!?

 

「アンナちゃん… ユウキ先輩はシグルドではないですよ?」

 

「『殻』を被り、自身の在り方で悩み続けるあたり、ユウキはシグルド(スルト)だ。

 特に不器用なところがシグルド(スルト)ではないか?」

 

色々と見透かされてるんだろうけど、不思議と不快に感じない…。

なんというか…優しい眼差しで見守ってくれてるような感覚だ…

 

「…そうですね! ユウキ先輩はシグルドです!」

 

いや、この会話でアユミは何を理解した!?

俺をなんだと思ってるんだ…!?

 

 

   TIPS : 遷延の魔眼

 

   可能性を視る魔眼。 未来視の一種。 強大な存在を世界に押し留める要石でもある。

   オフェリア・ファムルソローネ(Lostbelt No.2を担当するクリプター)のそれは右目であったが、アンナのそれは左目である。

 

   現実におけるアンナ、即ち『柊 杏奈』は占夢の一族の末裔である。

   アンナは幼い頃より、失われし異なる世界(Lostbelt No.2 ゲッテルデメルング)の記録を夢として追体験しており、

   世界に終末を齎すことしか知らない(オフェリアへの恋心を表現できなかった)、炎の巨人スルトに憐憫と憧憬を抱いた。

   そして、スルト(シグルド)のマスターである、オフェリアの魔眼を宿すに至った。

 

   アンナの魔眼の本質は望む未来を手繰り寄せる、アポートと呼ばれる超能力の最高峰。

   英雄への憧憬が曖昧な超能力に明確な(未来)を与えた。

 

   『柊』は凶夢に現れる|厲鬼(悪鬼)を祓う際、柊により鬼門を封じたことに由来し、

   『杏奈』の『(あんず)』は陰陽道においては火行に当て嵌められ、

   アンナ(Anna)』という読みは視力に優れるとされた鷲を意味する。

   故に、アンナがオフェリアとの縁を紡いだのは必然であったのだろう。

 

 

「あら、ユウキじゃない。」「おはようございます、先輩。」

 

ネビア(妖精さん)キーリ(シャドウ)だ。

二人は天体魔術で王都が消し飛ぶ可能性があったから、美食殿のギルドハウスから、

同じく世界の修正が届かないオーンスタイン城に移り住むことになった。

ラビリスタさんが『月の女王』*4と表現するくらいの凄まじいメテオで、

王都はギルドハウスごと消し飛び、ソルの塔だけになったのだから懸念は正しかったようだ。

 

「パーティー、楽しい?」 「お兄さま! あ~んしてください!」

 

「昆虫食は苦手だわ…」「美味しいです。」 「もしかして…昆虫…!?」

 

人形(15cm)くらいの大きさのネビアにとって虫はキツイだろうなあ…

 


 

「やあ、少年! クレープひとつ食べてかない?」「おお、ユウキじゃないか!」

 

ラビリスタとムイミがいる。 「ペコリーヌは相変わらず、よく食べるわね~ ねぇ、あたしの作った料理はおいしい?」

 

「なあ…どうして城の中に屋台があるんだ…?」 「モチロンです☆ わたし好みの味付けでやばいです☆」

 

「趣味だよ♪」「晶のクレープって七冠にしては普通だよな~」 「そう! なら、よかったわ♪」

 

うん、なんというか普通としか表現できないクレープだ。

個性がなさすぎて、逆に個性というか…

 

…何か忘れてるような。

 

「ムイミ、オクトーはどうしたんだ?」

 

「相棒なら似々花と教授に連れてかれたぞ~」

 

今頃、折檻でもされてるんじゃないのか…

くわばら、くわばら…

 


 

―――When you wish upon a star―――

 


 

ユイだ。なぜかアタフタしている。

 

「どうしたんだ?」 「お兄ちゃんにも春が来ましたよ、お姉ちゃん!」

 

「わ…わたしの手料理を食べてください!」「弟くんを見守るよ、璃乃ちゃん!」

 

…!?

 

「えっ…いいけど…」

 

そう言うと、ユイは弁当を差し出してきた。 こちらを覗くタコさんウィンナーがかわいい。

 

椅子に座り、弁当箱の蓋を開けると、ムワッといい匂いがあたりに立ち籠める。

綺麗な形をした、だし巻き卵を口に入れる。

 

「おいしい?」

 

「うん、とてもおいしい。」

 

懐かしい(■本の)味がする。

 


 

食べ終わると、ユイが感想を聞いてきた。 

『とてもおいしかった』、と伝えるとユイは喜びを露わにする。

 

「作った甲斐があった…!」

 

そのユイの笑顔は…何よりも尊くて…美しいように思えた…

 


 

―――Your dreams come true―――

 


*1:ストーカー。気配を消すことが得意で、視ることに特化した魔眼である龍眼でなければ、アユミが何をしても認識できないというR18でありそうな凄まじいステルス能力を持っている。

*2:銭ゲバ義賊。タイヤキが好き。機械工学が専門でアキノがギルドマスターのメルクリウス財団に所属している。不正から民衆を救うために義賊になったが、メルクリウス財団がその思想に同調したため、ギルドの稼業として再出発を果たした。

*3:魔眼を持つ末期の厨二病患者。狂化スキルがついてそう。プリコネのキャラは癖が強すぎるので、アンナですら常識人に属する。FGOの設定と悪魔合体した結果、アンナの妄想が現実になった。なお、騎士クンをシグルド呼ばわりするのは原作通りである。

*4:ハインライン氏によるSF小説『月は無慈悲な夜の女王』に登場する、マスドライバーによる攻撃のこと。月から発射した隕石を地球に落とし、核兵器に匹敵する威力を発揮した。 オリ岸くんは『月は無慈悲な夜の女王』ではなく、型月作品に登場する『月の王』による『月落とし』を想像したようだが。

 

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「陛下…いい夢を見られますように…」

 

 

「…さっきの歌は、真那が好きだった『星に願いを』…だったかな?」

 

「…聞いてたのね。 …ええそうよ、あたしの歌は陛下のお気に入りだったのよ。 

 ところで…あんたはどうして此処に?」

 

「過ちを犯したとはいえ、ボクの大切な友人だったから…。」

 

「ふぅん。 だったら、後であたしの知らない陛下のこと、聞かせてくれる?」

 

「いいよ、ボクに話せることならね。」

 

*1
ストーカー。気配を消すことが得意で、視ることに特化した魔眼である龍眼でなければ、アユミが何をしても認識できないというR18でありそうな凄まじいステルス能力を持っている。

*2
銭ゲバ義賊。タイヤキが好き。機械工学が専門でアキノがギルドマスターのメルクリウス財団に所属している。不正から民衆を救うために義賊になったが、メルクリウス財団がその思想に同調したため、ギルドの稼業として再出発を果たした。

*3
魔眼を持つ末期の厨二病患者。狂化スキルがついてそう。プリコネのキャラは癖が強すぎるので、アンナですら常識人に属する。FGOの設定と悪魔合体した結果、アンナの妄想が現実になった。なお、騎士クンをシグルド呼ばわりするのは原作通りである。

*4
ハインライン氏によるSF小説『月は無慈悲な夜の女王』に登場する、マスドライバーによる攻撃のこと。月から発射した隕石を地球に落とし、核兵器に匹敵する威力を発揮した。 オリ主は『月は無慈悲な夜の女王』ではなく、型月作品に登場する『月の王』による『月落とし』を想像したようだが。

今後の展開の参考にします。 下に行くほど理解不能になるので注意!

  • プリコネルート
  • 多重クロスルート
  • 闇鍋ルート(勝手に戦えルート)
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